激闘のダービーを制したローマが2位確定でCLストレートイン決定《セリエA》
2015.05.26 03:16 Tue
▽25日にスタディオ・オリンピコで行われたセリエA第37節、3位のラツィオと2位のローマによる伝統のローマ・ダービーは、2-1でローマが勝利を収めた。この結果、ローマが2位を確定させている。
▽前節のサンプドリア戦を制したラツィオは、ローマとの勝ち点1差を維持して3位をキープした。20日に行われたユベントスとのコッパ・イタリア決勝で延長戦の末に敗れたピオリ監督のチームは、その試合から先発を2人変更。カタルディと負傷欠場となった主将ラドゥに代わって、マウリと負傷明けのビリアが先発入りした。
▽一方のローマも、前節のウディネーゼ戦を勝ち切って2位の座を死守。土曜の試合でナポリが敗れたため、3位以内が確定した。CLストレートインとなる2位確保を目指して因縁のライバルとのダービーに臨むガルシア監督は、直近のウディネーゼ戦からスタメンを2人変更。ピャニッチとイバルボをベンチスタートとし、ケイタと出場停止明けのフロレンツィをそれぞれ同ポジションに起用した。
▽両サポーターの熱い歓声ともに開始した注目のダービーは、ホーム扱いのラツィオが良い入りを見せる。フリーランでローマ最終ラインの裏のスペースを突いていくと、3分にはボックス左の深い位置に侵入したカンドレーバが、角度のないところから右足のシュートでGKデ・サンクティスを強襲。続く5分にはトロシディスの短いクリアを左サイドで拾ったカンドレーバのクロスをクローゼがダイビングヘッドで合わせたが、枠の右に外してしまった。
▽立ち上がりのピンチにバタついたローマは、徐々に落ち着きを取り戻していくものの、ラツィオの素早いプレスに苦しんでビルドアップを効果的にできない。トッティもアンカーのビリアやセンターバック2枚に監視されて良い形でボールを受けられず、守勢を強いられてしまう。
▽後半に入っても、攻めるラツィオと守るローマという構図は変わらない。そのラツィオは48分、ボックス手前右のクリアボールに反応したバスタが右足のダイレクトボレーで狙ったが、このシュートは惜しくも枠の左に逸れた。攻勢を続けるラツィオだったが、激しい試合展開を考慮したピオリ監督は55分にイエローカードを受けていたルリッチを下げてカバンダを投入する。
▽一方、一向にシュートまで持ち込めないローマは61分、トッティを諦めてイバルボを投入。この交代に伴い、3トップを右からイバルボ、イトゥルベ、フロレンツィと並べた。さらに、ガルシア監督は67分に負傷したケイタに代えてピャニッチを投入すると、ローマが流れを引き寄せる。
▽まずは69分、ピャニッチの浮き球パスをボックス左で受けたフロレンツィが胸トラップから左足でシュートを放つも、これは相手DFに防がれる。さらに、このプレーで得た左CKからボックス中央にこぼれたボールをフリーのイバルボが左足でシュート。決定的なシーンだったが、イバルボのシュートは枠の左に外れてしまう。
▽それでもローマは73分、ピャニッチとナインゴランを起点にショートカウンターを発動。最後はボックス右からイバルボが折り返したボールをイトゥルベがワンタッチでゴールに流し込み、ローマが先制点を奪った。
▽リードを許したラツィオは76分、マウリを下げてF・ジョルジェビッチを投入。クローゼとの2トップに変更すると、この交代が的中する。82分、左サイドからフィリペ・アンデルソンが右足で送ったクロスをファーサイドのクローゼが頭で折り返し、ゴール前のF・ジョルジェビッチがヘディングでゴールに押し込んだ。
▽追いつかれたローマだったが、今日はここで崩れない。84分にイトゥルベに代えてドゥンビアを投入した直後、右サイドからのFKのシーンでピャニッチが良質なボールをボックス内に送る。これをヤンガ=エムビワがヘディングで合わせてゴール左に流し込み、ローマが勝ち越しゴールを奪った。
▽その後はラツィオが再び同点に追いつくべく猛攻に出たものの、ローマが守り切って試合は終了。激闘のダービーを制したローマが2位を確定させ、来季のCLストレートインを決めた。一方のラツィオは、最終節で勝ち点3差の4位ナポリと対戦し、引き分け以上でCL出場権を手にできる。
▽前節のサンプドリア戦を制したラツィオは、ローマとの勝ち点1差を維持して3位をキープした。20日に行われたユベントスとのコッパ・イタリア決勝で延長戦の末に敗れたピオリ監督のチームは、その試合から先発を2人変更。カタルディと負傷欠場となった主将ラドゥに代わって、マウリと負傷明けのビリアが先発入りした。
▽一方のローマも、前節のウディネーゼ戦を勝ち切って2位の座を死守。土曜の試合でナポリが敗れたため、3位以内が確定した。CLストレートインとなる2位確保を目指して因縁のライバルとのダービーに臨むガルシア監督は、直近のウディネーゼ戦からスタメンを2人変更。ピャニッチとイバルボをベンチスタートとし、ケイタと出場停止明けのフロレンツィをそれぞれ同ポジションに起用した。
▽立ち上がりのピンチにバタついたローマは、徐々に落ち着きを取り戻していくものの、ラツィオの素早いプレスに苦しんでビルドアップを効果的にできない。トッティもアンカーのビリアやセンターバック2枚に監視されて良い形でボールを受けられず、守勢を強いられてしまう。
▽時間の経過とともに拮抗した展開となったが、ダービーらしく球際での激しさが増し、リッツォーリ主審によるイエローカードも頻発し始める。その中で前半終盤はラツィオがボールを保持してローマを押し込んでいったが、ゴールを奪うことができずにハーフタイムを迎えた。
▽後半に入っても、攻めるラツィオと守るローマという構図は変わらない。そのラツィオは48分、ボックス手前右のクリアボールに反応したバスタが右足のダイレクトボレーで狙ったが、このシュートは惜しくも枠の左に逸れた。攻勢を続けるラツィオだったが、激しい試合展開を考慮したピオリ監督は55分にイエローカードを受けていたルリッチを下げてカバンダを投入する。
▽一方、一向にシュートまで持ち込めないローマは61分、トッティを諦めてイバルボを投入。この交代に伴い、3トップを右からイバルボ、イトゥルベ、フロレンツィと並べた。さらに、ガルシア監督は67分に負傷したケイタに代えてピャニッチを投入すると、ローマが流れを引き寄せる。
▽まずは69分、ピャニッチの浮き球パスをボックス左で受けたフロレンツィが胸トラップから左足でシュートを放つも、これは相手DFに防がれる。さらに、このプレーで得た左CKからボックス中央にこぼれたボールをフリーのイバルボが左足でシュート。決定的なシーンだったが、イバルボのシュートは枠の左に外れてしまう。
▽それでもローマは73分、ピャニッチとナインゴランを起点にショートカウンターを発動。最後はボックス右からイバルボが折り返したボールをイトゥルベがワンタッチでゴールに流し込み、ローマが先制点を奪った。
▽リードを許したラツィオは76分、マウリを下げてF・ジョルジェビッチを投入。クローゼとの2トップに変更すると、この交代が的中する。82分、左サイドからフィリペ・アンデルソンが右足で送ったクロスをファーサイドのクローゼが頭で折り返し、ゴール前のF・ジョルジェビッチがヘディングでゴールに押し込んだ。
▽追いつかれたローマだったが、今日はここで崩れない。84分にイトゥルベに代えてドゥンビアを投入した直後、右サイドからのFKのシーンでピャニッチが良質なボールをボックス内に送る。これをヤンガ=エムビワがヘディングで合わせてゴール左に流し込み、ローマが勝ち越しゴールを奪った。
▽その後はラツィオが再び同点に追いつくべく猛攻に出たものの、ローマが守り切って試合は終了。激闘のダービーを制したローマが2位を確定させ、来季のCLストレートインを決めた。一方のラツィオは、最終節で勝ち点3差の4位ナポリと対戦し、引き分け以上でCL出場権を手にできる。
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