妻の死後、初めて心境語るファーディナンド「人生で最も困難な時期だった」
2015.05.25 16:18 Mon
▽先日、妻のレベッカさん(享年34)を亡くしたQPRに所属する元イングランドDFリオ・ファーディナンド(36)が、妻の死後初めて心境を語った。同選手がイギリス『サン』に掲載したコメントをイギリス『BBC』が伝えている。
「私の人生で最も困難な時期だった。3人の子供の気持ちを考えながら、素晴らしい妻、レベッカが亡くなるのを為す術なく見ていなければならなかった。フットボーラーとして、ケガで重要な試合を逃したとき、この世の終わりのように感じると話したこともあった。だが、妻と子供の母親を34歳の若さで亡くすということは全く異なるものだった」
「彼女は驚くほど勇敢な女性で、病気と戦っている間もメディアにはその様子を一切見せなかった。家族や親しい友人だけが知っていた」
「私はチームのためにプレーを続けたかった。しかし、私はチームに対していかなる約束をすることもできなかった。そして、監督も私の起用法について少なからず疑問を持っていたと思う」
「私は、我々の残留争いにおいてクラブを失望させていたという罪悪感がある。当初、妻の病状について何もチームメートに話していなかったから、仲間は不審に思っていたと思う。しかし結局、私はメディカルスタッフに他のプレーヤーに知らせるよう頼んだ」
▽最後にファーディナンドは、周囲からの献身的なサポートに感謝を示した。
「私はQPRからこれ以上望むことができないほどの手厚いサポートを受けた。このクラブに関わる全ての人たちは本当に素晴らしかった。また、レベッカが亡くなったことが発表された当日は、多くの励ましの声に圧倒された」
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▽ファーディナンドは、今月1日に乳がんを患っていた妻のレベッカ・エリソンさんを亡くした。2009年に結婚したレベッカさんとの間には、9歳と6歳、4歳の3人の子どもをもうけていた。▽ファーディナンドは、『Fighting for her life(彼女の人生のために戦うこと)』というタイトルを付けた『サン』の記事の中でレベッカさんの闘病生活を振り返っている。「彼女は驚くほど勇敢な女性で、病気と戦っている間もメディアにはその様子を一切見せなかった。家族や親しい友人だけが知っていた」
▽また、ファーディナンドは妻の看病と残留争いを強いられていたチームの間で大きな葛藤を抱えていたことを認めている。
「私はチームのためにプレーを続けたかった。しかし、私はチームに対していかなる約束をすることもできなかった。そして、監督も私の起用法について少なからず疑問を持っていたと思う」
「私は、我々の残留争いにおいてクラブを失望させていたという罪悪感がある。当初、妻の病状について何もチームメートに話していなかったから、仲間は不審に思っていたと思う。しかし結局、私はメディカルスタッフに他のプレーヤーに知らせるよう頼んだ」
▽最後にファーディナンドは、周囲からの献身的なサポートに感謝を示した。
「私はQPRからこれ以上望むことができないほどの手厚いサポートを受けた。このクラブに関わる全ての人たちは本当に素晴らしかった。また、レベッカが亡くなったことが発表された当日は、多くの励ましの声に圧倒された」
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