EL出場権を目指すインテル、長友が3カ月半ぶりに先発出場もジェノアとの打ち合いに敗れる《セリエA》
2015.05.24 06:00 Sun
▽23日にルイジ・フェラリスで行われたセリエA第37節のジェノアvsインテルは、3-2でホームのジェノアが勝利を収めた。インテルの長友はフル出場を果たしている。
▽2戦連続で4ゴール以上を奪い、EL出場権獲得に向けて猛烈な追い上げを見せる6位のジェノア。しかし、UEFAライセンスを与えられず、このまま6位で終えても来季のEL出場権を獲得できない状況だ。UEFAライセンス取得のための上告が受け入れられることを願うガスペリーニ監督のチームは、ベルトラッチやファルケなどベストメンバーでインテルを迎え撃った。
▽一方、8位のインテルは前節、主力を温存したユベントスとのイタリア・ダービーで逆転負け。それでも、ジェノアの状況を考慮すると、勝ち点2差の7位サンプドリアを抜けばEL出場権を獲得できる。勝ち点3が欲しいマンチーニ監督は、ユベントス戦からスタメンを2人変更。出場停止明けのエルナネスと2試合連続で途中出場だった長友が先発に戻った。
▽濃霧がピッチを覆ったまま開始した試合は、互いにゴールを果敢に目指したことで序盤からオープンな展開となる。互いにチャンスを作る中、運動量で上回るジェノアが試合のペースを掴んでいったが、先制点を奪ったのはインテル。19分、左サイドからエルナネスが入れた好クロスをイカルディが競ると、エデニウソンの背中に当たったボールがゴール前にこぼれる。これに素早く反応したイカルディが左足でゴール左に流し込んだ。
▽先制されたジェノアだったが、勢いを持続させてインテルゴールに迫っていく。20分にクチュカが放ったミドルシュートはGKハンダノビッチの好セーブに遭ったが、その直後に見事なシュートで同点に追いついた。24分、ベルトラッチの縦パスをボックス手前で受けたパヴォレッティが素早い反転からゴール右隅に右足のシュートを突き刺した。
▽再び追う展開となったジェノアは32分、ボックス中央のパヴォレッティが再び反転シュートを放つも、これは惜しくもクロスバーに跳ね返される。それでも42分、レスティエンヌが裏に抜け出すと、対応を試みたGKハンダノビッチとラノッキアの連係ミスでボックス右にボールがこぼれる。これを拾ったレスティエンヌが無人のゴールに流し込み、ジェノアがスコアを2-2として前半を終えた。
▽後半に入ると、前半とは打って変わってこう着した展開となる。それでも、互いにギアを上げ直すと、ジェノアは68分にベルトラッチがミドルシュートでゴールを襲ったが、これはGKハンダノビッチの好セーブに遭う。続く71分には左CKからブルディッソがヘディングシュートを放つも、惜しくも枠の右に外れた。
▽一方のインテルは後半の半ばに決定機。74分、ファン・ジェススのインターセプトからボックス左に侵入したエルナネスが左足でシュート。しかし、この鋭いシュートは左ポストに弾かれる。さらに、この跳ね返りをボックス中央で拾ったブロゾビッチが左足でシュートに持ち込んだが、クロスバーに弾かれてしまった。
▽勝ち越しゴールを目指すインテルは76分、ブロゾビッチを下げてシャキリを投入。攻勢に出始めると、80分にはボックス左からエルナネスがシュートに持ち込んだが、これはGKペリンの好セーブに防がれる。この直後の82分には右サイドからシャキリが上げたクロスをイカルディがヘディングで合わせるも、枠の右に外してしまった。
▽インテルに3点目を奪わせないジェノアは、アディショナルタイム突入前に試合を決める。89分、ボックス手前右で得たFKをエデニウソンがゴール前に送ると、クチュカが打点の高いヘディングでゴール右隅に突き刺した。
▽痛恨の失点を喫したインテルはアディショナルタイム5分、裏に抜け出したイカルディがボックス内で倒れるが、笛は鳴らずにタイプアップ。敗れたインテルは、24日に試合を行うサンプドリアの結果次第でEL出場権獲得の可能性が消滅する。一方、EL出場権を手に入れられるか不透明なジェノアだが、ホーム5連勝を達成して今季の本拠地ラストゲームを締めくくった。
▽2戦連続で4ゴール以上を奪い、EL出場権獲得に向けて猛烈な追い上げを見せる6位のジェノア。しかし、UEFAライセンスを与えられず、このまま6位で終えても来季のEL出場権を獲得できない状況だ。UEFAライセンス取得のための上告が受け入れられることを願うガスペリーニ監督のチームは、ベルトラッチやファルケなどベストメンバーでインテルを迎え撃った。
▽一方、8位のインテルは前節、主力を温存したユベントスとのイタリア・ダービーで逆転負け。それでも、ジェノアの状況を考慮すると、勝ち点2差の7位サンプドリアを抜けばEL出場権を獲得できる。勝ち点3が欲しいマンチーニ監督は、ユベントス戦からスタメンを2人変更。出場停止明けのエルナネスと2試合連続で途中出場だった長友が先発に戻った。
▽先制されたジェノアだったが、勢いを持続させてインテルゴールに迫っていく。20分にクチュカが放ったミドルシュートはGKハンダノビッチの好セーブに遭ったが、その直後に見事なシュートで同点に追いついた。24分、ベルトラッチの縦パスをボックス手前で受けたパヴォレッティが素早い反転からゴール右隅に右足のシュートを突き刺した。
▽追いつかれたインテルだったが、前半のうちにジェノアを突き放す。30分、コバチッチの縦パスをイカルディが相手最終ラインの裏のスペースにフリックすると、これに抜け出したパラシオがGKペリンとの一対一を冷静に制して勝ち越しゴールを奪った。
▽再び追う展開となったジェノアは32分、ボックス中央のパヴォレッティが再び反転シュートを放つも、これは惜しくもクロスバーに跳ね返される。それでも42分、レスティエンヌが裏に抜け出すと、対応を試みたGKハンダノビッチとラノッキアの連係ミスでボックス右にボールがこぼれる。これを拾ったレスティエンヌが無人のゴールに流し込み、ジェノアがスコアを2-2として前半を終えた。
▽後半に入ると、前半とは打って変わってこう着した展開となる。それでも、互いにギアを上げ直すと、ジェノアは68分にベルトラッチがミドルシュートでゴールを襲ったが、これはGKハンダノビッチの好セーブに遭う。続く71分には左CKからブルディッソがヘディングシュートを放つも、惜しくも枠の右に外れた。
▽一方のインテルは後半の半ばに決定機。74分、ファン・ジェススのインターセプトからボックス左に侵入したエルナネスが左足でシュート。しかし、この鋭いシュートは左ポストに弾かれる。さらに、この跳ね返りをボックス中央で拾ったブロゾビッチが左足でシュートに持ち込んだが、クロスバーに弾かれてしまった。
▽勝ち越しゴールを目指すインテルは76分、ブロゾビッチを下げてシャキリを投入。攻勢に出始めると、80分にはボックス左からエルナネスがシュートに持ち込んだが、これはGKペリンの好セーブに防がれる。この直後の82分には右サイドからシャキリが上げたクロスをイカルディがヘディングで合わせるも、枠の右に外してしまった。
▽インテルに3点目を奪わせないジェノアは、アディショナルタイム突入前に試合を決める。89分、ボックス手前右で得たFKをエデニウソンがゴール前に送ると、クチュカが打点の高いヘディングでゴール右隅に突き刺した。
▽痛恨の失点を喫したインテルはアディショナルタイム5分、裏に抜け出したイカルディがボックス内で倒れるが、笛は鳴らずにタイプアップ。敗れたインテルは、24日に試合を行うサンプドリアの結果次第でEL出場権獲得の可能性が消滅する。一方、EL出場権を手に入れられるか不透明なジェノアだが、ホーム5連勝を達成して今季の本拠地ラストゲームを締めくくった。
インテルの関連記事
セリエAの関連記事
|
インテルの人気記事ランキング
1
アドリアーノ氏が42歳のお誕生日!短くも強烈な全盛期を送った“皇帝”、古巣のエースが思い入れ語る「僕の永遠のNo.1」
2月17日、短くも強烈な全盛期を送った元ブラジル代表FWアドリアーノ氏が42歳の誕生日を迎えた。ブラジル『グローボ』が伝えている。 かつて“皇帝”の異名をとったアドリアーノ氏。190cm近い長身に鋼のような肉体、何よりその左足から放たれる強烈“すぎる"シュートに、時として相対するGKはなす術もなかった。 クラブキャリアではフラメンゴでデビュー後、インテル移籍で欧州上陸。レンタル先のフィオレンティーナ、パルマで活躍したのち、復帰したインテルでは背番号「10」を与えられた。 しかし、ブラジル代表の一員としてドイツ・ワールドカップ(W杯)を戦ったのを境に、当時インテルを率いたロベルト・マンチーニ監督との不和、無断練習欠席、うつ病発症などなど、その輝きが徐々に色褪せていくことに。 母国へのレンタル移籍によって一時的には復活も、イタリア帰還後は遅刻や夜遊び、ウェイトオーバーの常習犯となり、死亡説が流れたことも。結局、2016年に34歳で引退したアドリアーノ氏、その全盛期は20〜24歳ごろまでだったと言える。 そんな元皇帝も今年で42歳。古巣フラメンゴは公式SNSやYouTubeチャンネルでかつてのヒーローを祝い、アドリアーノ氏に憧れてフラメンゴへ来たという現エース・元ブラジル代表FWペドロが思い入れを語った。 「アドリアーノは間違いなく僕のアイドル。ピッチで彼以上に僕にインスピレーションを与えてくれる男はいなかった…小さな頃から彼を追いかけてきたんだ」 「マラカナンでのコリチーバ戦のゴールは、僕が最も心に残っている彼のゴール。あのとき僕はゴール裏にいてね。一人のファンとして彼を追いかけた記憶が色褪せることなんか決してない。繰り返すけど、彼は僕のインスピレーションの源であり、永遠にNo.1の選手だ」 現在のアドリアーノ氏の様子は、公式X(@A10imperador)から垣間見ることができる。20代の現役フットボーラーにも多大な影響を与えた男が、幸せそうで、何よりだ。 <span class="paragraph-title">【写真】幸せそうで何より! 現在のアドリアーノ氏</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="pt" dir="ltr">Partiu sampa <a href="https://t.co/uHCVhEuQcN">pic.twitter.com/uHCVhEuQcN</a></p>— Adriano Imperador (@A10imperador) <a href="https://twitter.com/A10imperador/status/1755992129824817420?ref_src=twsrc%5Etfw">February 9, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.02.18 20:30 Sun2
インテルの「セカンドチーム構想」が加速…最速で来季発足か 今夏までU-19を率いたレジェンドOBが初代監督の候補に
インテルが来季にもセカンドチームを発足か。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 カルチョでは今季、ミランがセカンドチーム(U-23)のフトゥーロを立ち上げ、セリエCに参戦。名手ダニエレ・ボネーラに初代監督を任せ、DFダビデ・バルテサーギ、MFケビン・ゼロリ、FWフランチェスコ・カマルダなど、自国の有望株をフトゥーロで育てている。 一方、インテルにはセカンドチームがなく、ジュゼッペ・マロッタ会長は今年8月、「今すぐの設立は絶対にない」と断言。セカンドチームを保有するメリット、デメリットをそれぞれ掲げ、慎重な姿勢を崩さなかった。 しかし、どうやら「2025-26シーズン」からセカンドチームを発足させる方向か。 大前提として、ミラン・フトゥーロと同じくセリエCからスタートさせるには、枠の空きが必要だが、実質的なセミプロのセリエCは毎年「退会」があり、これには一定のメドが。 マロッタ会長がもっとも懸念しているトレーニング施設については、当面はトップチームを含む他カテゴリーと既存の練習場をシェア。敷地に隣接する土地の買収ができるなら、新たなグラウンドを構える計画もあるという。 セカンドチーム構想の中心人物は、ゼネラル・マネージャー(GM)のダリオ・バッシン氏。セカンドチームを立ち上げる場合の監督候補としては、OBのクリスティアン・キヴ氏(44)をリストアップしているとみられている。 元ルーマニア代表DFのキヴ氏は2014年にインテルで引退し、UEFAを経て、2018年からインテルの育成年代を指導。今夏までU-19チームを3年間指揮したが、現在は退任している。 2024.11.13 18:20 Wed3
インテル栄光のエース…ディエゴ・ミリート氏がCL制覇を懐かしむ 表彰式でR・マドリー会長から「キミはウチに来るべき」
元アルゼンチン代表FWのディエゴ・ミリート氏が、インテル時代のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を懐かしんだ。 2009-10シーズン、インテルに45年ぶりの欧州制覇、2024年現在イタリア勢最後の欧州制覇をもたらしたストライカー、D・ミリート。 チャンピオンズリーグ(CL)決勝戦、バイエルン戦で2得点を叩き込み、2-0勝利のインテルは欧州王者に。D・ミリート氏はUEFA年間最優秀選手、セリエA年間最優秀選手に輝いた。 地球上の全インテリスタが崇めるアルゼンチン人FWは現在45歳。母国のTV番組『TyC』に出演し、伝説のCL準決勝、決勝を懐かしんだ。 「サッカー少年の夢が凝縮されたファイナルだったね。だが、準決勝も思い出深い。あの準決勝で当時のペップ・バルサ、弟(※)の所属するバルセロナを撃破した時点で、我々インテルの優勝を確信していたと記憶する」 (※)ガブリエル・ミリート 「準決勝の前夜、両親もアルゼンチンから欧州へ来ていてね。インテルが滞在するホテルにも来て、私が会いに行ったら、そこへ監督のジョゼ・モウリーニョだ(笑)」 「モウは両親に『バルサとインテル、どちらを応援してくれますかね?』なんてニヤニヤしながら聞いていた(笑) まったく面白い男だよ。外ではいつも、選手の重圧を取り除くために悪者を演じるんだが(笑) それがモウリーニョだ」 そして、栄冠を掴んだサンティアゴ・ベルナベウでの決勝戦。表彰式ではメダル授与を担ったレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長から、わずか数秒間の短い会話で、2010年夏の加入を促されたという。 「かの有名なペレス会長は私に『おめでとう』と語りかけ、続け様に『やはりキミはレアル・マドリーの一員になるべきだ』と言ったんだ」 「本気で私の獲得を目指していることは、あの日に前後して知っていた。レアル・サラゴサ時代のにもアプローチされ、ベルント・シュスター(当時監督)からも電話が来ていたよ。結局はインテルが譲らなかったということだ」 D・ミリート氏は最後に、古巣で自身の系譜を受け継ぐアルゼンチン人エース、ラウタロ・マルティネスにエールを送った。 「いまの私は、ラウタロに想いを馳せる。すでに私なんかと比べ物にならないほどの存在だよ。いつの日か、彼はインテルでバロンドールを受賞するかもしれないね。私にできないこと全てが、ラウタロにはできてしまう」 2024.11.13 17:15 Wed4
時を超えて愛される“皇帝”アドリアーノ氏、生まれ育ったスラム街への愛を綴る「インテルで期待に添えなかった」「ここでなら人間に戻れる」
“皇帝”アドリアーノ氏が、かつての行方不明騒動を振り返り、生まれ育ったスラム街「ファヴェーラ」への愛着を綴る。 21世紀初頭のサッカー界を代表するスター、元ブラジル代表FWアドリアーノ氏。比類なき強烈な左足シュートに心を掴まされ、左足の練習に励んだサッカー少年も多かったはずだ。 全盛期はインテル時代で、そのキャリアはまさに「太く短く」。黄金期の名残が残るカルチョであまりに強烈な全盛期を過ごした一方、ピッチ外でのトラブルから、引退も早かった。 騒動のひとつが、繰り返された行方不明。 2009年4月、当時インテル所属でブラジル代表に招集された氏は、突如として母国で足取りが途絶え、最後はリオデジャネイロのスラム街「ファヴェーラ」から自ら帰ってきた。 あれから15年、アドリアーノ氏は『The Players Tribune』に起稿し、当時を回想。生まれ育った「ファヴェーラ」への愛着が、騒動の原因になったと文章を綴る。 「僕は『無駄』という言葉が好きだ。僕は自分のことを『サッカー史上最大の無駄』だったと思っているんだ。大丈夫だよ。一見すると汚名だが、僕はこの汚名を楽しんでいる」 「麻薬に手を染めたことはない。クラブで遊ぶのは好きじゃない。でも、貧民街から出た男が、ヨーロッパで皇帝と呼ばれるようになった。『なぜ栄光を自ら捨て、昔の居場所で酒を飲みまくっているんだ』と疑問を抱かれるが、それは多分、僕の希望そのものだったんだ」 「ファヴェーラ…サッカーから逃げてここへ戻ってきたとき、サッカー関係者は誰も僕を見つけられなかった。なぜか? それはファヴェーラのルールがあるからだ。誰もが口を閉じる…誰ひとり、僕のことを密告する人はいないんだ」 「なぜファヴェーラに戻ったか。酒や女?違う。ドラッグ?誓って違う。ここでは自由になれるんだ。平和が訪れるんだ。生きている実感が湧くんだ。ほんの一瞬でも、あの空気を吸って、人間に戻りたいと思ったんだ」 「頑張ってはみたんだ。ロベルト・マンチーニの意見に耳を傾け、ジョゼ・モウリーニョに合わせようと努力し、素直にマッシモ・モラッティを頼ったこともある。でも、彼らの期待に沿う人間にはなれなかった。次第に多くの人から非難され、もう、耐えられなかった」 「いまはファヴェーラじゃなく、リオのちゃんとした住宅街に住んでいるよ。だけど、僕の一部は常にファヴェーラにある。バイクにでも乗って、僕とドライブしないか? そうすると、心が落ち着くんだ。今だってそうさ」 「何度でも僕はファヴェーラに戻る。裸足でドミノをしたり、縁石に座ったり、音楽を聴いたり、踊ったり…僕はここでコミュニティとは何かを学んだ。これが、僕の物語だ」 2024.11.13 22:45 Wed5