プレビュー:前大会王者の貫禄か、ヴィオラの勢いか《セビージャvsフィオレンティーナ》
2015.05.07 12:00 Thu
▽ヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグのセビージャvsフィオレンティーナが7日の日本時間28:05にサンチェス・ピスファンで開催される。
▽EL連覇を目指す前大会王者のセビージャは、ゼニトとの激戦を2戦合計4-3で制し、ベスト4進出を決めた。だが、直近のリーグ戦では公式戦34戦無敗を誇ったサンチェス・ピスファンでレアル・マドリーに敗れ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権争いから一歩後退。やや気落ちした中でフィオレンティーナ戦を迎えた。
▽一方、決勝トーナメントでトッテナム、ローマという優勝候補を連破してきたフィオレンティーナは、準々決勝でもディナモ・キエフを撃破。だが、リーグ戦では思うように勝ち点を積み重ねられず、来季のCL出場権獲得は絶望的な状況。クラブとしてはEL制覇を成し遂げ、久々のタイトルと共にCL出場権を確保したいところだ。
◆セビージャ◆
【4-2-3-1】
▽セビージャ予想スタメン
GK:ベト
DF:コケ、カリソ、コロジェチャク、トレムリナス
MF:イボーラ、エムビア
MF:A・ビダル、バネガ、ビトロ
FW:バッカ
負傷者:DFパレハ(右ヒザ)、MFクリホヴィアク(鼻骨)
出場停止:なし
▽出場停止者はいない。また、ケガ人に関しては右ヒザ前十字じん帯断裂で今季絶望のDFパレハ以外に目立った負傷者はいない。だが、直近のレアル・マドリー戦で鼻骨を痛めたMFクリホヴィアクに欠場の可能性がある。スタメンに関しては上記のメンバーを予想したが、積極的にターンオーバーを採用するエメリ監督だけにいくつかのポジションで変更があるかもしれない。
【4-3-3】
▽フィオレンティーナ予想スタメン
GK:ネト
DF:トモビッチ、ゴンサロ・ロドリゲス、サビッチ、マルコス・アロンソ
MF:バデリ、ピサーロ、ボルハ・バレロ
FW:サラー、ゴメス、ホアキン
負傷者:FWババカル(ヒザ)、ロッシ(ヒザ)
出場停止者:なし
▽こちらも出場停止者はいない。負傷者に関しては、長期離脱中のエースFWロッシに加え、先月負傷したFWババカルが今季絶望となっている。今季は対戦相手に応じて[3-5-2]と[4-3-3]を使い分けているため、この試合では1トップを採用するセビージャに対して、後者の布陣で臨むはずだ。
★タクティカル・プレビュー
◆セビージャのカウンターvsフィオレンティーナのポゼッション
▽互いにヨーロッパの名門クラブだが、以外にも公式戦では今回が初顔合わせとなる。試合展開としてはフィオレンティーナのポゼッションサッカーに対して、セビージャが堅守速攻で迎え撃つ可能性が高い。
◆サラーとゴメスを警戒、カウンター成功の鍵は中盤でのフィジカル勝負~セビージャ~
▽手堅い采配で知られるエメリ監督としては、ホームで行われる1stレグではアウェイゴールを与えないことを最優先とした戦い方を採用するはずだ。基本的にはリーガでレアル・マドリーやバルセロナと対戦するときのように自陣で[4-5-1]の守備ブロックを形成し、相手を自陣に誘い込んでのロングカウンターという形でゴールを目指すことになる。
▽この際に重要となるのが、相手のストロングポイントであるサラーとゴメスへの対応だ。卓越したスピードとテクニックを武器にオープンスペースで圧倒的な存在感を放つサラーに対しては、守備ブロックをコンパクトに保ってプレーエリアを消したい。また、同選手がボールを持った際にはファーストディフェンダーが身体を当てて動きを止め、カバーに入った選手がボールを奪い切る形で対応したい。
▽また、空中戦の強さに加えルーズボールへの反応が秀逸なゴメスは、ボックス内の狭いスペースでも仕事ができる厄介な存在。仮にセビージャがスペースを消すことだけに集中して同選手へのケアを怠れば、アーリークロスやボックス付近のルーズボールを拾われてゴールをこじ開けられる可能性も出てくるだけに、センターバック2枚による徹底的なケアが必要だ。
▽攻撃面に関しては、屈強なフィジカルを誇るエムビア(クリホヴィアク)、イボーラのピボーテの持ち上がりが有効となる。フィオレンティーナの中盤はボールスキルや戦術眼に優れている一方、守備面で馬力を発揮できるタイプの選手が少ない。そこでエムビアやイボーラがフィジカル勝負に持ち込めば、ロングカウンターが機能する可能性は高い。そこから駆け引きやスピードに優れる攻撃陣がフィニッシュに絡めれば、フィオレンティーナの守備に風穴を空けられるはずだ。
◆ボール保持も攻め手はショートカウンター~フィオレンティーナ~
▽一方、常に能動的な戦いを志すモンテッラ監督の率いるフィオレンティーナは、いつも通りのポゼッションスタイルで敵地での一戦に臨むことになる。恐らく、自陣で守備ブロックを形成してくるセビージャに対して、焦れずにボールを動かしながら丁寧にギャップを突いていきたい。その中で重要な役割を担うのが、リーガ出身のホアキンやボルハ・バレロといったベテラン選手。リーガのプレーリズムを熟知する彼らが、うまくボール回しにアクセントを付けて、攻撃にスイッチを入れたいところだ。
▽また、ゲームをコントロールする意味ではポゼッションスタイルでの戦い方は重要となるが、得点を奪いに行くうえではショートカウンターが有効となる。国内リーグではほとんどの試合で相手よりボール支配率が高いフィオレンティーナは、押し込んでゴールを奪い切るイメージが強いが、主要な得点パターンは前線からのプレスで相手のパスを引っ掛けて繰り出すショートカウンターだ。今回の試合ではロングカウンターを狙う相手に対して、素早い攻守の切り替えで逆にボールを奪ってゴールをこじ開けたい。
▽EL連覇を目指す前大会王者のセビージャは、ゼニトとの激戦を2戦合計4-3で制し、ベスト4進出を決めた。だが、直近のリーグ戦では公式戦34戦無敗を誇ったサンチェス・ピスファンでレアル・マドリーに敗れ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権争いから一歩後退。やや気落ちした中でフィオレンティーナ戦を迎えた。
▽一方、決勝トーナメントでトッテナム、ローマという優勝候補を連破してきたフィオレンティーナは、準々決勝でもディナモ・キエフを撃破。だが、リーグ戦では思うように勝ち点を積み重ねられず、来季のCL出場権獲得は絶望的な状況。クラブとしてはEL制覇を成し遂げ、久々のタイトルと共にCL出場権を確保したいところだ。
【4-2-3-1】
▽セビージャ予想スタメン
GK:ベト
DF:コケ、カリソ、コロジェチャク、トレムリナス
MF:イボーラ、エムビア
MF:A・ビダル、バネガ、ビトロ
FW:バッカ
負傷者:DFパレハ(右ヒザ)、MFクリホヴィアク(鼻骨)
出場停止:なし
▽出場停止者はいない。また、ケガ人に関しては右ヒザ前十字じん帯断裂で今季絶望のDFパレハ以外に目立った負傷者はいない。だが、直近のレアル・マドリー戦で鼻骨を痛めたMFクリホヴィアクに欠場の可能性がある。スタメンに関しては上記のメンバーを予想したが、積極的にターンオーバーを採用するエメリ監督だけにいくつかのポジションで変更があるかもしれない。
◆フィオレンティーナ◆
【4-3-3】
▽フィオレンティーナ予想スタメン
GK:ネト
DF:トモビッチ、ゴンサロ・ロドリゲス、サビッチ、マルコス・アロンソ
MF:バデリ、ピサーロ、ボルハ・バレロ
FW:サラー、ゴメス、ホアキン
負傷者:FWババカル(ヒザ)、ロッシ(ヒザ)
出場停止者:なし
▽こちらも出場停止者はいない。負傷者に関しては、長期離脱中のエースFWロッシに加え、先月負傷したFWババカルが今季絶望となっている。今季は対戦相手に応じて[3-5-2]と[4-3-3]を使い分けているため、この試合では1トップを採用するセビージャに対して、後者の布陣で臨むはずだ。
★タクティカル・プレビュー
◆セビージャのカウンターvsフィオレンティーナのポゼッション
▽互いにヨーロッパの名門クラブだが、以外にも公式戦では今回が初顔合わせとなる。試合展開としてはフィオレンティーナのポゼッションサッカーに対して、セビージャが堅守速攻で迎え撃つ可能性が高い。
◆サラーとゴメスを警戒、カウンター成功の鍵は中盤でのフィジカル勝負~セビージャ~
▽手堅い采配で知られるエメリ監督としては、ホームで行われる1stレグではアウェイゴールを与えないことを最優先とした戦い方を採用するはずだ。基本的にはリーガでレアル・マドリーやバルセロナと対戦するときのように自陣で[4-5-1]の守備ブロックを形成し、相手を自陣に誘い込んでのロングカウンターという形でゴールを目指すことになる。
▽この際に重要となるのが、相手のストロングポイントであるサラーとゴメスへの対応だ。卓越したスピードとテクニックを武器にオープンスペースで圧倒的な存在感を放つサラーに対しては、守備ブロックをコンパクトに保ってプレーエリアを消したい。また、同選手がボールを持った際にはファーストディフェンダーが身体を当てて動きを止め、カバーに入った選手がボールを奪い切る形で対応したい。
▽また、空中戦の強さに加えルーズボールへの反応が秀逸なゴメスは、ボックス内の狭いスペースでも仕事ができる厄介な存在。仮にセビージャがスペースを消すことだけに集中して同選手へのケアを怠れば、アーリークロスやボックス付近のルーズボールを拾われてゴールをこじ開けられる可能性も出てくるだけに、センターバック2枚による徹底的なケアが必要だ。
▽攻撃面に関しては、屈強なフィジカルを誇るエムビア(クリホヴィアク)、イボーラのピボーテの持ち上がりが有効となる。フィオレンティーナの中盤はボールスキルや戦術眼に優れている一方、守備面で馬力を発揮できるタイプの選手が少ない。そこでエムビアやイボーラがフィジカル勝負に持ち込めば、ロングカウンターが機能する可能性は高い。そこから駆け引きやスピードに優れる攻撃陣がフィニッシュに絡めれば、フィオレンティーナの守備に風穴を空けられるはずだ。
◆ボール保持も攻め手はショートカウンター~フィオレンティーナ~
▽一方、常に能動的な戦いを志すモンテッラ監督の率いるフィオレンティーナは、いつも通りのポゼッションスタイルで敵地での一戦に臨むことになる。恐らく、自陣で守備ブロックを形成してくるセビージャに対して、焦れずにボールを動かしながら丁寧にギャップを突いていきたい。その中で重要な役割を担うのが、リーガ出身のホアキンやボルハ・バレロといったベテラン選手。リーガのプレーリズムを熟知する彼らが、うまくボール回しにアクセントを付けて、攻撃にスイッチを入れたいところだ。
▽また、ゲームをコントロールする意味ではポゼッションスタイルでの戦い方は重要となるが、得点を奪いに行くうえではショートカウンターが有効となる。国内リーグではほとんどの試合で相手よりボール支配率が高いフィオレンティーナは、押し込んでゴールを奪い切るイメージが強いが、主要な得点パターンは前線からのプレスで相手のパスを引っ掛けて繰り出すショートカウンターだ。今回の試合ではロングカウンターを狙う相手に対して、素早い攻守の切り替えで逆にボールを奪ってゴールをこじ開けたい。
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