元C大阪カチャルの決勝点でHSVがマインツ下す 岡崎フル出場も不発《ブンデスリーガ》

2015.05.04 01:10 Mon
3日に行われたブンデスリーガ第31節、マインツvsハンブルガーSV(HSV)の一戦は、アウェイのHSVが2-1で勝利を収めた。マインツFW岡崎慎司は先発でフル出場したが、ゴールを奪うことはできなかった。

2連勝と調子を上げ、混戦のヨーロッパリーグ出場権争いに割って入る気配も見せていたマインツ。一方のHSVもどん底の5連敗を前節の勝利で止めて最下位を脱しており、残留に向けて勝ち点を積み重ねたいところだった。

先制点を奪ったのはより緊迫感の強いHSV。だが意外な形でのゴールとなった。ヴェスターマンがゴール前に上げようとしたボールに対してバウムガルトリンガーがクリアを試みると、頭に当たって浮いたボールがGKカリウスの頭上を越える。オウンゴールでアウェイチームが1点を奪って前半を折り返した。

追いつきたい後半のマインツは、守備を固めるHSVの陣内でプレーを進めるが、チャンスを生み出すことはできない。必死に守るHSV守備陣に単調なボールを跳ね返されてしまう場面が続く。

69分にはようやくビッグチャンスが訪れる。後方からのボールを岡崎が懸命に頭でつなぎ、左サイドから抜け出したク・ジャチョルが狙うが、これは惜しくも左ポスト外側を叩いた。

粘り強く同点ゴールを狙うマインツの攻勢が報われたのは76分。右サイドでスルーパスを受けたハイロが深い位置からマイナスのボールを折り返し、交代出場のデ・ブラシスがスルーすると、最後はマリが蹴り込んで同点ゴールを奪った。

だが、最後は残留に向けたHSVの思いが上回った。87分、CKからのこぼれ球をしぶとくつないで、最後はペナルティーアーク付近からゴイコ・カチャルが右足を一閃。昨年セレッソ大阪でプレーしたセルビア人の回転をかけたシュートがゴール右隅に突き刺さり、HSVが再び勝ち越した。

さらにその直後、カウンターを仕掛けたHSVはラソッガのヒールパスを受けたルドネフスがブロシンスキのチャージを受けてエリア前で転倒。決定機を阻止したと見なされたブロシンスキには一発レッドが提示され、反撃に転じたいマインツは10人となってしまう。

結局そのまま試合終了を迎え、HSVは2連勝。残留圏内の14位にまで順位を上げることに成功している。岡崎は2試合連続無得点で、今季のゴール数を12から伸ばすことはできなかった。


提供:goal.com

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