カリアリに快勝のナポリがローマとラツィオに勝ち点5差《セリエA》

▽19日にサン・エリアで行われたセリエA第31節のカリアリvsナポリは、3-0でアウェイのナポリが勝利した。

▽前節のフィオレンティーナ戦に快勝して6試合ぶりの白星を手にしたナポリは、ミッドウィークのEL準々決勝1stレグでヴォルフスブルクを相手に4-1の圧勝。ベニテス監督は、ヴォルフスブルク戦からスタメンを5人変更し、インシーニェやクリバリらが先発に復帰した。

▽試合は、アウェイのナポリがボールを保持し、ホームのカリアリを押し込む展開となる。イグアインを起点に打開を図るナポリは14分、左サイドからハムシクが出したパスをボックス右で受けたイグアインが左足でシュートに持ち込むも、ここは決めきれない。続く18分には少ないタッチでボールを縦に素早く運ぶが、カジェホンのラストパスはイグアインに通らなかった。
▽それでも、ナポリが相手の緩い守備を突いて先制する。24分、センターバック2枚の間に出したハムシクのスルーパスが通ると、これに抜け出したカジェホンが右足のシュートをゴール左隅に流し込んだ。リードを奪ったナポリは、その直後にワンツーからムポクにボックス左への侵入を許すも、カジェホンが好カバーでシュートを打たせない。30分にはアベラルに決定的なシュートを打たれたが、GKアンドゥハルが好守で阻止した。

▽リードを守りながら試合を進めるナポリは38分、カウンターからボックス左に侵入したハムシクがゴール右を狙ったコントロールシュートを放つも、これはGKブルキッチの好守に阻まれる。それでも前半終了間際の追加タイム2分、右サイドからハムシクが入れた好クロスにインシーニェが飛び込むと、マークについていたバルツァーノのオウンゴールを誘ってナポリが加点した。▽2点のリードを有するナポリは、サウからロンゴに交代してストライカーを入れ替えたカリアリに対し、後半に入っても試合のペースを握り続ける。50分にはカウンターからボックス左のインシーニェが送ったクロスにボックス右のカジェホンが右足ボレーで合わせるも、これは相手DFにブロックされた。

▽2点ビハインドのカリアリが積極的にボールを奪いに来ないため、悠々とボールを動かすナポリ。56分には2ゴールを演出したハムシクに代えてガッビアディーニを投入すると、その直後に交代選手が結果を残す。ボックス手前でボールを受けたガッビアディーニがゴール左隅に鋭いシュートを突き刺し、ナポリがスコアを3-0とした。

▽その後は来週ミッドウィークのELヴォルフスブルク戦を見据えてイグアインを休ませたナポリだったが、65分にマッジョがアベラルへのチェックで一発退場となる。数的不利に陥ったナポリは、カジェホンを下げてメストを投入し、守備の枚数を整える。結局、最後まで危なげなく試合を運んだナポリが3-0の快勝。リーグ戦2連勝を飾ったナポリが、2位のラツィオとローマに勝ち点差を「5」に縮めている。