ラージョ、アルメリア撃破もP・ヘメスは不満 「3部リーグのごとくボールを失った」

2015.04.19 00:05 Sun
19日のリーガエスパニョーラ第32節、ラージョは本拠地バジェカスでのアルメリア戦を2-0で制した。

普段通りの超攻撃的サッカーを披露したラージョは、カクタが位置する右サイドを起点にアルメリアを押し込み、23分にセンターバック2人のコンビネーションから先制点を記録。ショートコーナーの流れからゼ・カストロがクロスを放ち、アマジャがヘディングシュートでネットを揺らした。

後半に入ると、後方に引いていたアルメリアが反撃に転じ、ラージョは防戦に回ることが多くなる。だがGKトーニョの好守もあって失点を回避すると、91分にカクタのシュートをGKルベンが弾き、そこに詰めたミクが加点。リーガ1部通算得点数を700として、アルメリアに引導を渡している。

3試合ぶりの勝利を収めた10位ラージョは、勝ち点を41として残留がほぼ確定。だが、3年連続でクラブを1部に留めようとしているP・ヘメスは、不満を隠することができない。その理由は、自身の信奉する流麗なパスサッカーを、完全な形で実現できなかったためだ。

「祝福される日、また勝利に値した日であるとは思えない。アルメリアよりもプレーの明確性を手にしていただけだ。それも価値があることだとしても、感覚的には決して良いものではない。ゴールを決めるまでは良かったが、その後には3部リーグのレベルのごとくボールを失った」

「我々は苦しみに耐える術を知っていたが、何よりも反応が遅かった。足だけでなく、頭の回転も速くなければならない。私は満足していないし、今日のようなことが起こらないようにできる限りのことを講じるよ」

P・ヘメス監督の目標は残留ではなく、勝ち点7差となっているヨーロッパリーグ出場圏7位に位置することのようだ。

「解決法を探さなければならない。私はそうする必要があることを理解している。今日のようなプレーであれば、7位に入る可能性など1%だって存在しない。我々は今日の試合で勝利を収めた。しかし対峙したのがセビージャ、バレンシアであったならば、確実に最悪の結果となっていた」

「(1-6の大敗を喫した)セルタ戦であるべきレベルになかったのは、私自身だ。だが今日のチームは、どのようなレベルにもなかった。もうプレーすべき意味がないと感じる人間にとっては、自分が厳しい要求を突き付けているだけかもしれない。しかし、我々は以前のように競争的なレベルを取り戻さなくてはならない。ピッチに立つ選手は、100%の力を発揮しなくてはならないんだ」

残留をほぼ確実としたことにより、選手たちが気を抜いた可能性を問われると、次のように返した。

「もし気を抜いたとしたならば、もうラージョのユニフォームを着る資格はない。すべてを出し尽くし、これ以上は何も絞り出せないということだと信じるよ。もしそうであれば、私からは永遠に感謝をし続ける」

「おそらくだが、ガソリン切れを起こした選手たちがいるということだろう。そうであれば、これからは出場機会に恵まれなかった選手たちが、その存在を示すことになる。今からは、全員にチャンスが回ってくるという感覚があるよ」
提供:goal.com

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