スイスvsアメリカのブラジルW杯決勝T進出国同士の一戦はドロー《国際親善試合》

▽国際親善試合のスイス代表vsアメリカ代表が3月31日に行われ、1-1の引き分けに終わった。

▽昨年行われたブラジル・ワールドカップで決勝トーナメント進出を果たすなど、近年躍進が目立つ両者の一戦。ホームのスイスは、インテルMFシャキリやユベントスDFリヒトシュタイナー、ナポリMFインレルなど主力を揃って起用。対するアメリカはMLSに所属する選手を軸にこの一戦に臨んだ。

▽開始直後から地力に勝るスイスが優勢に試合を進めていく。エースのシャキリを軸に鋭いサイドアタックを仕掛けるスイスだが、ドルミッチやメーメディが決定機を決め切れない。
▽一方、序盤からカウンターをベースに攻めるアメリカは27分、タイミング良くボックス内に飛び出したブラッドリーに絶好のシュートチャンスが訪れるが、ここはシュートをふかしてしまい、こちらも先制点とはならず。それでも、アメリカは前半終了間際の45分、ボックス手前中央やや右の位置で得たFKの場面でシェアが見事な左足のキックをゴール右隅に突き刺し、前半を1点リードで終えた。

▽迎えた後半、1点を追うスイスはG・シャカやエンボロといった若手をピッチに送り出し、立ち上がりから攻勢を見せる。だが、前半同様にラストプレーの精度を欠き、ゴールが遠い。▽その後、68分に主審への暴言でアメリカFWアルティドールが一発退場となると、試合の流れは完全にスイスへと傾く。75分にはショートコーナーからシャキリの右クロスを相手GKが被り、カサミに決定機が訪れる。だが、カサミはこの簡単なヘディングシュートを枠に飛ばすことができない。
▽それでも、諦めずに攻め続けるスイスは80分、セットプレーの流れからゴール前に混戦が生まれると、途中出場のシュトッカーが泥臭く押し込み、試合を振り出しに戻った。試合終盤にかけてもスイスの猛攻が続いた試合だったが、このまま1-1でタイムアップ。近年躍進が目立つスイスとアメリカの一戦は互いに譲らず、ドローという結果に終わった。