プレビュー:激戦を制しベスト8進出を決めるのは?《EL決勝T2回戦2ndレグ展望》
2015.03.19 13:00 Thu
▽ELベスト8進出を懸けた決勝トーナメント2回戦2ndレグが19日に開催される。先週行われた1stレグでは、唯一のドローゲームとなったフィオレンティーナvsローマのイタリア勢対決を除く全ての試合でいずれかのチームが勝利を手にした。その7試合のうち、6試合はホームチームが先勝したが、スペイン勢対決となったビジャレアルvsセビージャは、前大会王者の貫禄を見せたセビージャが敵地で貴重な白星を掴んだ。ベスト8進出に向けては敵地での1stレグで勝利したセビージャが大きなアドバンテージを手にしたものの、それ以外の対戦カードでは1stレグで敗れたクラブの逆転も十分に可能だ。激戦を制してベスト8に駒を進めるのは、果たしてどのクラブとなるか。
◆2ndレグ◆
▽3/19(木)
《26:00》
ディナモ・モスクワ vs ナポリ
《27:00》
ローマ vs フィオレンティーナ
ディナモ・キエフ vs エバートン
《29:05》
アヤックス vs ドニプロ
トリノ vs ゼニト
インテル vs ヴォルフスブルク
セビージャ vs ビジャレアル
ベシクタシュ vs クラブ・ブルージュ
◆1stレグ結果◆
フィオレンティーナ 1-1 ローマ
エバートン 2-1 ディナモ・キエフ
ビジャレアル 1-3 セビージャ
ナポリ 3-1 ディナモ・モスクワ
ゼニト 2-0 トリノ
ヴォルフスブルク 3-1 インテル
ドニプロ 1-0 アヤックス
◆ローマ優位も勢いはフィオレンティーナ

▽今季のELラウンド16で最注目カードとなったフィオレンティーナvsローマのイタリア勢対決の初戦は、1-1の引き分けに終わった。立ち上がりから攻勢に出たホームのフィオレンティーナがMFイリチッチのゴールで先制に成功すると、前半30分までに2人の負傷者を出すアクシデントに見舞われたローマを相手に無難に試合をコントロールした。だが、後半に入って勢いを取り戻したローマはFWリャイッチがPKを外すも、試合終盤にセットプレーからMFケイタが値千金の同点弾を奪い、敵地でアウェイゴールを奪ってのドローに持ち込んだ。
▽ホームで2ndレグを迎えるローマは、アウェイゴールを奪っているため勝利か、0-0のドローで勝ち抜けが決定する。だが、直近のサンプドリアとのホーム戦でリーグ戦17試合ぶりの黒星を喫したチームは、本拠地スタディオ・オリンピコで行われた最近6試合の公式戦(2敗4分け)で勝利がない。前述したサンプドリア戦の試合終盤にはローマの選手たちがボールを持った際にホームサポーターから激しいブーイングが飛ぶなど、選手たちのプレッシャーは計り知れない。仮に、今回の一戦で先制を許す展開となれば、アウェイゲーム以上に難しい戦いを強いられるはずだ。ただ、そのサンプドリア戦ではFWジェルビーニョを筆頭に選手たちの動き自体は悪くなく、多くの決定機を作れていた。したがって、勝利の鍵はフィニッシュの精度となる。
◆ビジャレアル、磐石の前大会王者を慌てさせられるか

▽セビージャとビジャレアルが対峙したスペイン勢対決は、前大会王者が敵地で貫禄の勝利を収めた。FWビトロの大会史上最速となる開始13秒の先制弾でビジャレアルの出鼻を挫いたセビージャは、その後ビジャレアルに反撃を許すも、前半半ばにMFエムビアの追加点でリードを広げた。後半に入って1点を返されたものの、その直後にFWガメイロのゴールで再び突き放したセビージャは、ベスト8進出に大きく近づく敵地での勝利を手にした。
▽1stレグで大きなアドバンテージを手にしたセビージャは、直近のコルドバ戦でも3-0の快勝を収め、好調を継続している。この試合では堅い試合運びに定評があるエメリ監督の下、いくつかのポジションでターンオーバーを使いながら堅守速攻で相手を迎え撃ちたい。
▽一方のビジャレアルは、ホームでの敗戦によって逆転での突破には3-0か、4点以上を奪っての2点差での勝利が必要となった。直近のアルメリア戦ではゴールレスドローに終わっているビジャレアルだが、今季の公式戦で3点以上を奪ったゲームは10試合もあり、1stレグで唯一のゴールを決めたFWビエットら若手攻撃陣が躍動できれば、劇的な逆転勝利という可能性もあるはずだ。
◆インテルとトリノの逆転突破なるか

▽同国対決を含めたイタリア勢5クラブの中で唯一先勝したのがナポリ。ディナモ・モスクワをホームに迎えた1stレグは、開始早々にFWクラニィのゴールで先制されるも、FWイグアインがPKを含むトリプレッタを達成して3-1の逆転勝利を飾った。ELでは順調な戦いを見せているが、直近のセリエAで格下のヴェローナに敗れてリーグ戦3試合未勝利。ベニテス監督は継続性の欠如を嘆いている。引き分け以上、もしくは1点差の敗戦でも突破が決まるアドバンテージを有しているが、モスクワで行われる2ndレグは厳しい戦いが予想されるため、決して油断はできない。
▽一方のインテルは、1stレグでヴォルフスブルクのフォルクスワーゲン・アレーナに乗り込んで1-3の敗戦。キックオフ直後から果敢にプレスをかけて先制点を奪いきったものの、GKカリッソの痛恨ミスもあり逆転負けを喫した。アウェイゴールを1つ持ち帰ったことで、2-0の勝利で突破できる状況だが、MFデ・ブライネを中心としたヴォルフスブルクの鋭いサイドアタックを凌いでクリーンシートに抑えることは、今のインテル守備陣にとって困難な作業だ。そのため、より多くのゴールを奪う必要があるものの、攻撃で違い生み出せるシャキリのコンディションが万全ではない。ホームゲームであれ苦戦必至だろうが、パラシオやグアリンといった攻撃陣の力で逆転突破できるか。
▽ゼニトのホームで1stレグを戦ったトリノは0-2の完敗。前半の30分あたりで2枚の警告を受けたMFベナッシが退場して数的不利に陥ると、MFヴィツェルと元ユベントスDFクリーシトにゴールを奪われて敗戦を喫した。ホームで逆転突破を目指したいところだが、直近のラツィオ戦も0-2で敗れて公式戦3連敗中。リーグ戦の無敗を継続していた3月初旬までの勢いが失われつつある。突破のためには3点差以上の勝利が求められるが、古豪の意地を見せて逆境を跳ね返したい。
◆突破の鍵は1stレグ勝利の優位性か、ホームアドバンテージか

▽プレミア勢最後の砦となったエバートンは、ホームでディナモ・キエフに2-1で先勝。先制を許す厳しい入りとなったが、前半のうちにFWネイスミスのゴールで同点に追いついた。その後は拮抗した展開が続くも試合終盤に得たPKのチャンスをFWルカクがきっちり沈め、アウェイゴールを許したもののホームで勝ち切った。2ndレグに向けてアドバンテージを手にしているエバートンだが、極寒のウクライナでのゲームは一筋縄ではいかないだろう。
▽PK戦の末、優勝候補のリバプールを撃破したベシクタシュ(トルコ)だったが、クラブ・ブルージュ(ベルギー)のホームに乗り込んだ1stレグでは1-2の逆転負けを喫した。迎えた2ndレグは熱狂的なサポーターが集まるイスタンブールでのゲームとなるが、1stレグではクラブ・ブルージュの奮闘が目立っただけに、この試合でも拮抗した展開となるはずだ。
▽また、アヤックスとドニプロの1stレグは、ホームのドニプロの堅守速攻スタイルがハマってホームチームが1-0で先勝。最後まで相手の堅いブロックを攻略できずにいたアヤックスとしては、攻撃面の改善が急務だ。
◆2ndレグ◆
▽3/19(木)
《26:00》
ディナモ・モスクワ vs ナポリ
《27:00》
ローマ vs フィオレンティーナ
ディナモ・キエフ vs エバートン
《29:05》
アヤックス vs ドニプロ
トリノ vs ゼニト
インテル vs ヴォルフスブルク
セビージャ vs ビジャレアル
ベシクタシュ vs クラブ・ブルージュ
◆1stレグ結果◆
フィオレンティーナ 1-1 ローマ
エバートン 2-1 ディナモ・キエフ
ビジャレアル 1-3 セビージャ
ナポリ 3-1 ディナモ・モスクワ
ゼニト 2-0 トリノ
ヴォルフスブルク 3-1 インテル
ドニプロ 1-0 アヤックス

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▽今季のELラウンド16で最注目カードとなったフィオレンティーナvsローマのイタリア勢対決の初戦は、1-1の引き分けに終わった。立ち上がりから攻勢に出たホームのフィオレンティーナがMFイリチッチのゴールで先制に成功すると、前半30分までに2人の負傷者を出すアクシデントに見舞われたローマを相手に無難に試合をコントロールした。だが、後半に入って勢いを取り戻したローマはFWリャイッチがPKを外すも、試合終盤にセットプレーからMFケイタが値千金の同点弾を奪い、敵地でアウェイゴールを奪ってのドローに持ち込んだ。
▽ホームで2ndレグを迎えるローマは、アウェイゴールを奪っているため勝利か、0-0のドローで勝ち抜けが決定する。だが、直近のサンプドリアとのホーム戦でリーグ戦17試合ぶりの黒星を喫したチームは、本拠地スタディオ・オリンピコで行われた最近6試合の公式戦(2敗4分け)で勝利がない。前述したサンプドリア戦の試合終盤にはローマの選手たちがボールを持った際にホームサポーターから激しいブーイングが飛ぶなど、選手たちのプレッシャーは計り知れない。仮に、今回の一戦で先制を許す展開となれば、アウェイゲーム以上に難しい戦いを強いられるはずだ。ただ、そのサンプドリア戦ではFWジェルビーニョを筆頭に選手たちの動き自体は悪くなく、多くの決定機を作れていた。したがって、勝利の鍵はフィニッシュの精度となる。
▽一方、終盤の失点で先勝を逃したフィオレンティーナだが、直近のミラン戦では途中出場のMFホアキンが1ゴール1アシストの活躍で見事に逆転勝利。新エースのFWサラーなど一部主力を温存した中、モンテッラ監督の的確な采配できっちり結果を残した。また、モンテッラ体制ではローマ相手に苦戦を強いられてきたが、今季のコッパ・イタリアでは敵地で初勝利を手にしており、苦手意識は消えている。ただ、FWゴメスに加えMFピサーロ、DFサビッチと負傷者が多数出ている点が気がかりだ。
◆ビジャレアル、磐石の前大会王者を慌てさせられるか

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▽セビージャとビジャレアルが対峙したスペイン勢対決は、前大会王者が敵地で貫禄の勝利を収めた。FWビトロの大会史上最速となる開始13秒の先制弾でビジャレアルの出鼻を挫いたセビージャは、その後ビジャレアルに反撃を許すも、前半半ばにMFエムビアの追加点でリードを広げた。後半に入って1点を返されたものの、その直後にFWガメイロのゴールで再び突き放したセビージャは、ベスト8進出に大きく近づく敵地での勝利を手にした。
▽1stレグで大きなアドバンテージを手にしたセビージャは、直近のコルドバ戦でも3-0の快勝を収め、好調を継続している。この試合では堅い試合運びに定評があるエメリ監督の下、いくつかのポジションでターンオーバーを使いながら堅守速攻で相手を迎え撃ちたい。
▽一方のビジャレアルは、ホームでの敗戦によって逆転での突破には3-0か、4点以上を奪っての2点差での勝利が必要となった。直近のアルメリア戦ではゴールレスドローに終わっているビジャレアルだが、今季の公式戦で3点以上を奪ったゲームは10試合もあり、1stレグで唯一のゴールを決めたFWビエットら若手攻撃陣が躍動できれば、劇的な逆転勝利という可能性もあるはずだ。
◆インテルとトリノの逆転突破なるか

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▽同国対決を含めたイタリア勢5クラブの中で唯一先勝したのがナポリ。ディナモ・モスクワをホームに迎えた1stレグは、開始早々にFWクラニィのゴールで先制されるも、FWイグアインがPKを含むトリプレッタを達成して3-1の逆転勝利を飾った。ELでは順調な戦いを見せているが、直近のセリエAで格下のヴェローナに敗れてリーグ戦3試合未勝利。ベニテス監督は継続性の欠如を嘆いている。引き分け以上、もしくは1点差の敗戦でも突破が決まるアドバンテージを有しているが、モスクワで行われる2ndレグは厳しい戦いが予想されるため、決して油断はできない。
▽一方のインテルは、1stレグでヴォルフスブルクのフォルクスワーゲン・アレーナに乗り込んで1-3の敗戦。キックオフ直後から果敢にプレスをかけて先制点を奪いきったものの、GKカリッソの痛恨ミスもあり逆転負けを喫した。アウェイゴールを1つ持ち帰ったことで、2-0の勝利で突破できる状況だが、MFデ・ブライネを中心としたヴォルフスブルクの鋭いサイドアタックを凌いでクリーンシートに抑えることは、今のインテル守備陣にとって困難な作業だ。そのため、より多くのゴールを奪う必要があるものの、攻撃で違い生み出せるシャキリのコンディションが万全ではない。ホームゲームであれ苦戦必至だろうが、パラシオやグアリンといった攻撃陣の力で逆転突破できるか。
▽ゼニトのホームで1stレグを戦ったトリノは0-2の完敗。前半の30分あたりで2枚の警告を受けたMFベナッシが退場して数的不利に陥ると、MFヴィツェルと元ユベントスDFクリーシトにゴールを奪われて敗戦を喫した。ホームで逆転突破を目指したいところだが、直近のラツィオ戦も0-2で敗れて公式戦3連敗中。リーグ戦の無敗を継続していた3月初旬までの勢いが失われつつある。突破のためには3点差以上の勝利が求められるが、古豪の意地を見せて逆境を跳ね返したい。
◆突破の鍵は1stレグ勝利の優位性か、ホームアドバンテージか

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▽プレミア勢最後の砦となったエバートンは、ホームでディナモ・キエフに2-1で先勝。先制を許す厳しい入りとなったが、前半のうちにFWネイスミスのゴールで同点に追いついた。その後は拮抗した展開が続くも試合終盤に得たPKのチャンスをFWルカクがきっちり沈め、アウェイゴールを許したもののホームで勝ち切った。2ndレグに向けてアドバンテージを手にしているエバートンだが、極寒のウクライナでのゲームは一筋縄ではいかないだろう。
▽PK戦の末、優勝候補のリバプールを撃破したベシクタシュ(トルコ)だったが、クラブ・ブルージュ(ベルギー)のホームに乗り込んだ1stレグでは1-2の逆転負けを喫した。迎えた2ndレグは熱狂的なサポーターが集まるイスタンブールでのゲームとなるが、1stレグではクラブ・ブルージュの奮闘が目立っただけに、この試合でも拮抗した展開となるはずだ。
▽また、アヤックスとドニプロの1stレグは、ホームのドニプロの堅守速攻スタイルがハマってホームチームが1-0で先勝。最後まで相手の堅いブロックを攻略できずにいたアヤックスとしては、攻撃面の改善が急務だ。
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