プレビュー:キーワードは自信!?《レアル・マドリーvsシャルケ》
2015.03.10 17:00 Tue
▽チャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦2ndレグが10日(火)に行われ、敵地での1stレグに2-0で先勝したレアル・マドリーが、ホームにシャルケを迎える。これまでホームでの1stレグを2点差以上で敗れ、次のステージに進出したチームはない。その事実が両チームの置かれている状況を物語っている。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
GK:カシージャス
DF:アルベロア、ペペ、ヴァラン、コエントラン
MF:ルーカス・シルバ、クロース、イスコ
FW:ベイル、ベンゼマ、ロナウド
【負傷者】
MFハメス・ロドリゲス(つま先)
【出場停止】
なし
▽前回の対戦からMFモドリッチ、MFケディラ、DFコエントランが復帰し、招集メンバーに含まれた一方で、練習に復帰したばかりのDFセルヒオ・ラモスの招集は見送られた。このところ状態の良くないマドリーだが、指揮官はパフォーマンスの低下と疲労の関係性を否定している。加えて来週はミッドウィークに試合がないため、ビルバオ戦に出場したメンバーの大半がそのまま起用される可能性が高い。
▽ただ、一部の選手は明らかに精彩を欠いており、余裕を持って臨める今回の一戦でいくつかの入れ替えがあると予想。また、累積警告で次節出場停止の危険性があるクロースを温存する可能性も考えられるが、おそらくは先発させて試合展開によって入れ替える形になるだろう。
◆シャルケ◆
【3-5-2】
GK:ヴェレンロイター
DF:ヘヴェデス、マティプ、ナスタシッチ
MF:内田、ヘーガー、ノイシュテッター、マイヤー、フックス
FW:フンテラール、チュポ=モティング
GKフェールマン(ヒザ)、ギーファー(そけい部)
DFキルヒホフ(踵)、コラシナク(ヒザ)、アオゴ(背中)
MFドラクスラー(ハムストリング)、ファルファン(ヒザ)、オバシ(脚)
【出場停止】
MFボアテング
▽依然として多くの負傷者を抱えているシャルケは、ヘヴェデス、ヘーガー、フンテラールといった中心選手も万全の状態ではない。さらに今回は、MFボアテングも累積警告により起用できないため、苦しい状況だ。ポジティブな要素は、DFマティプ、MFゴレツカの復帰と、好調なマイヤーの存在。あとはディ・マッティオ監督が2点差以上の勝利が必要な状況で、博打を打てるのか――。
★タクティカル・プレビュー
▽勝利が必要なのはシャルケだが、このところの試合で不甲斐ないパフォーマンスが続いているレアル・マドリーもぬるい試合はできない。通常であれば前がかりになるシャルケがレアル・マドリーのカウンターにさらされる展開が予想できるものの、お互いの思惑がどのように影響するのか――。まずは立ち上がりの主導権争いに注目したい。
◆プレースピードに注目~レアル・マドリー~
▽このところの不調について問われたアンチェロッティ監督は、「プレースピードが遅い」ことを要因に挙げていた。そのため、今回の一戦はよりスピーディーな展開になる可能性が高い。攻守の切り替えがうまくいかなければチャンスを与えることにもつながるため、中盤にボールを持てる選手(イスコやイジャラ)ではなく、ハードワークできる選手(ケディラやルーカス・シウバ)を置く可能性も考えられる。
▽難しいのは、1stレグで2点を奪っているため、チーム的には無理に攻め急ぐ必要はないということ。ただ、今後のリーグ戦やCLを考えるのであれば、早い段階で問題点を改善し、自信を取り戻したいところだ。また、ぬるい試合では、ベルナベウのファンが黙っていない。そのあたりの折り合いをつけ方が気になるところではある。序盤から攻めに出るのか、それとも様子をうかがうのか。いずれにしても、判断やパスの速さ、動き出しや切り替えの速さといった、プレースピードに注目したい。
◆先手を奪えるか~シャルケ~
▽一方、少なくとも2点を奪う必要のあるシャルケとしては、いかに得点を奪うかが重要となる。ただ、失点を喫すればより多くの得点が必要となってくるため、前半は失点をケアしつつ後半勝負となる可能性が高い。とはいえ、時間が短くなればなるほど不利になるのはシャルケだ。相手に後手を踏ませたいのであれば、チームの歯車が上手く回っていない現在のチーム状況に漬け込み、立ち上がりから攻め込む狙いを見せた方がアップセットは起こしやすいだろう。
▽マドリーがビルバオ戦と同様のメンバーを起用するのであれば、好調なマイヤーやチュポ=モティングの突破力で中盤やサイドといった、マドリーの守備意識が高くないエリアから攻略の糸口を掴みたい。ボールを奪った際にはリスクを冒して攻撃に人数をかけ、ビルバオが見せたような、外→中→外の揺さぶりからゴールに迫ると、マドリー守備陣のマークをはがしやすくなるだろう。先手を奪うことができれば、相手も浮き足立つはずだ。
◆キーワードは自信!?
▽今回の対戦では優位な立場にたつレアル・マドリーだが、国内リーグでは首位の座から陥落。2週間後には首位バルセロナとの一戦も控えている。また、CLの次のステージを見据えた場合にも、ここでチームとして自信を深め、今後の戦いにつなげたいはずだ。一方のシャルケにとっては、相手をリスペクトしすぎず、勇気と自信をもって仕掛けられるのか――。シャルケに問われているのは、自分たちの力を信じてリスクを冒せるか否かではないだろうか。注目の一戦は10日(火)の28:45にキックオフを迎える。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
GK:カシージャス
DF:アルベロア、ペペ、ヴァラン、コエントラン
MF:ルーカス・シルバ、クロース、イスコ
FW:ベイル、ベンゼマ、ロナウド
【負傷者】
MFハメス・ロドリゲス(つま先)
【出場停止】
なし
▽前回の対戦からMFモドリッチ、MFケディラ、DFコエントランが復帰し、招集メンバーに含まれた一方で、練習に復帰したばかりのDFセルヒオ・ラモスの招集は見送られた。このところ状態の良くないマドリーだが、指揮官はパフォーマンスの低下と疲労の関係性を否定している。加えて来週はミッドウィークに試合がないため、ビルバオ戦に出場したメンバーの大半がそのまま起用される可能性が高い。
◆シャルケ◆
【3-5-2】
GK:ヴェレンロイター
DF:ヘヴェデス、マティプ、ナスタシッチ
MF:内田、ヘーガー、ノイシュテッター、マイヤー、フックス
FW:フンテラール、チュポ=モティング
【負傷者】
GKフェールマン(ヒザ)、ギーファー(そけい部)
DFキルヒホフ(踵)、コラシナク(ヒザ)、アオゴ(背中)
MFドラクスラー(ハムストリング)、ファルファン(ヒザ)、オバシ(脚)
【出場停止】
MFボアテング
▽依然として多くの負傷者を抱えているシャルケは、ヘヴェデス、ヘーガー、フンテラールといった中心選手も万全の状態ではない。さらに今回は、MFボアテングも累積警告により起用できないため、苦しい状況だ。ポジティブな要素は、DFマティプ、MFゴレツカの復帰と、好調なマイヤーの存在。あとはディ・マッティオ監督が2点差以上の勝利が必要な状況で、博打を打てるのか――。
★タクティカル・プレビュー
▽勝利が必要なのはシャルケだが、このところの試合で不甲斐ないパフォーマンスが続いているレアル・マドリーもぬるい試合はできない。通常であれば前がかりになるシャルケがレアル・マドリーのカウンターにさらされる展開が予想できるものの、お互いの思惑がどのように影響するのか――。まずは立ち上がりの主導権争いに注目したい。
◆プレースピードに注目~レアル・マドリー~
▽このところの不調について問われたアンチェロッティ監督は、「プレースピードが遅い」ことを要因に挙げていた。そのため、今回の一戦はよりスピーディーな展開になる可能性が高い。攻守の切り替えがうまくいかなければチャンスを与えることにもつながるため、中盤にボールを持てる選手(イスコやイジャラ)ではなく、ハードワークできる選手(ケディラやルーカス・シウバ)を置く可能性も考えられる。
▽難しいのは、1stレグで2点を奪っているため、チーム的には無理に攻め急ぐ必要はないということ。ただ、今後のリーグ戦やCLを考えるのであれば、早い段階で問題点を改善し、自信を取り戻したいところだ。また、ぬるい試合では、ベルナベウのファンが黙っていない。そのあたりの折り合いをつけ方が気になるところではある。序盤から攻めに出るのか、それとも様子をうかがうのか。いずれにしても、判断やパスの速さ、動き出しや切り替えの速さといった、プレースピードに注目したい。
◆先手を奪えるか~シャルケ~
▽一方、少なくとも2点を奪う必要のあるシャルケとしては、いかに得点を奪うかが重要となる。ただ、失点を喫すればより多くの得点が必要となってくるため、前半は失点をケアしつつ後半勝負となる可能性が高い。とはいえ、時間が短くなればなるほど不利になるのはシャルケだ。相手に後手を踏ませたいのであれば、チームの歯車が上手く回っていない現在のチーム状況に漬け込み、立ち上がりから攻め込む狙いを見せた方がアップセットは起こしやすいだろう。
▽マドリーがビルバオ戦と同様のメンバーを起用するのであれば、好調なマイヤーやチュポ=モティングの突破力で中盤やサイドといった、マドリーの守備意識が高くないエリアから攻略の糸口を掴みたい。ボールを奪った際にはリスクを冒して攻撃に人数をかけ、ビルバオが見せたような、外→中→外の揺さぶりからゴールに迫ると、マドリー守備陣のマークをはがしやすくなるだろう。先手を奪うことができれば、相手も浮き足立つはずだ。
◆キーワードは自信!?
▽今回の対戦では優位な立場にたつレアル・マドリーだが、国内リーグでは首位の座から陥落。2週間後には首位バルセロナとの一戦も控えている。また、CLの次のステージを見据えた場合にも、ここでチームとして自信を深め、今後の戦いにつなげたいはずだ。一方のシャルケにとっては、相手をリスペクトしすぎず、勇気と自信をもって仕掛けられるのか――。シャルケに問われているのは、自分たちの力を信じてリスクを冒せるか否かではないだろうか。注目の一戦は10日(火)の28:45にキックオフを迎える。
レアル・マドリーの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
レアル・マドリーの人気記事ランキング
1
リバプールがアレクサンダー=アーノルドに5年総額150億円の最終オファーか
リバプールがイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド(26)に5年総額7800万ポンド(約152億3000万円)の巨額オファーを提示したようだ。イギリス『ミラー』が報じている。 今季終了後にリバプールとの契約が満了するアレクサンダー=アーノルド。レアル・マドリーへの移籍希望が伝えられる中、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ優勝へ欠かせない戦力と捉えているリバプールは、冬での移籍を認めない方針を打ち出している。 仮にこの新契約を受けた場合、年俸30億円はFWモハメド・サラーに次ぐ高給取りとなり、主将DFヴィルヒル・ファン・ダイクを超えるとのこと。また、スペイン『アス』によると来夏フリーでマドリーに加入することになった場合の同年俸に値するという。 最後と見られる好条件のオファーを提示されたアレクサンダー=アーノルドだが、マドリーへの移籍に突き進むのか。生まれ故郷のリバプールでこのままアイコンとなるのか、今後の決断が注目される。 2025.01.05 11:30 Sun2
試合終了後の乱闘にアンチェロッティ監督が苦言「意味がない、不必要だった」、チュアメニとベリンガムは問題なし
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が9日に行われ、3-0で勝利したスーペル・コパ準決勝マジョルカ戦を振り返った。 マドリーは序盤から優勢に試合を進めた中、63分にMFジュード・ベリンガムのゴールで均衡を破り、追加タイムに2点を加えて勝利した。試合終了後には両軍が入り乱れる乱闘があったが、アンチェロッティ監督は苦言を呈している。 「両チームにとって不要なものだった。意味がない、不必要だ。試合は既に終わっていた。とはいえ誰も責めることはない。マジョルカの選手もうちの選手もだ。選手たちは少し熱くなっていた。私はマフェオを落ち着かせようとピッチに出たが、結局は何も起こらなかった」 また、脳震とうの可能性を考慮し大事を取って52分に交代したMFオーレリアン・チュアメニと、試合終盤にハムストリングをさすっていたMFジュード・ベリンガムについては以下のように述べ、スーペル・コパ決勝バルセロナ戦出場に問題はないようだ。 「チュアメニは大丈夫だ。医師は彼のプレーを止めさせることを望んだ。ベリンガムは暑さによって大きなダメージを受けたが、休めば元気になるだろう」 2025.01.10 08:30 Fri3
名手ファン・デル・ファールトの長男ダミアンがアヤックスと長期契約…世代別オランダ代表に名を連ねる18歳
アヤックスがラファエル・ファン・デル・ファールト氏の長男と長期契約を結んだ。 絶大なタレント性でサッカーファンを魅了した左足の名手、元オランダ代表MFファン・デル・ファールト氏。アヤックスやハンブルガーSV、レアル・マドリー、トッテナム等で活躍した。 その長男は、元日本代表FW高原直泰氏とともにプレーしたハンブルガー時代に生まれた、ダミアン・ファン・デル・ファールト(18)。 少年時代は父親の移籍に伴い、ドイツ、デンマーク等で生活し、2023年にアヤックスのU-18チームへ入団。昨夏U-19チームに昇格し、世代別のオランダ代表にも名を連ねている。 父の古巣でもあるアヤックスとはU-19昇格と同時に新契約を締結も、7日、新たに2029年6月までの契約延長にサイン。近い将来のトップチーム昇格が念頭にあるのは間違いないだろう。 アヤックスのフットボール・ダイレクター(FD)を務めるマリジン・ボイカー氏いわく、ダミアンは父ラファエルと同じく攻撃的MFで、より守備にも協力的な現代型のフットボーラー。 「彼との契約延長を嬉しく思う。ダイナミックな攻撃的MFで、ボックス内への侵入も多い。何より優れたキック精度とテクニックがあり、エネルギッシュなプレッシングも魅力的だ」 「次のステップはヨング・アヤックス(オランダ2部/セカンドチーム)に上がること。今後数年間でさらなる成長があると確信しているよ」 <span class="paragraph-title">【写真/2枚目】ファン・デル・ファールト親子</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="hu" dir="ltr">It’s a ‘Van der Vaart’ thing <br><br>Damián 2029 </p>— AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1876698684404207889?ref_src=twsrc%5Etfw">January 7, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.08 14:20 Wed4
「試練から立ち直ることができた」PK失敗やヴィニシウス退場経てのマドリー劇場、逆転勝利にアンチェロッティ監督「説明するのは難しい」
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が劇的勝利を振り返った。 3日、マドリーは豪雨洪水被害の影響で延期となっていたラ・リーガ第12節に臨み、アウェイでバレンシアと対戦。27分に先制され、後半序盤のPKはイングランド代表MFジュード・ベリンガムが失敗と苦しい展開を迎える。 59分にはフランス代表FWキリアン・ムバッペのゴールもオフサイドで取り消され、79分にはブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが報復行為で一発退場。窮地に立たされる。 しかし、85分に途中出場のクロアチア代表MFルカ・モドリッチが起死回生の同点ゴールをゲット。試合終了間際にはバックパスを狙っていたベリンガムが逆転ゴールを決めた。 劇的な勝利を挙げたマドリーは2連勝で暫定首位に浮上。アンチェロッティ監督は試合後の会見で喜びを語っている。 「チームは退場、PK失敗、ゴール取り消しという試練から立ち直ることができた。前半がどれだけひどかったか、後半がどれだけ良かったかを説明するのは難しい」 「3ポイントを手にしたのは妥当だが、このようなことが繰り返されることは思えない。前半はひどかった。バランスが取れていなかった。その後10人で素晴らしい後半を過ごした。ドレッシングルームでは選手たちを祝福し、今言ったことをそのまま伝えた」 また、ヴィニシウスのレッドカードにも言及。ボックス内で倒されると、北マケドニア代表GKストレ・ディミトリエフスキに早く立つよう背中を叩いて促され、これに激昂して顔面付近を突き飛ばす形となったが、指揮官は判定に異議を唱えている。 「退場については2枚のイエローカード、つまり、それぞれに1枚のイエローカードで十分だったと思うが、彼らはヴィニ・ジュニアにレッドカードを提示した」 「抗議するつもりだが、覆るかどうかはわからない。レッドカードだったとは感じていない。ディミトリエフスキが彼に手を出し、その後ヴィニ・ジュニアが突き飛ばした。イエローカード2枚で十分だったし、それで済むはずだった」 「彼が罠にかかったとは言いたくない。ヴィニ・ジュニアは少し苦戦していた。前半はアウトサイドでプレーし、単に自分のプレーをしようとしていた。うまくいく時もあれば、そうでない時もある。大きな違いをもたらしてくれる選手だから、次の試合でプレーできることを願っている」 <span class="paragraph-title">【動画】終盤にドラマ! バレンシアvsマドリー ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="mSTOpxmsmxY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.04 19:40 Sat5