清武ゴールもバイエルンが貫禄の逆転勝利で5連勝《ブンデスリーガ》

▽首位バイエルン(勝ち点58)は7日、ブンデスリーガ第24節で11位ハノーファーの本拠地AWDアレーナに乗り込み、3-1で勝利した。ハノーファーの清武はフル出場、酒井宏はベンチ入りも出場機会はなかった。

▽バイエルンは前節ケルン戦を“ロッベリー”の活躍などで4-1と快勝し、2位ヴォルフスブルクとの8ポイント差を維持した。そして3日前に行われ、2-0で勝利したDFBポカールのブラウンシュヴァイク戦のスタメンから3選手を変更。リベリやレヴァンドフスキ、シュバインシュタイガーがベンチスタートとなった。

▽一方、ハノーファーは前節シュツットガルト戦を1-1で引き分け、7戦勝利から見放されている。そのシュツットガルト戦で先発したものの失点に関与した酒井宏はベンチスタートとなり、清武は3試合ぶりに先発復帰となった。
▽[3-4-3]の攻撃的な布陣で臨んだバイエルンが、アンカー気味のポジションを取るシャビ・アロンソを軸にボールを動かしてポゼッションを高めていった。7分にはアラバの直接FKがGKツィーラーを強襲。しかし、4+4の守備ブロックを形成するハノーファーの前に最前線のミュラーにボールが入らず、ロッベンの仕掛けもないことから徐々に攻めあぐねていった。

▽一方、粘り強く守るハノーファーは19分、清武の右CKからブリアンがヘディングシュートを放ってバイエルンを脅かす。すると25分、少ないチャンスを清武が生かした。右サイドをブリアンが仕掛け、ペナルティアーク中央でボールを受けた清武がダンテの緩い対応を突いてボックス右に侵入。冷静にゴール左にシュートを流し込んだ。▽しかし28分、ボックス手前左で得たFKをシャビ・アロンソが足元を滑らせながらもゴール左に流し込み、バイエルンがすかさず同点に追いつく。その後、グアルディオラ監督は失点に絡んだダンテに代えてレヴァンドフスキを投入。[4-2-3-1]に変更して攻勢に出たが、前半のうちに逆転することはできなかった。

▽後半もバイエルンがボールを保持したが、攻めあぐねたことで53分に動く。ゲッツェに代えてリベリを投入した。しかし、攻撃のギアが上がることなく時間が経過。それでも59分、バイエルンがPKを獲得する。ミュラーの浮き球パスをボックス左のリベリが頭で折り返し、ゴール前にダイビングヘッドで飛び込んだレヴァンドフスキがマルセロに顔面を蹴られてPKとなった。これをミュラーが確実に決めて逆転に成功した。

▽引き続き自陣に引いて耐えるハノーファーに対し、バイエルンは72分に決定的な3点目を挙げる。リベリが左サイドを突破して上げたクロスに、ファーサイドのミュラーがヘディングでゴール左へ流し込んだ。これ以降もバイエルンがポゼッションして試合をコントロール。ホセルやコナンといったアタッカーを投入していたハノーファーに付け入る隙を見せずに時間を消化し、リーグ戦5連勝を飾った。