香川と内田が競演の“レヴィア・ダービー”はドルトムントが完勝で4連勝《ブンデスリーガ》

2015.03.01 02:13 Sun
▽ブンデスリーガ第23節ドルトムントvsシャルケの“レヴィア・ダービー”が2月28日、ドルトムントの本拠地シグナル・イドゥナ・パルクで行われ、3-0でドルトムントが完勝した。ドルトムントの香川は76分まで、シャルケの内田はフル出場した。

▽ドルトムントは前節シュツットガルトとの打ち合いを制し、今季初の3連勝を飾って12位に浮上。そして、火曜日に行われたCLユベントス戦では1-2で敗れたものの、アウェイゴールを手にするなど、チーム状態は上向きだ。そのユベントス戦のスタメンから3選手を変更。負傷したピシュチェクとパパスタトプーロスに代わってキルヒとスボティッチを起用した。そして、胃腸炎の影響で出場機会を見送られたと報じられた香川が先発に復帰した。

▽一方、前節ブレーメン戦を試合終了間際の被弾によって引き分けたシャルケは、CL圏内の4位を維持しているものの、アウグウスブルクに勝ち点で並ばれてしまった。公式戦3試合勝利がない状況の中、持病の右ヒザ痛のために前節を欠場した内田がスタメンに復帰したほか、4試合の出場停止処分が解けたフンテラールが先発となった。
▽開始4分、香川のスルーパスに抜け出したオーバメヤンのシュートがGKヴェレンロイターの好守に阻止されて幕を開けたダービー。序盤、攻守の切り替えの早い中盤での主導権争いが繰り広げられる中、徐々にドルトムントがポゼッションを高めてシュートに結びつける展開となった。

▽12分にも香川とオーバメヤンの関係から決定機を演出したドルトムントは15分にロイスがボレーシュートを放てば、16分にはルーズとなった浮き球のボールを香川がダイレクトで狙う決定機を迎えたが、わずかにシュートは枠を逸れた。
▽前半半ばにかけてもディフェンスライン裏のスペースを狙うオーバメヤンや、バイタルエリアでパスを受ける香川がアクセントを付けるドルトムントが攻勢をかけ、シャルケを自陣に押し込んでいった。26分にはオーバメヤン、ロイスが立て続けに決定機を迎えたものの、ナスタシッチとGKヴェレンロイターの好守に阻まれてしまう。

▽33分にはオーバメヤンのヘッドでの落としを受けた香川に再び得点チャンスが訪れたが、ヘヴェデスの好守備に阻止される。さらに直後のCKからロイスが放ったシュートはバーを直撃した。36分には香川のスルーパスに抜け出したロイスが決定的なシュートを浴びせるも、ボールはわずか左に外れ、15本ものシュートを浴びせながらもドルトムントはゴールレスで前半を終えた。

▽後半もドルトムントが押し込む展開は変わらない。56分にはシャヒンのスルーパスに抜け出したロイスがシュートに持ち込んだが、GKヴェレンロイターの再三の好守に阻まれる。K・ボアテングを下げてバルネッタを投入するなどして劣勢を打開にかかるシャルケに対し、ドルトムントは65分にもチャンスを演出。ロングボールに反応して内田の背後を取ったムヒタリャンがGKヴェレンロイターを強襲するシュートを浴びせた。

▽猛攻をかけながらもゴールが遠いドルトムントは、76分に香川に代えてブワシュチコフスキを投入。すると立て続けにゴールが生まれた。まずは78分、バイタルエリアからムヒタリャンがスルーパスを送ると、アオゴに当たってコースが変わったボールにオーバメヤンが反応。ノイシュテッターとの競り合いを制したオーバメヤンはボックス左から右足アウトでゴール右隅にシュートを流し込んだ。

▽さらに1分後、ギュンドガンの好インターセプトから追加点を奪う。中盤でギュンドガンがボールをカットしてそのまま前線へ駆け上がり、ロイス、オーバメヤンとつながったボールが右サイドのスペースを突いたギュンドガンに渡る。そして、ゴール前へ鋭いクロスボールが送られ、これに反応したムヒタリャンが内田の対応を振りきり、スライディングシュートで流し込んだ。

▽勝負を決定付けたドルトムントは、ケガ明けのS・ベンダー、ケールを投入する余裕を見せる。そんな中88分、完勝に華を添えるダメ押しゴールを挙げた。バックパスを受けたGKヴェレンロイターにロイスがプレスをかけ、突いたボールがそのままゴールへ吸い込まれた。ダービーを完勝したドルトムントがリーグ戦4連勝を飾った一方、シャルケはリーグ戦3試合勝利から見放されることなった。

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