独紙評価:「チームのために仕事した」岡崎は軒並み及第点
マインツは21日に行われたブンデスリーガ第22節フランクフルト戦に3-1で逆転勝利を収めた。ドイツメディアは、同点弾をアシストしたマインツの日本代表FW岡崎慎司に及第点をつけている。一方、フランクフルト側では日本代表MF長谷部誠は出場停止のため欠場し、ベンチ入りした日本代表MF乾貴士は2試合連続で出番が訪れなかった。
17日にこれまでU-23チームを率いていたマルティン・シュミット氏を新監督に昇格させたマインツ。ホームでのフランクフルトとのダービーマッチがスイス人指揮官のデビュー戦となった。
スコアが動いたのは35分。相手スローインからボールを奪ったフランクフルトがカウンターを繰り出し、最後はMFステファン・アイグナーが角度のない位置から決めた。しかしその3分後にはマインツが中盤でボールを奪い、MFユヌス・マリのパスを受けた岡崎が抜け出すと、ペナルティエリアやや左から中央のMFクリスティアン・クレメンスに横パス。クレメンスがこれを押し込んですぐさま試合を振り出しに戻した。
後半に入ると、マインツは47分にMFヨハネス・ガイスの直接FKで逆転し、51分にはマリがさらに追加点。シュミット新監督はチームに今季初の逆転勝利となる4試合ぶりの白星をもたらした。
先発で78分までプレーした岡崎に対し、ドイツ『ビルト』(チーム平均点2.92)はチームのほとんどの選手と同じ3の及第点をつけている。ガイスとパブロ・デ・ブラシスは最高タイの2、DFピエール・ベングストンはチーム単独最低点の4だった(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)。
『キッカー』(チーム平均点2.9)でも岡崎のパフォーマンスには3と及第点がつけられている。同メディアはガイスとマリにチーム最高タイの2をつけ、マリをマン・オブ・ザ・マッチおよび第22節ベストチームに選出した。一方、『ビルト』と同様、ベングストンには4とチーム単独最低点をつけている。
地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』(チーム平均点2.73)でも岡崎のパフォーマンスは3と採点された。デ・ブラシスを1.5と絶賛し、やはりガイスとマリを2と高く評価した同紙は、岡崎について次のように寸評を記している。
「日本人選手は(アレクサンデル・)マドルンクや(カルロス・)サンブラーノに手を焼いた。闘争心を見せ、一生懸命働き、チームのために仕事をしたが、その代償として自身はチャンスを迎えられなかった。だが、クレメンスによる同点弾をうまく演出した」
中盤のプレスから速い攻撃に転じるスタイルに戻ったマインツは、この勝利で11位に浮上。次節はホッフェンハイムとのアウェーマッチに臨む。一方のフランクフルトは9位と順位には変動なし。28日にはハンブルガーSVとの試合が待っている。
提供:goal.com
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