ルーツに戻るマインツ、新監督は「相手陣内で一番ボールを奪うチームに」
マインツは17日、カスパー・ヒュルマンド監督の解任とともにマルティン・シュミット新監督の就任を発表した。同クラブのU-23チームを指導していたシュミット新監督は会見で「私はマインツの哲学を体現している」と自身のスタイルを語った。
トーマス・トゥヘル元監督が去ったクラブは昨シーズン終了後、同チームのサッカーを発展する目的でポゼッションサッカーを好むヒュルマンド監督を招へいしていた。しかしデンマーク人指揮官の下では、第8節以降パダーボルン(第18節)にしか勝てず、最近13試合でわずか1勝にとどまった。
そのような事態に監督交代という手段で反応したマインツ。クリスティアン・ハイデルGM(ゼネラルマネジャー)は「ヒュルマンドはチームを発展させるためには素晴らしい監督だ。だが、残留争いに当たって正しい監督かについて悩むことになった」とコメントしたが、解任の決断はヒュルマンド氏が考えるサッカーをマインツに導入することが失敗に終わったことを示す結果となった。
17日の午前からトップチームの練習を務めることになったシュミット新監督は、同日午後に開かれた会見で「金曜日の夕方、3部でボルシア・ドルトムントIIと対戦したが、少し声を上げすぎたかもしれない」と枯れた声でマイクにしゃべった。静かに話すヒュルマンド氏とは対照的な印象を与えるスイス人指揮官は次のように続けている。
「私は、我々がどこを目指すか良く分かっている。どのような基本や特性を今後活かしたいかも分かっている。手綱を緩め、前方に向かうことを試みる。感情、情熱、熱気を導入したい。プレスをかけるサッカー、攻撃的サッカー、相手を痛めることだ。私は何時間も理論を説明することではなく、それらを信じる」
2010年夏、トゥヘル元監督の紹介でマインツのU-23チームの監督に就任したシュミット監督。もちろん、そのトゥヘル氏からの影響も受けたという。
「トゥヘルの情熱が私に乗り移ったことは否定しないよ。でもマインツの道はもっと前につくられたものだ。ヴォルフガング・フランクが整理したものに、ユルゲン・クロップがプレス、前線の守備、攻守を切り替えるプレーを加え、それをトゥヘルが洗練した。私がここに来たのはその時期。私はそのマインツの哲学を体現している」
直近の目標については以下のように話している。
「リーグで最も走るチームになりたい。相手陣内で一番ボールを奪うチームになりたい」
マインツは21日にフランクフルトをホームに迎える。日本代表FW岡崎慎司が所属するマインツに、新監督は変化をもたらすことができるのだろうか。
提供:goal.com
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