公式戦6試合ぶりのC・ロナウド弾で内田フル出場のシャルケを返り討ち《CL》

▽CL決勝トーナメント1回戦1stレグのシャルケvsレアル・マドリーが18日、ヴェルティンス・アレーナで行われ、0-2でレアル・マドリーが勝利した。シャルケの内田はフル出場している。

▽シャルケはチェルシーと同居したグループGでスポルティングとの2位争いを辛くも制し、3季連続で決勝トーナメント進出を果たした。そのシャルケは4日前に行われ、0-1で敗れたブンデスリーガのフランクフルト戦のスタメンから3選手を変更。出場停止となっていたフンテラールが復帰した。

▽対する昨季CL王者レアル・マドリーはリバプールが同居したグループBで2試合を残して首位通過を果たす磐石の戦いを披露。そのレアル・マドリーは4日前に行われたリーガエスパニョーラのデポルティボ戦のスタメンから3選手を変更。負傷明けのペペが先発に戻り、ルーカス・シウバが移籍後初先発となった。
▽シャルケは内田とアオゴの両ウイングバックを最終ラインと同じ高さに並べる[5-3-2]を採用し、自陣でレアル・マドリーを待ち構えていった。一方、BBCトリオを前線に並べる[4-3-3]を採用したレアル・マドリーは、敵陣でボールを保持。互いに慎重な入りとなったため、シュートの少ないまま時間が経過していった。

▽前半半ばを過ぎても決定機がないまま迎えた25分、シャルケがまずゴールに迫る。フンテラールの左足ミドルがゴール右を捉えたが、GKカシージャスの好セーブに阻まれた。▽するとこの直後、レアル・マドリーが先制する。ボックス手前右からカルバハルが左足で丁寧に上げたクロスボールを、ゴール前に飛び込んだC・ロナウドがヘディングで合わせてネットを揺らした。さらに31分、クロースのスルーパスを受けたベンゼマがボックス右からシュート。しかし、これはGKヴェレンロイターにセーブされる。

▽その後、フンテラールが負傷してプラテとの交代を強いられたシャルケは35分、C・ロナウドの直接FKで三度ゴールを脅かされるも、GKヴェレンロイターが好セーブで阻止。前半終盤にかけては重心を押し上げたシャルケだったが、決定機を生み出すには至らず前半を1点ビハインドで終えた。

▽後半もレアル・マドリーの強力アタッカー陣を警戒してシャルケは自陣に引いて対応。ポゼッションを譲ってカウンターを狙おうとするが、ペペとヴァランを軸に一切隙を見せないレアル・マドリー守備陣を全く脅かすことができない。57分にはイエローカードを受けていたアンカーのノイシュテッターに代えてキルヒホフを投入。ディ・マッテオ監督はあくまで守備のバランスを崩さない采配に徹した。

▽ボールを保持して試合をコントロールするレアル・マドリーは72分、ベイルとのパス交換でイスコが決定的なシュートを放ったが、枠を捉えきることができなかった。

▽後半ここまで得点の気配が全くなかったシャルケだったが、74分にビッグチャンスを迎える。K・ボアテングのロングフィードをボックス右に進入した内田が丁寧に落とし、ペナルティアーク中央のプラテがボレーシュート。これがバーに直撃した。さらにルーズボールを内田がシュートしたが、マルセロにブロックされてGKカシージャスの正面を突いてしまう。

▽すると79分、レアル・マドリーが突き放す。左サイドを突破したC・ロナウドのパスをマルセロが受け、ボックス手前左から右足を振り抜いた。これがゴール右上に突き刺さり、レアル・マドリーが貴重な2つ目のアウェイゴールを得た。そのままシャルケの反撃を許さなかったレアル・マドリーが2-0で勝利。来月10日にサンチャゴ・ベルナベウで行われる2ndレグに向けて大きなアドバンテージを手にした。