注目の“シンジ対決”は香川に軍配、ドルトムントが今季2度目の連勝《ブンデスリーガ》
2015.02.14 06:30 Sat
▽ブンデスリーガ第21節のドルトムントvsマインツが、13日にシグナル・イドゥナ・パルクで開催され、ドルトムントが4-2で勝利した。なお、ドルトムントMF香川はトップ下で78分までプレーし、勝利に貢献した。一方、マインツFW岡崎は82分までプレーした。
▽超満員のシグナル・イドゥナ・パルクで幕を開けた一戦は、開始わずか50秒でいきなりスコアが動く。左サイドでロングボールを収めた岡崎が味方とのワンツーでボックス左に抜け出す。ここは飛び出したGKヴァイデンフェラーがパンチングでクリアするが、こぼれ球に反応したソトが左足でロングループシュートを狙う。すると滞空時間の長いこのシュートがゴール右隅に決まった。
▽ホームで電光石火の先制点を許したドルトムントはすぐさま反撃。2分、香川が頭で落としたボールをボックス右で拾ったロイスがニアポストを狙って強烈なシュートを放つが、このシュートは右ポストを叩く。さらにこぼれ球に反応した香川のシュートはGKカピノに阻まれた。
▽一方、序盤から良いリズムで試合を進めるマインツはコンパクトな陣形と献身的なプレスバックで相手の遅攻にきっちり対応。加えて攻撃ではアンカーに入るガイスの的確な散らしと、岡崎の質の高い動き出しを起点に何度かカウンターからチャンスを作った。その後、前半終盤にはやや押し込まれ、42分には香川に決定的なボレーシュートを許すも、このシュートは枠の右に外れた。
▽迎えた後半、良い入りを見せたのは1点を追うドルトムント。熱狂的なホームサポーターの大量の発炎筒で煽られた選手たちは、序盤から躍動する。そして49分、シュメルツァーの右CKをニアに飛び込んできたスボティッチが豪快に頭で合わせ、早々に同点ゴールを奪った。
▽さらに勢い付くドルトムントは54分、相手陣内に持ち上がったパパスタトプーロスから縦パスを受けたバイタルエリアのカンプルが裏を狙うロイスに絶妙なスルーパスを通す。最後は飛び出したGKをドリブルでかわしたロイスが無人のゴールへシュートを流し込み、一気に逆転に成功した。
▽劣勢が続いた中で押し切られたマインツだったが、逆転された直後の56分に後半最初のチャンスをゴールに結びつける。前線で岡崎が潰れたルーズボールを拾ったソトからパスを受けたマリが、ボックス右からGKの届かないゴール右隅にシュートを突き刺した。
▽再びスコアがタイに戻ったことで、試合はここからこう着する。だが、前半に比べ遅攻の精度が改善されたドルトムントが、足の止まり始めたマインツを押し込んでいく。すると71分にドルトムントが勝ち越しに成功する。左サイドでロイスが右足アウトでゴール前のスペースにクロスを送ると、序盤から決定機を外し続けたオーバメヤンが泥臭くゴールをこじ開けた。
▽再びリードを奪ったドルトムントは78分に香川に代えて守備的なギンターを中盤に投入し、攻守のバランスを整えにかかる。だが、香川がラストプレーで得たFKからオーバメヤンのシュートのこぼれ球をシャヒンが押し込み、ドルトムントに試合を決定付ける4点目が生まれた。
▽その後、82分に岡崎を下げてデ・ブラシスを投入したマインツの反撃を難なく跳ね返したドルトムントが、このまま4-2で試合をクローズ。“シンジ対決”に注目が集まった一戦を見事にモノにしたドルトムントが今季2度目となるリーグ戦の連勝を飾った。
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▽前節、フライブルクを相手にリーグ戦6試合ぶりの勝利を手にしたドルトムントは、最下位を脱出し16位に浮上。今季2度目の連勝を狙う今節は、前回対戦で敗れているマインツをホームに迎えた。フライブルク戦からのメンバー変更は1点。キャプテンのフンメルスに代わってパパスタトプーロスが先発に起用された。前節、アシストを記録した香川は引き続きトップ下で先発した。▽対するマインツは、前節ヘルタ・ベルリンに敗れてリーグ戦2試合勝利がない。現在、13位の位置にいる同チームだが、降格プレーオフ圏内のドルトムントとの勝ち点差はわずかに3ポイント。今回の一戦では最低でも勝ち点1を持ち帰りたいところだった。注目のメンバーでは前回対戦で決勝点を決めている岡崎が、後半戦初ゴールを目指し先発で出場した。▽ホームで電光石火の先制点を許したドルトムントはすぐさま反撃。2分、香川が頭で落としたボールをボックス右で拾ったロイスがニアポストを狙って強烈なシュートを放つが、このシュートは右ポストを叩く。さらにこぼれ球に反応した香川のシュートはGKカピノに阻まれた。
▽早い時間に追いつきたいドルトムントは8分に再び絶好機が訪れる。ロイスのスルーパスに抜け出したオーバメヤンがボックス内でGKと一対一を迎えるが、右足アウトにかけたシュートは、前節退場の守護神カリウスに代わって先発した20歳のギリシャ人GKのビッグセーブに阻まれた。
▽一方、序盤から良いリズムで試合を進めるマインツはコンパクトな陣形と献身的なプレスバックで相手の遅攻にきっちり対応。加えて攻撃ではアンカーに入るガイスの的確な散らしと、岡崎の質の高い動き出しを起点に何度かカウンターからチャンスを作った。その後、前半終盤にはやや押し込まれ、42分には香川に決定的なボレーシュートを許すも、このシュートは枠の右に外れた。
▽迎えた後半、良い入りを見せたのは1点を追うドルトムント。熱狂的なホームサポーターの大量の発炎筒で煽られた選手たちは、序盤から躍動する。そして49分、シュメルツァーの右CKをニアに飛び込んできたスボティッチが豪快に頭で合わせ、早々に同点ゴールを奪った。
▽さらに勢い付くドルトムントは54分、相手陣内に持ち上がったパパスタトプーロスから縦パスを受けたバイタルエリアのカンプルが裏を狙うロイスに絶妙なスルーパスを通す。最後は飛び出したGKをドリブルでかわしたロイスが無人のゴールへシュートを流し込み、一気に逆転に成功した。
▽劣勢が続いた中で押し切られたマインツだったが、逆転された直後の56分に後半最初のチャンスをゴールに結びつける。前線で岡崎が潰れたルーズボールを拾ったソトからパスを受けたマリが、ボックス右からGKの届かないゴール右隅にシュートを突き刺した。
▽再びスコアがタイに戻ったことで、試合はここからこう着する。だが、前半に比べ遅攻の精度が改善されたドルトムントが、足の止まり始めたマインツを押し込んでいく。すると71分にドルトムントが勝ち越しに成功する。左サイドでロイスが右足アウトでゴール前のスペースにクロスを送ると、序盤から決定機を外し続けたオーバメヤンが泥臭くゴールをこじ開けた。
▽再びリードを奪ったドルトムントは78分に香川に代えて守備的なギンターを中盤に投入し、攻守のバランスを整えにかかる。だが、香川がラストプレーで得たFKからオーバメヤンのシュートのこぼれ球をシャヒンが押し込み、ドルトムントに試合を決定付ける4点目が生まれた。
▽その後、82分に岡崎を下げてデ・ブラシスを投入したマインツの反撃を難なく跳ね返したドルトムントが、このまま4-2で試合をクローズ。“シンジ対決”に注目が集まった一戦を見事にモノにしたドルトムントが今季2度目となるリーグ戦の連勝を飾った。
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