頭突き行為でジルー退場のアーセナル、QPRの反撃許すも逃げ切る《プレミアリーグ》
2014.12.27 04:47 Sat
▽プレミアリーグ第18節が26日に行われ、6位・アーセナル(勝ち点27)は本拠地エミレーツ・スタジアムで、16位・QPR(勝ち点17)とのロンドン・ダービーに臨み、2-1で勝利した。
▽前節のリバプール戦を後半アディショナルタイムの被弾によりドローで終え、連勝を逃したアーセナル。今節を含めて次節もウェストハムとのロンドン・ダービーを控えるヴェンゲル監督は、リバプール戦からチェンバレンとチャンバースに代えて、モンレアルとロシツキを先発起用した。
▽雨が降る中でスタート試合は、立ち上がりからボールの主導権を握ったアーセナルのペースで進む。普段通りのポゼッションサッカーで相手を押し込みながら、カソルラやロシツキのパスを合図に連動した崩しでゴールを狙っていった。
▽アーセナルが波状攻撃を仕掛けた8分には、ボックス右でこぼれ球に反応したサンチェスがアルマン・トラオレのファウルを受けてPKを獲得。しかし、サンチェス自ら右隅を狙ったシュートはコースが甘く、GKグリーンの読みの鋭いショットストップに阻まれた。
▽絶好のチャンスを生かしきれなかったアーセナルだが、その後もボールの保持率を高め、自陣に5バック+中盤3枚の守備ブロックを形成するQPRを攻め立てていく。27分にはボックス手前の好位置で得たFKのチャンスからジルーがゴールを狙うが、左足で放ったプレースキックはGKグリーンの落ち着いたセーブに遭い、先制とはならなかった。
▽前半と同様にボールポゼッションで優位に立ったアーセナルが、後半も自陣で守備ブロックを敷くQPRを押し込んでいく。しかし53分、オヌオハとの接触プレーで激昂したジルーは、怒りを抑えきれずに同選手に対して頭突き。この報復行為を間近で見ていた主審は迷わずジルーにレッドカードを掲示。フランス代表FWの不用意な退場で、アーセナルは数的不利に陥った。
▽それでも、アーセナルは65分、今季初先発を飾ったロシツキがこの悪い流れを断ち切る。カウンターから相手陣内深くまでボールを運んだサンチェスのラストパスがボックス右のスペースに走り込んだロシツキに通る。最後はロシツキのシュートがゴール左に決まり、アーセナルが追加点を奪った。
▽2点をリードしたアーセナルのヴェンゲル監督は、ロシツキとウェルベックに代えて、チャンバースとコクランといった守備的な選手を立て続けに投入し、逃げ切りを図る。終盤にはドビュッシーが与えたPKからオースティンに1点を返されたアーセナルだったが、フラミニの身体を張ったシュートブロックもあり、これ以上の反撃を許さずに試合終了。数的不利に陥りながらもQPRを下したアーセナルが、2試合ぶりの白星を手にした。
▽前節のリバプール戦を後半アディショナルタイムの被弾によりドローで終え、連勝を逃したアーセナル。今節を含めて次節もウェストハムとのロンドン・ダービーを控えるヴェンゲル監督は、リバプール戦からチェンバレンとチャンバースに代えて、モンレアルとロシツキを先発起用した。
▽雨が降る中でスタート試合は、立ち上がりからボールの主導権を握ったアーセナルのペースで進む。普段通りのポゼッションサッカーで相手を押し込みながら、カソルラやロシツキのパスを合図に連動した崩しでゴールを狙っていった。
▽絶好のチャンスを生かしきれなかったアーセナルだが、その後もボールの保持率を高め、自陣に5バック+中盤3枚の守備ブロックを形成するQPRを攻め立てていく。27分にはボックス手前の好位置で得たFKのチャンスからジルーがゴールを狙うが、左足で放ったプレースキックはGKグリーンの落ち着いたセーブに遭い、先制とはならなかった。
▽それでも、アーセナルは37分、コーカーを中心に堅い守りを見せていたQPRからようやく先制ゴールを奪う。ボックス手前のカソルラの縦パスを相手の最終ライン裏で受けたギブスが、左サイドの深い位置からボックス中央にクロスを配球。これをファーサイドから中に入ったサンチェスがヘディングで合わせ、アーセナルが先制に成功した。
▽前半と同様にボールポゼッションで優位に立ったアーセナルが、後半も自陣で守備ブロックを敷くQPRを押し込んでいく。しかし53分、オヌオハとの接触プレーで激昂したジルーは、怒りを抑えきれずに同選手に対して頭突き。この報復行為を間近で見ていた主審は迷わずジルーにレッドカードを掲示。フランス代表FWの不用意な退場で、アーセナルは数的不利に陥った。
▽それでも、アーセナルは65分、今季初先発を飾ったロシツキがこの悪い流れを断ち切る。カウンターから相手陣内深くまでボールを運んだサンチェスのラストパスがボックス右のスペースに走り込んだロシツキに通る。最後はロシツキのシュートがゴール左に決まり、アーセナルが追加点を奪った。
▽2点をリードしたアーセナルのヴェンゲル監督は、ロシツキとウェルベックに代えて、チャンバースとコクランといった守備的な選手を立て続けに投入し、逃げ切りを図る。終盤にはドビュッシーが与えたPKからオースティンに1点を返されたアーセナルだったが、フラミニの身体を張ったシュートブロックもあり、これ以上の反撃を許さずに試合終了。数的不利に陥りながらもQPRを下したアーセナルが、2試合ぶりの白星を手にした。
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