レアル・マドリーが北中米王者を一蹴して決勝進出《クラブワールドカップ》

▽レアル・マドリーは16日、クラブワールドカップ準決勝でメキシコのクルス・アスルとスタッド・ドゥ・マラケシュで対戦し、4-0で完勝した。

▽昨季12季ぶりにCLを制して欧州王者となったレアル・マドリー。クラブ世界一を目指す初戦に向けて、アンチェロッティ監督は4日前に行われたアルメリア戦のスタメンからヴァランに代えてセルヒオ・ラモスを起用。ベストメンバーを送り込んだ。

▽立ち上がりからボールを保持したレアル・マドリーは、開始3分に早速決定機を演出する。右サイドからカルバハルの上げたファーへのクロスをベンゼマがヘッドで折り返し、C・ロナウドがシュートに持ち込んだが、GKコロナのビッグセーブに阻まれた。その後も出足の鋭いレアル・マドリーがクルス・アスルを自陣に貼り付けると、11分にベンゼマがミドルシュートでゴールに迫る。そして15分、クロースの右サイドからのFKをGKコロナが被ったところをセルヒオ・ラモスがヘッドで押し込み、あっさりと先制に成功した。
▽先制後はリスクを避けて[4-4-2]の守備ブロックを形成し、カウンター狙いにシフトしたレアル・マドリー。ただ、28分にロハスに、31分にもパボーネに決定的なシュートを浴びせられてしまう。

▽それでも再びポゼッションを高めていったレアル・マドリーは、31分にクロースのコントロールシュートがGKコロナを強襲すると、36分に追加点を奪いきった。右サイドのカルバハルのクロスをベンゼマが右足ダイレクトで合わせた。▽余裕の展開かと思われたレアル・マドリーだったが、39分にPKを献上してしまう。フォルミカのラストパスをボックス中央で受けにかかったパボーネをセルヒオ・ラモスが倒してしまった。しかし、キッカーのトラードが枠の左に放ったシュートはGKカシージャスがビッグセーブで阻止。さらに42分、GKカシージャスがパボーネと一対一となるピンチを迎えるも、カシージャスが立ちはだかり、レアル・マドリーが2点のリードを保って前半を終えた。

▽迎えた後半開始5分、レアル・マドリーはBBCトリオで3点目を奪う。ベンゼマのスルーパスを左サイドで受けたC・ロナウドが左足で丁寧に上げたクロスを、フリーとなっていたベイルが頭で押し込んだ。その後も速攻でゴールに迫るレアル・マドリーは61分にショートカウンターからベイルがヘディングシュートに持ち込めば、63分にもC・ロナウドがクロスボールをラボーナで合わせる華麗なシュートに持ち込むも、GKコロナの正面を突いてしまう。

▽レアル・マドリーは66分、投入直後のバレーラに左ポスト直撃のシュートを打たれたが、72分に4点目を挙げる。C・ロナウドの横パスを受けたイスコがボックス中央にドリブルで侵入。DFをするするとかわしてゴール左隅にシュートを流し込んだ。

▽余裕のレアル・マドリーはクロースとイスコを下げ、ケディラとヘセ・ロドリゲスを投入して時間を消化していく。それでも84分にはケディラのヘディングシュートがポストに直撃すれば、89分にはC・ロナウドの強烈な直接FKがGKコロナを強襲するなど、クルス・アスルを圧倒。そのまま4-0で完勝して決勝へ進出したレアル・マドリーは、20日にサン・ロレンソ(アルゼンチン)vsオークランド(ニュージーランド)の勝者と対戦する。