クロップ、アーセナル戦は「ベンチマーク」

ボルシア･ドルトムントを率いるユルゲン･クロップ監督が18日、ブンデスリーガ第4節マインツ戦に向けての会見に臨んだ。この中で、アーセナルを下したチャンピオンズリーグ・グループD第1節を振り返り、同監督は「ベンチマーク」となる一戦だったと形容している。

ドルトムントは16日のアーセナル戦で、FWチーロ・インモービレが公式戦初ゴールを記録し、FWピエール=エメリク・オーバメヤンが追加点を決め、2-0と勝利した。また、FWアドリアン・ラモスがリーグ戦2試合で2ゴールと決定力を発揮し、シーズン序盤から馴染んでいる様子だ。攻撃陣について聞かれたクロップ監督は次のように語った。

「全員で練習ができない中、常にフィニッシュに持ち込むことが求められる新加入のFWは、一番ありがたみがない仕事を託されているかもしれない。ボールがなかなか来ないからね。チーロが(中盤から)ボールを持ち、走り出したのも、それが理由かもしれない。それはそれで良かったね」

「でも、連係に関する調整はまだ完成からほど遠い。それは実際、いつまでかかるか分からないんだ。ロベルト・レヴァンドフスキがいた頃より、攻撃陣の状況が良くなった? 比較などしている場合じゃないよ。週末の試合で競争できるようにチームを準備することが、日々の仕事なんだ」

アーセナル戦直後のインタビューでは「プレスと“ゲーゲンプレッシング”が完璧に近い形で表現できた」と話したクロップ監督。この日会見では、豊富な運動量が求められるプレースタイルではあるが、走りの質の重要性も強調している。

「新加入選手は最初に、我々がまるでただ狂ったように走ることを求めているという印象を受けるかもしれない。ただ、そういうことではないんだ。正しいタイミング、正しい(走りの)コースを選ぶことを求めているんだよ。そうすれば、相手は我々が許すところにしかパスを出せなくなるからね」

アーセナルとの試合では、そのプレスが非常に効果的だったと続けた。

「もちろん、攻守の切り替えのタイミングは練習で得るものだ。でも、一番大事なのは、そのプレーの効果に対する理解なんだよ。火曜の試合では、自分たちのプレーの効果が明確に表れた。あの試合は総合的に素晴らしかったね。何一つ文句を言えない内容だった」

「新しい選手が加わり、新しいグループとなれば、あのような試合が必要だ。あれがベンチマークとなり、我々が何を目指しているかを例えることができるからだ」


提供:goal.com