本命なき混戦のグループ〜CLグループH展望〜

2014.09.17 22:00 Wed
◎本命:ポルト(ポルトガル)
○対抗:シャフタール(ウクライナ)
▲注意:ビルバオ(スペイン)
…大穴:BATEボリソフ(ベラルーシ)

▽実力拮抗の本命なきグループとなった。ポルトガルリーグ3位のポルト、ウクライナリーグ4連覇中のシャフタール、リーガエスパニョーラ4位のビルバオ、そしてベラルーシ王者BATEボリソフと、いずれのチームが決勝トーナメントに進出しても不思議ではないグループだ。

▽元U-21スペイン代表監督のロペテギ氏を新監督に据えたポルトは、プレーオフでリールを下して19度目のチャンピオンズリーグ(CL)出場を果たした。そのポルトはDFマンガラとMFフェルナンドの両主軸がチームを離れたものの、リーガエスパニョーラからFWテージョ、FWアドリアン、MFカゼミロ、MFブラヒミといった粒揃いの選手を補強。ロペテギ新監督がチームを上手くまとめあげることができれば、CLの経験値で一日の長があるポルトがグループ内で優位に立てるはずだ。

▽対抗は、マンチェスター・ユナイテッドやレバークーゼンと同居した昨季のグループステージで3位に終わり、決勝トーナメント進出を果たせなかったシャフタールだ。10年目を迎えるルチェスク監督の下、主軸となるブラジル人選手が残留しており、昨季の戦力は維持されている。ポルトほどではないがCLの経験は豊富であり、ビルバオとの対戦で勝ち点を取りこぼさなければ決勝トーナメント進出を果たす可能性は高いだろう。

▽ナポリとのプレーオフを制し、17年ぶりにCL出場を果たしたビルバオは、MFエレーラがマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたものの、それ以外の主力は残留している。選手層の薄さが懸念されるところではあるが、バルベルデ体制2季目を迎え、組織力には一層の磨きがかかっているはず。久々のCLで躍進を目指したい。

▽ベラルーシリーグ8連覇中のBATEボリソフは、4度目のCL本戦出場となる。過去3度はいずれもグループステージ敗退に終わり、本命なきグループのなかでワンランク実力が劣ると見られるものの、ビルバオ同様、組織力でカバーできるかが鍵となる。

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