堅守オランダがチリ撃破で首位通過《ブラジル・ワールドカップ》
2014.06.24 03:06 Tue
▽ブラジル・ワールドカップのグループB最終節が23日に行われ、首位のオランダ代表と2位のチリ代表が首位通過を懸けてアレーナ・デ・サンパウロで激突。試合は、首位のオランダが2-0で勝利した。
▽すでにグループステージの突破を決めている両国だが、決勝トーナメント1回戦でホスト国のブラジルと対戦する事態を避けるべく、首位通過を目指して現状のベストに近いメンバーを送り込んだ。
▽カイトを左ウイングバックで起用し、これまでの2戦同様に[5-3-2]のシステムを採用したオランダ。そのオランダに対し、まずはチリが持ち味の縦に早い攻撃を仕掛け、グラウンダー主体の連動したパス回しでオランダを揺さぶりにかかった。
▽一方のオランダは自陣に引きながらも高いラインを保ってコンパクトさを保ち、ボール奪取から手数をかけない攻撃でゴールを狙う。ただ、チリ守備陣のタイトなマークに阻まれ、なかなか2トップにボールが入らず、シュートまで持ち込めない状況が続いた。
▽そんななかチリは23分、CKのサインプレーからグティエレスがシュートに持ち込むが、ボールは枠外へ。前半半ばを過ぎても試合展開は変わらず、オランダが自陣に引いて守備に徹したことで、シュートの少ない展開で推移した。
▽しかし、前半終盤にかけてはカウンターに徹するオランダにシュートチャンスが増えていく。40分、ロッベンがカウンターを発動してボックス左まで持ち上がり、左足でシュート。しかし惜しくも枠の右へ外れる。さらに42分にもレンスがショートカウンターからシュートに結びつけた。一方のチリは44分、ディアスのFKにグティエレスがヘディングで合わせたシュートはわずかに枠の右へ外れ、ゴールレスで試合を折り返す。
▽チリは後半からグティエレスに代えてボセジュールを左ウイングに投入、システムを[3-4-3]に変更した。そして、右ウイングに位置するサンチェスのドリブルを起点にオランダの守備を崩しにかかる。しかし、送り出したボセジュールがブレーキとなり、攻撃が停滞してしまう。
▽そんななか、63分にはロングボールに抜け出したサンチェスがボックス内でGKシレッセンに倒されるも、ノーファウルの判定。さらに65分、サンチェスが左サイドゴールライン際で仕掛けてシュートに持ち込んだが、これはGKシレッセンの正面。
▽66分にロッベンが単騎突破からシュートに持ち込んだオランダは69分、レンスに代えてデパイを投入。一方、チリは直後にF・シルバを下げてバルディビアをインサイドMFの位置に入れ、[4-3-3]に変更した。
▽そして、この交代が奏功したのはオランダ。76分、デパイのミドルシュートがGKブラーボを強襲してCKを得ると、オランダがショートコーナーを使って先制する。右サイドからヤンマートが上げたクロスに、投入されたばかりのフェルがヘッドで合わせてネットを揺らした。
▽失点を受けてアタッカーのピニージャを入れたチリだったが、オランダの堅い守備を崩すことはできない。そして追加タイム2分、オランダがカウンターで勝負を決める。ロッベンがデ・ヨングのスルーパスに抜け出して左サイドからクロスボールを折り返すと、最後はファーサイドのデパイが難なく押し込んだ。
▽守備に徹して競り勝ったオランダは、グループステージ3連勝で首位通過が決定。一方、勝利を目指して主力を投入したチリは、2位での決勝トーナメント進出となった。
▽すでにグループステージの突破を決めている両国だが、決勝トーナメント1回戦でホスト国のブラジルと対戦する事態を避けるべく、首位通過を目指して現状のベストに近いメンバーを送り込んだ。
▽カイトを左ウイングバックで起用し、これまでの2戦同様に[5-3-2]のシステムを採用したオランダ。そのオランダに対し、まずはチリが持ち味の縦に早い攻撃を仕掛け、グラウンダー主体の連動したパス回しでオランダを揺さぶりにかかった。
▽一方のオランダは自陣に引きながらも高いラインを保ってコンパクトさを保ち、ボール奪取から手数をかけない攻撃でゴールを狙う。ただ、チリ守備陣のタイトなマークに阻まれ、なかなか2トップにボールが入らず、シュートまで持ち込めない状況が続いた。
▽そんななかチリは23分、CKのサインプレーからグティエレスがシュートに持ち込むが、ボールは枠外へ。前半半ばを過ぎても試合展開は変わらず、オランダが自陣に引いて守備に徹したことで、シュートの少ない展開で推移した。
▽しかし、前半終盤にかけてはカウンターに徹するオランダにシュートチャンスが増えていく。40分、ロッベンがカウンターを発動してボックス左まで持ち上がり、左足でシュート。しかし惜しくも枠の右へ外れる。さらに42分にもレンスがショートカウンターからシュートに結びつけた。一方のチリは44分、ディアスのFKにグティエレスがヘディングで合わせたシュートはわずかに枠の右へ外れ、ゴールレスで試合を折り返す。
▽チリは後半からグティエレスに代えてボセジュールを左ウイングに投入、システムを[3-4-3]に変更した。そして、右ウイングに位置するサンチェスのドリブルを起点にオランダの守備を崩しにかかる。しかし、送り出したボセジュールがブレーキとなり、攻撃が停滞してしまう。
▽そんななか、63分にはロングボールに抜け出したサンチェスがボックス内でGKシレッセンに倒されるも、ノーファウルの判定。さらに65分、サンチェスが左サイドゴールライン際で仕掛けてシュートに持ち込んだが、これはGKシレッセンの正面。
▽66分にロッベンが単騎突破からシュートに持ち込んだオランダは69分、レンスに代えてデパイを投入。一方、チリは直後にF・シルバを下げてバルディビアをインサイドMFの位置に入れ、[4-3-3]に変更した。
▽そして、この交代が奏功したのはオランダ。76分、デパイのミドルシュートがGKブラーボを強襲してCKを得ると、オランダがショートコーナーを使って先制する。右サイドからヤンマートが上げたクロスに、投入されたばかりのフェルがヘッドで合わせてネットを揺らした。
▽失点を受けてアタッカーのピニージャを入れたチリだったが、オランダの堅い守備を崩すことはできない。そして追加タイム2分、オランダがカウンターで勝負を決める。ロッベンがデ・ヨングのスルーパスに抜け出して左サイドからクロスボールを折り返すと、最後はファーサイドのデパイが難なく押し込んだ。
▽守備に徹して競り勝ったオランダは、グループステージ3連勝で首位通過が決定。一方、勝利を目指して主力を投入したチリは、2位での決勝トーナメント進出となった。
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