森重の痛恨ミスでF東京が3連敗 大宮は8戦ぶりの白星《J1》

▽6日にJ1第12節のF東京vs大宮が行われ、0-1で大宮が勝利した。2連敗中の12位・F東京が、ホームの味の素スタジアムにリーグ戦7試合未勝利の15位・大宮を迎えた一戦。守備意識を高く持つチーム同士の試合は、前半の16分に大宮FWズラタンが右太もも裏を痛めてピッチを後にした。2試合連続ゴール中のエースを早々に失った大宮だったが、その後はMF家長のドリブルなどで相手陣内に攻め入っていく。すると22分、CKの流れからボックス内左のDF菊池が相手選手をかわして右足を振り抜いた。だが、これはポストを直撃して惜しくもゴールとはならず。

▽一方、FW平山を中心に攻めるF東京はボール保持率こそ高めるも、中2日で行われた連戦の疲労からか、各選手の動き出しが遅く5バックを採用する大宮の守備を崩すことができない。42分にはFW渡邉のクロスに平山がヘディングで合わせようとしたが、日本代表候補合宿に参加したDF今井のディフェンスに阻まれる。結局、前半はゴールが生まれることなく0-0で終了した。

▽両チーム交代なしで迎えた後半は、開始1分にF東京がビッグチャンスを掴む。ボックス内右に侵入したFW武藤が中にパスを送ると、フリーの渡邉が右足で合わせる。しかし、シュートは枠の左に外れ、F東京は決定機を逸した。F東京は以降も相手陣内でプレーし続けるが、単調なクロスなど工夫のない攻めに終始したため、集中した守備を見せる大宮から得点を奪うことができない。

▽こう着状態のまま試合が終了するかと思われたが終了間際のアディショナルタイム3分、日本代表のDF森重のミスを突いて大宮がついに均衡を破る。GK江角からのパントキックから、DF森重のゆるい対応でマークを外したFW長谷川がワンバウンドしたボールをそのままゴール左に突き刺した。残り時間も無失点でしのいだ大宮は、リーグ戦8試合ぶりの勝利。一方、ホームで敗れたF東京は3連敗となった。