C大阪、土壇場弾で大宮に追いつくも6試合勝利なし《J1》

▽J1第10節のC大阪vs大宮が29日に行われ、1-1の引き分けで終了した。

▽試合序盤は、リーグ戦5試合勝利なしのC大阪が4連敗中の大宮に対して攻勢に出る。[3-4-3]の布陣で前線に右から柿谷、フォルラン、長谷川と並べたC大阪は14分、MF扇原のロングフィードをボックス左に走り込んだMF酒本がダイレクトで合わせる。しかし、ファーサイドに飛んだシュートはバーに弾かれた。

▽ハーフタイムにかけても、ポゼッションを高めたC大阪が試合の主導権を握る。しかし、5バック+中盤フラットの4枚で2ラインディフェンスを敷く大宮の守備を前に、なかなかゴールを奪えない。37分には、左サイド深くから長谷川が折り返したボールをゴール正面の柿谷が右足のアウトサイドで合わせたが、シュートは再びバーに直撃。先制とはならない。

▽雨の強さが増す中で迎えた後半も前半と同様に、C大阪が大宮を攻め立てる。すると、52分に決定機。扇原のロングパスに反応してボックス右に抜け出したMF丸橋が折り返しのボールを入れると、ゴール正面でフリーだった柿谷がシュートに持ち込む。しかし、リーグ戦いまだノーゴールの日本代表FWが放ったシュートは、GK江角にファインセーブで防がれた。

▽すると、試合の均衡を破ったのはアウェイチームだった。70分、MF増田の左CKをゴール正面のFWズラタンが頭で合わせてネットを揺らし、C大阪の攻撃に耐えてきた大宮が先行する。

▽その後、C大阪のポポヴィッチ監督は、リスクを冒して人数をかけた攻撃で同点弾を狙う。すると、アディショナルタイム1分に丸橋が放ったミドルシュートはGK江角に防がれるも、試合終了間際にMF山口の浮き球パスに反応した途中出場のFW杉本がゴールを記録。C大阪が土壇場で引き分けに持ち込んだ。一方の大宮は勝利を逃したものの、連敗を[4]でストップさせている。