リバプール、フルアムに苦戦も土壇場で逆転《プレミアリーグ》

12日に行われたプレミアリーグ第26節、フルアムvsリバプールの一戦は、3-2でアウェーのリバプールが勝利した。

前節は良い結果をつかんだ両者の対決。立ち上がりはマンチェスター・ユナイテッドと引き分けたフルアムが好スタートを切った。開始直後にチャンスをつくった最下位のホームチームは、積極的に仕掛ける。すると、8分に幸運が舞い込んだ。

フルアムはボックス左からリチャードソンがグラウンダーのクロスを入れると、これは味方に合わない。しかし、リバプールDFコロ・トゥーレがキックミス。イレギュラーしたボールを蹴り損ねてオウンゴールに。フルアムが前節ユナイテッド戦同様、先制点を奪う。

その後はリバプールがボールを支配して攻める展開になるが、引いて守るフルアムからなかなかチャンスをつくれない。

それでも41分、キャプテンのスルーパスが状況を打開した。ここまでミスが目立っていたジェラードだが、センターサークルから出した右足のパスがフルアムの守備を切り裂く。強烈なスピンがかかったボールはボックス右に走るスタリッジに吸い寄せられるようにバウンドすると、冷静にゴール。試合をふりだしに戻した。

45分にジェラードが放った強烈なミドルシュートは枠外だったが、リバプールが良い形で前半を終える。

後半もプッシュしたのはリバプール。スアレスを中心に逆転弾を狙った。ただ、フルアムも集中が切れない。

53分にはリバプールがひやり。フルアムMFシドウェルがGKの位置を見てハーフウェーライン手前から超ロングシュートを放った。これが枠を捉えたが、ミニョレが間に合う。

63分には、フルアムが少ないチャンスを生かした。右サイドからファーへのクロスが出ると、リバプールDFシュクルテルが戻りながら足を伸ばしてカット。こぼれ球をリチャードソンが押し込み、2-1となる。

それでもリバプールは諦めない。72分には、コウチーニョが放った左足のミドルシュートで再び同点とした。

勝ち点3が欲しいリバプールは、82分に若手のテイシェイラを投入するなど、攻撃の意識を高く持つ。すると90分、ビッグチャンスをつかんだ。スタリッジがペナルティーエリア内でファウルを受けてPKを得ると、ジェラードが決めて3-2。土壇場でリバプールがこの試合初のリードを手にした。

勝ち点3を獲得したリバプールは、4位のまま変わらず。同日の試合が延期となった3位マンチェスター・シティとの勝ち点差を暫定で1とした。
提供:goal.com