ムリエル弾で勝利のウディネが決勝進出に王手《コッパ・イタリア》
2014.02.05 07:44 Wed
▽コッパ・イタリア準決勝1stレグ、ウディネーゼvsフィオレンティーナが4日に行われ、ウディネーゼが2-1で勝利した。
▽インテルとミランのミラノ勢を連破し準決勝へと駒を進めたウディネーゼと、格下のキエーボ、シエナを破ってきたフィオレンティーナの対戦となったこの一戦。強い雨が降りしきる中でスタートした試合は、立ち上がりから拮抗した展開となった。いつも通り、後方から丁寧にショートパスを繋ぐフィオレンティーナは、ピサーロとボルハ・バレロの両司令塔が巧みにボールを散らし、ピッチの幅を大きく使った攻撃でウディネーゼの守備ブロックに揺さぶりをかけていく。対してウディネーゼは持ち味の堅守速攻で応戦。
▽前半も半ばを過ぎると、徐々にカウンターの精度を増してきたウディネーゼが試合のペースを掴んでいく。すると36分にそのカウンターから先制点が生まれる。自陣の真ん中でボールを奪ったニコラス・ロペスが右サイドを疾走するウィドメルに絶妙なスルーパスを通すと、最後はウィドメルのグラウンダーの折り返しをファーに走り込んだディ・ナターレが滑り込みながら押し込んだ。
▽早いうちに追いつきたいフィオレンティーナはすぐさま反撃に転じるも、マトリが迎えた立て続けの決定機を17歳の守護神S・シュフェットの好セーブに阻まれ、このチャンスを生かすことができない。
▽だが、このままハーフタイム突入と思われた前半終了間際にフィオレンティーナは、幸運な形からスコアをタイに戻す。44分、ハーフウェイライン付近でディ・ナターレからボールを奪ったゴンサロ・ロドリゲスがバルガスにパスを繋ぐ。そして、バイタルエリアで前を向いたバルガスが豪快に左足を振り抜くと、クロスバーの内側に跳ね返ったボールがゴールネットへ吸い込まれた。このゴールの起点となったゴンサロ・ロドリゲスのボール奪取は明らかにファウルだったが、主審はウディネーゼの抗議に耳を貸さず、ゴールを認めた。
▽迎えた後半、開始直後から攻勢をかけるフィオレンティーナは、56分に逆転のチャンスが訪れる。ボックス右でピサーロのスルーパスを受けたホアキンがニアポストを狙ったシュートを放つ。だが、このシュートはS・シュフェットの好セーブに阻まれた。
▽一方、後半に入ってなかなかカウンターを繰り出せなくなっていたウディネーゼは、66分にムリエルを投入。圧倒的な個の力に局面の打開を託す。すると、そのムリエルが大仕事をやってのける。82分、バイタルエリアにドリブルで持ち込んだムリエルは思い切って右足を振り抜くと、ドライブのかかったこのシュートが左ポストの内側に跳ね返ってゴールネットに吸い込まれた。
▽その後、新戦力のアンデルソンやマトスを投入したフィオレンティーナが試合終盤にかけて怒涛の猛攻を仕掛けるも、最後まで集中力を切らさないウディネーゼの守備をこじ開けるまでには至らず。ムリエルのゴールで接戦を制したホームのウディネーゼが、コッパ決勝進出に向けて大きなアドバンテージを手にした。
▽なお、決勝進出の懸かる運命の2ndレグは、11日にフィオレンティーナの本拠地スタディオ・アルテミオ・フランキで行われる。
▽インテルとミランのミラノ勢を連破し準決勝へと駒を進めたウディネーゼと、格下のキエーボ、シエナを破ってきたフィオレンティーナの対戦となったこの一戦。強い雨が降りしきる中でスタートした試合は、立ち上がりから拮抗した展開となった。いつも通り、後方から丁寧にショートパスを繋ぐフィオレンティーナは、ピサーロとボルハ・バレロの両司令塔が巧みにボールを散らし、ピッチの幅を大きく使った攻撃でウディネーゼの守備ブロックに揺さぶりをかけていく。対してウディネーゼは持ち味の堅守速攻で応戦。
▽前半も半ばを過ぎると、徐々にカウンターの精度を増してきたウディネーゼが試合のペースを掴んでいく。すると36分にそのカウンターから先制点が生まれる。自陣の真ん中でボールを奪ったニコラス・ロペスが右サイドを疾走するウィドメルに絶妙なスルーパスを通すと、最後はウィドメルのグラウンダーの折り返しをファーに走り込んだディ・ナターレが滑り込みながら押し込んだ。
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▽だが、このままハーフタイム突入と思われた前半終了間際にフィオレンティーナは、幸運な形からスコアをタイに戻す。44分、ハーフウェイライン付近でディ・ナターレからボールを奪ったゴンサロ・ロドリゲスがバルガスにパスを繋ぐ。そして、バイタルエリアで前を向いたバルガスが豪快に左足を振り抜くと、クロスバーの内側に跳ね返ったボールがゴールネットへ吸い込まれた。このゴールの起点となったゴンサロ・ロドリゲスのボール奪取は明らかにファウルだったが、主審はウディネーゼの抗議に耳を貸さず、ゴールを認めた。
▽迎えた後半、開始直後から攻勢をかけるフィオレンティーナは、56分に逆転のチャンスが訪れる。ボックス右でピサーロのスルーパスを受けたホアキンがニアポストを狙ったシュートを放つ。だが、このシュートはS・シュフェットの好セーブに阻まれた。
▽一方、後半に入ってなかなかカウンターを繰り出せなくなっていたウディネーゼは、66分にムリエルを投入。圧倒的な個の力に局面の打開を託す。すると、そのムリエルが大仕事をやってのける。82分、バイタルエリアにドリブルで持ち込んだムリエルは思い切って右足を振り抜くと、ドライブのかかったこのシュートが左ポストの内側に跳ね返ってゴールネットに吸い込まれた。
▽その後、新戦力のアンデルソンやマトスを投入したフィオレンティーナが試合終盤にかけて怒涛の猛攻を仕掛けるも、最後まで集中力を切らさないウディネーゼの守備をこじ開けるまでには至らず。ムリエルのゴールで接戦を制したホームのウディネーゼが、コッパ決勝進出に向けて大きなアドバンテージを手にした。
▽なお、決勝進出の懸かる運命の2ndレグは、11日にフィオレンティーナの本拠地スタディオ・アルテミオ・フランキで行われる。
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