海外組まとめ:岡崎今季2度目の2ゴール 高木2アシスト

先週末に欧州各国で行われたリーグ戦での、日本人選手の出場や活躍の様子を振り返ってみよう。

ドイツ・ブンデスリーガ第13節で最も活躍が目を引いた日本人選手は、先日のベルギー戦でもゴールを決めたマインツFW岡崎慎司。日曜日の敵地でのブレーメン戦に先発フル出場を果たした岡崎はチームの2点目、3点目を記録して3-2の勝利の立役者となった。17分にはポスピェフがゴール前に上げたボールがクロスバーに跳ね返ったところに素早く反応して左足ボレーで1点目。70分には右サイドのベルからのクロスにゴール前で合わせて3-0とした。岡崎はこれで今季5得点。2点を返されたが逃げ切ったマインツは、開幕3連勝以来となる連勝で7位に順位を上げている。

フランクフルトvsシャルケの試合にはシャルケDF内田篤人が右サイドバックでフル出場。14分にはペナルティーエリア右手前から中央へ持ち込んだ内田が左足シュートを放ち、これが相手に当たってのオウンゴールでシャルケが先制点を奪った。その後ゴールを奪い合った両チームは、結局3-3のドローで試合終了。フランクフルトMF乾貴士はベンチ入りしたが出場しなかった。

ニュルンベルクはホームでヴォルフスブルクと対戦。MF長谷部誠は古巣相手にフル出場を果たし、MF清武弘嗣は先発で64分にベンチに下がった。39分にヴォルフスブルクに先制を許した後、42分には長谷部のミドルが右ポストを叩く場面もあったが決まらず。清武と交代で入ったギンチェクのゴールで何とか追いつき、1-1で試合を終えた。ニュルンベルクは連敗を2で止めたが、13試合を終えていまだ白星がない。

ヘルタ・ベルリンMF細貝萌は古巣レバークーゼンをホームに迎えた試合に守備的MFで先発フル出場。上位チーム相手に奮闘したヘルタだが1点が奪えず、0-1で敗戦を喫する結果に終わった。

ハノーファーDF酒井宏樹は日曜日にアウェイのハンブルガーSV戦に右サイドバックで先発フル出場。積極的に攻撃参加を見せる場面もあったがゴールにはつながらず、ハノーファーは1-3で逆転負けを喫している。

シュツットガルトDF酒井高徳は金曜日のボルシアMG戦でベンチ入りしたが出場はなし。シュツットガルトは0-2で敗れる結果となった。

イタリア・セリエAではインテルDF長友佑都がアウェイでのボローニャ戦に先発したが、負傷のため24分に交代。今季開幕からの連続フル出場は12試合、1104分で途切れた。試合は1-1の引き分けで終了。左ふくらはぎを痛めた長友の状態については検査が待たれるが、重傷ではなさそうだとの報道もある。

イングランド・プレミアリーグではマンチェスター・ユナイテッドがアウェイでカーディフと対戦したが、ユナイテッドMF香川真司は日本代表の試合で足に打撲を負っていたとのことで欠場。勝利を収めるかに見えたユナイテッドだが、終了間際に元セレッソ大阪のMFキム・ボギョンに同点ゴールを許し、2-2で引き分けている。モイーズ監督は試合後に、香川の状態について軽傷だとコメントしている。

首位アーセナルがサウサンプトンを2-0で下した試合ではサウサンプトンDF吉田麻也がベンチ入りしたが出場せず。アーセナルFW宮市亮、サウサンプトンFW李忠成はベンチ外だった。

ロシア・プレミアリーグではCSKAモスクワMF本田圭佑がホームでのスパルタク・モスクワとのダービーマッチにトップ下で先発フル出場。特に後半に多くのチャンスに絡み、FKでポストを叩いた場面や、ドゥンビアに決定的なラストパスを通した場面など、ゴールにはつながらなかったが存在感を放っていた。試合は1-0でCSKAが勝利を収め、リーグ4連勝で首位と3ポイント差に迫っている。この冬にCSKAを退団するとすれば、本田にとってはこれがロシアでのリーグ戦最後のホームゲームとなった。

オランダ・エールディビジでは、首位に立つフィテッセがアウェイでゴー・アヘッド・イーグルスと対戦。FWハーフナーマイクは先発フル出場を果たした。34分にはゴール前に抜け出したハーフナーがDFに倒され、PKを獲得するとともに相手選手の一発退場を誘う。このPKで先制したフィテッセはその後2点を加えて3-0で快勝し、前節に続いて首位キープに成功した。

ユトレヒトMF高木善朗はホームでのデン・ハーグ戦に、第2節以来12試合ぶりとなる先発で出場し、今季初のフル出場。3-0の快勝となった試合で2アシストを記録した。41分には右からのクロスを頭でつないでデ・リッデルの先制点をアシスト。53分にはエリア手前でヘーリングスからのパスを受け、リターンを返して3点目を引き出した。

ベルギー1部リーグではスタンダール・リエージュGK川島永嗣がホームでの最下位モンスとの試合にフル出場し、安定したプレーで1-0の完封勝利に貢献。スタンダールは2位と2ポイント差での首位を守った。

スイス・スーパーリーグではヤング・ボーイズFW久保裕也がホームでのローザンヌ戦に72分から交代出場したが、ゴールはならず。チームは3-2の勝利を収め、リーグ3連勝で首位バーゼルと3ポイント差の3位につけている。

ポーランド・エクストラクラサではポゴニ・シュチェチンMF赤星貴文、MF村山拓哉が首位レギア・ワルシャワとのアウェイゲームに先発フル出場。村山のパスを受けた味方のシュートがオウンゴールを誘って先制したが、1-3で逆転負けを喫した。レヒア・グダニスクMF松井大輔はルフ・ホジュフ戦に後半開始から交代出場したが、試合はゴールレスドローに終わっている。

ルーマニア1部リーグではアストラMF瀬戸貴幸が今シーズン初ゴールを記録。24日のボトシャニ戦で6試合ぶりの先発出場となった瀬戸は、3-0のリードで迎えた43分に左からのクロスに中央で合わせて4点目を加えた。フル出場を果たした瀬戸は先制点のアシストも記録し、チームは5-0で大勝。3連勝のアストラは、2位ステアウア・ブカレストより2試合多く消化しているとはいえ首位に浮上している。

スペイン2部ではエルクレスMF杉田祐希也がリーグ出場2試合目で初ゴールを記録した。前節の初出場に続いてサバデル戦に66分から出場した杉田は84分、左サイドでボールを受けるとドリブルで中央に切れ込み、右足でゴール右隅に正確なシュート。試合を決定づける3点目を奪って3-0の勝利に貢献した。同じ試合ではサバデルMF田邉草民も81分から交代出場。マジョルカMF家長昭博はアラベス戦にベンチ入りしたが出番は訪れなかった。

ドイツ2部ではボーフムMF田坂祐介がアルミニア・ビーレフェルト戦で今季2点目のゴールを記録。先発で58分までプレーした田坂は、54分に右クロスを味方選手が折り返したボールをゴール右側からのボレーで蹴り込んだ。2-0の勝利を収めて3連勝としたボーフムは7位に順位を上げている。エルツゲビルゲ・アウエMF石原卓、アーレンFW阿部拓馬はそれぞれの試合にベンチ入りしたが出場しなかった。

オランダ2部ではVVVフェンロがホームでテルスターと対戦し、1-1のドロー。MF大津祐樹はフル出場している。フェンロは18節を終えて現在6位。

ポルトガル2部ではポルティモネンセMF金崎夢生がホームでのコヴィリャン戦を欠場。チームは2-1の勝利を収めて首位に浮上している。


提供:goal.com