海外組まとめ:長友ダービーでアシスト、ハーフナーも2アシスト

2013.02.25 09:50 Mon
先週末にかけて欧州各国で行われたリーグ戦での日本人選手の動向を振り返っていこう。

24日に行われた注目のミラノダービーにはインテル日本代表DF長友佑都が右サイドバックで先発出場。前半21分にはエル・シャーラウィに長友の裏を突かれて先制を許したインテルだが、後半には反撃に転じる。サネッティと入れ替わって左サイドに移った長友は後半26分、左サイドから中央へ向けてドリブルしながら右足で絶妙なクロスを上げ、交代出場したばかりのスケロットがこれに頭で合わせて同点に追いついた。チームの追い上げに貢献した長友だが、後半32分には残念ながら負傷交代。試合はそのまま1-1での終了となった。

プレミアリーグではサウサンプトンの日本代表DF吉田麻也がニューカッスル戦にフル出場。勝ち点で並ぶチームとの対戦に、残留に向けてぜひ勝利が欲しいところだったが、失点を重ねたサウサンプトンは2-4の敗戦に終わった

首位マンチェスター・ユナイテッドがQPRを2-0で下した試合では、日本代表MF香川真司がベンチ入りせずリーグ戦では3試合連続の不出場となった。ケガからの復帰の可能性もあると見られていたウィガンのFW宮市亮もレディング戦にはベンチ入りしなかった。

ブンデスリーガではシュツットガルトとニュルンベルクが対戦。シュツットガルトの日本代表DF酒井高徳、ニュルンベルクの同国代表MF清武弘嗣、MF金崎夢生が先発メンバーに名を連ねた。加入後初先発となった金崎だが、マッチアップする酒井高に対して優位に立つことはできず、効果的なプレーの少ないままハーフタイムで交代。シュツットガルトが後半に先制したあと、ニュルンベルクは清武も絡んだ攻撃から後半32分に同点ゴールを奪い、1-1のドローで試合を終えた。シュツットガルトの日本代表FW岡崎慎司は後半28分から交代出場。全員が同時にピッチに立つことはなかったが、欧州主要リーグで最多となる日本人選手4人が出場した試合となった。

アウェイでマインツと対戦したヴォルフスブルクでは、日本代表MF長谷部誠が前節に続いて右サイドバックでフル出場。前半15分には同点ゴールの起点となる縦パスを送った。前半のうちに退場者を出したヴォルフスブルクは苦戦を強いられたが、そのまま1-1で試合を終える結果となった。

前節ニュルンベルク戦、ELのアンジ戦と2試合連続で先発していたハノーファーの日本代表DF酒井宏樹だが、ハンブルガーSV戦はベンチで過ごした。ハノーファーは5-1の大勝を収めている。

ホッフェンハイムMF宇佐美貴史はアウグスブルク戦でベンチ入りしたが出場せず。シーズン後半戦に入ってからの連続スタメンは5試合で途切れた。チームは1-2で3連敗を喫し、順位でもアウグスブルクに抜かれて自動降格圏の17位に転落してしまった。

シャルケ対デュッセルドルフでの試合では、日本代表DF内田篤人が負傷のため欠場。デュッセルドルフFW大前元紀はベンチから後半39分に投入され、4試合ぶりの出場となった。試合は不調のシャルケが2-1で5試合ぶりの白星を収める結果となっている。

レバークーゼンの日本代表MF細貝萌はグロイター・フュルト戦にベンチ入りせず、2試合連続の不出場。フランクフルトの日本代表MF乾貴士は前節に受けたレッドカードのため出場停止となり、フライブルク戦に出場しなかった。

ベルギーでは3位ゲンクと4位スタンダール・リエージュの上位対決に、日本代表GK川島永嗣が開幕から28試合連続のフル出場。開始直後に好セーブを見せるなど、今季12度目の完封で0-0のドローに貢献した。FW永井謙佑とFW小野裕二は前節に続いてともにベンチ外。金曜日に行われたU-21チームの試合に出場し、小野は1アシストを記録した。

エールディビジではフィテッセの日本代表FWハーフナー・マイクがアウェイのヘラクレス戦にフル出場。両チーム合計8点が生まれるゴールラッシュの中、自らの得点こそなかったものの、高さを生かした頭での2アシストで5-3の勝利に貢献した。フィテッセのDF安田理大は4-2で迎えた後半43分に交代出場し、リーグ戦では10月20日の第9節以来実に4カ月のぶりの出場。首位PSVが敗れたため上位は混戦となり、4位フィテッセまでの差はわずか5ポイントとなっている。

VVVのFWカレン・ロバートと日本代表FW大津祐樹はともにRKC戦にベンチ入りしたが出場せず。チームは2連勝で残留に向けて前進した。ユトレヒトMF高木善朗はローダJC戦にベンチ入りしなかった。

ドイツ2部では前節交代出場でデビューしたアーレンFW阿部拓馬がエルツゲビルゲ・アウエ戦で初の先発出場。アディショナルタイムの後半46分に交代するまでプレーし、後半17分に同点ゴールをアシストした(試合は1-1のドロー)。ボーフムMF田坂祐介はデュイスブルク戦にベンチ入りしていない。

ギリシャではパナシナイコスがOFIを3-1で下して6位に浮上。MF梶山陽平はベンチ入りしなかった。

提供:goal.com

フィテッセの関連記事

フィテッセが7日、オランダ人DFアレクサンデル・ビュットネル(35)の3度目となる加入を発表。2026年までの2年契約を結んだ。 ビュットネルはフィテッセ下部組織の出身で、トップ昇格後の2012年にマンチェスター・ユナイテッドへステップアップ。同期加入の香川真司と仲が良かった左サイドバックだ。 ユナイテッド 2024.08.08 14:50 Thu
フィテッセがオランダ・プロリーグに命からがら生き残るようだ。 主たる銀行口座がなく、会計士もいないという深刻な経営難により、オランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会から「プロリーグライセンス剥奪」を言い渡されていたフィテッセ。 もとより昨季の勝ち点18剥奪でオランダ2部への降格が決まっていたなか、クラブ解 2024.08.04 13:30 Sun
フィテッセの運命は、ほぼ間違いなく「7月22日」に決まる。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 オランダ1部・エールディビジのフィテッセ。優勝経験こそないが、欧州5大リーグに準ずるオランダ1部でかれこれ30年以上、アヤックスやPSVなどに次ぐ第2勢力として君臨してきた。 しか 2024.07.13 15:10 Sat
フィテッセのプロリーグライセンスが剥奪される見通しに。 深刻な経営難により、今季オランダ1部・エールディビジにおける勝ち点18剥奪を喰らい、2部リーグ降格が決定していたフィテッセ。 オランダ『Voetbal International』によると、24日にもオランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会が会議を開 2024.06.21 10:50 Fri
フィテッセはオランダ・プロリーグからの撤退を余儀なくされるのか。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 かつて安田理大氏、ハーフナー・マイク氏、太田宏介氏が所属し、短期間ながら本田圭佑もプレーしたフィテッセ。オランダ1部・エールディビジの優勝経験こそないが、長らくトップディビジョンに 2024.06.19 14:10 Wed

エールディビジの関連記事

AZは15日、CDグアダラハラのU-23メキシコ代表DFマテオ・チャベス(21)が今夏に加入することを発表した。契約期間は2030年6月30日までとなる。 グアダラハラの下部組織で育ったチャベスは、2022年夏にリザーブチームのタパティオに昇格を果たすと、2024年1月にトップチームデビュー。左サイドを主戦場にこ 2025.05.16 09:50 Fri
フェイエノールトの日本代表FW上田綺世が、今季のリーグ戦7点目を記録した。 14日、エールディビジ第33節でフェイエノールトはRKCワールワイクと対戦した。 シーズンも残り2節となった中、フェイエノールトは来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)予選への切符を守るために勝利したいところだった。 上田は 2025.05.15 12:10 Thu
今夏の移籍が噂されていたヘントのDF渡辺剛(28)だが、フェイエノールトへの移籍はどうやら消滅したようだ。 渡辺はFC東京から2022年1月にコルトレイクに完全移籍しベルギーでのキャリアをスタート。2023年7月にヘントに完全移籍した。 ヘントでは守備の要として躍動。これまで公式戦100試合に出場し6ゴール 2025.05.14 13:25 Wed
クラブの不手際により、選手たちが目指した夢が潰えることとなってしまった。 エールディビジを戦うフォルトゥナ・シッタートは13日に声明を発表。2025-26シーズンのヨーロッパの大会への出場権獲得を目指していた中、申請の不備により可能性が潰えていることを発表した。 今シーズンのフォルトゥナは、2節を残して現在 2025.05.13 23:50 Tue
フェイエノールトが獲得を目指しているというヘントのDF渡辺剛(28)だが、短期間の穴埋めとしての考えが強いのかもしれない。 渡辺はFC東京から2022年1月にコルトレイクに完全移籍しベルギーでのキャリアをスタート。2023年7月にヘントに完全移籍した。 ヘントでは守備の要として躍動。これまで公式戦98試合に 2025.05.02 23:30 Fri

フィテッセの人気記事ランキング

1

オランダ1部・フィテッセ、プロリーグライセンス剥奪へ

フィテッセのプロリーグライセンスが剥奪される見通しに。 深刻な経営難により、今季オランダ1部・エールディビジにおける勝ち点18剥奪を喰らい、2部リーグ降格が決定していたフィテッセ。 オランダ『Voetbal International』によると、24日にもオランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会が会議を開き、この場でフィテッセのプロリーグライセンス剥奪を決定するか否か最終判断を下す見通しだという。 フィテッセは22年2月のロシアによるウクライナ侵攻を発端として経営が悪化。 翌月にロシア人オリガルヒのオーナー、ヴァレリ・オイフ氏が撤退し、同氏就任前から不安定な経営が続いていたなか、財政面と行政面の問題が深刻化…今季に入ってとうとう「オランダプロリーグ史上最大の勝ち点剥奪」という重い処分が下された格好だ。 フィテッセのエドウィン・ラインチェスGMは17日、独立ライセンス委員会に出向き、実質的なクラブ再建案である新たな予算案を提示も、その内容に難色を示され、プロリーグライセンスの維持が困難なものとなっていた。 現在はアメリカ人実業家のコーリー・パリー氏が所有するフィテッセ。パリー氏はここ数カ月、クラブ売却に向けて投資家グループと協議し、一時は交渉成立濃厚とされるも、自ら打ち切り。フィテッセが抱える1400万ユーロ(約23.8億円)の負債が解消されるメドは消えた。 また、クラブには主たる銀行口座がなく、会計士もいない状態とのこと。独立ライセンス委員会による予算案の承認は17日期限だったこともあり、24日に「プロリーグライセンス剥奪」を言い渡される可能性が高いとされる。 この観測はフィテッセ関係者も認めており、24日以降は控訴に踏み切る可能性が大。法的措置などあらゆる手段を講じ、クラブ消滅という最悪の事態を回避する方向へ動くようだ。 2024.06.21 10:50 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly