本当の「地域に根ざしたスポーツクラブ」へ 塩釜から日本サッカー改造を目指し続ける81歳・小幡忠義の想い【#あれから私は】

2021.03.11 21:00 Thu
©超ワールドサッカー
「向かいの交番の所長が『小幡さんこれ大変なことになったよ』と泥だらけになってやってきた。隣の七ヶ浜の海水浴場とか町が全滅して、『とんでもねえよ。何千人って死人が出るよって』それで俺の店に来てぐったりしているわけですよ」そう当時を振り返ったのは、塩釜市在住の小幡忠義氏。宮城県の塩釜市生まれ塩釜市育ちで、現在も地元の塩釜市で小学生たちにサッカーを教えている。現在81歳のサッカー指導者だ。

2011年3月11日、東北地方を中心に大きな被害をもたらした東日本大震災から10年。小幡氏は当時の様子を振り返ってくれた。
「俺自身津波がそんなにひどいものなのか分からなかった。次の日にその凄さが分かった」

塩釜市は、仙台市の東に位置する海に面した街。10年前の東日本大震災では最大震度6強を観測し、4メートルの津波が発生。沿岸部の住宅や漁船などが被害に遭い、市民47人が犠牲となった。また、18人が関連死と認定され、最大避難者数は8771人にも及び、大きな被害を受けていた。
小幡氏を語る上で欠かせないのが、「塩釜FCの創設者」というフレーズだ。1964年に「仁井町スポーツ少年団」という名で立ち上げられ、小幡氏の類まれな行動力とリーダーシップのもと、塩釜FCに発展する。

人口わずか5万6千人の塩釜市から、元日本代表の加藤久氏(京都サンガF.C.強化本部長)や、鹿島アントラーズで活躍するMF遠藤康、モンテディオ山形、ガンバ大阪などJリーグで活躍した佐々木勇人氏ら、多くのJリーガーを輩出してきた実績がある。
©︎CWS Brains,LTD.

その小幡氏だが、クラブを持っている中での震災発生。さらに、当時は宮城県サッカー協会の会長を務めていたため、安否確認や対応に追われたという。

「俺たちは何をしていいのか分からないし、いろいろな人が支援に来てくれているし、そこで初めてツイッターを覚えて、情報収集だよね。まず、クラブのメンバーの情報を、安否確認。後はうちの親戚とかいろいろな情報を取りながら、次の手を考えていたんだ」

「その間にいろいろな人たちが集まってきて、作戦練ったりして動いていた。宮城県サッカー協会が県のサッカー場にあったんだけども、サッカー場も被災が凄くて、ひび割れしてたり、そこを(一般に)開くわけにはいかないから、近いから俺のところにみんな集まって来ることになったんだよ」

J1の関連記事

Kリーグ1の済州SKは16日、FC町田ゼルビアからDFチャン・ミンギュ(25)の獲得を発表した。 町田から海外移籍前提の離脱が明らかにされ、動向に注目が集まるなか、母国帰還のセンターバックは「これまで日本のJリーグで証明し続け、成長のためにベストを尽くしてきた。済州でも自分の挑戦は止まらない」とし、抱負を語る。 2025.01.16 19:56 Thu
Aリーグ・メンのパース・グローリーは16日、湘南ベルマーレのDF岡本拓也(32)と京都サンガF.C.のDF三竿雄斗(33)を獲得したと発表した。背番号は岡本が「36」。三竿は「17」をつける。 両選手はそれぞれのクラブによって海外移籍を前提とした離脱が発表済み。パース・グローリーの契約は2選手とも2024-25シ 2025.01.16 17:25 Thu
2025シーズンのJリーグに向けた最新の移籍情報を網羅。選手・監督の退団や引退、移籍をクラブごとにまとめてチェック。 J1、J2、J3の全部60クラブの移籍情報をまとめています。 ※最終更新日:2025年1月15日 [ J2移籍情報 | J3移籍情報 ] ◼︎明治安田J1移籍情報 ※カッコ内は 2025.01.16 00:00 Thu
浦和レッズは15日、桐蔭横浜大学のFW肥田野蓮治(21)の2026シーズン加入内定を発表した。 肥田野は千葉県出身で、FC東京の下部組織、関東第一高校、を経て桐蔭横浜大学に進学。関東第一高校時代には第100回全国高校サッカー選手権大会でベスト4入りに貢献し、優秀選手に選ばれている。 浦和でのプロ入りが決まっ 2025.01.15 14:23 Wed
セレッソ大阪は15日、GK清水圭介(36)が関西サッカーリーグ1部のFC BASARA HYOGOへ完全移籍で加入すると発表した。 清水は2007年に大分トリニータへ入団してプロデビューを飾ると、その後は、アビスパ福岡や京都サンガF.C.などでプレー。2022年から、C大阪に活躍の場を移した。 C大阪では控 2025.01.15 12:40 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly