U-24仏代表OAのサヴァニエが東京五輪へ意気込む 「メダルを獲得するために東京に行く」

2021.07.07 15:03 Wed
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東京オリンピックに臨むU-24フランス代表にオーバーエイジ枠で招集されたモンペリエMFテジ・サヴァニエ(29)が、大会への意気込みを語った。フランス『レキップ』が伝えている。

各クラブの派遣拒否によって混迷を極めた代表選考の中、サヴァニエはメキシコのティグレスUNALでプレーするFWアンドレ=ピエール・ジニャック(35)、FWフロリアン・トヴァン(28)と共にオーバーエイジ枠での参戦が決定した。
現在、フランス代表が拠点を置くクレールフォンテーヌで代表チームのトレーニングに合流中の29歳は、突然の代表招集を振り返っている。

「あの時期はキャンプに行ったり、仲間と飲んだりしていたんだ。だから、オリンピックに出場できるかどうかなんて、まったく考えていなかったよ」

「(シルヴァン・リポル)監督から電話があったとき、本当に驚いたよ。とても嬉しかったのは確かだけど、驚きの方が大きかったね。ただ、監督が自分を頼りにしてくれていることがわかったんだ」
予想外の形でメンバー入りを果たしたサヴァニエだが、今大会でのメダル獲得に向けて全力を尽くすことを約束している。

「僕らはメダルを獲得するために東京に行く。綺麗なフットボールを見せるだけでは何の意味もないからね」

「みんなの頭の中には向こうでその目標を達成するということ以外、何もないはずだよ」

モンペリエ下部組織出身のサヴァニエは、ニーム時代の2018-19シーズンのリーグ・アンでアシスト王に輝いた国内屈指のゲームメイカー。

171cmと体格に恵まれていないものの、背筋がピンと伸びた美しい持ち上がりから視野の広さと戦術眼を生かした絶妙なパスでチャンスを演出すれば、高精度の右足のプレースキックやミドルシュートで自らゴールも奪える玄人好みのセントラルMFだ。

ロマの血を受け継ぎ故郷のモンペリエを安住の地と定めているため、今後の移籍の可能性は低いが、国内のビッグクラブや国外のクラブでも十分に活躍できる能力を有している。

7月22日に開幕する東京オリンピックの男子サッカー競技において、フランスはグループAに入り、開催国の日本、南アフリカ、メキシコと同居している。

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「勝ちながら修正する」スペイン戦勝利求めるDF酒井宏樹、本大会で対戦するフランスの警戒すべき選手は?

U-24日本代表のDF酒井宏樹(浦和レッズ)が、17日に控えるキリンチャレンジカップ2021のU-24スペイン代表戦に向けた前日記者会見に出席した。 12日にU-24ホンジュラス代表と対戦し、3-1で勝利した日本。東京オリンピック本大会前の最後の試合で、金メダル候補のスペインと対戦する。 先日閉幕したユーロ2020にスペイン代表として参加した6選手に加え、ヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手たちを招集。最強メンバーと言っても過言では無い錚々たるメンバーが揃った。 酒井は17日のスペイン戦について「コンディションや試合勘を合わせるのには、良い親善試合だと思っています」とコメント。本番前の良いテストになると感じているようだ。 2012年のロンドン・オリンピックに次いで2度目のオリンピック出場となる酒井。ロンドンの際は、大会前の親善試合で連勝し、初戦のスペイン戦でも勝利を収めて最終的には4位となった。 スペイン戦で勝つことの重要性については「勝つことは自信になりますし、チームとして良い雰囲気で本大会に行けるので、勝つことは大前提として、その中でどういったものを得られるか。個人としてもチームとしてもです」とコメント。「このチームで練習試合を始めてから全て勝っているので、負けた方がいいんじゃないかという声もあるかもしれないですが、勝ちながら修正することが、上を目指すチームに求められると思います」と語り、本当に強いチームは負けなくても課題を解決していけるものだと語った。 これまで2度のワールドカップを経験している酒井。ロシア・ワールドカップではラウンド16で敗れたが、充実感も伴っていたという。東京オリンピックでもその点を期待していると言い「少なからずそこは影響していると思います。あのW杯で緊張感とスリルの中での勝ち上がり。その高揚感や興奮は非常に自分にとって忘れられないものになっているので、短期決戦や大会では得られる可能性が高いので期待してますし、それが得られるまで勝ち進めればと思います」と、勝ち進んで同じ気持ちを味わいたいと語った。 グループステージではよく知る選手が多いフランスと同居。オーバーエイジにはマルセイユでチームメイトだったMFフロリアン・トヴァン(ティグレス)が招集されている。 そのトヴァンとのやり取りについては「昨日、一昨日はずっとやり取りしていました」とコメント。「フランスは昨日韓国に入っていて、そこからやり取りはしていました」と、連絡を取り合っていると語った。 また、警戒すべきフランスの選手については「オーバーエイジのモンペリエの選手(テジ・サヴァニエ)は地味に見られがちですが、すごく良い選手でFKも蹴れて、潰せて、汚いプレーもできますし、誘ってくるプレーもできるので、試合を混雑させるのがうまいです」と語り、マルセイユ時代にとても嫌な相手だったと警戒した。 2021.07.16 18:35 Fri

U-24フランス代表のオーバーエイジ決定か? 酒井盟友に百戦錬磨FW、国内屈指の司令塔

東京オリンピックに臨むU-24フランス代表のオーバーエイジ3枠が固まったようだ。フランス『le10sport』が報じている。 7月22日に開幕する東京オリンピックの男子サッカー競技。フランスはグループAに入り、開催国の日本、南アフリカ、メキシコと同居している。 今大会の優勝候補の一角に挙がるフランスは、世代最高のプレーヤーと目されるパリ・サンジェルマン(PSG)のFWキリアン・ムバッペを始め、出場チーム最高クラスのタレントを擁しているが、ヨーロッパにおけるオリンピックの重要度の低さやユーロ2020との連戦という事情もあり、多くのクラブが選手の派遣を拒否している。 それでも、フランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グラエ会長の懸命な働きかけもあり、ベストメンバーとは呼べないものの、何とか18名の登録メンバーを組むことが可能となりつつある。 そういった中、ル・グラエ会長は3名のオーバーエイジに関して、メキシコのティグレスUNALで活躍するFWアンドレ=ピエール・ジニャック(35)の招集を明言。 A代表で36キャップを誇り、トゥールーズとマルセイユの国内クラブでゴールを量産してきた生粋のストライカーは、2015年から在籍するティグレスでもエースストライカーとして活躍。昨年にはCONCACAFチャンピオンズリーグ初制覇に貢献し、北中米カリブ海王者として臨んだFIFAクラブ・ワールドカップでも準優勝の立役者となった百戦錬磨の点取り屋だ。 また、ル・グラエ会長はジニャックの招集を明かした会見の場で、新シーズンから同選手とティグレスで同僚となるFWフロリアン・トヴァン(28)の招集の可能性も示唆していた。 マルセイユに通算9シーズン在籍し、2016–17シーズン以降は絶対的なエースに君臨していたトヴァンは、A代表で10キャップを誇る実力者。優れたアジリティ、足元のテクニック、得点感覚に優れたレフティーは、U-24日本代表にオーバーエイジとして参戦するDF酒井宏樹と長年右サイドでコンビを組んだ盟友だ。 さらに、今回3人目の候補として新たに名前が挙がったのは、モンペリエに所属するMFテジ・サヴァニエ(29)だ。 『le10sport』によると、モンペリエのローラン・ニコラン会長は、この度FFFからの招集要請に応じたようだ。 モンペリエ下部組織出身のサヴァニエは、A代表招集歴はなく前述の2選手に比べて知名度は格段に低いが、ニーム時代の2018-19シーズンのリーグ・アンでアシスト王に輝いた国内屈指のゲームメイカーだ。 171cmと体格に恵まれていないものの、背筋がピンと伸びた美しい持ち上がりから視野の広さと戦術眼を生かした絶妙なパスでチャンスを演出すれば、高精度の右足のプレースキックやミドルシュートで自らゴールも奪える玄人好みのセントラルMFだ。 ロマの血を受け継ぎ故郷のモンペリエを安住の地と定めているため、今後の移籍の可能性は低いが、国内のビッグクラブや国外のクラブでも十分に活躍できる能力を有している。 ジニャック以外の2選手は50名の予備登録メンバーに含まれていなかったが、前述の派遣拒否の影響によって国際サッカー連盟(FIFA)、国際オリンピック委員会(IOC)から許可を得て新たな登録が認められているという。 そして、仮に登録メンバー入りした場合は、日本にとって脅威となるはずだ。 2021.06.23 07:00 Wed

モンペリエ、昨季リーグアシスト王のニームMFサヴァニエを獲得! 下部組織在籍の古巣に帰還

モンペリエは2日、ニームからフランス人MFテジ・サヴァニエ(27)を完全移籍で獲得したことを発表した。背番号は「11」に決定。契約期間は2023年6月30日までの4年となる。 モンペリエ下部組織出身のサヴァニエは、玄人好みのセントラルMF。2011年にリーグ・ドゥ(フランス2部)のアルル=アヴィニョンでプロキャリアをスタート。その後、2015年に加入したニームでは2017-18シーズンに25年ぶりのリーグ・アン昇格に貢献した。 27歳にして初挑戦となった2018-19シーズンのリーグ・アンでは、32試合に出場し6ゴール13アシストを記録し、リーグアシスト王に輝く鮮烈なデビューを飾った。 171cmと体格に恵まれていないものの、背筋がピンと伸びた美しい持ち上がりから視野の広さと戦術眼を生かした絶妙なパスでチャンスを演出すれば、高精度の右足のプレースキックでも多くの見せ場を作った。 なお、モンペリエでは昨季後半戦をニームで戦ったフランス人MFジョルダン・フェリ(27)がリヨンから加入しており、中盤で再タッグを組むことになる。 2019.07.02 18:45 Tue

【2018-19リーグ・アンベストイレブン】優勝PSG&躍進リールが席巻!

2018-19シーズンのリーグ・アンが終了しました。そこで本稿では今季のリーグ・アンベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 ◆リーグ・アンベストイレブン GK:メニャン DF:ララ、マルキーニョス、チアゴ・シウバ、F・メンディ MF:サヴァニエ、チアゴ・メンデス、エンドンベレ FW:ペペ、ムバッペ、ディ・マリア GK ミケ・メニャン(23歳/リール) 出場試合数:38(先発:38)/出場時間:3420分 失点数:33<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>躍進リールの若き守護神。PSGのアカデミー出身のエリートは2015年に出場機会を求めてリールに加入。昨季、ビエルサ前監督の下で守護神に抜擢されると、脆弱な守備陣の中で孤軍奮闘の活躍を見せた。迎えた今シーズンは重鎮フォンテの加入と堅守構築に定評があるガルティエ監督の下、最終ラインが安定したことでリーグ最少失点を記録。高い身体能力を生かしたシュートストップや足下の技術、判断力の向上と自身もスケールアップを遂げ、先日にはレ・ブルーに初招集された。 DF ケニー・ララ(27歳/ストラスブール) 出場試合数:34(先発:34)/出場時間:3060分 得点数:5(PK1)<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>サヴァニエと共にサプライズを起こした右サイドのアシストマシーン。リーグ・アン初挑戦となった昨季3ゴール4アシストの数字を残してブレイクの兆しを見せたフランス人右サイドバックは、今季更なるスケールアップを果たした。右サイドバックや右ウイングバックを主戦場に果敢な縦への仕掛けから繰り出す高精度のクロスで9アシストを記録。また、プレースキッカーを任されるほどの精度を持つ右足のキックを武器にビルドアップやゲームメークにも貢献できる。課題の守備面でも粘り強さが出てきており、今夏のステップアップが確実視される。 MF マルキーニョス(25歳/パリ・サンジェルマン) 出場試合数:30(先発:30)/出場時間:2693分 得点数:3<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>今季リーグ最高のDF。守備的MF不在のチーム事情で今季は中盤で起用される機会も増えた上、3バックと4バックの併用で多くのタスクを求められたが、どのポジションで起用されても攻守両面で安定感が際立った。持ち味の一対一の強さ、危機察知能力に加え、今季は中盤でのプレーを通じてビルドアップ能力にも磨きがかかり、いよいよ世界最高のDFの領域に足を踏み入れてきた。 DF チアゴ・シウバ(34歳/パリ・サンジェルマン) 出場試合数:25(先発:24)/出場時間:2078分 得点数:0<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>マルキーニョスの頼れる相棒。34歳とキャリア終盤に差し掛かり、身体能力の高い相手とのマッチアップで劣勢を強いられる場面も見受けられるが、豊富な経験に裏打ちされた抜群のプレーリードとポジショニングでその穴を補って余りある安定感を今季も見せた。また、慣れない3バックや本職ではない選手との連係にもきっちり適応し、リーグ連覇に大きく貢献した。 DF フェルラン・メンディ(23歳/リヨン) 出場試合数:30(先発:27)/出場時間:2531分 得点数:2<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>リーグ最高の攻撃的左サイドバック。驚異的な加速力と突破力を兼ね備える23歳は、中央寄りでのプレーを得意とする前線のアタッカーに代わってチームの攻撃に幅を与える貴重な存在となった。ただ、来季に向けた課題は2ゴール0アシストと存在感のわりに伸びなかった数字面。とりわけ、クロスに関しては精度の向上と共に自分のタイミングではなく味方に合わせたタイミングで入れるなど工夫がほしいところだ。 MF テジ・サヴァニエ(27歳/ニーム) 出場試合数:32(先発:32)/出場時間:2864分 得点数:6(PK4)<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>今季最大のサプライズ。自身初挑戦のリーグ・アンで6ゴール13アシストを記録し、アシスト王に輝く鮮烈なデビューを飾った。その正確なミドルレンジのパスは多くの識者を魅了した。 MF チアゴ・メンデス(27歳/リール) 出場試合数:35(先発:35)/出場時間:3074分 得点数:0<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>母国ブラジル屈指の名門サンパウロから昨季加入した27歳が加入2年目で眩い輝きを放った。機動力と戦術眼を併せ持つチアゴ・メンデスは、守備的MFを主戦場に複数のポジションをカバーするユーティリティ性、正確な右足のキックが最大の特長。今季はノーゴールに終わったものの、的確なポジショニング、ターンを武器に中盤の配球役としてリールの攻撃的なフットボールを支えた。 MF タンギ・エンドンベレ(22歳/リヨン) 出場試合数:34(先発:31)/出場時間:2690分 得点数:1<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>リーグを代表するセントラルMFに成長。豊富な運動量と高い身体能力を生かしたボール奪取能力に加え、トリッキーな足技も兼ね備えた万能型MFは、若かりし頃のポール・ポグバを髣髴とさせる大器だ。今季もリヨンの中盤に君臨し、鋭いカウンターの起点として大きな存在感を放った。強力な前線を揃えるため、1ゴール5アシストとチャンスメークと中盤のバランス取りに専念した感もあるが、今後の成長に向けては26本に終わったシュート数を増やしていきたい。 FW ニコラ・ペペ(23歳/リール) 出場試合数:38(先発:37)/出場時間:3323分 得点数:22(PK9)<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>ムバッペに次ぐ存在感を放った快足レフティ。今季センターフォワードから本職の右ウイングに固定されると、圧倒的なスプリント能力、ドリブルテクニックを武器に躍動。PKによるゴールが「9」と多かったものの、22ゴール11アシストとリールの攻撃陣を見事に牽引。昨季はフィニッシュの局面での粗さが目立ったが、今季の枠内シュート率は52パーセントと決定力が大幅に向上し、より完璧なアタッカーに進化。なお、今夏に国外のビッグクラブ移籍が確実視されている。 FW キリアン・ムバッペ(20歳/パリ・サンジェルマン) 出場試合数:29(先発:24)/出場時間:2343分 得点数:33(PK1)<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>今シーズンのMVP。序盤からゴールを量産し、キャリアハイの33ゴールを記録。ゴールデンシュー(欧州得点王)は36ゴールのメッシに譲ったものの、自身初のリーグ得点王に輝いた。 FW アンヘル・ディ・マリア(31歳/パリ・サンジェルマン) 出場試合数:30(先発:28)/出場時間:2323分 得点数:12<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_4_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>ムバッペに主役の座こそ譲ったものの、12ゴール11アシストの活躍でカバーニやネイマールに勝る活躍ぶりで連覇に貢献した。今季は多彩なフォーメーションを併用するトゥヘル監督の下で中盤、前線の複数ポジションをこなした中、的確なポジショニングと気の利いたプレーで中盤と前線を繋ぐリンクマンとして機能。さらに、ボールを持てば持ち味の鋭い仕掛けと相手守備のギャップを突く精度の高いパスで多くの決定機を創出した。 2019.05.29 21:01 Wed

【2018-19リーグ・アン・シーズン総括】最優秀選手はムバッペ!

★リール躍進もPSGが余裕の連覇! 近年、混戦模様となることが多いリーグ・アンだが、躍進が期待されたリヨンやマルセイユらの序盤戦での躓きもあってトーマス・トゥヘルを新指揮官に迎えたスーパースター軍団のパリ・サンジェルマン(PSG)が、圧倒的な強さで2連覇を達成した。 昨シーズンはFWムバッペ、FWネイマールを獲得するド派手なオペレーションを成功させたPSGだが、昨夏の移籍市場ではGKブッフォン、DFケーラー、DFベルナトと守備陣にテコ入れを図ったのみと比較的地味な補強に留まった。しかし、フランス屈指の巨大戦力と智将トゥヘルの融合によって圧倒的な強さを披露するパリの巨人は開幕14連勝というロケットスタートを飾って早々に独走態勢に。その後、無敗を継続して年を越すと、23節のリヨン戦で今季初黒星を喫したものの、勢いは留まることを知らず。チャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・ユナイテッド戦でのショッキングな敗退によって優勝決定には時間を要したが、33節のモナコ戦で5節を残して連覇を決定した。今季も圧倒的な強さを見せた一方、前述のCL敗退に加えノルマと言える国内3冠を逃したため、絶対王者にとってはやや消化不良のシーズンとなった。 例年ではリヨンやモナコ、マルセイユがPSGの対抗馬となるが、今季その3クラブに代わって対抗馬を担ったのは、昨季、降格圏ギリギリの17位でフィニッシュしたリールとなった。実質、就任1年目となったガルティエ監督の下、昨季の若手中心のスカッドに経験豊富なDFフォンテらが加わり、チームとしてのバランスが改善されたリールは鋭いカウンターアタックを武器に序盤からリーグを席巻。新エースのFWペペにけん引された若き攻撃陣が躍動。また、リーグ最少失点の堅守を武器に接戦をモノにする勝負強さもみせ、2012-13シーズン以来のCL出場権獲得となる2位フィニッシュを決めた。 エースFWフェキル、FWデパイら主力の残留に加え、MFアワール、MFエンドンベレの成長によってリーグ奪還も期待されたリヨンはCLベスト16進出という成果を残した一方、リーグ戦ではCL出場圏内の3位フィニッシュと最低限の結果を残すに留まった。各ポジションに多くのタレントを擁し、ハマった際の爆発力はリーグ屈指もシーズンを通して格下相手の細かい取りこぼしが目立った。来季に向けてはジェネジオ監督の退団で元ブラジル代表DFのシウヴィーニョ氏の新指揮官就任が濃厚となっているが、主力の流出は不可避な状況だ。 また、2つのカップ戦を伏兵ストラスブール、スタッド・レンヌが優勝したことで例年以上に厳しくなったヨーロッパリーグ(EL)出場権争いでは5位マルセイユ、6位モンペリエとの熾烈な争いを制した4位のサンテチェンヌが出場権を獲得。例年、堅いチーム作りが目立つ同クラブだが、今季はFWハズリ、MFカベラのコンビが魅惑的なコンビプレーを幾度も見せてくれた。 躍進が期待されたマルセイユではエースFWトヴァンらの奮闘が目立ったものの、今冬加入の主砲候補バロテッリの不振などもあって期待外れの5位フィニッシュに。これに伴い、ルディ・ガルシア監督の今季限りでの辞任、アンドレ・ビラス=ボアス新監督就任が決定している。また、EL出場権は逃したものの充実の1年を過ごしたモンペリエは総入れ替えとなった前線でFWドゥロールとFWラボルドが共に2桁ゴールを奪い、トップ下のMFモレも高精度のキックで多くの決定機を演出するなど、新戦力補強がことごとく当たった。 大不振のモナコが最終盤まで巻き込まれた残留争いでは最下位のギャンガン、19位のカーンが自動降格となり、最終節での逆転で18位に浮上したディジョンがRCランスとの入れ替え戦に臨むことになった。 最後にマルセイユDF酒井宏樹、ストラスブールGK川島永嗣、トゥールーズDF昌子源の日本人3選手では、リーグ屈指の右サイドバックの評価を集めた酒井が27試合1ゴール4アシスト、今冬に鹿島アントラーズからトゥールーズに加入した昌子が20試合中18試合で先発フル出場し残留に貢献を果たす活躍を見せた。一方、メスからストラスブールに第3GKとして加入した川島はチームがクープ・ドゥ・ラ・リーグで優勝する快挙を成し遂げた中、公式戦の出場がゼロと厳しい1年となった。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_5_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>文句なしの今シーズンのMVP。カバーニとネイマールへの遠慮も見受けられた昨季とは異なり、ロシアW杯王者としての自信を胸にシーズンを通してエースストライカーとして活躍。そして、序盤からゴールを量産しキャリアハイの33ゴールを記録。ゴールデンシュー(欧州得点王)は36ゴールのメッシに譲ったものの、自身初のリーグ得点王に輝いた。相手の徹底マークに遭う中でも異次元のスピードとスキルで局面を打開すれば、ゴール前では百戦錬磨のベテランストライカーさながらの落ち着きで難なくゴールを陥れた。若干20歳にしてメッシやC・ロナウドの領域に足を踏み入れた中、今後の改善点はネイマールの影響が指摘されるダイブ問題や精神的な未熟さだ。 ★最優秀監督 ◆クリストフ・ガルティエ(リール)<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_5_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>昨季、降格圏ギリギリの17位でフィニッシュしたリールを今季2位に躍進させた。昨年12月に途中就任し、壊れかけのチームを立て直して残留に導いた国内屈指の名将は今季、昨季の戦力をベースにサンテチェンヌ時代を思い起こさせる堅実なカウンター型のチームを作り上げると、攻守両面で安定感を獲得。リーグ3位の68得点にリーグ最少の33失点という数字に加え、王者PSGを除く上位陣に一度も敗戦していないなど、結果内容伴っての2位フィニッシュは見事の一言だ。また、守護神メニャンやDFソマオロ、FWイコネ、FWバンバと若手を一人前に育て上げた育成力も素晴らしかった。 【期待以上】 ★チーム ◆リール<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_5_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>前述のガルティエ監督の下で充実した戦いぶりを見せたリールは望外の結果を手にする最高のシーズンを過ごした。ただ、今季の飛躍的な成功の礎はルイス・カンポスSD主導の下、前指揮官ビエルサ監督の求めに応じた若手主体のリクルートの影響が大きかった。今季リーグ最高のアタッカーの1人に成長したペペを始め、FWアラウージョやMFチアゴ・メンデスは昨夏獲得した新戦力だ。また、昨季守護神に抜擢したメニャンの活躍も昨季の経験があってこそだ。今夏の移籍市場ではそのスカッドをベースにDFフォンテ、FWレミのベテラン2選手に前年に国内で活躍したイコネ、バンバの若手2選手の補強がハマり、2年間の積み重ねが今季の躍進に繋がったと言えるだろう。 ★選手 ◆MFテジ・サヴァニエ(ニーム)<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_5_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>今季最大のサプライズ。2015年からプレーするニームで昨季25年ぶりのリーグ・アン昇格に貢献した27歳のフランス人セントラルMFは、自身初挑戦のリーグ・アンで13アシストを記録し、アシスト王に輝く鮮烈なデビューを飾った。171cmと体格に恵まれていないものの、背筋がピンと伸びた美しい持ち上がりから視野の広さと戦術眼を生かした絶妙なパスでチャンスを演出すれば、高精度の右足のプレースキックでも多くの見せ場を作った。今夏のステップアップが見込まれるが、いきなりのビッグクラブ行きよりも中堅クラブ行きを勧めたい。 【期待外れ】 ★チーム ◆モナコ<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_5_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>昨季の2位から一転、降格圏ギリギリの17位に低迷する大不振に。ここ数年、毎年のように複数主力を引き抜かれてきた中、優れたスカウト網と育成力に長けたジャルディム監督の下、その度に新戦力や下部組織の若手を台頭させ、育成クラブの理想的なサイクルを継続してきたモナコ。しかし、今季は若手の伸び悩み、新戦力のMFゴロビン、FWシャドリらの不振の影響でMFレマル、MFファビーニョ、MFモウティーニョらの抜けた穴を埋められず開幕戦の勝利以降、公式戦16戦未勝利という泥沼を味わった。その後、クラブのレジェンド、アンリ新監督の下で巻き返しを狙い、MFセスク、DFナウドと経験豊富なベテランを獲得したものの、監督初挑戦のアンリ監督は就任からリーグ戦12試合でわずか2勝と全く立て直しをできず。そこで慌ててジャルディム監督を復帰させたものの、最終節で残留を決めるのが精いっぱいの苦しい1年となった。 ★選手 FWナセル・シャドリ(モナコ)<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190529_5_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>今季大不振に陥ったモナコにおいて多くの選手が低調なパフォーマンスに終始した。背番号10を背負うFWヨベティッチやMFゴロビン、DFグリク、DFシディベらのパフォーマンスも酷かったが、中でも最も期待を裏切ったのが、昨夏WBAから加入したシャドリだ。WBAでの昨シーズンはケガの影響で低調だったものの、ロシアW杯ではベルギー代表の主力として日本戦での決勝点やチームを3位フィニッシュに導くイングランド戦でのアシストなど存在感を見せたこともあり、新天地モナコでも少なからず活躍が期待された。しかし、今季も細かいケガに悩まされ、リーグ戦16試合の出場でノーゴールノーアシストと全く戦力になれなかった。 2019.05.29 21:00 Wed

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元フランス代表DFカランブー氏の家族が故郷・ニューカレドニアで殺害…暴動に巻き込まれたと告白「家族2人が頭を銃で撃ち殺された」

1998年のフランス・ワールドカップ(W杯)でフランス代表の一員として優勝を経験したクリスティアン・カランブー氏(53)の家族が、騒動に巻き込まれて他界していたという。フランス『Europe1』が伝えた。 カランブー氏の家族が事件に巻き込まれたのはニューカレドニア。自身の故郷でもあるフランス領での事故に巻き込まれた。 ニューカレドニアでは、投票制度の改革が物議を醸しており、デモが発生。その力が強まり、襲撃を受けた警察官が射殺するなど事件が起きている。 そんな中、7人の命が奪われた暴動の中でカランブー氏の姪と甥が巻き込まれたとのこと。2人が命を落としたという。カランブー氏が自ら明かした。 「私は家族を亡くした。だから黙っていた。喪に服しているからだ。家族の2人が頭を銃で撃ち殺された。言葉は強いが、これは暗殺であり、捜査が行われることを願っている」 カランブー氏は、ニューカレドニアで生まれ、すぐにフランスへと移住。ナントの下部組織に加入すると、そのままファーストチームに昇格。サンプドリアやレアル・マドリー、ミドルズブラ、オリンピアコス、セルヴェット、バスティアでプレーし。2006年に現役を引退した。 1992年からフランス代表としてもプレー。53試合に出場し、1996年のユーロで存在感を示すと、1998年のフランスW杯で優勝。2000年のユーロでも優勝に貢献していた。現在はオリンピアコスでスポーツ・ディレクターを務めている。 2024.05.28 22:35 Tue

偉大なるジルー、その分岐点は若き日のフランス代表デビュー戦…惚れ込んだヴェンゲル氏「夢中になってしまった」

フランス代表歴代最多得点者のFWオリヴィエ・ジルー(37)。その選手キャリアにおける分岐点は、自身のA代表デビュー戦を観戦したアーセン・ヴェンゲル氏との出会いだった。 今季でミランを退団、フランス代表からもユーロ2024を最後に引退、MLSはロサンゼルスFCへの移籍を持って、欧州で見納めとなるであろう37歳ジルー。 モンペリエ時代の11-12シーズンにリーグ・アン優勝&得点王。翌季から5年半アーセナルに在籍し通算105得点。チェルシー時代は控えを抜け出せずも、34歳で加入したミランがクラブキャリアのハイライトか。1年目でスクデット奪還に大貢献、得点数だけでは語れない技量・存在感で3年間チームを引っ張り、その威圧感は老練なカルチョのDFを苦しめた。 また、フランス代表では3度のW杯出場に2018年ロシア大会優勝、そして同国代表歴代最多の57得点。ティエリ・アンリ氏の得点記録を抜くのがジルーになるなど、一体誰が予想しただろうか。まさに、年齢を重ねるごとに輝きを増していったストライカーだ。 フランス『Canal+』は、そんなジルーの半生を追いかけたドキュメンタリー番組を制作し、選手キャリアの分岐点として、当時アーセナル指揮官だったヴェンゲル氏の目に留まった“2011年11月11日”をピックアップ…ヴェンゲル氏自ら証言する。 「初めてオリヴィエを観た日のことをよく覚えている。当時彼はモンペリエの選手で、すでにそれなりの成績を収めていたが、そのプレーをこの目で確認し、『ああ、この男はフットボールを完全に理解している』と確信した。私は彼に夢中になってしまった(笑)」 “2011年11月11日”は、ジルーがフランス代表初キャップを飾ったアメリカ代表戦。スタッド・ド・フランスで観戦してジルーに惚れ込んだヴェンゲル氏は自らジルーへ接触。2012年夏のアーセナル加入に漕ぎ着けた。 しかし、代理人のミシェル・マヌエロ氏は当時、ジルーに「アーセナルなんか行くべきじゃない」とアドバイスしたと言う。 「私は彼に言った。『アーセナルはダメだ。ロビン・ファン・ペルシがいるんだぞ。ピッチ脇で味方のゴールに拍手する時間を過ごすことになるぞ』ってね。どう考えてもオリヴィエにストライカー以外はできないし、不可能なミッションに挑もうとしているように思えたんだ」 「彼は『わかった、他のクラブも考えてみよう』と言ったんだ。ところが1カ月半後、突然『やっぱりアーセナルへ行く』ってね(笑)」 ジルーがアーセナル行きを決めると、ほどなくしてマヌエロ氏の懸念だったファン・ペルシ氏がマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決定。結果的に、ジルーは加入後すぐにセンターフォワードの定位置に収まった格好だ。 フランス代表デビュー戦にて、ヴェンゲル氏に認められたところから階段を駆け上がっていったジルー。13年もの歳月が経ち、男はフランス代表で通算131キャップ、通算57得点で歴代最多得点者となっている。 2024.05.27 14:00 Mon

ジルーがユーロ最後にレ・ブルーにも別れ! 今夏のMLS行きに続く大きな決断…「道を譲る」

ミランのフランス代表FWオリヴィエ・ジルー(37)が近々の代表引退を表明した。 ミランでの3シーズンを経て、この夏にメジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFCに舞台を移すジルー。その前に代表としてユーロ2024に臨むが、この大会をもってレ・ブルーのユニフォームとも別れを告げるようだ。 今年9月で38歳になるが、ディディエ・デシャン監督のもとで主力としてユーロを迎えようとするなか、フランス代表通算131キャップを誇り、57ゴールの歴代最多得点者はフランス『レキップ』のインタビューで明らかにした。 「正直なところ、これがレ・ブルーで最後の大会になると言わざるをえない。もちろん、すごく寂しくなるだろうけど、フランス代表としてはユーロをもって終わりだと思う。僕らは若い選手に道を譲る必要がある」 この夏にクラブレベルで第一線から退くだけでなく、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)制覇も経験した代表キャリアにもひと区切りをつけるジルーは有終の美となるだろうか。 2024.05.24 09:25 Fri

ユーロ控えるフランス代表に懸念材料…守護神メニャンが指を負傷か

ユーロ2024を控えるフランス代表GKマイク・メニャンが指を負傷したようだ。フランス『レキップ』が報じている。 レ・ブルー歴代最多出場記録保持者であるウーゴ・ロリスの代表引退以降、ディディエ・デシャン監督率いるチームの守護神を務めるメニャン。そして、来月には守護神として臨む最初の大舞台であるユーロ本大会が控える。 しかし、その大舞台を前に同選手は新たなケガを負った模様だ。 外転筋の負傷で直近のリーグ戦4試合を欠場していたメニャンは、セリエA最終節のサレルニターナ戦の復帰に向けて調整を進めていたが、このトレーニング中に指を負傷したという。 現時点で負傷箇所や程度は不明だが、状態を確認するために精密検査を受けることになるという。 なお、デシャン監督は6月7日までに大会の登録メンバーを決定する必要があり、メニャンとしてはそれまでに何とか間に合わせたいところだ。 2024.05.23 22:16 Thu

フランス代表選出のコマンが左ヒザを負傷? 状態次第でユーロ出場危機か

バイエルンのフランス代表FWキングスレー・コマンは、ユーロ2024出場に暗雲が立ち込めているようだ。 今シーズン、バイエルンで公式戦27試合出場5ゴール3アシストの成績を残したコマン。しかし、中盤以降は度重なるケガに苦しめられており、4月に右足の内転筋を負傷すると、そのまま試合に出場することなくシーズンを終えた。 それでも、フランス代表のディディエ・デシャン監督は6月から開催するユーロのメンバーにコマンを選出。状態には不安が残るも、大会開幕までには復帰できると見込んでの選出だった。 しかし、ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、コマンは20日のリハビリトレーニング中、左ヒザを負傷した模様。まだ状態については明確な診断が下っていないものの、ケガの度合いによってはユーロ出場が厳しくなる可能性がある。 今シーズンは無冠に終わったバイエルンで厳しい時期を過ごしただけに、心機一転ユーロでの活躍が期待されていたが、果たして。 2024.05.21 16:20 Tue

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来季からレアル・マドリー入りのムバッペがパリ五輪不参加 「クラブの立場はとても明確」

フランス代表FWキリアン・ムバッペがパリ・オリンピック不参加の見通しを明らかにした。 パリ・オリンピックは7月24日に開幕。自国開催となるムバッペは以前から出場に意欲的だったが、フランス『Le Parisien』によると、ユーロ2024の初戦に先立った会見で「クラブの立場はとても明確だ。五輪には出ないだろう」と述べた。 夢叶わずのムバッペだが、「僕は新しいチームに加わるんだ。新しい冒険をする上で、9月から合流するのは最良のスタートじゃない」とレアル・マドリーの方針に理解を示すと、ティエリ・アンリ監督が率いるU-23フランス代表にエールを送った。 「これからはフランスチームの幸運を祈るとする。もちろん、いちサポーターとして全試合を観戦する。僕も観客になるんだ。彼らが僕らに金メダルをもたらしてくれると願っている」 U-23フランスは今月3日に候補メンバーを発表済み。オーバーエイジ枠ではアレクサンドル・ラカゼットとジャン=フィリップ・マテタの2選手がリスト入りしている。 2024.06.17 12:00 Mon

パリ五輪メンバー発表のなでしこジャパン、池田太監督が求めたのは「力を出し切れる選手」「戦い抜けるタフさ」

なでしこジャパンの池田太監督がパリ・オリンピックのメンバー選考について語った。 14日、日本サッカー協会(JFA)は7月13日に行われるMS&ADカップ2024、およびオリンピック行きの18選手とバックアップの4選手を発表。これまでの主軸だったキャプテンのDF熊谷紗希(ローマ)やMF長谷川唯(マンチェスター・シティ)、MF長野風花(リバプール)らが順当に招集された。 池田監督はまずオリンピックへの意気込みをコメント。「今日発表するメンバーと共にオリンピックを戦うことを私自身大いに楽しみにしておりますし、自信もあります」「そのなかでこれからの活動も含めて、MS&ADカップ、そして直前キャンプを踏まえて、良い準備をして戦っていきたいと思っています」と述べた。 また、オリンピックでの戦いについては、4名のバックアップも含めた「22名というくくりで戦っていこうと考えています」と言及。そのうえで選考の基準を明かした。 「もちろん1人ひとりの持っている力というものを出し切れる選手、それが第一にありますし、またオリンピックという中2日で戦うなかでタフさも求められますので、そういった個人のタフさもそうですし、グループとして、チームとして、戦い抜けるタフさ。そういったこれまで積み上げてきたものを重視したのも確かです」 「そのなかで自分の持っている力を出しつつ、仲間の力も引き出せる。プレー面、ピッチ上はもちろんのこと、それ以外のことでもチームのために献身的にプレーできる、動ける。そういった部分も考えるポイントにもなりました」 「あとはグループステージ戦う上でどういうふうに戦っていこうかと、そういった戦術的な部分でのポジションバランスも含めて、この22人を選ぶ、また18人を選ぶ作業というのは監督の仕事とは言え、厳しいものがありました」 チームキャプテンについては、まだ本人の意思は確認していないものの、引き続き熊谷に任せる意向とのこと。リーダーとして、ベテランとして、若いチームのけん引役を託す。 「キャプテンとしてもそうですし、選手としてもですけど、彼女の経験というものはこのチームにとっても大きな財産だと思いますし、また,このオリンピックで想定外のことが起きた時でも、いろんな対応をしてもらえるし、若い選手、また年齢に関係なくフラットにコミュニケーションを取り、チームを引っ張ってもらえればなというふうに思っています」 さらに、今回は2023年の女子ワールドカップ(W杯)でトレーニングパートナーを務めた古賀塔子(フェイエノールト)と谷川萌々子(FCローゼンゴード)がメンバー入り。池田監督はそれぞれの選出理由と期待している点を口にした。 「古賀選手はW杯の帯同後も含めて、所属チームでもしっかりとプレーして、自分を成長するために海外のクラブに所属して、試合にも関わり。また我々のなでしこの活動では、トレーニング、もしくは国際親善試合のなかで彼女の持っているディフェンダーの強さ、またスピード、ボールを持ち運べるですとか、ビルドアップに関われるだとか良さが見えてきましたので、今回の18人に選ばせていただきました」 「また、谷川選手も持っている爆発力というか、パワーもそうですし、見ているところもそうですし、そういった部分。その2人以外でも特長ある選手がいると思いますが、年齢に関係なくしっかりと武器を持っている選手と判断しましたので、メンバーに入る、18人の中に入る、そういった考えです」 池田監督はW杯からアジアでの戦いを経て、作り上げてきたチームの成長ぶりにも言及。選手たちのピッチ上の振る舞いにも注目してほしいと語った。 「選手たちのピッチ内での解決能力、また、選手たちがピッチ内で悩まずに思い切ってプレーできる、やれることの多さと言いますか、そういった部分は増えてきました。そこはなかなか見てぱっとわかることかどうかはわかりませんけども、そういった部分は短い期間のなかで積み上げてこられたかなとは思っています」 「また、そういった部分ではなくて、まずは選手たちがピッチ上で躍動して、サッカーを楽しむというか、オリンピックの舞台で自分の大好きなサッカーをプレーして、皆の心を動かせる、そういったハツラツとした姿をぜひ届けられたらなというふうに思っています」 オリンピックでの目標は、2012年のロンドン大会を上回る金メダル獲得。しかし、まずはスペイン女子代表、ブラジル女子代表、ナイジェリア女子代表とのグループステージの戦いを念頭に置いている。 「アジアの最終予選、DPRコリア(北朝鮮)戦を勝ってパリの切符を手にした時も、『ここから先はオリンピックの戦いの中で、やはり戦うのならば頂点、金メダルを目指そう』そういったことは選手とも話したことはあります」 「ですけども、この12チームを戦うというところでは、グループステージも厳しい戦いになると思いますし、ノックアウトステージに行ってももちろん強豪国と戦うので、まずは目の前の1試合1試合をしっかりと戦い、そして、その先にある金メダルを目指していきたいと思っています」 2024.06.14 15:20 Fri

パリ五輪行きのなでしこジャパン、バックアップ4名を含む22選手を発表! 渡欧前に復興支援マッチ【パリ五輪】

日本サッカー協会(JFA)は14日、パリ・オリンピックに臨むなでしこジャパンのメンバーを発表した。 北朝鮮女子代表との最終予選で勝利を収め、2大会連続6度目のオリンピック出場を果たした日本。パリ大会の開幕まで2カ月を切ったなか、渡欧前の7月13日に金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われるガーナ代表との「MS&ADカップ2024~能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登~」および、オリンピック行きの18選手とバックアップの4選手を発表した。 オリンピックでの最高成績は2012年のロンドン大会の銀メダル。直近では東京オリンピック、2023年の女子ワールドカップでともにベスト8で終わっているだけに、今大会はメダルを目指す池田太監督は、これまでの主軸だったキャプテンのDF熊谷紗希(ローマ)やMF長谷川唯(マンチェスター・シティ)、MF長野風花(リバプール)らを順当に招集した。 日本はグループステージでC組に入り、スペイン女子代表、ブラジル女子代表、ナイジェリア女子代表と対戦。女子W杯王者など難しい相手との戦いが待っている。 今回発表されたなでしこジャパンのメンバーは以下の通り。 ◆なでしこジャパンメンバー18名 GK 山下杏也加(INAC神戸レオネッサ) 平尾知佳(アルビレックス新潟レディース) DF 熊谷紗希(ローマ/イタリア) 清水梨紗(ウェストハム/イングランド) 北川ひかる(INAC神戸レオネッサ) 南萌華(ローマ/イタリア) 高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース) 古賀塔子(フェイエノールト/オランダ) MF 清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース) 長谷川唯(マンチェスター・シティ/イングランド) 林穂之香(ウェストハム/イングランド) 長野風花(リバプール/イングランド) 宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド) 藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 谷川萌々子(FCローゼンゴード/スウェーデン) FW 田中美南(INAC神戸レオネッサ) 植木理子(ウェストハム/イングランド) 浜野まいか(チェルシー/イングランド) ◆バックアップメンバー4名 GK 大場朱羽(ミシシッピ大学) DF 守屋都弥(INAC神戸レオネッサ) 石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース) FW 千葉玲海菜(フランクフルト/ドイツ) 2024.06.14 13:21 Fri

36歳メッシ、16年前に金メダルを獲得したマスチェラーノとのパリ五輪での共闘はなし「全てに出場できる年齢ではない」

インテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、パリ・オリンピック出場について言及した。 今シーズンはメジャーリーグ・サッカー(MLS)で12試合12ゴール9アシストと驚異的な数字を残しているメッシ。現在はコパ・アメリカに参加するためチームを離れ、アルゼンチン代表として連覇を目指す戦いに挑む。 一方で、7月からはパリ・オリンピックが開幕。アルゼンチンも出場し、2008年の北京オリンピック以来の金メダルを目指して戦うことになる。 指揮を執るのはバルセロナやアルゼンチン代表でチームメイトだったハビエル・マスチェラーノ監督。よく知る間柄だけに、メッシのパリ・オリンピック出場にも期待がかかったが、アルゼンチン『ESPN』でのインタビューで、出場はないとコメント。マスチェラーノ監督も理解していたと明かした。 「マスチェラーノと話したが、実際のところ、お互いに理解していたんだ」 「今はコパ・アメリカに出場するし、(オリンピックを考えるのは)難しい。2、3カ月続けてクラブにいないことになるし、何よりも僕は全てに出場できる年齢ではない。慎重に選ぶ必要があるし、2つの大会を続けてプレーするのは無理がある」 36歳のメッシにとって、国を代表して2つの大会を続けて出場するのはフィジカル面を考えても難しいはずだ。 マスチェラーノ監督は、2004年のアテネ・オリンピックで金メダルを獲得。2008年の北京オリンピックにはオーバーエイジ(OA)としてメッシやセルヒオ・アグエロらと共に金メダルを獲得した。 メッシにとっては非常に良い思い出になっているようで、オリンピックの特別な位置付けについても語った。 「オリンピックに出場し、マスチェと一緒に優勝できたことは幸運だった。サッカーのレベルで素晴らしい経験だった。オリンピック、U-20と忘れられない思い出だよ」 「幸運にも、あれだけの経験を積むことができたのは素晴らしいことだ。オリンピックは特別なもので、参加する選手たちが僕と同じように楽しんでくれることを願っている。オリンピックは特別なもので、他の何とも違うんだ」 2024.06.13 11:30 Thu

五輪OA枠に遠藤航が内定?/六川亨の日本サッカーの歩み

一部スポーツ紙の報道によると、パリ五輪のOA(オーバーエイジ)枠にリバプールの遠藤航が内定したとのことだった。実現すれば16年のリオ五輪、21年の東京五輪に続き3大会連続しての五輪出場になる。もちろん日本サッカー史上初めての出来事である。 確かにアメリカ遠征のメンバー発表の席上で、山本昌邦NTDは「交渉をしたくても監督が代わるチームもある」と話していた。リバプールはクロップ監督が今シーズン限りで勇退し、来シーズンはフェイエノールトのスロット監督が就任する。パリ五輪出場は遠藤本人の強い希望もあったそうだ。 過去にも五輪に複数回出場した選手はいた。28年ぶりの出場となった96年アトランタ五輪とその4年後のシドニー五輪には、中田英寿と松田直樹が連続して出場している。2人ともOA枠ではなく、2大会とも23歳以下での出場は、彼らの早熟ぶりを示している。 04年アテネ五輪に出場し、12年のロンドン五輪にOA枠で出場したのがDFのオールラウンダー徳永悠平だった。その12年ロンドン五輪に出場して4位になり、21年の東京五輪にOA枠で出場したのが酒井宏樹だ。 そして北京五輪は3戦3敗に終わったものの、12年ロンドン五輪と21年東京五輪の2大会にOA枠で出場したのが吉田麻也である。遠藤より一足早く3大会の出場を果たしたが、16年リオ五輪はA代表の活動を優先したため3大会連続とはならなかった(出場していれば4大会連続の可能性もあった)。 こうして過去の例を振り返ると、DFの選手が多いことがわかる。やはり大岩ジャパンでも同様に、若い選手はなかなか所属チームで出場機会をつかめないためOA枠の力を借りなければならないのだろう。果たしてCBにOA枠として谷口彰悟や板倉滉が呼ばれるのかどうか、こちらも興味深いところである。 遠藤に関して言えば、中盤のアンカーが本職だが最終ラインでの起用も考えられるだけに“うってつけ”のOAと言えるだろう。中盤で藤田譲瑠チマや松木玖生とのユニットは、かなり守備強度の高い組合せになる。あるいは遠藤とチマでターンオーバーを採用するか。残るOA枠の人選次第で様々な組合せが考えられるので、交渉の成り行きを見守りたい。その気になるメンバー18人は7月3日に発表予定だそうだ。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.06.11 11:30 Tue

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