レーティング:ナポリ 2-1 ローマ《セリエA》
2023.01.30 07:00 Mon
セリエA第20節、ナポリvsローマが28日にディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われ、ホームのナポリが2-1で勝利した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽ナポリ採点

GK
1 メレト 6.0
失点は致し方なし。前後半に2度のファインセーブを見せたが、飛び出しの判断でキム・ミンジェと2度ほど危うい連係ミスがあった
DF
22 ディ・ロレンツォ 6.0
攻撃時は決勝点の起点となるなど、絶妙な立ち位置や判断が光った。守備でも堅実な対応を見せていた
13 ラフマニ 6.5
イバニェスの決定機を見事なブロックで阻止。攻守両面で安定したパフォーマンスだった
3 キム・ミンジェ 6.5
マイボール時の判断ミスやメレトとの連携に難も見受けられたが、それを補って余りあるソリッドな守備でローマに立ちはだかった。攻撃時のカウンターで驚異の攻め上がりも
絶妙な立ち位置と判断で先制点の起点に。古巣相手に球際ではやや苦戦したが、攻守に質の高いプレーぶり
(→オリベラ 5.5)
投入後に自サイドから失点した点は悔やまれるが、個人としては及第点の出来
MF
99 ザンボ・アンギサ 6.0
全体的に地味な役回りが多かったが、周囲とのバランスを意識しながら攻守両面で適切なプレーを選択していた
68 ロボツカ 6.5
攻守両面で機動力と戦術眼を生かしたプレーをみせ、相手中盤に対して優位性をもたらす。重要な局面での気の利いたプレーも光った
20 ジエリンスキ 7.0
決勝点をアシスト。ロボツカと共に相手のプレスをいなす巧みなプレーで攻撃のリズムを作り出し、守備の強度も非常に高かった
(→エンドンベレ -)
FW
11 ロサーノ 6.0
失点場面での対応は悔やまれる。攻撃面では快足を生かした見事な突破から幾度も決定機を演出したが、3対2の絶好のカウンターの場面は決め切りたかった
(→ラスパドーリ 5.5)
決定的な仕事はなかったが、攻守にアグレッシブなプレーを見せて周囲を助けた
9 オシムヘン 6.5
セリエ4試合連発でキャリアハイのリーグ戦14ゴールに早くも到達。スモーリングの徹底マークに苦慮も、ゴールシーンは圧巻の一言
(→シメオネ 7.0)
価千金の決勝点を記録。終盤の身体を張ったキープで逃げ切りにも貢献
77 クワラツヘリア 6.5
今季リーグ最多の8アシスト目を記録。後半序盤の決定機逸など、復帰戦ということもありベストパフォーマンスではなかったが、やはり相手の脅威に
(→エルマス 5.5)
求められた仕事をきっちりこなした
監督
スパレッティ 6.5
一瞬の隙を突かれて追いつかれたものの、的確な交代策で古巣相手に会心の勝利を挙げた
▽ローマ採点

GK
1 ルイ・パトリシオ 5.5
2失点を喫したが、前後半に2度のビッグセーブ。とりわけ、ロサーノの決定機阻止はその後の同点に繋がる流れを作るものだった
DF
23 マンチーニ 5.5
後半序盤のクワラツヘリアの決定機阻止など守備ではよく粘った。マイボール時は中盤から前の問題もあるが、配球面でもう少し存在感を示したい
6 スモーリング 5.5
2失点目の対応は悔やまれるが、絶好調のオシムヘンを相手に再三の良い潰しで苦しめた
3 イバニェス 5.5
ロサーノの対応に苦慮。1失点目はもっとうまい対応もできたが、相手を褒めるべき。後半決定機に絡んだ一方、マンチーニ同様に繋ぎの局面で課題が出た
MF
59 ザレフスキ 5.5
チェリクの累積警告による欠場を受けて不慣れな右サイドでプレー。失点場面で警戒すべきクワラツヘリアを離すなど、守備では後手の対応が目立った。後半は攻撃で精度の問題を抱えていた中、同点ゴールのシーンでは見事なクロスを供給
4 クリスタンテ 5.0
対人守備の強度は高かったが、失点場面ではいずれも判断の悪さが出た。マイボール時もボールの引き出し方や前を向けないプレーが相手中盤との差に
(→ヴォルパート -)
8 マティッチ 5.5
前半はチームと共に苦戦を強いられたが、後半は攻守両面で要所を収めるさすがのプレーで盛り返した
(→タヒロビッチ 5.0)
失点場面は難しい判断だったが、ディ・ロレンツォよりもジエリンスキをケアしたかった
37 スピナッツォーラ 5.5
抑えの利いた右足ボレーで前半最大の決定機に絡んだ。負傷の影響もあって久々のリーグスタメンとなった中、長期離脱前の躍動感には程遠いが、徐々に状態を上げている
(→エル・シャーラウィ 6.5)
得意とするナポリ相手に貴重な同点ゴールを記録。攻撃面でダイナミズムを生んだ
FW
21 ディバラ 5.0
絶好調で試合に臨んだが、試合を通して消える時間帯が長かった。チャンスシーンでも焦りがあったか、プレー精度がいまひとつ
9 エイブラハム 5.0
前回対戦同様に相手のセンターバック陣に苦戦。後半半ばにハムストリングを痛めて無念の負傷交代に
(→ベロッティ 5.0)
本来であればシメオネのような活躍が期待されたが、ローマでの不完全燃焼の日々が続く
7 ペッレグリーニ 5.0
前半はコンディションの問題もあって重さが目立った。後半はだいぶ盛り返したが、カピターノとしては物足りないパフォーマンスに
(→ボーヴェ 5.5)
アグレッシブなプレーだったが、課題はアタッキングサードでの精度
監督
モウリーニョ 5.5
勝ち点1を持ち帰れそうな内容ではあったが、やはり交代選手の質を含めて力負けとなった
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
シメオネ(ナポリ)
試合を通した活躍ではジエリンスキ、ロボツカ、両センターバックが印象的だったが、やはり土壇場の決定機で完璧なフィニッシュを見せた頼れるジョーカーをMOTMに選出。この貴重なゴールによってセリエA70ゴールに到達し、父親ディエゴ(30ゴール)と併せた通算ゴール数が100の大台に。
ナポリ 2-1 ローマ
【ナポリ】
オシムヘン(前17)
シメオネ(後41)
【ローマ】
エル・シャーラウィ(後30)
▽ナポリ採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 メレト 6.0
失点は致し方なし。前後半に2度のファインセーブを見せたが、飛び出しの判断でキム・ミンジェと2度ほど危うい連係ミスがあった
DF
22 ディ・ロレンツォ 6.0
攻撃時は決勝点の起点となるなど、絶妙な立ち位置や判断が光った。守備でも堅実な対応を見せていた
イバニェスの決定機を見事なブロックで阻止。攻守両面で安定したパフォーマンスだった
3 キム・ミンジェ 6.5
マイボール時の判断ミスやメレトとの連携に難も見受けられたが、それを補って余りあるソリッドな守備でローマに立ちはだかった。攻撃時のカウンターで驚異の攻め上がりも
6 マリオ・ルイ 6.0
絶妙な立ち位置と判断で先制点の起点に。古巣相手に球際ではやや苦戦したが、攻守に質の高いプレーぶり
(→オリベラ 5.5)
投入後に自サイドから失点した点は悔やまれるが、個人としては及第点の出来
MF
99 ザンボ・アンギサ 6.0
全体的に地味な役回りが多かったが、周囲とのバランスを意識しながら攻守両面で適切なプレーを選択していた
68 ロボツカ 6.5
攻守両面で機動力と戦術眼を生かしたプレーをみせ、相手中盤に対して優位性をもたらす。重要な局面での気の利いたプレーも光った
20 ジエリンスキ 7.0
決勝点をアシスト。ロボツカと共に相手のプレスをいなす巧みなプレーで攻撃のリズムを作り出し、守備の強度も非常に高かった
(→エンドンベレ -)
FW
11 ロサーノ 6.0
失点場面での対応は悔やまれる。攻撃面では快足を生かした見事な突破から幾度も決定機を演出したが、3対2の絶好のカウンターの場面は決め切りたかった
(→ラスパドーリ 5.5)
決定的な仕事はなかったが、攻守にアグレッシブなプレーを見せて周囲を助けた
9 オシムヘン 6.5
セリエ4試合連発でキャリアハイのリーグ戦14ゴールに早くも到達。スモーリングの徹底マークに苦慮も、ゴールシーンは圧巻の一言
(→シメオネ 7.0)
価千金の決勝点を記録。終盤の身体を張ったキープで逃げ切りにも貢献
77 クワラツヘリア 6.5
今季リーグ最多の8アシスト目を記録。後半序盤の決定機逸など、復帰戦ということもありベストパフォーマンスではなかったが、やはり相手の脅威に
(→エルマス 5.5)
求められた仕事をきっちりこなした
監督
スパレッティ 6.5
一瞬の隙を突かれて追いつかれたものの、的確な交代策で古巣相手に会心の勝利を挙げた
▽ローマ採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 ルイ・パトリシオ 5.5
2失点を喫したが、前後半に2度のビッグセーブ。とりわけ、ロサーノの決定機阻止はその後の同点に繋がる流れを作るものだった
DF
23 マンチーニ 5.5
後半序盤のクワラツヘリアの決定機阻止など守備ではよく粘った。マイボール時は中盤から前の問題もあるが、配球面でもう少し存在感を示したい
6 スモーリング 5.5
2失点目の対応は悔やまれるが、絶好調のオシムヘンを相手に再三の良い潰しで苦しめた
3 イバニェス 5.5
ロサーノの対応に苦慮。1失点目はもっとうまい対応もできたが、相手を褒めるべき。後半決定機に絡んだ一方、マンチーニ同様に繋ぎの局面で課題が出た
MF
59 ザレフスキ 5.5
チェリクの累積警告による欠場を受けて不慣れな右サイドでプレー。失点場面で警戒すべきクワラツヘリアを離すなど、守備では後手の対応が目立った。後半は攻撃で精度の問題を抱えていた中、同点ゴールのシーンでは見事なクロスを供給
4 クリスタンテ 5.0
対人守備の強度は高かったが、失点場面ではいずれも判断の悪さが出た。マイボール時もボールの引き出し方や前を向けないプレーが相手中盤との差に
(→ヴォルパート -)
8 マティッチ 5.5
前半はチームと共に苦戦を強いられたが、後半は攻守両面で要所を収めるさすがのプレーで盛り返した
(→タヒロビッチ 5.0)
失点場面は難しい判断だったが、ディ・ロレンツォよりもジエリンスキをケアしたかった
37 スピナッツォーラ 5.5
抑えの利いた右足ボレーで前半最大の決定機に絡んだ。負傷の影響もあって久々のリーグスタメンとなった中、長期離脱前の躍動感には程遠いが、徐々に状態を上げている
(→エル・シャーラウィ 6.5)
得意とするナポリ相手に貴重な同点ゴールを記録。攻撃面でダイナミズムを生んだ
FW
21 ディバラ 5.0
絶好調で試合に臨んだが、試合を通して消える時間帯が長かった。チャンスシーンでも焦りがあったか、プレー精度がいまひとつ
9 エイブラハム 5.0
前回対戦同様に相手のセンターバック陣に苦戦。後半半ばにハムストリングを痛めて無念の負傷交代に
(→ベロッティ 5.0)
本来であればシメオネのような活躍が期待されたが、ローマでの不完全燃焼の日々が続く
7 ペッレグリーニ 5.0
前半はコンディションの問題もあって重さが目立った。後半はだいぶ盛り返したが、カピターノとしては物足りないパフォーマンスに
(→ボーヴェ 5.5)
アグレッシブなプレーだったが、課題はアタッキングサードでの精度
監督
モウリーニョ 5.5
勝ち点1を持ち帰れそうな内容ではあったが、やはり交代選手の質を含めて力負けとなった
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
シメオネ(ナポリ)
試合を通した活躍ではジエリンスキ、ロボツカ、両センターバックが印象的だったが、やはり土壇場の決定機で完璧なフィニッシュを見せた頼れるジョーカーをMOTMに選出。この貴重なゴールによってセリエA70ゴールに到達し、父親ディエゴ(30ゴール)と併せた通算ゴール数が100の大台に。
ナポリ 2-1 ローマ
【ナポリ】
オシムヘン(前17)
シメオネ(後41)
【ローマ】
エル・シャーラウィ(後30)
ナポリの関連記事
セリエAの関連記事
|
ナポリの人気記事ランキング
1
ナポリが新スタジアム建設へ…会長が1959年開場“マラドーナ”利用終了を明言「市長へ協力を依頼済み」
ナポリが新スタジアムを建設するようだ。イタリア『メディアセット』が伝えている。 現在のナポリは、半世紀以上前の1959年に開場したスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ(旧スタディオ・サン・パオロ)を本拠地利用。1990年のイタリア・ワールドカップ(W杯)に合わせて一度改修されているが、歴史は古く、老朽化が進む。 イタリアが2032年のユーロ(欧州選手権)をトルコと共同開催することが決まっているなか、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が7日、突如としてナポリ市内に新スタジアムを建設する構想を表明した。 「私にフオリグロッタ(現本拠地)を改修するつもりはない。バニョーリ(※1)に新しいスタジアムを建設する準備がある。例えば2027年7月に大規模なレセプション、パーティ、花火大会が開催されるだろう」 (※1)現本拠地フオリグロッタから直線距離にして約1kmほど南西に進んだ位置にあるバニョーリ地区 地元紙『イル・マッティーノ』によると、スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナの改修計画はここ数年しきりに叫ばれていたようだが、どうやらデ・ラウレンティス会長は歴史ある“マラドーナ”の利用を終えることで、つい最近、所有者のナポリ市行政と合意したという。 「元々は私も“マラドーナ”を改修したかったんだ。しかし、関係者らと視察を重ね、大衆を最も惹き寄せるのは、新たなスタジアムを作ることだという意見が占めた。そのためには、少なくとも3シーズンはマラドーナを離れなくてはならない」 「すでにバニョーリ地区の再開発担当者とも顔を合わせているよ。ナポリ市長にはこのプロジェクトへの協力を依頼してある。新たなスタジアムは、我々用の施設だけでなく、ショッピングセンターなども併設した地域のコミュニティを目指す」 その一方、ナポリ市郊外の山沿いの地区・アフラゴーラから新スタジアム誘致の話があるというが、これについては「何ヘクタールもの土地を提供してくれるというありがたい話があったが、スタジアムを全く別の場所へ移すことは考えていない」としている。 今回、初めて明言されたナポリの新スタジアム建設計画。ユーロ2032まで8年、どんな経過を辿るだろうか。 2024.03.08 11:20 Fri2
日本人が目指すべきCB像、“希少なバロンドーラー“ファビオ・カンナバーロ
サッカー界においてなかなか評価がされないのが守備的な選手。勝利に貢献する派手なゴールを決める攻撃的な選手はわかりやすい活躍の指標が存在するが、なかなかディフェンダーは評価が得にくい。 もちろん、これまでのサッカー界で高く評価されたディフェンダーは多々いるが、世界年間最優秀選手に贈られる「バロンドール」では3人のみが受賞。元西ドイツ代表DFのフランツ・ベッケンバウアー氏と、元東ドイツ代表DFマティアス・ザマー氏、そして元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏の3人しかいない。 DFとして最後に受賞したのが2006年のカンナバーロ氏だが、ベッケンバウアー氏やザマー氏はリベロのポジションを務めており、中盤でのプレー機会も多かった選手たち。一方で、カンナバーロ氏は、純粋にセンターバックを務めており、DFとして最初の受賞者と言っても良い存在だ。 イタリア代表のキャプテンとしてドイツ・ワールドカップ(W杯)を優勝した功績が認められたカンナバーロ氏。現役時代のキャリアで多くのタイトルを獲得しているが、縁がなかったのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。 <span class="paragraph-title">◆記録よりも記憶に残るプレーヤー</span> 現役時代はナポリでキャリアをスタートさせたカンナバーロだが、クラブの財政難により放出。パルマへと移籍する。 このパルマでは、GKジャンルイジ・ブッフォンやDFリリアン・テュラムらと強固な守備陣を形成。“ミラクル・パルマ“とも呼ばれ、カンナバーロも2度のコッパ・イタリア優勝や、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での優勝を経験した。 中田英寿ともチームメイトとしてプレーした中、セリエAのスクデット獲得には至らずに2002年8月にインテルへと移籍。しかし、インテルでは監督との確執もあり出番が減り、2004年8月にユベントスへと完全移籍する。 すると、パルマ時代の同僚であったブッフォンとテュラムと再びチームメイトに。2004-05シーズンに見事スクデットを獲得する。しかし、このスクデットは2006年に発覚したカルチョ・スキャンダルといわれた一連の八百長事件の影響で剥奪に。結果、カンナバーロはスクデットも獲得していないこととなった。 チームはセリエBに降格処分となり、カンナバーロはレアル・マドリーへと完全移籍。そこでも本領を発揮すると、難しい中で行われたドイツW杯で優勝。前述のバロンドールも受賞することとなると、FIFA年間最優秀選手賞も受賞した。 マドリーではラ・リーガ連覇を果たすなどしたが、再びユベントスに復帰。その後は、アジアでプレーし引退した。 ビッグクラブに在籍を続けていたカンナバーロだったが、実はタイトル獲得数は多くない。クラブキャリアではわずか7個。そこにW杯が加わり8つと、イメージよりは少ないのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">◆縁がないチャンピオンズリーグ優勝</span> そのカンナバーロだが、ことCLとなるとより縁遠くなる。インテル移籍後は毎シーズン出場はしていたが、チームとしての成績は良くなく、最高がベスト4止まりだった。 今でこそ、マドリーやユベントスはタイトルを多く獲得し、マドリーは近年CLを何度も制しているが、ちょうど“銀河系“を形成していたカンナバーロが在籍していた時代は過渡期。2000年から2010年まではラ・リーガも4度の優勝に留まっており、CLも2001-02シーズンを最後に11年間獲れなかった。 最もビッグイヤーに近づいたのは、インテル在籍時の2002-03シーズン。準決勝に駒を進めると、決勝進出を懸けた相手はライバルのミラン。2試合とも引き分けに終わったが、アウェイゴール差で僅かに敗れて敗退した。 その後は、ユベントス時代に2度ベスト8、マドリー時代に2度ベスト16まで勝ち上がっているが、それ以上は進めず。ビッグイヤーを掲げていないどころか、決勝の舞台にすら立ったことがなく、最も意外な選手の1人と言っても良い。 <span class="paragraph-title">◆タイトルは少なくとも才能は抜群</span> 目に見えたタイトルというものにはあまり恵まれていないキャリアのカンナバーロ。そのため、ワールドカップの優勝とバロンドール受賞が輝いて見える。 ただ、ピッチ上で見せるパフォーマンスの評価、そして持ち合わせた才能は世界屈指と言われている。 なんといっても、センターバックとしては身長175cmと小柄。体格に勝るヨーロッパではもちろんのこと、日本で考えても175cmのセンターバックはあまりいないタイプだ。 しかし、持って生まれた強靭な肉体が身長のハンデを埋めることに。まず一対一の守備力が抜きん出ており、相手との競り合いに負けないほか、身長を補う高いジャンプ力を武器としていた。 どんなストライカー相手でも、空中でも地上でも抜かせないという守備力は一級品だが、カンナバーロの真骨頂は守備をする前のパフォーマンスだ。 最も優れているとされたのがポジショニング。相手との競り合いに負けないフィジカルも素晴らしいが、相手よりも優位なポジションを先読みして取ることで、そもそも勝負の前に勝っているのだ。 一対一の勝負もさることながら、簡単にボールを奪い切る能力は抜きん出ている。 そしてもう1つが抜きん出た統率力。センターバックとして周りの選手にコーチングして相手を追い込んだり、優位なポジションを取ったりすることができる。これは、「カテナチオ」と言われるイタリアの堅い守備には欠かせず、ドイツW杯を制した際にもこの点は非常に評価された。チームのパフォーマンスを引っ張り上げる彼の力は、タイトルの数に関係なく、最後まで高く評価され続けた。 日本人と変わらない体格で世界と渡り合ったカンナバーロ。お手本とすべき選手の1人とも言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】相手を封殺!カンナバーロの闘志溢れるユベントス時代のディフェンス集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJsdGt2Y1FHSiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> <div id=“cws_ad”><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.13 21:30 Wed3
ペッレグリーニはローマ退団へ? ラニエリ監督「オファーがあれば、我々はそれを評価するつもり」
ローマのイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニ(28)に退団の可能性が浮上している。 ローマ生まれでローマの下部組織出身のペッレグリーニは、サッスオーロから完全移籍で帰還後は中盤の主力に定着。さらに、DFアレッサンドロ・フロレンツィ、FWエディン・ジェコの退団後にはジャッロロッシのカピターノを務めてきた。 しかし、近年は細かい負傷や一貫性のないパフォーマンスに加え、その内向的な性格は強烈なリーダーシップを有したフランチェスコ・トッティ、ダニエレ・デ・ロッシといったローマ人の偉大なカピターノを求めるロマニスタの不興を買うことが多く、指揮官交代やチームの不振時にたびたび強い反発を招いてきた。 今シーズンに関してはクラウディオ・ラニエリ監督の就任後に主力としての活躍が期待されたが、コンディションが上がってきた現状においても同じローマ人の指揮官はカピターノの起用に消極的な姿勢を示している。 そんななか、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はナポリのイタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリ(24)の獲得レースに参戦中のローマは、アントニオ・コンテ監督が評価するペッレグリーニを交渉材料に、獲得レースを優位に進める考えがあると報じる。 29日に行われるセリエA第18節のミラン戦に向けた会見に出席したラニエリ監督は、その場でメルカートについて言及。 「フンメルス、ディバラ、パレデスは将来ローマに残り、重要な役割を果たすだろうと確信している」、「我々はアレクシス・サーレマーケルスを残したい」と現有戦力の重要性を強調した。 一方で、ペッレグリーニに関しては「ロレンツォ・ペレグリーニはローマを去るかもしれない。彼が我々と一緒にいてくれることを願っているし、彼はここに留まって幸せであるはずだ。ただ、オファーがあれば、我々はそれを評価するつもりだ」と適切なオファーが届いた場合、クラブとしてそれを評価する意思があることを認めた。 なお、2026年までの現行契約で年俸600万ユーロ(約9億8000万円)を受け取っているとされる同選手に対して、ローマは現時点で半額程度の条件の延長オファーを受け入れない場合、売却に踏み切る姿勢を示している模様。 また、ナポリ以外ではフィオレンティーナといった国内クラブが興味を示しており、今冬あるいは来夏に永遠の都を離れる可能性は高い。 2024.12.27 22:40 Fri4
【伝説のチーム】マラドーナ全盛期のナポリはどんなチーム?後に柏でプレーするFWカレカにゾラの名も
フットボール界のレジェンドであるディエゴ・マラドーナ氏(60)が25日に急逝した。 10月30日に60歳の誕生日を迎えたばかりのマラドーナ氏だったが、その後に硬膜下血腫が見つかり緊急手術。無事に手術は成功していたが、この度心不全で帰らぬ人となった。 そのマラドーナ氏が全盛期を過ごし、チームに黄金期をもたらせたのがナポリだった。 現在はイタリア屈指の強豪として認知されているナポリだが、初めて歓喜の渦に包まれたのは1980年代後半だった。1984-1985シーズンにバルセロナからやってきたディエゴ・マラドーナによって、チームは数々のタイトルを獲得した。 マラドーナが中心のチームは、1986-87シーズンにセリエAとコッパ・イタリアの2冠に輝き、その後も優勝を争いながら、1988-89シーズンにはUEFAカップ(現EL)を獲得。そして、迎えた1989-90シーズンにクラブ史上2度目となるスクデットを手に入れることとなる。 <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/1989-90napoli.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;"><</div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:アルベルト・ビゴン(52) 獲得タイトル:セリエA 攻撃力9:★★★★★★★★★☆ 守備力8:★★★★★★★★☆☆ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">◆マラドーナのチーム</div> 開幕から順調に勝ち点を積み重ねたナポリは、このシーズンにチャンピオンズリーグ2連覇を達成したミランやインテルと優勝争いを繰り広げた。後半戦ではそのミランとインテルとの直接対決に敗れたが、粘りを見せて最後の5試合で5連勝を達成。ミランを追い抜いて見事に優勝を決めた。 フットボールの世界では、絶大なる個の力を有する選手がそのチームの戦術となることがしばしばある。そして、この頃のナポリは、まさにマラドーナのチームだった。 そのマラドーナを支えるため、チロ・フェラーラを中心とした守備陣とフェルナンド・デ・ナポリなどの中盤の選手は守備に奔走した。ナポリは、当時のイタリア代表メンバーを中心にマラドーナを支える土台を固めていた。 攻撃は前線のトライアングルで形成した。自由を与えられたマラドーナは攻撃の全権を掌握。また、後に柏でプレーするブラジル代表FWカレカとイタリア代表FWアンドレア・カルネバーレの2トップがゴールを重ね、当時23歳のジャンフランコ・ゾラも存在感を示した。 “ナポリの王様”と評されたマラドーナは、イタリア随一の陽気な街に2度のスクデットをもたらした。数々の魅力的なプレーで観客を魅了し、自身が付けた10番が永久欠番になるほどサポーターから愛された。ただ、かねてからコカイン使用が疑われるなど、イタリアマフィアの巣窟であるナポリで麻薬に染まり、プロ選手としてのキャリアが終焉に向かっていった。 <div id="cws_ad">◆全盛期のマラドーナがナポリで見せたスーパーゴール集<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJRQkZwNEVQayIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 2020.11.26 17:30 Thu5