スパーズが物議醸すNLダービー延期に怒りの声明 「申請が承認されたことに非常に驚いている」
2022.01.16 06:00 Sun
トッテナムが16日にホームで開催予定だったプレミアリーグ第22節のアーセナル戦の開催延期を受け、怒りの公式声明を発表した。
今回のノースロンドン・ダービーに向けては、新型コロナウイルス感染、負傷者、そしてアフリカ・ネーションズリーグへの選手派遣を理由に、トップチームで起用可能な選手が12名未満となっていたアーセナルが、14日にプレミアリーグの理事会に対して開催延期を申請していた。
ただ、アーセナルの新型コロナウイルス陽性者はその申請時点でMFマルティン・ウーデゴールの1名のみで、その他の欠場者はMFトーマス・パルティ、MFモハメド・エルネニー、FWピエール=エメリク・オーバメヤン、FWニコラ・ペペのアフリカ・ネーションズカップ参戦組。直近のEFLカップで退場したMFグラニト・ジャカ。DF冨安健洋、MFブカヨ・サカやDFセドリック・ソアレスら負傷組となっていた。
また、アーセナルは今月に入ってMFエインズリー・メイトランド=ナイルズ、FWフォラリン・バログンをそれぞれローマ、ミドルズブラにレンタルで放出しており、今回起用可能な選手が規定を満たせなかった理由は、クラブのマネジメントの問題による部分が大きかった。
そのため、他クラブのファンや多くの識者は今回の申請が却下されるとの見通しを持っていたが、プレミアリーグはトップチームプレーヤー13名+GK1名という試合決行の条件を満たさない点を重視する形で、“遺憾”ながらも申請を受け入れる決断を下した。
そういった中、試合前日のタイミングで急遽延期を強いられたトッテナムは、今回のプレミアリーグの決定に対して怒りの声明を発表した。
「日曜日のアーセナルとのノースロンドン・ダービーは、残念ながら延期となりましたのでお知らせします」
「これは、アーセナルがプレミアリーグに対して、新型コロナウイルス、既存および最近の負傷、アフリカ・ネーションズカップで国際任務に就いているプレーヤーなどの組み合わせで延期を申請したことを受けたものです」
「我々は、この申請が承認されたことに非常に驚いています」
「我々自身は、コロナウイルス陽性者の人数が多いため試合の日程を変更する必要が生じ、ヨーロッパ・カンファレンスリーグから敗退となりました。その際、レスターとの対戦を変更するための申請は承認されず、その後レスターの申請により延期されました」
「このガイダンスの本来の意図は、コロナウイルスのケースによって直接影響を受けたプレーヤーの出場機会に対処することであり、その結果、選手層が薄くなり、負傷者と合わせると、クラブがチームを編成できなくなることにあります」
「我々としてはコロナウイルスとは関係のないプレーヤーの可用性に対処することが意図されたとは考えていません」
「そして我々は今、このルールの意図しない結果を目の当たりにしているのかもしれません。このルールの適用について、明確さと一貫性を持たせることが重要です」
「またもや、我々のファンは容認できないほど短時間で計画が中断されるのを目の当たりにしています。また、容認できない廃棄物(フードロス)を出さないため、再び地元のフードバンクに食料を届けることにします。同時に遠方から来られるファンの方々には、本当に申し訳なく思っています」
今回のノースロンドン・ダービーに向けては、新型コロナウイルス感染、負傷者、そしてアフリカ・ネーションズリーグへの選手派遣を理由に、トップチームで起用可能な選手が12名未満となっていたアーセナルが、14日にプレミアリーグの理事会に対して開催延期を申請していた。
ただ、アーセナルの新型コロナウイルス陽性者はその申請時点でMFマルティン・ウーデゴールの1名のみで、その他の欠場者はMFトーマス・パルティ、MFモハメド・エルネニー、FWピエール=エメリク・オーバメヤン、FWニコラ・ペペのアフリカ・ネーションズカップ参戦組。直近のEFLカップで退場したMFグラニト・ジャカ。DF冨安健洋、MFブカヨ・サカやDFセドリック・ソアレスら負傷組となっていた。
そのため、他クラブのファンや多くの識者は今回の申請が却下されるとの見通しを持っていたが、プレミアリーグはトップチームプレーヤー13名+GK1名という試合決行の条件を満たさない点を重視する形で、“遺憾”ながらも申請を受け入れる決断を下した。
この物議を醸す決定を受け、コロナ禍において開催延期を申請しながらも却下された一部クラブやチャンピオンズリーグ出場を争うライバルクラブからは、アーセナル優遇とも捉えられる今回のプレミアリーグの決定に反発は必至と見られていた。
そういった中、試合前日のタイミングで急遽延期を強いられたトッテナムは、今回のプレミアリーグの決定に対して怒りの声明を発表した。
「日曜日のアーセナルとのノースロンドン・ダービーは、残念ながら延期となりましたのでお知らせします」
「これは、アーセナルがプレミアリーグに対して、新型コロナウイルス、既存および最近の負傷、アフリカ・ネーションズカップで国際任務に就いているプレーヤーなどの組み合わせで延期を申請したことを受けたものです」
「我々は、この申請が承認されたことに非常に驚いています」
「我々自身は、コロナウイルス陽性者の人数が多いため試合の日程を変更する必要が生じ、ヨーロッパ・カンファレンスリーグから敗退となりました。その際、レスターとの対戦を変更するための申請は承認されず、その後レスターの申請により延期されました」
「このガイダンスの本来の意図は、コロナウイルスのケースによって直接影響を受けたプレーヤーの出場機会に対処することであり、その結果、選手層が薄くなり、負傷者と合わせると、クラブがチームを編成できなくなることにあります」
「我々としてはコロナウイルスとは関係のないプレーヤーの可用性に対処することが意図されたとは考えていません」
「そして我々は今、このルールの意図しない結果を目の当たりにしているのかもしれません。このルールの適用について、明確さと一貫性を持たせることが重要です」
「またもや、我々のファンは容認できないほど短時間で計画が中断されるのを目の当たりにしています。また、容認できない廃棄物(フードロス)を出さないため、再び地元のフードバンクに食料を届けることにします。同時に遠方から来られるファンの方々には、本当に申し訳なく思っています」
トッテナムの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】
20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed2
満身創痍のスパーズ、ボーンマス戦でサール&ベリスが負傷…前者は軽傷の可能性も
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が、ボーンマス戦で負傷した2選手の状態について語った。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。 トッテナムは、12月31日に行われたプレミアリーグ第20節のボーンマス戦を3-1で勝利。2023年最終戦を勝利で締めくくると共に、後半戦を白星スタートした。 しかし、満身創痍のチームはこの試合で、セネガル代表MFパプ・マタル・サール、U-20アルゼンチン代表FWアレホ・ベリスの2選手がいずれも負傷。ピッチを去る際にはいずれの選手も動揺した様子や涙を見せるなど感情的な振る舞いを見せており、長期離脱の可能性が危惧される。 ポステコグルー監督は同試合後に行われた会見の場で2選手の状態について説明。ハムストリングを痛めた前者は軽傷の可能性があるものの、右ヒザを痛めた後者はより重いケガの可能性を示唆している。 「(両選手は重傷か?)何とも言えない。パプはハムストリングに痛みを感じ、代表チームから離脱したくないと考えていたために感情的になっていた。彼らにとっては大きな大会だ」 「それが今シーズンの流れだ。彼はゴール以外は試合序盤でまたとても良いパフォーマンスを見せていたが、ケガをしてしまった。彼にとっては残念だが、それほど深刻なものではなく、彼がまだ離脱することなく国に貢献できることを願っている」 「アレホはとても痛がっていて、我々はすでに交代を済ませており、彼を下げるためにただ横になるように伝えようとした。だが、それ(プレー継続を試みたこと)は彼のの性格を示している。彼は我々にもう代わりのプレーヤーがいないことを知っていて、ただ続けたかっただけだった。彼がどこを痛めたのかは分からないが、いずれ判明する」 なお、試合後の現地報道によると、今後さらなる検査が必要ではあるものの、サールのケガは深刻なものではなく、セネガル代表としてアフリカ・ネーションズカップに参加できる可能性は十分にあるという。 一方、ベリスに関しては試合後スタジアムを去る際に右足に装具を付け、松葉杖を使っていたことが確認されており、復帰には相応の時間を要する可能性が高いようだ。 2024.01.01 07:15 Mon3
「とんでもないフィニッシュ」「なんてタッチなんだ」なでしこライン開通! 長谷川唯の浮き球パスから藤野あおばが圧巻のゴール「愛してやまない」
マンチェスター・シティ・ウィメンのなでしこジャパンFW藤野あおばが衝撃ゴールを記録した。 先日までニルス・ニールセン監督が新たに率いるなでしこジャパンの一員としてSheBelieves Cupに臨んでいた藤野。2日、シティはトッテナム・ホットスパーと対戦した。 この試合には、藤野の他、MF長谷川唯、GK山下杏也加が先発出場。MF大山愛笑はベンチ入りも出番がなかった。 試合は11分にフィフィアネ・ミーデマのゴールでシティが先制するも、32分にべサニー・イングランドのゴールでスパーズが同点に追いつく。 1-1で迎えた後半、なでしこコンビが圧巻のプレーを見せた。 78分、右サイドからのスローインを受けた長谷川が、ハーフスペースへと浮き球のパス。これに反応した藤野がボックス内右でトラップすると、そのままカットインして左足ハーフボレー。強烈なシュートがGKの手を弾いてネットに突き刺さった。 圧巻のコンビネーションに「素晴らしいゴール」、「フジノを愛してやまない」、「とんでもないフィニッシュ」、「なんてタッチなんだ」と現地のファンも絶賛。また、長谷川のアシストにも「なんてエレガントだ」、「素晴らしいパス」と称賛のコメントが寄せられた。 藤野はミーデマのゴールもアシストしており、1ゴール1アシストで勝利に貢献していた。 <span class="paragraph-title">【動画】長谷川唯の浮き球パスから藤野あおばが鮮やかゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="di0JtC2tAxg";var video_start = 194;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.03.03 13:50 Mon4
「トッテナム」は禁止、「スパーズ」で…クラブが改めて通達、放送局からも「トッテナム」表記が消える
現在はアンジェ・ポステコグルー監督が指揮し、韓国代表FWソン・フンミンらが所属。かつては戸田和幸氏も在籍したことがあるトッテナム・ホットスパーだが、クラブは「トッテナム」と呼ばれることを望んでいない。 チーム名は「トッテナム・ホットスパー」。愛称は「スパーズ」として知られているが、「トッテナム」と称されることも多い。 「トッテナム」と言えば、「トッテナム・ホットスパー」と誰もが考える状況。イギリス『スカイ・スポーツ』もプレミアリーグの順位表などを伝える時には「Tottenham(トッテナム)」とこれまで表記してきた。しかし、ここにきて「Spurs(スパーズ)」の表記に変更されていた。 『The Athletic』によると、2月10日、クラブからプレミアリーグの放送局に通達があったとのこと。「トッテナム・ホットスパーの名称変更」というメールが届いたという。 「トッテナム・ホットスパーはクラブ名に関して説明を行った。クラブは主にトッテナム・ホットスパーとして知られるよう要請し、短縮形としてスパーズが好まれている。クラブはトッテナムと呼ばれないよう要請する」 この通達は世界中のプレミアリーグの放送局に対して送られたとのこと。プレミアリーグの公式サイトでも、「Tottenham(トッテナム)」の表記はなく、「Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)」か「Spurs(スパーズ)」のみになったという。 そもそも、クラブは2011年以来、「トッテナム」と呼ばれることは好ましくないというスタンス。「トッテナム」とは地域の名前であり、クラブ名ではないということが理由だ。 2024年11月にリマスターされたブランドアイデンティティを発表。「ユナイテッド、シティ、ローバーズが溢れるこの世界で、ホットスパーはただ1つ、トッテナム・ホットスパーだけです。チームやブランドについて言及する際は、『トッテナム・ホットスパー』、『トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ』、または『THFC』を使用してください。決して我々のクラブを『トッテナム』、『トッテナム・ホットスパーFC』、または『TH』と呼ばないでください」とのことだ。 「スパーズ」でも確かに多くの人にとっては印象付けられる一方で、世界的に見ればNBAの「サンアントニオ・スパーズ」もあり、混同される可能性もゼロではない。むしろ「トッテナム」の方が唯一無二。いずれにしても、クラブの方針としては「トッテナム」とは呼ばれなくないようなので、ファン・サポーターの方は改めて認識すると良いかもしれない。 2025.02.22 23:55 Sat5
