エディ・ハウがイングランド代表監督就任をキッパリ否定「眼中にない」

2022.09.30 22:45 Fri
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ニューカッスルエディ・ハウ監督にイングランド代表を率いるつもりは毛頭ないようだ。

現在のイングランド代表では、UEFAネーションズリーグでリーグ降格した責任を巡って、ガレス・サウスゲイト監督が矢面に立たされている。以前から手腕を懸念する声はあったが、今回の結果を受けて風当たりがさらに厳しくなっている。

そうなると盛り上がるのが後任探し。昨年11月からニューカッスルの手綱を握り、プレミアリーグで11位フィニッシュに導いた手腕はボーンマス時代から高い評価を得ており、イングランド代表を率いるに足る技量に達していると言っても過言ではない。
しかし、とうの本人にその意思は全くない様子だ。将来的な就任の可能性は否定しなかったものの、現時点では全くの無関心のようだ。

「絶対にないとは言わない。ずっと無関心のままとも言えない。だが、短期的にはまったく眼中にない」
「私はニューカッスルに集中し、このチームを向上させようとしているところだ。私は常々、日々のコーチングが好きだと言ってきた。トレーニング場で選手たちと一緒にいるのが好きなのだ」

「代表ではほとんどそのような時間はない。今の時点では、代表監督はやりたいことではないよ」

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CLでの劇的同点弾は誤審?PSGのPKに元審判は「UEFAのガイダンスに反したもの」

元プレミアリーグ審判のマーク・クラッテンバーグ氏が、チャンピオンズリーグ(CL)の大一番で誤審があったことを指摘した。 疑惑の判定があったのは、28日に行われたCLグループF第5節のパリ・サンジェルマン(PSG) vs ニューカッスルの一戦。この試合、1点を追いかけるPSGは後半アディショナルタイム、FWウスマーヌ・デンベレのクロスがDFヴァレンティノ・リヴラメントの手に当たると、これがVARによってPK判定となった。 しかし、このPKはデンベレとリヴラメントの距離が非常に近かったことに加え、ボールはリヴラメントの胸に当たってから手に当たったため、非常に微妙な判定に。結局、このPKを決められ勝利を逃す結果となったニューカッスルは不満を隠さず、エディ・ハウ監督も「決してPKではない」と断言している。 クラッテンバーグ氏もまたイギリス『デイリー・メール』にて、このPK判定は誤審だったと指摘。主審を務めたシモン・マルチニアク氏は非常に高名な審判ながら、この判定については明らかに誤りだったと主張している。 「ニューカッスルが勝利を奪われたと感じるのは当然だろう。キリアン・ムバッペがペナルティエリアで同点に追いつくチャンスは、与えられるべきではなかったのだから」 「2022年ワールドカップの決勝戦では、シモン・マルチニアクが審判を務め、トマシュ・クヴィアトコフスキがVARを担当していた。彼らは経験豊富なコンビであり、尊敬を集めている。だが、今回のことは彼らの重大な間違いとして認められなければならない」 「我々が求めるのは、審判とVARがその意思決定に一貫性があることだ。この試合では、ボールがルイス・マイリーの太ももを直撃したあと、体からわずかに離れた腕に当たるシーンがあった」 「クヴィアトコフスキは、マルチニアクに何か進言することを避けた。ところが、アディショナルタイムにほぼ同じようなアクシデントが起こる。ボールがリヴラメントの胸から肘に跳ね返ると、今度はVARがマルチニアクに確認するよう進言した」 「マルチニアクはモニターを見て、VARが示す特定の角度からリブラメントの腕が伸びていると確信した。だが、我々もテレビで見たが、VARがマルチニアクに見せなかったアングルだと、明らかにハンドではない証明がされている」 「リブラメントは体を大きく広げてはいない。彼の腕は、その動きに対して自然な位置にあり、ディフレクションに反応する時間もなかった。このPK判定はUEFAのガイダンスにも反したものであり、ニューカッスルはその代償を払うことになったのだ」 <span class="paragraph-title">【動画】かなり微妙な判定で得たPKでPSGが何とか追いつく</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="Daxs3JLeZDw";var video_start = 30;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.11.29 16:30 Wed
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来日したニューカッスルのハウ監督、長期出場停止のトナーリは「メンタルが優れている」、ブルーノ・ギマランイスは「優れたリーダーになる」

ニューカッスルのエディ・ハウ監督が、来日会見に登場。気になる選手の状態や移籍市場についても言及した。 29日、ニューカッスルが来日。主力の一部を除いた本気のメンバーで来日し、GKは6人も連れてくるという状況だ。 30日に東京都内でトレーニングを実施。冒頭15分間がメディアに公開された中、その後にハウ監督が記者会見に出席した。 チームとしては28年ぶりの来日となるニューカッスル。「Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo」として来日し、31日に浦和レッズ、8月3日に横浜F・マリノスと対戦する。 前回来日したのは1996年。その夏、ニューカッスルはのちにレジェンドとなる元イングランド代表FWアラン・シアラーと大きな契約を果たした。今夏はここまで大人しい動きを見せているがハウ監督は、今の時代に大きな補強をするのは簡単ではないとした。 「ブロックバスター並みの移籍金がかかる契約というのは、現在のルールに基づくと難しい。ただ、これが未来永劫続かないことを願っている」 「今のイギリスのルールに基づいて、きちんと選手を獲得するためには、財政的に計画を立てておかなければいけない」 超大型補強をするには基盤を固めて準備が必要だというハウ監督。今夏も買い取りオプション行使を含めて4人しか補強しておらず、多額の移籍金は支払っていない状況だ。 それでも一定の戦力が整っており、ほとんどが来日した中、イングランド代表DFキーラン・トリッピアーは不在。「近年は忙しいシーズンを送っており、ナショナルチームの活動もあった。自由に自分の時間を過ごす権利はある」と休暇を認めていることをハウ監督が明かした。 一方で、コパ・アメリカ2024に参戦していたブラジル代表MFブルーノ・ギマランイスは来日。今夏退団する可能性が突如として沸いたが、実現しなかったことを喜び、チームの中心になっていくだろうとした。 「実は我々も解除契約があり、誰かが獲っていくということは思っていなかった。ブルーノ自身も他のクラブと契約するとは思ってもいなかったと思う。実際に話題に出たが、その期間に何も起こらなかったことに安心している」 「ブルーノは将来優れたリーダーになるだろう。ダン(・バーン)は非常に優れたリーダーで、試合中でもトレーニング中でも大きな声を出してチームを引っ張っていく。ブルーノもそうした脂質があると思うので、今後しっかりチームの勝利に貢献してもらい、リーダーシップも発揮してもらいたい」 また、違法賭博問題で10カ月の出場停止を言い渡されているイタリア代表MFサンドロ・トナーリも来日。その状態についても騙った。 「トナーリはメンタル的に優れている選手。トレーニングも長く試合に出れない期間を通じてやっていた。メンタルをコントロールするという意味ではトップレベルの選手なので心配することはない。ただ、試合に出ることと自身でトレーニングすることは違うので、試合の中で走る時間を伸ばしていって、試合に出ながらトレーニングを積むということを今後やり、再開すればベストの体調になると思う」と、試合に関するコンディションは未知数だとした。 選手の状態にも言及したハウ監督だが、イングランド代表監督就任の噂もある。ただ「誰も連絡はしてきていない」とコメント。現時点での動きは何もないとした。 昨シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)に出場した一方で、プレミアリーグは7位に終わり、今シーズンはヨーロッパの戦いには参加しない。ハウ監督は「昨季はCLに出場して素晴らしいシーズンだった。今年は次のCLに出場できるようにしたい。それがゴールになる」とコメント。再びCL出場を目指すシーズンを送りたいとし、そのシーズンに向けた大事なジャパンツアーには注目だ。 2024.07.30 16:40 Tue

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相手が恐れる右手…ストライカーの完成形と呼ばれた男、アラン・シアラー

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PSR違反回避に動くニューカッスル、21歳生え抜きMFアンダーソンのフォレスト売却へ

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バーミンガムDF岩田智輝が「時速73マイル」の衝撃ゴラッソ! 指揮官も絶賛「数多くのトップゴールを生で見てきたが…」

バーミンガム・シティのDF岩田智輝が強豪相手に圧巻のシュートを決めている。 8日、バーミンガムはFAカップ4回戦でニューカッスルと対戦。惜しくも2-3で敗れた。 開始早々に先制するも、26分に逆転を許す展開。しかし40分、岩田が試合を振り出しに戻す貴重なゴールを決める。 左クロスが上がるとニューカッスルDFのクリアボールがボックス右手前へ。すかさず走り込んだ岩田が右足を振り抜き、強烈なダイレクトシュートがゴール右上に決まった。 終盤の失点で5回戦進出は逃したものの、EFLリーグ1(イングランド3部相当)のクラブがプレミアリーグの格上クラブ相手に大健闘。クリス・デイビス監督は試合後、「とても誇りに思っているし、選手たちにも大いに誇るべきだと言った」と述べ、岩田の同点ゴールにも言及した。地元メディアの『Birmingham Live』が伝えている。 「2点目のゴールは、どこから見たとしても素晴らしいゴールだ。数多くのトップゴールを生で見てきたが、あれは私にとって最高のゴールだ。信じられないシュートだった」 「時速73マイル(約117km/h)だったと誰かが言っていた。ボールが彼のもとにこぼれた時、シュートを打つと思ったはずだが、キーパーはノーチャンスだった。素晴らしいゴールだった」 夏の移籍市場でセルティックから加わり、ボランチの定位置を掴んでいる岩田。今シーズンはここまで公式戦26試合に出場しており、ゴール数は「7」に伸ばしている。 <span class="paragraph-title">【動画】指揮官も絶賛した岩田智輝のゴラッソ!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="qkzwjnVfzpk";var video_start = 97;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.02.09 10:41 Sun
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武藤嘉紀のニューカッスルがホームユニフォームを発表!プーマとの契約は終了

ニューカッスルは10日、2021-2022シーズンのホームユニフォームを発表した。 2020-21シーズンまではプーマとサプライヤー契約を結んでいたニューカッスルだが、新シーズンからはイギリスのメーカーであるCastore(カストレ)と契約を結んでいる。 ユニフォームのデザインは、ケビン・キーガン監督のもとで1995-96、1996-97シーズンと2シーズン続けてプレミアリーグ2位に入るなど、好成績を残した1990年代半ばのユニフォームから着想を得ており、マンダリン・カラーと呼ばれる立ち幅が低めの立襟が特徴的だ。 シャツの中央に黒いストライプが入り、その両側に幅の広い白いストライプが並ぶ。襟のボタンの裏と、シャツ背面には、クラブのエンブレムにもある水色のアクセントが入っている。 襟の内側には「Black and White Army」という文字が刻まれ、シャツの内側にはカストレのスローガンである「Better Never Stops」と記されている。 ショーツは黒基調でサイドに白と水色のストライプ。ソックスも黒基調で、上部には白と水色が施されている。 ニューカッスルには、2020-21シーズンはエイバルにレンタル移籍していたFW武藤嘉紀が所属。新シーズンに向けてトレーニングを行っている。 ニューカッスルでは公式戦通算28試合に出場し2ゴールの武藤。スティーブ・ブルース監督の下ではケガなどもありなかなか出番がもらえていなかったが、果たしてこの新ユニフォームに袖を通すこととなるだろうか。 <span class="paragraph-title">ニューカッスルの2021-22シーズンホームユニフォーム</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> A closer look.<br><br></p>&mdash; Newcastle United FC (@NUFC) <a href="https://twitter.com/NUFC/status/1413765819893440513?ref_src=twsrc%5Etfw">July 10, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="und" dir="ltr"><a href="https://t.co/vXkNDgjG4B">https://t.co/vXkNDgjG4B</a> <a href="https://t.co/0px8qxN3Sr">pic.twitter.com/0px8qxN3Sr</a></p>&mdash; Newcastle United FC (@NUFC) <a href="https://twitter.com/NUFC/status/1413781627084410881?ref_src=twsrc%5Etfw">July 10, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.07.13 22:25 Tue
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ニューカッスル解任のブルース監督、在任中の苦悩を告白「デブで無能と思われていた」

ニューカッスルから解任が発表されたスティーブ・ブルース監督が、ここ2年間の苦悩を語った。イギリス『テレグラフ』が伝えている。 ニューカッスルは20日、ブルース監督の解任を発表した。2019年7月に就任し、今季で3シーズン目を迎えていた。しかし、プレミアリーグではここまで未勝利が続いており、そんな中、クラブはサウジアラビアの政府系ファンド『PIF』に買収され、豊富な資金力を手にした。 そのタイミングも重なり、成績不振に喘いでいたブルース監督は解任の憂き目に。監督としてこれが最後の仕事になるかもしれないと引退を示唆しつつ、長い間寄り添ってくれた妻のヤンさんへ惜しみない感謝の気持ちを伝えた。 「これが私の最後の仕事になるかもしれない。私だけで判断できないがね。家族への影響は無視できない」 「皆、私を心配してくれているよ。妻のヤンは特にね。彼女は素晴らしい女性で、妻であり、母であり、祖母でもある。この2年間で私に起こったことを常に気にかけてくれた」 「私にとって彼女は当たり前の存在ではない。彼女は人生を捧げて、クラブを転々とする私に付いてきてくれた。仮に明日、私に中国やどこかからオファーが来ていると話せば、『スティーブ、それがいいの? やりたいことなの?』と言って、背中を押してくれるだろう」 「私は60歳になるが、もう一度彼女に同じ体験をさせたいかどうかはわからない。すでに良い生活を送れているからね。だからそうだな、監督としてはこれで終わりだろう。どこかの会長から電話がかかってきて、手を貸してくれないかと言われるまではね。絶対にないとは言えない。私はそれを学んだ」 現場復帰の可能性を残したブルース監督だが、ニューカッスル在任中はファンやサポーターから心ない罵声が届いていたようだ。 「とてもとてもキツいものだった。必要とされておらず、人々が私に失敗して欲しいと思っていたり、直接言ってきたり…。自分は役立たずで、太った無駄な存在で、戦術的に無能なキャベツ頭だと思われていたのだ」 2021.10.20 21:30 Wed

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