【プレミア注目プレビュー】今季最初のノースロンドンダービーは激戦必至の首位攻防戦!
2022.10.01 12:00 Sat
プレミアリーグ第9節、アーセナルとトッテナムによるノースロンドン・ダービーが、日本時間1日20:30にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。首位のガナーズと3位のスパーズが1ポイント差で対峙する、激戦必至の今季最初のダービーマッチだ。開幕5連勝と近年稀にみる最高のスタートを飾ったアーセナルは、今季最初の対ビッグ6戦となったマンチェスター・ユナイテッド戦で今季初黒星を喫した。しかし、その敗戦からのリバウンドメンタリティに注目が集まった難敵ブレントフォードとのアウェイゲームではDFサリバ、FWガブリエウ・ジェズス、MFファビオ・ヴィエイラと頼もしい新戦力3人のゴールをクリーンシートで守り切って3-0の完勝。精神面でのタフさを示し、見事なバウンスバックを果たした。
そして、首位を維持してインターナショナルマッチウィークの中断期間に入ったアルテタのチームは、ここから真のタイトルコンテンダーとしての資質が試されるトッテナム、リバプール、マンチェスター・シティとの3連戦に挑む。
対するトッテナムはここまでチェルシー、ウェストハムとロンドンのライバル相手に引き分けたものの、シティと並んでリーグ戦無敗を継続。今季公式戦初黒星を喫したチャンピオンズリーグ(CL)のスポルティングCP戦からのバウンスバックを図った直近のレスター・シティ戦では内容面では苦戦も、今季初めてベンチスタートとなったFWソン・フンミンが今季初ゴールを含む圧巻のハットトリックを記録し、終わってみれば6-2の大勝を飾った。
対戦相手ほど過酷ではないものの、リーグ次節は難敵ブライトン、混戦模様のCLではフランクフルトとの連戦とシーズン序盤を占う重要な試合が続く中、敵地でのダービーを制して弾みをつけたいところだ。
◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン

GK:ラムズデール
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティアニー
MF:トーマス、ジャカ
MF:サカ、ウーデゴール、マルティネッリ
FW:ガブリエウ・ジェズス
負傷者:DFティアニー、ジンチェンコ、セドリック、MFトーマス、エルネニー、スミス・ロウ、FWネルソン
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはセドリック、エルネニー、スミス・ロウ、ネルソンの欠場が確定。ジンチェンコと代表戦で負傷したトーマス、ティアニーに関してはいずれも軽傷ということもあり、少なくともメンバー入りは可能だ。
スタメンに関してはティアニーとトーマスが間に合う前提で前述の11人を予想。仮に、間に合わない場合は左サイドバックにジンチェンコか冨安健洋を、中盤はジンチェンコかサンビ・ロコンガを代役に据えるか、ウーデゴールを一列下げてファビオ・ヴィエイラを引き続きトップ下で起用する可能性が考えられる。
◆トッテナム◆
【3-5-2】
▽予想スタメン

GK:ロリス
DF:ロメロ、ダイアー、ラングレ
MF:エメルソン、ベンタンクール、ビスマ、ホイビュア、ペリシッチ
FW:ケイン、ソン・フンミン
負傷者:GKロリス、DFベン・デイビス、MFクルゼフスキ、FWルーカス・モウラ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはルーカス・モウラの欠場が濃厚。さらに、中断前に負傷したロリスとベン・デイビス、代表戦で筋肉系を痛めたクルゼフスキに欠場の可能性がある。
メインシステムは[3-4-3]だが、クルゼフスキに欠場の可能性があり、前線の陣容に不安を抱えていることを考えれば、直近のレスター戦の後半に使用した[3-5-2]への変更が見込まれる。
スタメンに関してはウイングバック、前線の人選に注目が集まる。レスター戦ではペリシッチとセセニョンを初めて同時起用し、いずれも両サイドで起用したが、代表戦で2試合プレーしたこともあり、コンディション面で不安を残す。そのため、休養十分のエメルソンが右に入り、2選手で左を回す形となりそうだ。前線に関してはケインとソン・フンミンがいずれも代表戦2試合でフル出場しており、とりわけ韓国からの長距離移動の後者に関してはフル出場は難しい。したがって、先発で行けるところまで引っ張るか、レスター戦のようにリシャルリソンをスタートで起用し、途中投入の形を取ることになるはずだ。
★注目選手
◆アーセナル:DFウィリアム・サリバ

超強力攻撃陣を前に真価試される一戦に。今シーズンのアーセナルの好調を語る上で欠かせないのが新戦力の活躍だ。とりわけ、勝者のメンタリティを持つジェズスとジンチェンコの元シティ組と共に、主力として活躍する21歳のフランス代表DFの躍動はスペイン人指揮官にとって嬉しい誤算となっている。
加入は2019年7月も、古巣サンテチェンヌ、ニース、マルセイユと母国への武者修行を重ねたサリバは、その間にリーグ・アン最優秀若手選手賞、年間ベストイレブンに選出される圧巻の活躍を披露し、レ・ブルーデビューも経験。ただ、プレシーズンの合流段階では保有元で出場機会は約束されず、今夏の移籍の可能性も取り沙汰された。
それでも、プレシーズンを通じて安定したパフォーマンスを披露し、アルテタ監督の説得に成功した若きセンターバックは、開幕からのリーグ戦全試合でフル出場。持ち味である卓越したアスリート能力、守備センスを生かした安定した守備に加え、足元の技術を生かした的確な配球、持ち上がりでビルドアップの局面でも大きな貢献を果たしている。さらに、リーグアン通算84試合でわずか1ゴールながら、すでにキャリアハイを更新する2ゴールを挙げるなど、セットプレーの場面で見事な決定力も発揮している。
ここまで順風満帆なシーズンを過ごす21歳DFだが、守備者としての真価が試されるのはここからの強豪3連戦だ。唯一の敗戦となったユナイテッド戦ではワールドクラスのアタッカー陣に苦戦を強いられた印象もあり、リーグ最高峰のアタッカー陣を擁するトッテナム戦では今季不安定さを垣間見せるガブリエウと共に奮闘が求められる。とりわけ、相手が得意とするカウンターアタックを封じるためには持ち味である対人守備が重要となる。
◆トッテナム:FWリシャルリソン

同胞の相手エースストライカーの前で躍動なるか。攻撃面で違いを生むペリシッチや、課題のビルドアップで奮闘求められる両セントラルMFや3バックのパフォーマンスもダービー勝利の重要な要素となるが、熱狂のダービーマッチで一挙手一投足が注目されるブラジル代表FWにスポットライトを当てたい。
今夏の移籍市場で共にストライカー獲得を目指したチェルシーを含むロンドンの3強では、奇しくも同胞ジェズスと共にエバートンの主砲が有力な候補に挙がった。ただ、出場機会とアルテタやエドゥの存在もあってアーセナルが早々にジェズスの獲得にこぎ着けたことで、リシャルリソンはCL出場という大きな夢が叶えられることもあり、リーグ屈指のトリデンテを擁するトッテナムでの厳しいポジション争いを選択した。
その新天地では戦術面の浸透を重要視するイタリア人指揮官の下で控え扱いがしばらく続いたものの、韓国代表FWの不振もあって先月初旬からスタメンに定着。CLデビュー戦となったマルセイユ戦ではチームに勝利をもたらす2ゴールを決め、以降も攻守両面で存在感を放つ。プレシーズンからここまでのパフォーマンスではアーセナル行きを選んだジェズスに劣るものの、ブラジル代表では同胞FWが落選した中で自身は2試合で3ゴールと見事な活躍を披露。ライバルチームのファンの煽りを見事に払しょくしている。
今回のダービーではスタメンか途中投入かは不明だが、相手にボールを握られることが予想される中、持ち味である献身的な守備でチームを助けつつ、エバートン時代の昨季対戦のようにチームを勝利に導く、今季リーグ初ゴールを決めたい。
そして、首位を維持してインターナショナルマッチウィークの中断期間に入ったアルテタのチームは、ここから真のタイトルコンテンダーとしての資質が試されるトッテナム、リバプール、マンチェスター・シティとの3連戦に挑む。
対戦相手ほど過酷ではないものの、リーグ次節は難敵ブライトン、混戦模様のCLではフランクフルトとの連戦とシーズン序盤を占う重要な試合が続く中、敵地でのダービーを制して弾みをつけたいところだ。
なお、昨シーズンの対戦ではアーセナルホームの初戦が3-1、トッテナムホームの2戦目が3-0と、いずれもホームチームが快勝を収めて1勝1敗の五分となっている。近年のダービーは拮抗した戦績となっているが、ホームアドバンテージが非常に大きく、エミレーツでは2010年11月の対戦で敗れて以降、アーセナルが7勝4分けと11戦無敗と圧倒的優位。今季のチェルシー戦で鬼門スタンフォード・ブリッジから久々に勝ち点1を持ち帰り、タフさを示したコンテのチームはその再現を狙う形だ。
◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ラムズデール
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティアニー
MF:トーマス、ジャカ
MF:サカ、ウーデゴール、マルティネッリ
FW:ガブリエウ・ジェズス
負傷者:DFティアニー、ジンチェンコ、セドリック、MFトーマス、エルネニー、スミス・ロウ、FWネルソン
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはセドリック、エルネニー、スミス・ロウ、ネルソンの欠場が確定。ジンチェンコと代表戦で負傷したトーマス、ティアニーに関してはいずれも軽傷ということもあり、少なくともメンバー入りは可能だ。
スタメンに関してはティアニーとトーマスが間に合う前提で前述の11人を予想。仮に、間に合わない場合は左サイドバックにジンチェンコか冨安健洋を、中盤はジンチェンコかサンビ・ロコンガを代役に据えるか、ウーデゴールを一列下げてファビオ・ヴィエイラを引き続きトップ下で起用する可能性が考えられる。
◆トッテナム◆
【3-5-2】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリス
DF:ロメロ、ダイアー、ラングレ
MF:エメルソン、ベンタンクール、ビスマ、ホイビュア、ペリシッチ
FW:ケイン、ソン・フンミン
負傷者:GKロリス、DFベン・デイビス、MFクルゼフスキ、FWルーカス・モウラ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはルーカス・モウラの欠場が濃厚。さらに、中断前に負傷したロリスとベン・デイビス、代表戦で筋肉系を痛めたクルゼフスキに欠場の可能性がある。
メインシステムは[3-4-3]だが、クルゼフスキに欠場の可能性があり、前線の陣容に不安を抱えていることを考えれば、直近のレスター戦の後半に使用した[3-5-2]への変更が見込まれる。
スタメンに関してはウイングバック、前線の人選に注目が集まる。レスター戦ではペリシッチとセセニョンを初めて同時起用し、いずれも両サイドで起用したが、代表戦で2試合プレーしたこともあり、コンディション面で不安を残す。そのため、休養十分のエメルソンが右に入り、2選手で左を回す形となりそうだ。前線に関してはケインとソン・フンミンがいずれも代表戦2試合でフル出場しており、とりわけ韓国からの長距離移動の後者に関してはフル出場は難しい。したがって、先発で行けるところまで引っ張るか、レスター戦のようにリシャルリソンをスタートで起用し、途中投入の形を取ることになるはずだ。
★注目選手
◆アーセナル:DFウィリアム・サリバ

Getty Images
超強力攻撃陣を前に真価試される一戦に。今シーズンのアーセナルの好調を語る上で欠かせないのが新戦力の活躍だ。とりわけ、勝者のメンタリティを持つジェズスとジンチェンコの元シティ組と共に、主力として活躍する21歳のフランス代表DFの躍動はスペイン人指揮官にとって嬉しい誤算となっている。
加入は2019年7月も、古巣サンテチェンヌ、ニース、マルセイユと母国への武者修行を重ねたサリバは、その間にリーグ・アン最優秀若手選手賞、年間ベストイレブンに選出される圧巻の活躍を披露し、レ・ブルーデビューも経験。ただ、プレシーズンの合流段階では保有元で出場機会は約束されず、今夏の移籍の可能性も取り沙汰された。
それでも、プレシーズンを通じて安定したパフォーマンスを披露し、アルテタ監督の説得に成功した若きセンターバックは、開幕からのリーグ戦全試合でフル出場。持ち味である卓越したアスリート能力、守備センスを生かした安定した守備に加え、足元の技術を生かした的確な配球、持ち上がりでビルドアップの局面でも大きな貢献を果たしている。さらに、リーグアン通算84試合でわずか1ゴールながら、すでにキャリアハイを更新する2ゴールを挙げるなど、セットプレーの場面で見事な決定力も発揮している。
ここまで順風満帆なシーズンを過ごす21歳DFだが、守備者としての真価が試されるのはここからの強豪3連戦だ。唯一の敗戦となったユナイテッド戦ではワールドクラスのアタッカー陣に苦戦を強いられた印象もあり、リーグ最高峰のアタッカー陣を擁するトッテナム戦では今季不安定さを垣間見せるガブリエウと共に奮闘が求められる。とりわけ、相手が得意とするカウンターアタックを封じるためには持ち味である対人守備が重要となる。
◆トッテナム:FWリシャルリソン

Getty Images
同胞の相手エースストライカーの前で躍動なるか。攻撃面で違いを生むペリシッチや、課題のビルドアップで奮闘求められる両セントラルMFや3バックのパフォーマンスもダービー勝利の重要な要素となるが、熱狂のダービーマッチで一挙手一投足が注目されるブラジル代表FWにスポットライトを当てたい。
今夏の移籍市場で共にストライカー獲得を目指したチェルシーを含むロンドンの3強では、奇しくも同胞ジェズスと共にエバートンの主砲が有力な候補に挙がった。ただ、出場機会とアルテタやエドゥの存在もあってアーセナルが早々にジェズスの獲得にこぎ着けたことで、リシャルリソンはCL出場という大きな夢が叶えられることもあり、リーグ屈指のトリデンテを擁するトッテナムでの厳しいポジション争いを選択した。
その新天地では戦術面の浸透を重要視するイタリア人指揮官の下で控え扱いがしばらく続いたものの、韓国代表FWの不振もあって先月初旬からスタメンに定着。CLデビュー戦となったマルセイユ戦ではチームに勝利をもたらす2ゴールを決め、以降も攻守両面で存在感を放つ。プレシーズンからここまでのパフォーマンスではアーセナル行きを選んだジェズスに劣るものの、ブラジル代表では同胞FWが落選した中で自身は2試合で3ゴールと見事な活躍を披露。ライバルチームのファンの煽りを見事に払しょくしている。
今回のダービーではスタメンか途中投入かは不明だが、相手にボールを握られることが予想される中、持ち味である献身的な守備でチームを助けつつ、エバートン時代の昨季対戦のようにチームを勝利に導く、今季リーグ初ゴールを決めたい。
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