【プレミア注目プレビュー】2強崩し狙うブルーズとスパーズが激突! 開幕連勝懸けたロンドン・ダービー
2022.08.14 12:00 Sun
プレミアリーグ第2節、チェルシーvsトッテナムが、日本時間14日24:30にスタンフォード・ブリッジでキックオフされる。マンチェスター・シティ、リバプールの2強崩しに挑む、第3の優勝候補が対峙する今季プレミア最初のビッグマッチだ。ロシア・ウクライナ情勢によって昨シーズンの終盤にアブラモビッチ体制が急遽終焉を迎えたチェルシー。そのピッチ外の混乱によってピッチ内でも調子を落としたチームだが、トッド・ベーリー率いる新オーナーグループへの売却が決定した最終盤に勝ち点を積み重ねた結果、最低限の3位フィニッシュを決めた。
ただ、オーナー交代による余波は続きDFリュディガー、DFクリステンセンの契約満了による退団、トゥヘル体制で苦戦が続いたFWルカク、FWヴェルナーが移籍と、主力クラスがこぞってクラブを離れた。一方、新戦力補強は難航を極めトップターゲットにことごとく振られ、現時点で主力クラスの補強はFWスターリング、DFクリバリ、DFククレジャにとどまる。
それでも、前指揮官ランパードと対峙したエバートンとの開幕戦ではパフォーマンス面で課題を残したものの、前述の新戦力が上々のデビューを飾り、MFジョルジーニョのPKによる1点を守り切って1-0の白星スタート。今回のホーム開幕戦ではその勢いを生かして宿敵を撃破し、第3の優勝候補として名乗りを挙げたい。
一方、ヌーノ前監督の下で厳しい序盤戦を過ごしながらも、コンテ新監督の就任と、今冬の補強で大きな変貌を遂げたトッテナム。最終的にアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドを蹴落とし、劇的な形でのトップ4フィニッシュを成し遂げた。
サウサンプトンとの開幕戦は昨季後半戦の主力メンバーで臨む形となったが、両エース不発に関わらず、MFクルゼフスキの1ゴール1アシストに、課題の両ウイングバックがゴールに絡む決定的な仕事をみせ、チームとしての成長を感じさせる4-1の快勝スタート。指揮官、選手共に今季への大きな自信を口にする中、鬼門の地で天敵を破り、真のタイトルコンテンダーとしての実力を証明したい。
なお、実力拮抗のノースロンドン・ダービーと異なり、両者の対戦はチェルシーが圧倒的な戦績を残しており、直近の公式戦6試合では5連勝を含む6戦無敗。さらに、この間にチェルシーは1度の失点も許していない。また、トッテナムはスタンフォード・ブリッジを極端に苦手としているが、昨季終盤戦からの勢いを生かし、3-1で勝利した2018年1月以来、4年半ぶりの鬼門攻略を狙う。
◆チェルシー◆
【3-4-3】
▽予想スタメン

GK:メンディ
DF:アスピリクエタ、チアゴ・シウバ、クリバリ
MF:リース・ジェームズ、カンテ、ジョルジーニョ、ククレジャ
FW:マウント、スターリング、ハヴァーツ
負傷者:MFコバチッチ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者はヒザを痛めているコバチッチのみだが、バルセロナ移籍が迫るマルコス・アロンソもプレーする意思を示しておらず、招集外となる。
開幕戦では昨季に続いてメインシステムの[3-4-2-1]を採用したが、昨季の4試合の対戦では3試合で4バックを採用しており、システム変更の可能性も想定される。
スタメンは開幕戦からチルウェルに代えてククレジャを初スタメンで起用する以外、同じメンバーの継続を予想。ただ、相手の高速アタックへの対策からリース・ジェームズを3バックの右、ロフタス=チークを右ウイングバックで起用する形や、初戦でパフォーマンスが今一つだったマウントか、ハヴァーツに代えてブロヤを抜擢するプランもありそうだ。
◆トッテナム◆
【3-4-3】
▽予想スタメン

GK:ロリス
DF:ロメロ、ダイアー、ベン・デイビス
MF:エメルソン、ベンタンクール、ホイビュルク、セセニョン
FW:クルゼフスキ、ケイン、ソン・フンミン
負傷者:DFラングレ、MFスキップ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。逆に、開幕戦をサスペンションで欠場したリシャルリソンが起用可能に。負傷者に関してはプレシーズン終盤に負傷したスキップに加え、コンディションの問題を抱えるラングレの2選手が欠場となる。
スタメンは快勝した開幕戦と同じメンバーとなる可能性が高い。変更点があるとすれば、エメルソンとセセニョンの両ウイングバックにドハーティ、ペリシッチが入るぐらいか。
★注目選手
◆チェルシー:DFカリドゥ・クリバリ

セリエA屈指のセンターバックがプレミア初挑戦。ナポリの財政難の影響もあり、31歳にして今夏イングランドへ渡ったセネガル代表DF。リュディガーの後釜としての加入となった中、ほぼぶっつけ本番で臨んだエバートンとのデビュー戦では後半半ばに珍しく足を攣って途中交代となったが、攻守両面でさすがの存在感を放った。
単純なフィジカルレベルでは前任者には及ばないが、カルチョ仕込みの的確なポジショニング、カバーリング、読みを利かせた守備はチアゴ・シウバ同様に洗練。さらに、ジョルジーニョと共に元チェルシー指揮官サッリの下で主力を担っていたこともあり、ビルドアップの局面でも安定感が際立つ。完全に押し込んだエバートン戦では効果的な立ち位置から正確な配球をみせ、決勝点に繋がるPK奪取の起点にもなった。
わずか1試合でチェルシーファンの信頼を掴みつつあるクリバリだが、やはり真価が試されるのは、ケイン、ソン・フンミン、クルゼフスキとリーグ最高のアタッキングユニットとの呼び声高いスパーズのトリデンテと対峙するダービーでのパフォーマンスだ。
マッチアップの相手はセリエAでも対戦経験があるクルゼフスキとなるが、速さと強さ、巧さを兼ね備える両エースとの初対決は、勝敗のカギを握る重要なものとなるはずだ。
◆トッテナム:FWソン・フンミン

昨季の得点王が宿敵相手に今季初ゴール狙う。昨季はキャリアハイの23ゴールを挙げてリバプールFWサラーと共に、アジア人史上初のプレミアリーグ得点王に輝いたソン・フンミン。リバプールでPKキッカーを務めるサラーに対して、PKによるゴールなしでの偉業達成はより価値のあるものとなった。
そのスパーズの両エースの一角は、サウサンプトンとの開幕戦でもチームの決勝点をアシストする決定的な仕事を果たした一方、前後半に訪れた決定機を決め切ることができず。今季初ゴールはお預けに。
プレシーズンから好調を維持しており、セインツ戦でも動き自体は悪くなかったが、相棒ケインを含めサラーやハーランド、ヌニェス、ガブリエウ・ジェズスら熾烈な得点王争いが見込まれる中、早い段階での今季初ゴールがほしいところだ。
対チェルシーはチーム同様に苦手としており、12試合2ゴールの数字にとどまっている。ただ、今季のチームは各ポジションで大幅なスケールアップを遂げ、クルゼフスキやペリシッチ、リシャルリソンといった相棒ケイン以外のチャンスの供給源が増えており、これまでの対戦時に比べて間違いなくチャンスの数は多いはずだ。
ただ、オーナー交代による余波は続きDFリュディガー、DFクリステンセンの契約満了による退団、トゥヘル体制で苦戦が続いたFWルカク、FWヴェルナーが移籍と、主力クラスがこぞってクラブを離れた。一方、新戦力補強は難航を極めトップターゲットにことごとく振られ、現時点で主力クラスの補強はFWスターリング、DFクリバリ、DFククレジャにとどまる。
一方、ヌーノ前監督の下で厳しい序盤戦を過ごしながらも、コンテ新監督の就任と、今冬の補強で大きな変貌を遂げたトッテナム。最終的にアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドを蹴落とし、劇的な形でのトップ4フィニッシュを成し遂げた。
さらに、クラブもここが勝負所と見たか、今夏の移籍市場ではオーナーグループからの資金調達もあり、MFペリシッチやFWリシャルリソン、MFビスマ、DFラングレといった実力者を積極補強。多くを要求するイタリア人指揮官を全面的にパックアップしている。
サウサンプトンとの開幕戦は昨季後半戦の主力メンバーで臨む形となったが、両エース不発に関わらず、MFクルゼフスキの1ゴール1アシストに、課題の両ウイングバックがゴールに絡む決定的な仕事をみせ、チームとしての成長を感じさせる4-1の快勝スタート。指揮官、選手共に今季への大きな自信を口にする中、鬼門の地で天敵を破り、真のタイトルコンテンダーとしての実力を証明したい。
なお、実力拮抗のノースロンドン・ダービーと異なり、両者の対戦はチェルシーが圧倒的な戦績を残しており、直近の公式戦6試合では5連勝を含む6戦無敗。さらに、この間にチェルシーは1度の失点も許していない。また、トッテナムはスタンフォード・ブリッジを極端に苦手としているが、昨季終盤戦からの勢いを生かし、3-1で勝利した2018年1月以来、4年半ぶりの鬼門攻略を狙う。
◆チェルシー◆
【3-4-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:メンディ
DF:アスピリクエタ、チアゴ・シウバ、クリバリ
MF:リース・ジェームズ、カンテ、ジョルジーニョ、ククレジャ
FW:マウント、スターリング、ハヴァーツ
負傷者:MFコバチッチ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者はヒザを痛めているコバチッチのみだが、バルセロナ移籍が迫るマルコス・アロンソもプレーする意思を示しておらず、招集外となる。
開幕戦では昨季に続いてメインシステムの[3-4-2-1]を採用したが、昨季の4試合の対戦では3試合で4バックを採用しており、システム変更の可能性も想定される。
スタメンは開幕戦からチルウェルに代えてククレジャを初スタメンで起用する以外、同じメンバーの継続を予想。ただ、相手の高速アタックへの対策からリース・ジェームズを3バックの右、ロフタス=チークを右ウイングバックで起用する形や、初戦でパフォーマンスが今一つだったマウントか、ハヴァーツに代えてブロヤを抜擢するプランもありそうだ。
◆トッテナム◆
【3-4-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリス
DF:ロメロ、ダイアー、ベン・デイビス
MF:エメルソン、ベンタンクール、ホイビュルク、セセニョン
FW:クルゼフスキ、ケイン、ソン・フンミン
負傷者:DFラングレ、MFスキップ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。逆に、開幕戦をサスペンションで欠場したリシャルリソンが起用可能に。負傷者に関してはプレシーズン終盤に負傷したスキップに加え、コンディションの問題を抱えるラングレの2選手が欠場となる。
スタメンは快勝した開幕戦と同じメンバーとなる可能性が高い。変更点があるとすれば、エメルソンとセセニョンの両ウイングバックにドハーティ、ペリシッチが入るぐらいか。
★注目選手
◆チェルシー:DFカリドゥ・クリバリ

Getty Images
セリエA屈指のセンターバックがプレミア初挑戦。ナポリの財政難の影響もあり、31歳にして今夏イングランドへ渡ったセネガル代表DF。リュディガーの後釜としての加入となった中、ほぼぶっつけ本番で臨んだエバートンとのデビュー戦では後半半ばに珍しく足を攣って途中交代となったが、攻守両面でさすがの存在感を放った。
単純なフィジカルレベルでは前任者には及ばないが、カルチョ仕込みの的確なポジショニング、カバーリング、読みを利かせた守備はチアゴ・シウバ同様に洗練。さらに、ジョルジーニョと共に元チェルシー指揮官サッリの下で主力を担っていたこともあり、ビルドアップの局面でも安定感が際立つ。完全に押し込んだエバートン戦では効果的な立ち位置から正確な配球をみせ、決勝点に繋がるPK奪取の起点にもなった。
わずか1試合でチェルシーファンの信頼を掴みつつあるクリバリだが、やはり真価が試されるのは、ケイン、ソン・フンミン、クルゼフスキとリーグ最高のアタッキングユニットとの呼び声高いスパーズのトリデンテと対峙するダービーでのパフォーマンスだ。
マッチアップの相手はセリエAでも対戦経験があるクルゼフスキとなるが、速さと強さ、巧さを兼ね備える両エースとの初対決は、勝敗のカギを握る重要なものとなるはずだ。
◆トッテナム:FWソン・フンミン

Getty Images
昨季の得点王が宿敵相手に今季初ゴール狙う。昨季はキャリアハイの23ゴールを挙げてリバプールFWサラーと共に、アジア人史上初のプレミアリーグ得点王に輝いたソン・フンミン。リバプールでPKキッカーを務めるサラーに対して、PKによるゴールなしでの偉業達成はより価値のあるものとなった。
そのスパーズの両エースの一角は、サウサンプトンとの開幕戦でもチームの決勝点をアシストする決定的な仕事を果たした一方、前後半に訪れた決定機を決め切ることができず。今季初ゴールはお預けに。
プレシーズンから好調を維持しており、セインツ戦でも動き自体は悪くなかったが、相棒ケインを含めサラーやハーランド、ヌニェス、ガブリエウ・ジェズスら熾烈な得点王争いが見込まれる中、早い段階での今季初ゴールがほしいところだ。
対チェルシーはチーム同様に苦手としており、12試合2ゴールの数字にとどまっている。ただ、今季のチームは各ポジションで大幅なスケールアップを遂げ、クルゼフスキやペリシッチ、リシャルリソンといった相棒ケイン以外のチャンスの供給源が増えており、これまでの対戦時に比べて間違いなくチャンスの数は多いはずだ。
チェルシーの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
チェルシーの人気記事ランキング
1
自宅は海上に? チェルシーを手放してもうすぐ3年…ロシア人実業家アブラモビッチ氏の近況は
チェルシーの前オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏(58)の近況とは。イギリス『ミラー』が各国紙の報道をまとめた。 2000年代初頭にチェルシーを買収したアブラモビッチ氏。それまでイングランドの第二勢力だったクラブを、莫大な資金投下によりタイトル争いの常連とし、一時代を築き上げた。 しかし彼は、ウラジーミル・プーチンとも個人的に親しいロシア人実業家、または政治家。 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を発端としてイギリス政府から制裁を科され、チェルシーを手放すことに。長らく英国への入国ができていなかったなか、王国は終焉した。 その後、氏は所有する大型船舶を巡って数百万ドルの脱税をしたとして告発されることに。 この“ヨット”が実質的な住居になっており、ロシア・ソチ、トルコ・イスタンブール、イスラエル・テルアビブを海上で行ったり来たり。 『CNNトルコ』は、アブラモビッチ氏がイスタンブールに不動産を購入と報じるも、具体的な場所の情報がなく、氏の代理人もこれが住居であることを否定。氏の“自宅”は、エーゲ海に面するマルマリス港に停泊しているとのことだ。 なお、2022年にはロシアとウクライナの和平交渉に参与したこともあるアブラモビッチ氏。 しかし、この頃を境にプーチンとの関係が悪化したと伝えられ、ロシア側による毒殺未遂に遭ったという真偽不明の報道も。最近はモスクワへ戻っていない様子で、イスラエル国籍を保有しながらも最近テルアビブにも上陸していないといい、どうやら拠点はトルコにあるようだ。 2025.01.29 19:30 Wed2
試合中の悪ふざけはあまり受け入れられず?盗み聞き失敗のチェルシーMFパーマー「ハーランドは面白がってくれけど他の選手は…」
チェルシーのイングランド代表MFコール・パーマーが、古巣の元チームメイトたちに叱られた場面を振り返った。イギリス『BBC』が伝えている。 マンチェスター・シティのアカデミー育ちでありながら、出場機会を求めて今夏チェルシーへと移籍したパーマー。13日に行われたプレミアリーグ第12節のシティ戦では古巣との一戦にフル出場を果たした。 後半アディショナルにチームを同点に導くPKを決めるなど、古巣の眼前で自身の価値を証明したパーマーだったが、試合最終盤のある行動が話題になっていた。 シティがFKを獲得した場面で、パーマーは作戦会議中のシティの選手たちの輪の中にしれっと入り込もうとする。しかし、気が付いたルベン・ディアスに押し返されると、アーリング・ハーランドからは笑顔で突き飛ばされていた。 ハーランドだけは笑っていたが、真剣勝負の最中の悪ふざけはあまり受け入れられず、ルベン・ディアスとベルナルド・シウバはパーマーに対しやや怒っていたようにも見えた。 ユーロ2024予選を戦うイングランド代表に合流したパーマーは、会見でこの件についても問われると、ハーランドにしかジョークが通じなかったとしている。 「(シティの作戦は)何も聞いていないよ。ただ笑っていただけだ。アーリング(・ハーランド)はかなり面白がっていたと思う。でも他の人たちはそうじゃなかったと思う」 残念ながら、渾身のジョークはあまり受け入れてもらえなかったパーマー。だが、古巣との一戦で自身の価値はしっかりと証明していた。 <span class="paragraph-title">【動画】パーマーが古巣の作戦会議をスパイしようとするも…</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">This was too funny <a href="https://t.co/74JUuhzpio">pic.twitter.com/74JUuhzpio</a></p>— Premier League (@premierleague) <a href="https://twitter.com/premierleague/status/1724782266272846117?ref_src=twsrc%5Etfw">November 15, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.11.16 19:50 Thu3
今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon4
ブリッジは“不倫男”テリーを未だに許さず? 自身の近くに引っ越し発覚後、自宅を売却に出す
元イングランド代表DFのウェイン・ブリッジ氏は、チェルシー時代に自身の元恋人と不倫関係にあった元イングランド代表DFのジョン・テリー氏を未だに許してないのかもしれない。イギリス『サン』が報じている。 ブリッジ氏とテリー氏は、同じ39歳でチェルシーとイングランド代表で共闘してきた親友だった。しかし、2010年1月にブリッジ氏が当時交際し、1人の息子をもうけていたヴァネッサ・プロンセルと、既婚のテリー氏に不倫疑惑が持ち上がり、両者の関係は完全に破綻。 この騒動がキッカケでテリー氏はイングランド代表キャプテンをはく奪され、ブリッジ氏も“不倫男”との共闘を望まず、代表辞退という重い決断を下していた。 さらに、不倫問題発覚後、初の直接対決となった試合では当時マンチェスター・シティに在籍していたブリッジ氏が、試合前の握手を拒否。さらに、シティのチームメイトだった元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが、得点直後にテリー氏の前に立ちはだかってブリッジ氏を指さすパフォーマンスを見せるなど、大きな話題をさらっていた。 その後、ブリッジ氏は2013年に現在の妻であるイギリス人歌手のフランキーサンド・フォードさんと結婚し、2人の息子を授かっている。 その事件から10年が経った今年に入って両氏は、再びメディアの話題に挙がることに。 『サン』が伝えるところによれば、テリー氏は今年4月にロンドン近郊のサリーに430万ポンド(約6億円)の邸宅を購入し、すでに引っ越しも済ませているという。 そして、その新居から数分の距離にはブリッジ氏と家族が住む550万ポンド(約7億6000万円)の邸宅があった。 しかし、同メディアによると、ブリッジ夫妻はテリー氏の引っ越しが原因かは不明なものの、現在その自宅を売りに出しているという。 この動きに関してある関係者は、「ウェインとジョンは明らかに最高の友人とは言えない。今は不動産市場に不確実性があるが、ウェインとフランキーは新たなスタートを求めている。そして、現在の場所から少し離れた場所に引っ越しをすることを決めた」と、説明している。 今回の引っ越しは単なる偶然の可能性が高そうだが、ブリッジはやはり“不倫男”を許していないのか…。 2020.08.05 15:02 Wed5