【プレミア注目プレビュー】浮上のキッカケ探るユナイテッドとチェルシーの強豪対決!

2020.10.24 15:00 Sat
Getty Images
プレミアリーグ第6節、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーが日本時間24日25:30にオールド・トラフォードでキックオフされる。スタートダッシュに失敗した名門2クラブが浮上のキッカケを探る、激戦必至のビッグマッチだ。開幕4戦ですでに2敗を喫する厳しい船出となっているユナイテッドだが、インターナショナルマッチウィーク明け初戦となったニューカッスルとのアウェイゲームでは試合終盤に3ゴールを重ねて4-1の逆転勝利。さらに、直近のチャンピオンズリーグ(CL)では昨季ファイナリストであるパリ・サンジェルマン(PSG)を相手に、同じく試合終盤のFWラッシュフォードのゴールによって2-1の勝利を収め、公式戦連勝を飾った。そのPSG戦ではDFトゥアンゼベ、GKデ・ヘア、MFフレッジらを中心にソリッドな守備を披露し、課題の守備の改善を見せている。

今節ではクリスタル・パレス、トッテナムに敗れて開幕連敗中のオールド・トラフォードで、強力なチェルシーの攻撃陣を前に、今季リーグ戦初のクリーンシートとホーム初白星を挙げて、浮上のキッカケを掴みたい。
一方、今夏に超大型補強を敢行も、ここまで2勝1敗2分けと波に乗れないチェルシー。インターナショナルマッチウィーク明け初戦となったサウサンプトン戦ではFWヴェルナー、MFハヴァーツに待望のプレミア初ゴールが生まれたものの、2つのミスと試合終了間際のセットプレーからの失点により、痛恨の3-3のドロー。ユナイテッド同様に守備の脆さが目立っている。

直近のCLではセビージャ相手にクリーンシートを記録したが、公式戦2試合連続ドローとなっており、今回の試合では代表戦明け最初の白星を手にし、比較的ラクな相手との対戦が続く中、来月末のトッテナム戦まで連勝街道を突き進みたい。
なお、昨シーズンの公式戦4度の対戦ではユナイテッドはリーグ戦でのシーズンダブルと共に3連勝。だが、直近のFAカップ準決勝ではチェルシーが攻守に相手を圧倒して3-1の勝利を飾っている。

◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【3-4-1-2】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:デ・ヘア
DF:トゥアンゼベ、リンデロフ、ショー
MF:ワン=ビサカ、フレッジ、ポグバ、テレス
MF:ブルーノ・フェルナンデス
FW:グリーンウッド、ラッシュフォード

負傷者:DFバイリー、マグワイア、MFリンガード、FWグリーンウッド
出場停止者:FWマルシャル(2/3)

トッテナム戦で一発退場のマルシャルが3試合出場停止の2試合目で欠場となる。負傷者に関してはバイリー、マグワイアの2人に引き続き欠場の可能性がある。前線ではマッチフィットネスの問題を抱えるカバーニ、コンディションか規律の問題を抱えるグリーンウッドの状況も不透明だ。

システムに関しては直近のPSG戦で機能した[3-4-1-2]の継続を予想するが、マルシャルの不在によって、ラッシュフォードと2トップを組む人選が不透明なこともあり、ラッシュフォードを1トップに置きマタらを2列目に置く[4-2-3-1]の布陣の可能性も十分にある。3バック継続にこだわる場合、ブルーノ・フェルナンデス、ファン・デ・ベークを2シャドーに置く新オプションの採用もあるか…。
スタメンに関しては各選手のコンディションに配慮する必要があるが、PSG戦でハイパフォーマンスを見せたトゥアンゼベ、フレッジ、テレスの継続起用を予想。センターバックに関してはマグワイアが復帰する場合、ショーあるいはテレスに代わって左センターバックに入る可能性が高い。また、中盤はポグバの先発復帰が濃厚な中、その相棒に関してはマティッチ、マクトミネイも考えられる。

◆チェルシー◆
【4-2-3-1】
▽チェルシー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:メンディ
DF:アスピリクエタ、チアゴ・シウバ、ズマ、チルウェル
MF:カンテ、ジョルジーニョ
MF:プリシッチ、ハヴァーツ、マウント
FW:ヴェルナー

負傷者:GKケパ、MFギルモア
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはギルモアと共に肩を痛めたケパが欠場となる。

スタメンに関しては直近のセビージャ戦のメンバーがベースとなるが、ビッグマッチということもあり、右サイドバックにキャプテンのアスピリクエタが復帰するとみる。それ以外では主力のコンディション次第でエイブラハム、ツィエク、コバチッチらにチャンスが与えられそうだ。

★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFブルーノ・フェルナンデス
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ユナイテッドの注目プレーヤーは絶対的司令塔のB・フェルナンデス。今年1月の加入以降、その卓越した攻撃センス、戦術眼、創造性を遺憾なく発揮し、瞬く間に替えの利かないプレーヤーとなった26歳のポルトガル代表MF。今季もここまで公式戦6試合4ゴール3アシストと決定的な仕事を果たしつつ、守備面の緩さが目立つ若手アタッカーを尻目に果敢なプレス、献身的なプレスバックと泥臭い仕事までこなしている。

さらに、昨季終盤あたりからチームリーダーとして味方を鼓舞、叱咤する場面も増えており、そういった姿勢を認められて直近のPSG戦では初のゲームキャプテンを任されている。チーム内における依存度が高まり、今回の一戦でもカンテら相手守備の徹底マークに遭う可能性が高いが、ユナイテッドが勝利する上ではB・フェルナンデスのパフォーマンスが重要となる。

◆チェルシー:MFカイ・ハヴァーツ
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チェルシーの注目プレーヤーは新司令塔のハヴァーツ。レバークーゼンでの印象的な数年を経て、満を持して今夏ステップアップを図った21歳は、ロンドン屈指の名門へ加入。レバークーゼン時代から前線の複数ポジションをこなす万能型として知られていた中、チェルシーでも右ウイング、トップ下、センターフォワードと幾つかのポジションで起用されている。ただ、ここまではプレーの随所で才能の片りんを見せているものの、リーグ戦5試合1ゴール2アシストと8000万ユーロと言われる高額な移籍金に見合うだけの価値を示すところまでには至っていない。

ここ最近ではトップ下での起用が定着し、前節のサウサンプトン戦では待望のプレミア初ゴールを挙げたが、同試合では1失点目に繋がる不用意なボールロストもあった。現時点でランパード監督からの信頼は厚いものの、ツィエク、プリシッチの復帰により、前線のポジション争いは激しくなっており、相手司令塔B・フェルナンデスとも比較される今回の一戦で、快勝に導いたパレス戦のようなチームを勝たせる仕事を期待したい。

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史上最高“究極”のオールラウンダー、フランク・ランパード

サッカーにおいての花形ポジションとされるのは、やはりストライカー。チームを勝利に導くその姿に憧れる子供は少なくなく、幼少期には誰もがゴールを奪いたい気持ちでプレーしたはずだ。 プロの世界になれば、それぞれのポジションにスペシャリストがおり、子供たちの憧れの的になる選手は様々。それでも、やはり目に見える結果が残せるFWの人気は高いだろう。 どの時代においても、わかりやすくスターになれるストライカーたち。しかし、FWでプレーしない選手でも数多くのゴールを決められることを証明した究極の選手がいる。それが、元イングランド代表のフランク・ランパードだ。 <span class="paragraph-title">◆IQ150以上の天才MF</span> ランパードのイメージは、やはりチェルシーだろう。2001年から2014年まで在籍し、中盤に君臨。ほとんどの試合でプレーする姿は、“鉄人”と呼ばれていた。 また、“ランプス”と呼ばれて愛されたランパードは、ロマン・アブラモビッチ氏がクラブを買収し、ジョゼ・モウリーニョ監督を迎えて急激に力をつけたチームにおいて、軸となって支えた1人として記憶に残っていることだろう。ランパード無くして、チェルシーの飛躍はなかったと言っても過言ではない。 しかし、ランパードのルーツは同じロンドンでもウェストハムにある。父は元イングランド代表DFのフランク・ランパード・シニア、伯父には監督として多くのクラブを率いたハリー・レドナップ氏を持ち、サッカー一家で育つ。 家庭は裕福であり、ランパードは運動能力に長けるだけでなく、学力も優れており、IQは150を超える天才。育ちもよく、恵まれた環境で能力も高いという、正にエリート街道を歩む選手だった。 そのランパードがプロ生活を始めたのがウェストハム。頭角を現し、イングランド代表としてもプレーする一方で、伯父が監督、父がコーチを務めていたことで、結果が出なければ非難を浴びることも多々あった。 また、イングランド代表にも早くに選ばれながら、なかなかブレイクせず。その流れもあり、環境変化を求めて移籍したチェルシーで、チームに欠かせない選手に一気に成長。クラブ、そしてイングランド代表にとっての柱となった。 <span class="paragraph-title">◆チェルシーと共に花開く</span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiI2T0tmR0VNTiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> キャリアを始めたウェストハムでも高い能力が認められていたランパード。世代別のイングランド代表に選ばれると、1999年10月10日にイングランド代表デビューを果たす。 しかし、ランパードの代表でのキャリアは順調にはいかない。デビュー後は、出番どころか招集もされず。2001年に入り再び代表に招集されるようになり、日韓ワールドカップ(W杯)の前にはコンスタントに招集を受けるが、最終的にはW杯出場を逃すことに。その後も、しばらく代表からは外れていった。 ランパードがイングランド代表に定着したのは2003年5月以降。チェルシーに移籍して2シーズン目の終わり頃。チームとしても変革を遂げる少し前にポジションを掴んでいく。 そのランパードは定着を果たすと、ユーロ2004ではレギュラーとしてプレー。大会3ゴールを挙げて、ベスト11に選ばれることに。その後のドイツW杯予選では5ゴールを挙げるなど、イングランド代表のW杯出場に大きく貢献する。 その頃、チェルシーはモウリーニョ監督の下でプレミアリーグ制覇を達成し、ランパードとしても乗っている時期と重なっている。 イングランド代表としては2010年の南アフリカW杯、2014年のブラジルW杯にも出場。その後に引退を表明しているが、106試合で29ゴールを記録。歴代10位のゴール記録であり、攻撃的なポジションではない選手では最もゴールを決めている選手となっている。 <span class="paragraph-title">◆類稀なる得点力を備えたオールラウンダー</span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJvM2hRUGZHcyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> そのランパードは、チェルシーでも当然輝きを放つ。2005年にはバロンドール、FIFA最優秀選手ともに全体の2位という栄誉を得る。なお、どちらも元ブラジル代表MFロナウジーニョが1位だった。 またクオリティの高いプレーもさることながら、愛称の“鉄人”が示す通り、プレミアリーグでは164試合連続出場記録を樹立。それまでは元イングランド代表GKデイビッド・ジェームズが保持していた記録であり、フィールドプレーヤーが達成するのは異例だった。 その後もチェルシーの中心選手として君臨し続けたランパード。プレミアリーグで3回、FAカップで4回、EFLカップで2回と国内で9つのタイトルを獲得。さらに、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグを1度ずつ制しており、クラブの黄金期を支えた。 それはタイトルのみならず、個人の成績でも大きく貢献。公式戦通算648試合に出場し211ゴール150アシストという大記録を樹立。出場数は同時期にプレーした生え抜きのDFジョン・テリーに次ぐ2位、ゴール数は名だたる名FWを差し置いてダントツの1位となっており、まさにクラブのレジェンドそのものとなっている。 しかし、成績とは裏腹に、あまり目立たないのがランパードの真骨頂と言えるだろう。同時期に同ポジションを争ったリバプールのMFスティーブン・ジェラードはスター選手として早くから扱われており、リバプールというクラブに出てきた期待の若手というのが大きな要因といえる。 一方で、選手としての能力だけで見れば、ランパードの方が優れているという声も多く、なんでもこなせるハイスペックなオールラウンダーとして評価。得点力、アシスト、さらには中盤でのタイトな守備や泥臭いプレーなど、全てにおいて高い能力を誇り、さらにはケガをほとんどしないことで愛されていた。 <div id="cws_ad"><hr>イングランド代表でも活躍し、チェルシーのレジェンドとして歴代最多ゴール数を誇るランパードが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>盟友のDFジョン・テリーやMFスティーブン・ジェラードと共に現役時代に魅せたゴールが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。</div> <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD?pid=worldsoccer2110&c=worldsoccer2110&is_retargeting=true&af_inactivity_window=3d&af_dp=ryan.app%3A%2F%2F&af_web_dp=http%3A%2F%2Fsakatsuku-rtw.sega.com%2F" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20211013.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2021.10.13 20:00 Wed

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