12年ぶり湘南復帰、昨季1点のFW石原直樹が古巣・浦和相手にJ1のシーズン第1号! 湘南としては初《J1》

2020.02.21 19:30 Fri
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2020シーズンのJ1リーグが21日(金)に開幕。「フライデーナイトJリーグ」として、湘南ベルマーレと浦和レッズが対戦した。2020シーズンのファーストゴールを決めたのは、湘南のFW石原直樹(35)。2008年以来12年ぶりに復帰した古巣での初ゴールが、記念すべきシーズン最初のゴールとなった。なお、対戦相手の浦和にも在籍していた。

前半7分、相手サイドバックの裏をつくと、左サイドから鈴木冬一がクロス。ボックス中央にいた石原がフリーでヘディングシュートを叩き込んだ。

なお、石原は昨シーズンまでベガルタ仙台に所属。2019シーズンは、J1リーグで1ゴールに終わっており、昨シーズンの得点数に並んだ。
ちなみに、湘南の選手がリーグ戦ファーストゴールとなるのは今回が初めてのこと。以下、歴代のシーズンファーストゴール記録者。

【J1歴代シーズンファーストゴール】
◆1993年 5月15日
ヴェルディ川崎 1-2 横浜マリノス
19分:ヘニー・マイヤー(ヴェルディ川崎)
◆1994年3月12日
サンフレッチェ広島 2-0 名古屋グランパス
87分:盧廷潤(サンフレッチェ広島)

◆1995年3月18日
鹿島アントラーズ 3-4 横浜マリノス
0分:メディナベージョ(横浜マリノス)

◆1996年3月16日
ヴェルディ川崎 1-0 京都パープルサンガ
34分:三浦知良(ヴェルディ川崎)

◆1997年4月12日
名古屋グランパスエイト 2-3 セレッソ大阪
5分:望月重良(名古屋グランパスエイト)

◆1998年3月21日
サンフレッチェ広島 2-3 ヴィッセル神戸
2分:浅野哲也(サンフレッチェ広島)

◆1999年3月6日
名古屋グランパス 1-0 アビスパ福岡
51分:ドラガン・ストイコビッチ(名古屋グランパス)

◆2000年3月11日
鹿島アントラーズ 1-0 名古屋グランパス
11分:中田浩二(鹿島アントラーズ)

◆2001年3月10日
ジュビロ磐田 1-2 ジェフユナイテッド市原
25分:奥大介(ジュビロ磐田)

◆2002年3月2日
FC東京 4-2 鹿島アントラーズ
11分:小林成光(FC東京)

◆2003年3月21日
ジュビロ磐田 2-4 横浜F・マリノス
7分:遠藤彰弘(横浜F・マリノス)

◆2004年3月13日
横浜F・マリノス 1-1 浦和レッズ
28分:安貞桓(横浜F・マリノス)

◆2005年3月5日
浦和レッズ 0-1 鹿島アントラーズ
29分:鈴木隆行(鹿島アントラーズ)

◆2006年3月4日
ガンバ大阪 1-1 浦和レッズ
2分:ワシントン(浦和レッズ)

◆2007年3月3日
横浜F・マリノス 1-0 ヴァンフォーレ甲府
5分:山瀬功治(横浜F・マリノス)

◆2008年3月8日
名古屋グランパス 1-1 京都サンガF.C.
39分:パウリーニョ(京都サンガF.C.)

◆2009年3月7日
横浜F・マリノス 2-4 サンフレッチェ広島
3分:渡邉千真(ア横浜F・マリノス)

◆2010年3月6日
ジュビロ磐田 0-1 ベガルタ仙台
1分:梁勇基(ベガルタ仙台)

◆2011年3月5日
アビスパ福岡 0-3 アルビレックス新潟
52分:ミシェウ(アルビレックス新潟)

◆2012年3月10日
ガンバ大阪 2-3 ヴィッセル神戸
17分:大久保嘉人(ヴィッセル神戸)

◆2013年3月2日
サガン鳥栖 1-1 鹿島アントラーズ
32分:大迫勇也(鹿島アントラーズ)

◆2014年3月1日
名古屋グランパス 2-3 清水エスパルス
5分:高木俊幸(清水エスパルス)

◆2015年3月7日
サンフレッチェ広島 2-0 ヴァンフォーレ甲府
10分:佐藤寿人(サンフレッチェ広島)

◆2016年2月27日
サガン鳥栖 2-1 アビスパ福岡
8分:豊田陽平(サガン鳥栖)

◆2017年2月25日
横浜F・マリノス 3-2 浦和レッズ
13分:ダビド・バブンスキー(横浜F・マリノス)

◆2018年2月23日
サガン鳥栖 1-1 ヴィッセル神戸
3分:田川亨介(サガン鳥栖)

◆2019年2月22日
セレッソ大阪 1-0 ヴィッセル神戸
77分:山下達也(セレッソ大阪)

◆2020年2月21日
湘南ベルマーレ 1-0 浦和レッズ
7分:石原直樹(湘南ベルマーレ)

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Jリーグが理念強化配分金とファン指標配分金の支給額を発表! 「DAZN」ベースのファン指標分配金の1位は浦和、最下位はYSCCに…連覇神戸は5.5億円

Jリーグは25日、2025年度理念強化配分金の支給対象候補クラブ、2024年度ファン指標配分金支給対象クラブを発表した。 理念強化配分金は、2023年の明治安田生命J1リーグで1位から10位に対して送られるもの。20チーム制に変更となったために1チーム増えることとなった。また、2024シーズン年間ファン指標順位(DAZN視聴者数等1~10位)に基づいても支給される。 競技面では連覇を達成したヴィッセル神戸から10位のセレッソ大阪までに支給され、神戸は2025年、2024年にそれぞれ2億5000万円ずつを手にする。なお、2023年も優勝したため、その分の2億5000万も今回支給される。また、2位のサンフレッチェ広島には2年間で1億8000万円ずつ、3位のFC町田ゼルビアは、1億5000万円(2025年)と7000万円(2026年)を手にする。なお、2023年2位の横浜F・マリノスには1億8000万円、3位の広島には7000万円がしキュされる。 また、ファン指標順位は1位は2024年も浦和レッズとなり1億7000万円。2位が鹿島アントラーズで1億2000万円、3位が横浜FMで7000万円と続き、10位は名古屋グランパスで1000万円となった。なお、競技順位で10位以内に入っていないクラブでは、1位の浦和、10位の名古屋に加え、8位に北海道コンサドーレ札幌が入り2000万円となった。 さらに、「ファン指標配分金」として、13億6000万円をJリーグの全60クラブに分配。これは、2024シーズンのDAZN視聴者数やDAZNシーズンパス販売実績等で配分され、1位が浦和で8921万5930円。2位が横浜FMで7945万2984円、3位が川崎フロンターレで6648万1993円となっている。なお、最下位はY.S.C.C.横浜となり182万4625円が分配される。 <h3>◆理念強化配分金(競技)/総額11億2000万円</h3> 1位:ヴィッセル神戸 1年目ー2億5000万円、2年目ー2億5000万円 2位:サンフレッチェ広島 1年目ー1億8000万円、2年目ー1億8000万円 3位:FC町田ゼルビア 1年目ー1億5000万円、2年目ー7000万円 4位:ガンバ大阪 1年目ー1億5000万円、2年目ーなし 5位:鹿島アントラーズ 1年目ー1億2000万円、2年目ーなし 6位:東京ヴェルディ 1年目ー9000万円、2年目ーなし 7位:FC東京 1年目ー6000万円、2年目ーなし 8位:川崎フロンターレ 1年目ー5000万円、2年目ーなし 9位:横浜F・マリノス 1年目ー4000万円、2年目ーなし 10位:セレッソ大阪 1年目ー3000万円、2年目ーなし <h3>◆理念強化配分金(人気)</h3> 1位:浦和レッズ/1億7000万円 2位:鹿島アントラーズ/1億2000万円 3位:横浜F・マリノス/7000万円 4位:ヴィッセル神戸/5000万円 5位:川崎フロンターレ/4000万円 6位:サンフレッチェ広島/3000万円 7位:ガンバ大阪/2000万円 8位:北海道コンサドーレ札幌/2000万円 9位:FC町田ゼルビア/1000万円 10位:名古屋グランパス/1000万円 <h3>◆ファン指標配分金</h3>(昨年との金額比較) 1位:浦和レッズ/8921万5930円(↑) 2位:横浜F・マリノス/7945万2984円(↑) 3位:川崎フロンターレ/6648万1993円(↓) 4位:鹿島アントラーズ/6598万4095円(↓) 5位:ヴィッセル神戸/6491万8131円(↑) 6位:ガンバ大阪/5864万8883円(↑) 7位:名古屋グランパス/5851万4812円(↓) 8位:北海道コンサドーレ札幌/5315万3249円(↑) 9位:FC東京/4924万9886円(↑) 10位:サンフレッチェ広島/4572万5356円(↑) 11位:FC町田ゼルビア/4558万3908円(↑) 12位:アルビレックス新潟/4466万3143円(↓) 13位:ジュビロ磐田/4426万2918円(↑) 14位:セレッソ大阪/3988万8434円(↓) 15位:サガン鳥栖/3834万3648円(↑) 16位:柏レイソル/3695万3904円(↓) 17位:湘南ベルマーレ/3554万5920円(↓) 18位:東京ヴェルディ/3459万9966円(↑) 19位:京都サンガF.C./3438万1632円(↑) 20位:清水エスパルス/3362万962円(↓) 21位:アビスパ福岡/3259万3587円(↓) 22位:ベガルタ仙台/2298万6246円(↑) 23位:V・ファーレン長崎/1758万2571円(↑) 24位:大分トリニータ/1716万3388円(↑) 25位:ファジアーノ岡山/1704万1315円(↑) 26位:横浜FC/1664万9981円(↓) 27位:ジェフユナイテッド千葉/1608万1426円(↓) 28位:モンテディオ山形/1442万3396円(↓) 29位:ヴァンフォーレ甲府/1362万8966円(↓) 30位:松本山雅FC/1324万9873円(↑) 31位:ロアッソ熊本/1008万4227円(↓) 32位:栃木SC/983万8888円(↓) 33位:徳島ヴォルティス/934万7583円(↓) 34位:RB大宮アルディージャ/925万5971円(↓) 35位:ザスパ群馬/888万8344円(↓) 36位:レノファ山口FC/886万2864円(↓) 37位:いわきFC/878万641円(↓) 38位:鹿児島ユナイテッドFC/825万2572円(↑) 39位:愛媛FC/768万2897円(↑) 40位:水戸ホーリーホック/718万9579円(↓) 41位:藤枝MYFC/708万1435円(↓) 42位:ツエーゲン金沢/622万6288円(↓) 43位:ブラウブリッツ秋田/619万6520円(↓) 44位:カターレ富山/481万4398円(↑) 45位:ギラヴァンツ北九州/459万264円(↓) 46位:FC岐阜/396万9504円(↓) 47位:SC相模原/341万1253円(↓) 48位:FC今治/327万7554円(↓) 49位:AC長野パルセイロ/317万8338円(↓) 50位:カマタマーレ讃岐/313万7389円(↓) 51位:FC琉球/309万4569円(↓) 52位:福島ユナイテッドFC/288万7440円(↑) 53位:ガイナーレ鳥取/282万3403円(↓) 54位:ヴァンラーレ八戸/265万6822円(↓) 55位:いわてグルージャ盛岡/261万6733円(↓) 56位:アスルクラロ沼津/251万5766円(↓) 57位:テゲバジャーロ宮崎/237万4594円(↑) 58位:FC大阪/226万1536円(↑) 59位:奈良クラブ/223万1534円(↓) 60位:Y.S.C.C.横浜/182万4625円(↓) 2025.02.25 17:40 Tue
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今冬増えたJリーグから海外移籍に向けたチーム離脱、30代で初の海外挑戦の3名はいずれもオーストラリア行きか

Jリーグ各クラブも続々と新体制が発表され、すでにキャンプインしているクラブもある中、海外挑戦を目指す選手が多く出ている。 すでに、日本代表にも招集されているDF関根大輝(22)が柏レイソルからリーグ・アンのスタッド・ランスに完全移籍。2024シーズンのJ2得点王&MVPのFW小森飛絢(24)がジェフユナイテッド千葉からシント=トロイデンへ期限付き移籍。東京ヴェルディで飛躍したパリ五輪世代のMF山田楓喜(23)が京都サンガF.C.からポルトガルのナシオナルへと期限付き移籍を果たした。 その他にも、ガンバ大阪のFW坂本一彩(21)がウェステルローへ、大分トリニータのMF保田堅心がヘンクへ期限付き移籍と、若手も海を渡る決断を下している。 一方で、ベテラン勢も初の海外移籍に挑戦。すでに横浜F・マリノスのMF水沼宏太(34)、湘南ベルマーレのDF岡本拓也(32)、京都サンガF.C.のDF三竿雄斗(33)が海外クラブへの移籍のためにチームを離脱することが発表されていた。 30歳を超えてそれぞれ初の海外挑戦となる中、3名とも行き先はオーストラリアになるようだ。現地メディアが伝えている。 横浜FMの下部組織育ちで栃木SCやサガン鳥栖、FC東京、セレッソ大阪でプレー。2020年に復帰していた水沼。オーストラリア『Newcastle Herald』によれば、ニューカッスル・ジェッツが獲得に動いているとのこと。 過去には横浜FMユースの後輩でもあるFW齋藤学(アスルクラロ沼津)も所属した経験があるクラブだ。 一方、岡本、三竿に関しては、同じクラブに移籍する可能性が伝えられている。オーストラリア『The West Australian』によれば、パース・グローリーが2人の獲得に迫っているとのこと。ディフェンスラインを強化したいチームにとって、サイドバックやセンターバックでプレーできる両者は大きな戦力と考えているようだ。 オーストラリアの移籍市場は16日にオープン。2月12日まで開いている中、すぐにでも発表がありそうだ。 2025.01.14 17:15 Tue

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