主力&指揮官抜かれたブライトンが因縁チェルシーに痛快な新体制初勝利! PL初先発の三笘薫が先制点アシスト《プレミアリーグ》
2022.10.30 01:07 Sun
プレミアリーグ第14節、ブライトンvsチェルシーが29日にアメックス・スタジアムで行われ、ホームのブライトンが4-1で勝利した。なお、ブライトンのMF三笘薫は73分までプレーした。
一部主力不在で並びに選手の配置に注目が集まったブライトンは、グロスを右サイドバックに配置し、[4-2-3-1]を採用。最前線にトロサール、2列目に右からマーチ、ララナ、三笘が並ぶ形に。対するチェルシーは両ウイングバックにプリシッチとスターリング、前線にギャラガー、ハヴァーツ、マウントが並ぶ[3-4-2-1]で臨んだ。
読めない配置の部分でアドバンテージを得たブライトンが立ち上がりから攻勢を仕掛けていく。開始3分に相手のビルドアップのミスを突いてトロサールが無人のゴールへミドルループシュート、直後のセットプレーでもエストゥピニャンが鋭い枠内シュートを放つが、いずれもDFチアゴ・シウバの見事なゴールカバーに阻まれる。
三笘のアシストからトロサールに2試合連続ゴールが生まれたブライトンは、完全に勢いに乗って相手を押し込んでいく。すると、14分には右CKの場面でキッカーのトロサールが正確な左足インスウィングのボールを入れると、ニアでギャラガーが触ったボールをゴール前で窮屈な体勢でクリアする形となったロフタス=チークがうまく処理できず。クロスバーの内側を叩いたボールがゴールネットに吸い込まれた。
まさかの連続失点となったチェルシーはすぐさま反撃を開始。相手のプレスを要所で剥がしながら背後のスペースへ走り込む味方にミドルレンジのパスを通して局面を打開していく。17分と20分にはボックス内でギャラガーに続けて決定機が訪れるが、いずれの枠内シュートもGKサンチェスのビッグセーブに阻まれる。
前半20分を過ぎると、試合はオープンな展開に。チェルシーは左に流れて背後を狙うハヴァーツを起点にチャンスを創出するが、なかなか試合の主導権を握ることができない。
一方、一時の守勢を凌いだブライトンは右のマーチを起点に相手を引っくり返す形を幾度となく作り出し、28分にはゴール前の混戦からカイセドが右ポスト直撃のシュートを放つ。
すると、42分にはハーフウィライン付近での三笘のドリブルで相手を後退させトロサール、カイセドと繋いで左サイドのスペースに抜け出したエストゥピニャンがボックス内に切り込んでプルバック。三笘の手前でクリアを試みたDFチャロバーの足に当たって大きくコースが変わったボールがゴールネットに吸い込まれた。
新体制移行後複数失点を喫していなかった中、まさかの3失点を喫したチェルシーはコンディションかパフォーマンスの問題かは不明も、GKケパをGKメンディをハーフタイム明けに投入。また、ロフタス=チークを右サイドバックに移した[4-1-4-1]の並びに変更した。
すると、この立ち位置の変更で機先を制したアウェイチームは48分、ロフタス=チークのパワフルな仕掛けから相手を押し込んでマイナスのパスを受けたギャラガーが絶妙なクロスを供給。これをゴール前のハヴァーツが頭で合わせた。
早い時間帯に1点を返して勢いに乗るチェルシーは畳みかける攻撃を見せるが、失点後に気持ちを切り替えたブライトンの集中した守備を前に決定機まであと一歩という場面が目立つ。これを受け、64分にはスターリングと古巣対戦のククレジャを下げてオーバメヤンとチルウェルを同時投入。そのオーバメヤンは69分にボックス手前から鋭いミドルシュートを枠に飛ばすが、GKサンチェスの好守に阻まれた。
一方、後半に入ってなかなかチャンスまで持ち込めないブライトンは、65分にララナ、73分に三笘を下げてランプティ、エンシソを続けて投入。すると、エンシソがロングカウンターから決定機に絡むなど、攻め疲れが見え始めるアウェイチームを引っくり返す場面も作り出していく。
2点差のまま刻々と時間が過ぎていく中、チェルシーは79分にプリシッチとギャラガーを下げてブロヤ、ツィエクを最後のカードとしてピッチに送り込む。だが、完全に逃げ切り態勢に入ったホームチームの守備を崩し切れない。すると、試合終了間際の92分にはカウンターに転じたブライトンのグロスにトドメの4点目を叩き込まれ、今季ワーストとなる4失点目となった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、今夏に主力と指揮官を引き抜かれたブライトンが因縁の相手に会心の新体制初勝利を奪取。一方、古巣に敗れたポッター監督は公式戦10戦目にして初黒星を喫することになった。
PR
デ・ゼルビ新体制移行後、パフォーマンスに悲観すべきものはないものの、3敗2分けの5戦未勝利と苦戦が続く9位のブライトン。新体制6戦目での初白星を狙うチームは、前指揮官を引き抜かれた因縁の相手をホームで迎え撃った。その重要な一戦ではここ2試合を負傷欠場していた三笘が、復帰戦でプレミアリーグ初先発を飾った。一方、5位のチェルシーはブレントフォード、マンチェスター・ユナイテッドとの連続ドローとここに来てややパフォーマンスに陰りが見える。それでも、チャンピオンズリーグ(CL)ではレッドブル・ザルツブルクとのタフなアウェイゲームを2-1で競り勝ち最終節を首位で迎えることになった。ポッター監督は古巣初対戦となったエモーショナルな一戦に向け、先発2人を変更。ジョルジーニョとオーバメヤンに代えてロフタス=チーク、マウントを起用した。読めない配置の部分でアドバンテージを得たブライトンが立ち上がりから攻勢を仕掛けていく。開始3分に相手のビルドアップのミスを突いてトロサールが無人のゴールへミドルループシュート、直後のセットプレーでもエストゥピニャンが鋭い枠内シュートを放つが、いずれもDFチアゴ・シウバの見事なゴールカバーに阻まれる。
しかし、直後の5分には再び前から圧力をかけてショートカウンターに持ち込むと、バイタルエリアでボールを回収した三笘がそのままボックス左に持ち込んで内側で浮いたトロサールに短いラストパスを通す。トロサールは左への持ち出しでGKケパをかわして相手のゴールカバーを外す左足のシュートを右のサイドネットに突き刺した。
三笘のアシストからトロサールに2試合連続ゴールが生まれたブライトンは、完全に勢いに乗って相手を押し込んでいく。すると、14分には右CKの場面でキッカーのトロサールが正確な左足インスウィングのボールを入れると、ニアでギャラガーが触ったボールをゴール前で窮屈な体勢でクリアする形となったロフタス=チークがうまく処理できず。クロスバーの内側を叩いたボールがゴールネットに吸い込まれた。
まさかの連続失点となったチェルシーはすぐさま反撃を開始。相手のプレスを要所で剥がしながら背後のスペースへ走り込む味方にミドルレンジのパスを通して局面を打開していく。17分と20分にはボックス内でギャラガーに続けて決定機が訪れるが、いずれの枠内シュートもGKサンチェスのビッグセーブに阻まれる。
前半20分を過ぎると、試合はオープンな展開に。チェルシーは左に流れて背後を狙うハヴァーツを起点にチャンスを創出するが、なかなか試合の主導権を握ることができない。
一方、一時の守勢を凌いだブライトンは右のマーチを起点に相手を引っくり返す形を幾度となく作り出し、28分にはゴール前の混戦からカイセドが右ポスト直撃のシュートを放つ。
すると、42分にはハーフウィライン付近での三笘のドリブルで相手を後退させトロサール、カイセドと繋いで左サイドのスペースに抜け出したエストゥピニャンがボックス内に切り込んでプルバック。三笘の手前でクリアを試みたDFチャロバーの足に当たって大きくコースが変わったボールがゴールネットに吸い込まれた。
新体制移行後複数失点を喫していなかった中、まさかの3失点を喫したチェルシーはコンディションかパフォーマンスの問題かは不明も、GKケパをGKメンディをハーフタイム明けに投入。また、ロフタス=チークを右サイドバックに移した[4-1-4-1]の並びに変更した。
すると、この立ち位置の変更で機先を制したアウェイチームは48分、ロフタス=チークのパワフルな仕掛けから相手を押し込んでマイナスのパスを受けたギャラガーが絶妙なクロスを供給。これをゴール前のハヴァーツが頭で合わせた。
早い時間帯に1点を返して勢いに乗るチェルシーは畳みかける攻撃を見せるが、失点後に気持ちを切り替えたブライトンの集中した守備を前に決定機まであと一歩という場面が目立つ。これを受け、64分にはスターリングと古巣対戦のククレジャを下げてオーバメヤンとチルウェルを同時投入。そのオーバメヤンは69分にボックス手前から鋭いミドルシュートを枠に飛ばすが、GKサンチェスの好守に阻まれた。
一方、後半に入ってなかなかチャンスまで持ち込めないブライトンは、65分にララナ、73分に三笘を下げてランプティ、エンシソを続けて投入。すると、エンシソがロングカウンターから決定機に絡むなど、攻め疲れが見え始めるアウェイチームを引っくり返す場面も作り出していく。
2点差のまま刻々と時間が過ぎていく中、チェルシーは79分にプリシッチとギャラガーを下げてブロヤ、ツィエクを最後のカードとしてピッチに送り込む。だが、完全に逃げ切り態勢に入ったホームチームの守備を崩し切れない。すると、試合終了間際の92分にはカウンターに転じたブライトンのグロスにトドメの4点目を叩き込まれ、今季ワーストとなる4失点目となった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、今夏に主力と指揮官を引き抜かれたブライトンが因縁の相手に会心の新体制初勝利を奪取。一方、古巣に敗れたポッター監督は公式戦10戦目にして初黒星を喫することになった。
PR
ブライトン&ホーヴ・アルビオンの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
ブライトン&ホーヴ・アルビオンの人気記事ランキング
1
「チームのアイコンですなぁ」 ブライトン本拠地で三笘薫のビッグフラッグ! 現地サポーター掲げる姿に「愛されてるな」
ブライトン&ホーヴ・アルビオンのホーム戦で日本代表MF三笘薫のビッグフラッグが登場した。 2022年夏にベルギーでのレンタルが終わり、ブライトンでのキャリアをスタートさせた三笘。今季から指揮を執るファビアン・ヒュルツェラー監督からも主力に計算され、プレミアリーグ開幕から全4試合で先発が続く。 今週末のイプスウィッチ・タウン戦では勝ち切れず、2戦連続ドローの0-0に終わったが、試合前の選手入場時時に三笘の顔が描かれたビッグフラッグが登場。この夏に来日した際の2試合でも掲げられた。 これはブライトンの公式ファンクラブ『東京シーガルス』がクラウドファンディングで資金を募り、今夏のジャパンツアーに合わせて作成されたもの。海を渡って遠くのイングランド、しかもブライトンの本拠地でも現地サポーターによって掲げられ、クラブも公式Xでその当時の写真をアップした。 SNS上では「AMEXで見れて嬉しいよ」「すげー」「愛されてるな」「日本の誇りすぎる」「チームのアイコンですなぁ」などとの声が上がっている。 <span class="paragraph-title">【画像】三笘薫のビッグフラッグが遠くイングランドに渡る! 本拠地でも掲げられる</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Underway again against Ipswich, attacking the North Stand. Come on Albion! <a href="https://t.co/vJgjvBQejo">pic.twitter.com/vJgjvBQejo</a></p>— Brighton & Hove Albion (@OfficialBHAFC) <a href="https://twitter.com/OfficialBHAFC/status/1834971978412835301?ref_src=twsrc%5Etfw">September 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.15 15:55 Sun2
ブライトンデビュー9分で負傷のオライリーは「かなり早く復帰する」、ミルナーは「一歩ずつ見ていく」と週末の試合を欠場
ブライトン&ホーヴ・アルビオンのファビアン・ヒュルツェラー監督が負傷者について言及した。 今シーズンからブライトンを指揮するヒュルツェラー監督。31歳の青年指揮官は、初めて指揮したプレミアリーグで開幕から2連勝。エバートン、マンチェスター・ユナイテッドに勝利すると、第3節ではアーセナルと対戦し、1-1のドローに終わった。 日本代表MF三笘薫も早速ゴールを決めているなど、スタートから良い形で進んでいる新生ブライトンだが、悩みも抱えている。 開幕前から非常に負傷者が多かった中、スコットランド史上最高額でセルティックから獲得したデンマーク代表MFマット・オライリーはデビュー戦ですぐに負傷。手術を受けていた。 ヒュルツェラー監督は、オライリーについて言及。「彼は非常に元気だ」と説明し、「彼は素晴らしい性格で、素晴らしい姿勢を持っているので、手術後すぐに非常に前向きになった。彼は練習場で我々のそばにいて、すでにリハビリをしています。かなり早く復帰すると思う」と、予定よりは早い復帰になるだろうと見解を示した。 一方で、中盤を支えるベテランのMFジェームズ・ミルナーはアーセナル戦でハムストリングを負傷。イプスウィッチ・タウン戦は欠場する見込みだ。 「ジェームズはスキャンを受けた。大きな問題ではないが、日々進歩していかなければならない。彼が問題なくどれだけ早くプレーできるかを見ていく。一歩ずつ見ていく必要がある」 また、ハムストリングの負傷が疑われたDFヨエル・フェルトマンはプレーが可能な状態に。インターナショナル・マッチウィークではチームを構築する上では貴重な時間になったとのことだ。 2024.09.13 12:50 Fri3
三笘がフル出場のブライトンは圧巻のムリッチの牙城を崩せず…昇格組イプスウィッチとゴールレス決着【プレミアリーグ】
三笘薫の所属するブライトン&ホーヴ・アルビオンは14日、プレミアリーグ第4節でイプスウィッチと対戦し0-0の引き分けに終わった。三笘はフル出場している。 今季無敗を続けるブライトンが、初勝利を狙う昇格組のイプスウィッチをホームに迎えた一戦。日本代表から帰還した三笘は[4-2-3-1]の左MFで先発出場している。 立ち上がりから激しいトランジションゲームが展開されるなか、ブライトンは32分にミンテの右クロスからゴールエリア左のウェルベックがヘディングシュートを合わせたが、このシュートはGKムリッチがセーブ。 さらにブライトンは36分にも、ミンテのスルーパスからボックス右に侵入したリュテールがカットインからシュート。これが相手GKに弾かれると、こぼれ球を三笘が詰めたが、これもGKムリッチのファインセーブに阻まれた。 ハーフタイムにかけては、ポゼッションで上回るブライトンが主導権を握ったが、最後までスコアは動かず、ゴールレスで前半を終えた。 迎えた後半も立ち上がりから攻勢を続けるブライトンは53分、ペナルティアーク手前で獲得したFKからウェルベックが直接ゴールを狙うもこれはわずかにゴール右に外れた。 対するイプスウィッチは55分、自陣からのクリアボールを拾ったデラップがロングカウンターを仕掛けると、右サイドから一気にドリブルで持ち上がると、そのままゴール前まで切り込みシュート。やや角度のないところで放ったシュートは左ポストに弾かれた。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。試合終盤にかけては再びブライトンが猛攻を仕掛ける展開となったが、最後までGKムリッチの牙城を崩せず。試合はゴールレスドローに終わった。 ブライトン&ホーヴ・アルビオン 0-0 イプスウィッチ 2024.09.15 01:10 Sun4
ブライトンに多才なトルコ代表SBが加入…移籍金は総額48億円に
ブライトンは27日、フェネルバフチェからトルコ代表DFフェルディ・カディオグル(24)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2028年6月30日までの4年となる。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、移籍金は総額3000万ユーロ(約48億4000万円)程度になったという。 トルコ人の父親とオランダ系カナダ人の母親の元、オランダで生まれ育ったカディオグル。NECナイメヘンでプロキャリアをスタートした後、2018年夏に父親の母国であるトルコ屈指の名門フェネルバフチェへステップアップを遂げた。 そのフェネルバフチェではこれまで通算204試合に出場し、18ゴール22アシストを記録。昨シーズンは公式戦51試合に出場するなどフル稼働を見せていた。 また、トルコ代表ではここまで20試合に出場し、先のユーロ2024では安定したパフォーマンスで評価を高めていた。 174㎝の右利きDFは左のサイドバックやウイングバックを主戦場に右サイドバック、セントラルMFでもプレー可能な多才なプレースタイル。爆発的なスピードに加え、中盤的なポジショニングセンスや高いプレス回避能力はブライトンのスタイルに嵌るはずだ。 ファビアン・ヒュルツェラー監督は、アルゼンチン代表DFバレンティン・バルコをセビージャに武者修行に出す形で迎え入れた期待の新戦力への期待を語っている。 「素晴らしいクオリティとキャラクターを備えたプレーヤーを獲得できて、とても興奮しているよ。彼は素晴らしい能力を持ち、力強いランナーで、パスも非常に得意だ」 「彼は主にサイドバックで、右サイドでも左サイドでもプレーできる。さらに、ミッドフィールドの中央でもプレーできる。彼は学ぶことと成長することに非常に熱心なプレーヤーであり、その点を踏まえると、彼がプレミアリーグに適応し、イングランドのフットボールにすぐに適応すると確信しているよ」 2024.08.28 07:00 Wed5