ドイツとイングランドの強豪対決は痛み分け…ケインがPK弾で代表通算50点に到達《UEFAネーションズリーグ》
2022.06.08 05:57 Wed
UEFAネーションズリーグ(UNL)のリーグAグループ3第2節、ドイツ代表vsイングランド代表が7日に行われ、1-1のドローに終わった。
ホームのドイツが主導権を握ったものの、ハヴァーツ、ケインと互いにフィニッシュまで持ち込む、オープンな入りとなる。ただ、10分過ぎには接触プレーで足を痛めたフィリップスがプレー続行不可能となり、14分にベリンガムのスクランブル投入を余儀なくされた。
以降も連動性、コンディション面で優位性を見せるドイツの時間帯が続く。23分には最後尾のシュロッターベックからのロングフィードに対して、ハヴァーツが潰れた背後から飛び出したホフマンがGKとの一対一を制す。ただ、ここはシュロッターベックのフィードのタイミングでのホフマンのオフサイドが取られてゴールは認められず。
前半半ばから終盤にかけてもホームチームの優勢は変わらず。最後尾からの正確なフィード、キミッヒ、ギュンドアンら中盤を経由した形の攻めからチャンスを窺う。とりわけ、高い位置を取る左サイドバックのラウムとミュージアラの左サイドを起点とした攻撃が機能するが、最後のところでイングランドの守備をこじ開けられない。
対するイングランドも攻撃の回数は多くないものの、前半終了間際にはボックス付近で仕掛けたサカのシュートや、得意のセットプレーでゴールを匂わせる場面は作った。
ドイツペースもゴールレスでの折り返しとなった試合。互いに前半と同じメンバーで臨んだ中、開始早々にスコアが動いた。
50分、イングランドを自陣に押し込んだドイツはハヴァーツとのパス交換からキミッヒが、DFマグワイアを釣り出して空いたスペースに右サイドからタイミング良く入り込んだホフマンの足元にパス。ホフマンは素早く右足を振り抜くと、GKピックフォードの手をはじいたシュートがゴールネットへ突き刺さった。
一瞬の隙を突かれて先制を許したイングランドはすぐさま反撃を開始。直後の53分にはボックス手前にドリブルで持ち込んだマウントが渾身のミドルシュートを左隅へ飛ばすが、これはGKノイアーの見事なセーブにはじき出された。
以降、しばらくはアウェイチームの攻勢の時間帯が続いたが、これを冷静に凌ぎ切ったホームチーム。65分には殊勲のホフマンとミュージアラの両翼を下げてニャブリ、ヴェルナーと、よりカウンターシチュエーションで脅威となれる2選手を投入。70分にはラウムの正確な左クロスにファーで反応したミュラーが決定的なシュートを放つが、ニアを射抜いたシュートはGKピックフォードのビッグセーブに阻まれた。
何とか流れを変えたいイングランドは72分にマウントを下げてグリーリッシュ、80分にはサカを下げてボーウェンを続けて投入。すると、この交代策が終盤の攻勢に繋がる。
76分にグリーリッシュの絶妙なクロスからケインに決定機が生まれたイングランドは、以降は完全にドイツを押し込んで際どいシーンを創出していく。
すると、85分にはグリーリッシュの入れたパスがDFクロステルマンに当たってゴール前に流れたボールに反応したケインがDFシュロッターベックと交錯。オンフィールドレビューの結果、この接触がシュロッターベックのファウルと判断され、イングランドにPKが与えられる。これをキッカーのケインが冷静に左隅へ蹴り込み、代表通算ゴール数を「50」の大台に乗せた。
これで勢いづくイングランドは逆転を目指して攻勢を強めたが、ドイツも粘りの守備で2点目は許さず。
この結果、ドイツとイングランドの強豪対決は痛み分けのドローに終わり、両者2戦未勝利となった。
なお、共に今大会初勝利を目指す両チームは11日、イングランドがイタリアとのホームゲーム、ドイツがハンガリーとのホームゲームを戦う予定だ。
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イタリア代表との初戦を1-1のドローで終えたドイツは、初勝利を目指す中2日での一戦に向け、GKノイアー、リュディガー、キミッヒ、ミュラーを除く先発7人を変更。[4-2-3-1]を継続し、前線はハヴァーツを最前線、2列目にホフマン、ミュラー、ミュージアラを配した。一方、グループ最弱と目されたハンガリー代表を相手に0-1の敗戦スタートとなったイングランドは、バウンスバックの勝利を目指して敵地へ乗り込んだ。初戦からは先発5人を入れ替え、ストーンズ、トリッピアー、フィリップス、サカ、スターリングを起用。[3-4-2-1]から[4-2-3-1]に並びを変更し、最前線にケイン、2列目にサカ、マウント、スターリングを並べた。以降も連動性、コンディション面で優位性を見せるドイツの時間帯が続く。23分には最後尾のシュロッターベックからのロングフィードに対して、ハヴァーツが潰れた背後から飛び出したホフマンがGKとの一対一を制す。ただ、ここはシュロッターベックのフィードのタイミングでのホフマンのオフサイドが取られてゴールは認められず。
一方、ピンチを凌いだイングランドもカウンターを起点に反撃を試みる。最前線のケインがきっちりボールを収め、2列目の飛び出しを促していく中、左CKの流れからケイン、ショートカウンターからベリンガムのミドルシュートと続けて際どいシーンを創出した。
前半半ばから終盤にかけてもホームチームの優勢は変わらず。最後尾からの正確なフィード、キミッヒ、ギュンドアンら中盤を経由した形の攻めからチャンスを窺う。とりわけ、高い位置を取る左サイドバックのラウムとミュージアラの左サイドを起点とした攻撃が機能するが、最後のところでイングランドの守備をこじ開けられない。
対するイングランドも攻撃の回数は多くないものの、前半終了間際にはボックス付近で仕掛けたサカのシュートや、得意のセットプレーでゴールを匂わせる場面は作った。
ドイツペースもゴールレスでの折り返しとなった試合。互いに前半と同じメンバーで臨んだ中、開始早々にスコアが動いた。
50分、イングランドを自陣に押し込んだドイツはハヴァーツとのパス交換からキミッヒが、DFマグワイアを釣り出して空いたスペースに右サイドからタイミング良く入り込んだホフマンの足元にパス。ホフマンは素早く右足を振り抜くと、GKピックフォードの手をはじいたシュートがゴールネットへ突き刺さった。
一瞬の隙を突かれて先制を許したイングランドはすぐさま反撃を開始。直後の53分にはボックス手前にドリブルで持ち込んだマウントが渾身のミドルシュートを左隅へ飛ばすが、これはGKノイアーの見事なセーブにはじき出された。
以降、しばらくはアウェイチームの攻勢の時間帯が続いたが、これを冷静に凌ぎ切ったホームチーム。65分には殊勲のホフマンとミュージアラの両翼を下げてニャブリ、ヴェルナーと、よりカウンターシチュエーションで脅威となれる2選手を投入。70分にはラウムの正確な左クロスにファーで反応したミュラーが決定的なシュートを放つが、ニアを射抜いたシュートはGKピックフォードのビッグセーブに阻まれた。
何とか流れを変えたいイングランドは72分にマウントを下げてグリーリッシュ、80分にはサカを下げてボーウェンを続けて投入。すると、この交代策が終盤の攻勢に繋がる。
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これで勢いづくイングランドは逆転を目指して攻勢を強めたが、ドイツも粘りの守備で2点目は許さず。
この結果、ドイツとイングランドの強豪対決は痛み分けのドローに終わり、両者2戦未勝利となった。
なお、共に今大会初勝利を目指す両チームは11日、イングランドがイタリアとのホームゲーム、ドイツがハンガリーとのホームゲームを戦う予定だ。
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