レーティング:リバプール 0-1 レアル・マドリー《CL》
2022.05.29 06:45 Sun
チャンピオンズリーグ(CL)決勝、リバプールvsレアル・マドリーが28日にパリのスタッド・ドゥ・フランスで行われ、0-1で勝利したマドリーが4年ぶり最多14度目の優勝を果たした。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽リバプール採点

GK
1 アリソン 5.5
少ない決定機を決め切られてしまったが、見事なディストリビューションを含めそれ以外は安定したプレーを見せた
DF
66 アレクサンダー=アーノルド 6.0
23歳233日での通算3度目のCL決勝出場でトーマス・ミュラーを抜く最年少記録を樹立。普段以上にバランスを意識しながらも正確なクロスやラストパスで決定機に関与。守備では失点時にヴィニシウスをフリーにしてしまったが、チーム自体のバランスが崩れていたこともあり、責任は問えない
5 コナテ 7.0
高いアスリート能力を買われてマティプに代わって抜擢。求められたヴィニシウスへの守備対応に加え、意表を突く持ち運びで攻撃にアクセントも付けた。チームがリスクを冒して前に出た後のリスク管理でも奮闘し、リバプールのベストプレーヤーだった
4 ファン・ダイク 6.0
相手のエースであるベンゼマを監視しつつ、的確なカバーリング、コーチングでバックラインを統率。失点場面では味方のカバーのために釣り出される形となったが、世界最高峰のセンターバックとしての気概は見せた
ルイス・ディアスを後方支援しつつ、要所でタイミングの良い攻撃参加を披露。守備では失点の場面での中途半端な対応は悔やまれるが、全体を通しては攻守に質の高いパフォーマンスだった
MF
14 ヘンダーソン 6.0
右サイドでのローテーションで攻撃に絡みつつ、守備では豊富な運動量を生かしてスイッチを入れるハイプレス、献身的なプレスバックでチームをけん引
(→ナビ・ケイタ 5.5)
強度高くプレーしたが、シュートを大きくふかすなどやや精度を欠いた
3 ファビーニョ 6.0
中盤のフィルター役として安定した守備対応を継続。マイボール時はプレッシャーが少なかったこともあり、ほぼノーミスの見事な繋ぎを見せた
6 チアゴ 6.0
中盤の底とインサイドの位置を行き来しながらメッセージを込めたパスで攻撃の起点に。守備では味方と連動した動きで良いインターセプトを幾度も見せた。ただ、負傷を抱えながらのプレーということもあり、後半はややパワーダウン
(→フィルミノ 6.0)
攻撃が停滞しかけていた中、巧みなポジショニングと的確な判断で攻撃のギアを上げた
FW
11 サラー 6.0
CL決勝史上最多の6本の枠内シュートを放つなど、リベンジマッチで気迫のこもったパフォーマンス。ただ、クルトワの牙城は破れず。メンディらの好守もあって個での打開は少なかったが、良い形でフリーになって多くのフィニッシュに絡んだ
10 マネ 6.0
前半はカゼミロの脇や2センターバックの間でうまくボールを引き出しながら決定機に関与。ファーストディフェンダーとしての貢献度も高かったが、後半は逃げ切り態勢の相手にうまく守られた
23 ルイス・ディアス 5.5
スピードを生かした高強度のプレッシングで相手の脅威となったが、スーパーなカルバハルとバルベルデのコンビに封じ込まれた
(→ジョタ 5.5)
良い形で試合に入ったが、決定的な仕事はできなかった
監督
クロップ 6.0
試合内容では優勢だったが、クルトワとマドリーの勝負強さに屈す。それでも、胸を張れる準優勝だった
▽レアル・マドリー採点

GK
1 クルトワ 9.0
リベンジに燃えるサラーの4度の決定機を圧巻の反応で凌ぎ切るなど、スーパーセーブ連発でチームを優勝に導く。CL決勝史上に残る圧巻のパフォーマンスだった
DF
2 カルバハル 7.0
万全のコンディションで臨んだ一戦で全盛期の輝きを放つ。ルイス・ディアスへの見事な一対一の対応に加え、バルベルデとバランスを取りながら要所で良い形での飛び出しを見せた
3 ミリトン 6.5
マイボール時は相手の圧力を受ける形となったが、守備では無理の利く対応で相手の強力攻撃陣に立ちはだかった。とりわけ、逃げ切り態勢に入った終盤は高い集中力を維持
4 アラバ 6.5
約1カ月の負傷離脱を経てぶっつけ本番でのプレー。攻守共に本来の出来ではなかったが、百戦錬磨の経験を武器に要所を締める。やはりスーパーなプレーヤーだった
23 メンディ 6.5
攻撃は自重してサラーへの対応に集中。一対一の局面では冷静且つ強度の高い守備で一歩も譲らず
MF
10 モドリッチ 7.0
前半こそ攻撃面でやや窮屈なプレーを強いられたが、守備で気の利いた対応を披露。後半は攻守両面で持ち味を遺憾なく発揮し、抜群のゲームメイクでチームを勝利に導く
(→セバージョス -)
14 カゼミロ 7.0
前半は自身の脇をうまく使われたが、読みとフィジカルを生かした守備で傷口を広げず。後半はチームの修正によって良い形での潰しが光った
8 クロース 7.0
守備では相手のフィジカルアスリートに対してよく戦い、攻撃では決定的なパスこそ少なかったが、的確なボール捌きでビルドアップに貢献
FW
15 バルベルデ 7.5
狙っていた絶妙な背後からのランニングと正確なクロスで決勝点をアシスト。カルバハルと共に攻守両面で見事なハードワークを続け、フィールドプレーヤーではMOMに相応しい活躍だった
(→カマヴィンガ -)
9 ベンゼマ 6.5
6戦連発や1シーズンでのCL最多得点記録更新はならずも、頼れるエースとして前線の起点として存在感を放った。ボールが入る回数は多くなかったが、ミスの少なさと的確な捌きが光った
20 ヴィニシウス 7.0
コナテの壁に苦しんだが、若きエースとしてチームを優勝に導く決勝点を記録。後半はカウンターの起点として存在感を示しつつ、献身的なプレスバックでメンディをサポートした。
(→ロドリゴ -)
監督
アンチェロッティ 6.5
頼れる守護神にだいぶ救われたが、慌てず騒がずの的確な采配で難敵撃破。史上初となる通算4度目のビッグイヤー制覇を成し遂げる
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
クルトワ(レアル・マドリー)
CL決勝史上最多9セーブでリバプールの強力攻撃陣を無失点に抑え、待望のCL初制覇を達成。文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ。さらに、今大会を通じての59セーブは史上最多となり、ベンゼマと共に今大会のMVPとも言える圧巻の活躍だった。
リバプール 0-1 レアル・マドリー
【レアル・マドリー】
ヴィニシウス(後14)
▽リバプール採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 アリソン 5.5
少ない決定機を決め切られてしまったが、見事なディストリビューションを含めそれ以外は安定したプレーを見せた
DF
66 アレクサンダー=アーノルド 6.0
23歳233日での通算3度目のCL決勝出場でトーマス・ミュラーを抜く最年少記録を樹立。普段以上にバランスを意識しながらも正確なクロスやラストパスで決定機に関与。守備では失点時にヴィニシウスをフリーにしてしまったが、チーム自体のバランスが崩れていたこともあり、責任は問えない
高いアスリート能力を買われてマティプに代わって抜擢。求められたヴィニシウスへの守備対応に加え、意表を突く持ち運びで攻撃にアクセントも付けた。チームがリスクを冒して前に出た後のリスク管理でも奮闘し、リバプールのベストプレーヤーだった
4 ファン・ダイク 6.0
相手のエースであるベンゼマを監視しつつ、的確なカバーリング、コーチングでバックラインを統率。失点場面では味方のカバーのために釣り出される形となったが、世界最高峰のセンターバックとしての気概は見せた
26 ロバートソン 6.0
ルイス・ディアスを後方支援しつつ、要所でタイミングの良い攻撃参加を披露。守備では失点の場面での中途半端な対応は悔やまれるが、全体を通しては攻守に質の高いパフォーマンスだった
MF
14 ヘンダーソン 6.0
右サイドでのローテーションで攻撃に絡みつつ、守備では豊富な運動量を生かしてスイッチを入れるハイプレス、献身的なプレスバックでチームをけん引
(→ナビ・ケイタ 5.5)
強度高くプレーしたが、シュートを大きくふかすなどやや精度を欠いた
3 ファビーニョ 6.0
中盤のフィルター役として安定した守備対応を継続。マイボール時はプレッシャーが少なかったこともあり、ほぼノーミスの見事な繋ぎを見せた
6 チアゴ 6.0
中盤の底とインサイドの位置を行き来しながらメッセージを込めたパスで攻撃の起点に。守備では味方と連動した動きで良いインターセプトを幾度も見せた。ただ、負傷を抱えながらのプレーということもあり、後半はややパワーダウン
(→フィルミノ 6.0)
攻撃が停滞しかけていた中、巧みなポジショニングと的確な判断で攻撃のギアを上げた
FW
11 サラー 6.0
CL決勝史上最多の6本の枠内シュートを放つなど、リベンジマッチで気迫のこもったパフォーマンス。ただ、クルトワの牙城は破れず。メンディらの好守もあって個での打開は少なかったが、良い形でフリーになって多くのフィニッシュに絡んだ
10 マネ 6.0
前半はカゼミロの脇や2センターバックの間でうまくボールを引き出しながら決定機に関与。ファーストディフェンダーとしての貢献度も高かったが、後半は逃げ切り態勢の相手にうまく守られた
23 ルイス・ディアス 5.5
スピードを生かした高強度のプレッシングで相手の脅威となったが、スーパーなカルバハルとバルベルデのコンビに封じ込まれた
(→ジョタ 5.5)
良い形で試合に入ったが、決定的な仕事はできなかった
監督
クロップ 6.0
試合内容では優勢だったが、クルトワとマドリーの勝負強さに屈す。それでも、胸を張れる準優勝だった
▽レアル・マドリー採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 クルトワ 9.0
リベンジに燃えるサラーの4度の決定機を圧巻の反応で凌ぎ切るなど、スーパーセーブ連発でチームを優勝に導く。CL決勝史上に残る圧巻のパフォーマンスだった
DF
2 カルバハル 7.0
万全のコンディションで臨んだ一戦で全盛期の輝きを放つ。ルイス・ディアスへの見事な一対一の対応に加え、バルベルデとバランスを取りながら要所で良い形での飛び出しを見せた
3 ミリトン 6.5
マイボール時は相手の圧力を受ける形となったが、守備では無理の利く対応で相手の強力攻撃陣に立ちはだかった。とりわけ、逃げ切り態勢に入った終盤は高い集中力を維持
4 アラバ 6.5
約1カ月の負傷離脱を経てぶっつけ本番でのプレー。攻守共に本来の出来ではなかったが、百戦錬磨の経験を武器に要所を締める。やはりスーパーなプレーヤーだった
23 メンディ 6.5
攻撃は自重してサラーへの対応に集中。一対一の局面では冷静且つ強度の高い守備で一歩も譲らず
MF
10 モドリッチ 7.0
前半こそ攻撃面でやや窮屈なプレーを強いられたが、守備で気の利いた対応を披露。後半は攻守両面で持ち味を遺憾なく発揮し、抜群のゲームメイクでチームを勝利に導く
(→セバージョス -)
14 カゼミロ 7.0
前半は自身の脇をうまく使われたが、読みとフィジカルを生かした守備で傷口を広げず。後半はチームの修正によって良い形での潰しが光った
8 クロース 7.0
守備では相手のフィジカルアスリートに対してよく戦い、攻撃では決定的なパスこそ少なかったが、的確なボール捌きでビルドアップに貢献
FW
15 バルベルデ 7.5
狙っていた絶妙な背後からのランニングと正確なクロスで決勝点をアシスト。カルバハルと共に攻守両面で見事なハードワークを続け、フィールドプレーヤーではMOMに相応しい活躍だった
(→カマヴィンガ -)
9 ベンゼマ 6.5
6戦連発や1シーズンでのCL最多得点記録更新はならずも、頼れるエースとして前線の起点として存在感を放った。ボールが入る回数は多くなかったが、ミスの少なさと的確な捌きが光った
20 ヴィニシウス 7.0
コナテの壁に苦しんだが、若きエースとしてチームを優勝に導く決勝点を記録。後半はカウンターの起点として存在感を示しつつ、献身的なプレスバックでメンディをサポートした。
(→ロドリゴ -)
監督
アンチェロッティ 6.5
頼れる守護神にだいぶ救われたが、慌てず騒がずの的確な采配で難敵撃破。史上初となる通算4度目のビッグイヤー制覇を成し遂げる
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
クルトワ(レアル・マドリー)
CL決勝史上最多9セーブでリバプールの強力攻撃陣を無失点に抑え、待望のCL初制覇を達成。文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ。さらに、今大会を通じての59セーブは史上最多となり、ベンゼマと共に今大会のMVPとも言える圧巻の活躍だった。
リバプール 0-1 レアル・マドリー
【レアル・マドリー】
ヴィニシウス(後14)
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アンチェロッティ、ファン・ダイクの危険タックルに「ビデオを見ればレッド」
▽ナポリを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のグループC最終節リバプール戦での判定に不満を示した。イギリス『スカイ・スポーツ』が指揮官のコメントを伝えた。 ▽決勝トーナメント進出を懸けた3位のリバプール(勝ち点6)、首位のナポリ(勝ち点9)によるグループC最大の大一番。試合は前半34分にFWモハメド・サラーのゴールで先制に成功したリバプールが、試合終盤のナポリの猛攻をGKアリソン・ベッカーのビッグセーブで凌ぎ、1-0で勝利。この結果、同時刻開催で勝利したパリ・サンジェルマンが首位通過、リバプールが2位通過を果たし、ナポリは3位敗退でヨーロッパリーグ(EL)に回ることになった。 ▽ただ、同試合では前半立ち上がりの13分にリバプールDFヴィルヒル・ファン・ダイクがナポリFWドリエス・メルテンスに見舞ったハードチャージに関する判定がひとつのターニングポイントになった。 ▽同場面ではルーズボールに反応したファン・ダイクがスライディングでクリアを試みた際、先にボールに触ったものの、後方で反応していたメルテンスの左脛の内側に足裏を見せたハードチャージを見舞った。幸い、メルテンスに大きなケガはなかったが脛の骨折やヒザ、足首のじん帯を損傷する可能性もある非常に危険なプレーだったと言わざるを得なかった。 ▽結局、主審はファン・ダイクが先にボールを触っていたとの判断からイエローカードの掲示に留まったが、試合後の公式会見に出席したアンチェロッティ監督はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が用いられれば、退場の可能性が高かったとの持論を展開した。 「ビデオで確認すれば、レッドカードだった」 「VARに関する大きくの議論があるが、VARがチャンピオンズリーグに来るのはあまりに遅すぎた」 ▽一方、ファウルの当事者となったファン・ダイクは自身のプレーの正当性を主張している。イギリス『インデペンデント』がオランダ代表DFのコメントを伝えた。 「それは全く悪いチャレンジだったとは思っていない。不運なことに私は彼と接触してしまったが、自分に彼を傷つける意図やあのような接触を意図していなかった」 「僕はボールにチャレンジしていたし、スリッピーなピッチで滑った結果、彼に接触してしまった。ただ、それもフットボールのひとつの側面だ」 ▽今回のプレーに関しては識者の間でも意見が分かれる難しい判断だったが、ナポリ側とすれば、同選手の退場か否かで試合の流れが大きく変わっていたと考えており、VARの有無を含めて少し不公平な判定と感じたようだ。 ▽なお、欧州サッカー連盟(UEFA)は先日にCL決勝トーナメントからのVAR導入を発表している。 ◆危険なプレーに間違いはないが… https://twitter.com/tancredipalmeri/status/1072818266563862528 2018.12.12 23:17 Wed5
