「今日はクラブでの僕の冒険が終わる思い出深き日」 ファン・デ・ベークがユナイテッドに別れ
2024.07.10 19:40 Wed
ファン・デ・ベークがユナイテッド退団を明らかに
元オランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベーク(27)がマンチェスター・ユナイテッド退団を発表した。2020年9月にアヤックスからユナイテッド入りしてからというもの、パッとせずのファン・デ・ベーク。不遇感もあるが、出番が見込めるタイミングで負傷したりとチャンスも不意にし、今年1月には2022年1月のエバートン行きに続くローンでフランクフルトに活躍の場を求めた。
だが、ドイツでも思ったように出番を掴めず、ブンデスリーガ8試合に出場したのみに。買取オプションが付いてのローン移籍だったが、フランクフルトは行使に動かず。この夏はひとまずユナイテッドに戻ったが、改めてクラブ探しが取り沙汰され、新天地に挙がるのがジローナだ。
昨季のラ・リーガで3位躍進を遂げたスペインのチーム行きが濃厚視されるなか、自身のインスタグラムでユナイテッド退団の旨を報告。個人として馴染み切れず、苦しい日々が続いたが、あらゆる方面に感謝の言葉を送った。
「親愛なるマンチェスター・ユナイテッドのファミリー。今日はクラブでの僕の冒険が終わる思い出深き日になる。長年にわたるみんなのサポートに感謝する。マンチェスター・ユナイテッドに来た瞬間から、手厚い歓迎を感じたし、それに感謝したい」
「みんなの幸運を祈る。また会おう」
だが、ドイツでも思ったように出番を掴めず、ブンデスリーガ8試合に出場したのみに。買取オプションが付いてのローン移籍だったが、フランクフルトは行使に動かず。この夏はひとまずユナイテッドに戻ったが、改めてクラブ探しが取り沙汰され、新天地に挙がるのがジローナだ。
「親愛なるマンチェスター・ユナイテッドのファミリー。今日はクラブでの僕の冒険が終わる思い出深き日になる。長年にわたるみんなのサポートに感謝する。マンチェスター・ユナイテッドに来た瞬間から、手厚い歓迎を感じたし、それに感謝したい」
「快適に過ごさせてくれたクラブのみんなにもだ。この数年間を忘れられないものとしてくれたすべてのファンにもね。フットボール面以外でも、ここで2人の子供が生まれたし、マンチェスターは僕らの心でずっと特別な場所であり続けることだろう」
「みんなの幸運を祈る。また会おう」
1
2
ドニー・ファン・デ・ベークの関連記事
マンチェスター・ユナイテッドの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
ドニー・ファン・デ・ベークの人気記事ランキング
1
ファン・デ・ベークがジローナ移籍で少しずつ心身ともに充実…“70分プレー”は2年7カ月ぶり「最近ますます元気になったよ」
元オランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークが新天地で心身ともに充実してきたようだ。オランダ『Voetbal International』が伝える。 CLのベスト4進出など、アヤックスで近年最高の時期を彩ったのち、マンチェスター・ユナイテッドへ羽ばたいたファン・デ・ベーク。 ところが、ブルーノ・フェルナンデスとポジションが被った結果、待てど暮らせどプレータイムが増えず。エバートンへのレンタル放出を皮切りに、2度の大きなケガにも苦しんだ。 主力だったオランダ代表から完全フェードアウトし、今夏とうとうマンチェスターにお別れ。CL初出場のジローナが新天地となった。 開幕当初は途中出場が続き、まだコンディションが万全ではなかった様子だったが、9月29日のラ・リーガ第8節・セルタ戦で先発出場し、加入後最長となる76分間プレー。 2日にCLフェイエノールト戦を控え、ファン・デ・ベークは「オランダのクラブと対戦するのは久しぶりだよ!」と喜びつつ、セルタ戦を振り返って、コンディションに言及した。 「あんなに長くプレーしたのは久しぶりだったね(笑) ここ4年くらいで70分とか90分はほとんどない(※)。これを大きなこととせず、単なる一歩にしないといけないね」 (※)公式戦で70分以上のプレーは、ユナイテッドからエバートンへレンタル移籍していた2022年3月13日のウルブス戦以来。今のところ、フル出場もこの一戦が最後となっている 「僕はいかなる過去でもあまり振り返らない。先を視るほうが好きだし、そのほうが気分も高揚する。最近はますます元気になってる感じかな。良いステップだし、もうコンディションに不足もない。重要なのは、今日のコンディションをキープし続けることだね」 「いまの僕は順調だよ」 2024.10.02 16:40 Wed2
悲劇の事故から2年9カ月…元アヤックスMFヌーリが少しずつ快方へ向かう
2017年に不整脈による発作から脳に重大な損傷を負った元アヤックスのオランダ人MFアブデラク・ヌーリ(22)は少しずつ快方に向かっている。オランダ『AD』が伝えている。 “アッピー”の愛称で知られ、今後アヤックスとオランダ代表の次代を担う逸材攻撃的MFとして活躍が期待されていたヌーリ。 <div style="margin:0 auto; min-width:300px; "><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJmb3hXcXhnRiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> だが、2017年7月に行われたブレーメンとのプレシーズンマッチの際に不整脈を起こして突如ピッチに倒れ、意識不明の重体のままドクターヘリで救急搬送された。さらに、アヤックス側の初期対応のまずさもあり、その後に脳に重大な損傷を負ったことが判明。この影響でヌーリは志半ばでフットボーラーとしてのキャリアに突然終止符が打たれることになった。 その後、昏睡状態から覚めて家族の呼びかけに反応できるまで回復していたヌーリに関して、その家族はオランダのテレビ番組『De Wereld Draait Door』で現在の状態について語っている。 兄弟のアブデラヒムは自宅療養が続くヌーリが、昏睡状態から覚めて調子が良いときには眉などの表情を使ってコミュニケーションを取っていること。また、リビングルームで一緒にフットボールをテレビ観戦していることを明かした。その一方で、依然として寝たきりの状態であり、多くの場面で家族のサポートが必要であることも認めている。 「今は自宅にいるのだから、病院にいた頃よりも間違いなく快方に向かっているよ。彼は自分が何処にいるのかを認識しているし、昏睡状態ではなく完全に覚醒状態にある」 「アッピーは眠ったり、くしゃみをするし、食事を取ってゲップなんかもしているよ。ただ、ベッドから起き上がったりはできない。だから、依然として家族の助けが必要な状態だ」 「家族は彼に病気であると思わせたくないから、いつでも話しかけているんだ。時には一緒にリビングでフットボールを観戦することもあるよ」 「そして、試合を一緒に見ているとき、アッピーがいかにフットボールを愛しているかを気付かさせられるんだ。彼は度々、自分の感情を表現している。時には感情的にもなるけど、いつもは笑顔でいるよ」 「家族にとっては嬉しいことなんだ。どんな辛いことがあってもアッピーの笑顔にみんなが救われているよ」 また、『De Wereld Draait Door』ではアヤックスとオランダの世代別で親交があったバルセロナMFフレンキー・デ・ヨング、アヤックスMFドニー・ファン・デ・ベークとのエピソードも紹介されている。 昨夏にバルセロナ移籍を決断したデ・ヨングは、そのことを親友に伝えた際のエピソードを紹介。 「昨年の夏にアッピーに話しかけたんだ。彼の横に座っていたとき、彼のお母さんがちょうど来てアッピーにこう尋ねたんだ。『アッピー、フレンキーは何処に行くべきなの? バルセロナ?』すると、アッピーはすぐに(同委の意味で)眉を上げたんだ。僕たちにとって特別な瞬間だったよ」 また、長らく一番近くでヌーリのプレーを見続けてきたファン・デ・ベークは、「アッピーは常に僕の一歩先を歩んでいた。いつもピッチに出るのが楽しみだったよ。彼とのプレーはいつでも僕にとって喜びだったからね」と、親友との充実した日々を振り返っている。 悲劇の事故から2年9カ月を経て少しずつ快方に向かっていることがわかったヌーリだが、日常生活に復帰するまでには未だ多くの時間が必要な模様だ。 2020.03.27 14:05 Fri3
ユナイテッドのホイルンド獲得オファーをアタランタが拒否…交渉に含まれた選手に全く興味示さず155億円を要求
マンチェスター・ユナイテッドが獲得を目指すデンマーク代表FWラスムス・ホイルンド(20)だが、アタランタはオファーを拒否したという。『The Athletic』が伝えた。 ストライカーの獲得を目指すユナイテッド。当初のターゲットはトッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインだったが、現在はバイエルンへの移籍に傾いている状況だ。 ユナイテッドは今夏の移籍市場での動きが鈍く、ここまではチェルシーのイングランド代表MFメイソン・マウントを獲得したのみ。長いこと話を進めているインテルの元カメルーン代表GKアンドレ・オナナに関しては、折り合いがついていない状況だ。 ユナイテッドは今夏の移籍市場で1億ポンド(約181億円)の予算を立てており、その中でやりくりしたい状況。ホイルンドに関しても、移籍金を抑えるために選手を含めたオファーを出していたようだ。 アタランタはホイルンドに対して8550万ポンド(約154億8000万円)の値札をつけている状況。ただ、ユナイテッドは高過ぎると感じているという。 そして、アタランタはユナイテッドが提示している選手には全く興味がない様子。移籍金の支払いで問題を解決することを望んでいるようだ。 ユナイテッドは選手獲得のために売却も進めており、ブラジル代表MFフレッジやオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベーク、スコットランド代表MFスコット・マクトミネイ、イングランド代表GKディーン・ヘンダーソン、スウェーデン代表FWアンソニー・エランガが売却候補。多額の移籍金を手にしたい考えがあるが、こちらもうまく交渉が進展していない。 ホイルンドの代役は候補も探しているとされており、先にまとめたいのはオナナとも。果たして、今夏の移籍市場でどう立ち回るのか。クラブ売却も含め、複雑さは拭えなそうだ。 2023.07.13 22:50 Thu4
ジローナに痛手…中盤の主力MFマルティンが左モモのケガで5週間の離脱に
ジローナは18日、スペイン人MFイバン・マルティンの負傷を発表した。 マルティンは15日に行われたバレンシア戦に先発出場したが、プレー中に左足を負傷し37分にMFドニー・ファン・デ・ベークとの交代を余儀なくされた。 クラブの発表によれば、18日に検査を受けたマルティンは左足大腿二頭筋の腱に損傷が見つかったとのこと。なお、離脱期間は約5週間になるとのことだ。 2022年冬にビジャレアルからレンタル移籍でジローナに加入したマルティンは、加入初年度にラ・リーガ昇格に貢献すると、1年間のレンタル延長を経て、2023年夏に完全移籍。 攻撃的MFとしてミチェル監督から絶大な信頼を得ており、これまで在籍3年間で公式戦117試合に出場し9ゴール10アシストを記録。今季もここまで公式戦32試合に出場し1ゴール1アシストを記録していた。 2025.03.19 10:30 Wedマンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
1
元ユナイテッドSDがFAに復帰…新設のチーフ・フットボール・オフィサーに就任
元マンチェスター・ユナイテッドのスポーツディレクター(SD)、ダン・アシュワース氏が、イングランドサッカー協会(FA)に復帰することになった。 FAは14日、アシュワース氏が新設のチーフ・フットボール・オフィサーに就任すると発表。同職ではイングランド代表の男女チームと緊密に連携していくことになるという。 昨年12月にユナイテッドのSDをわずか5カ月で退任したアシュワース氏。それ以前にはブライトン&ホーヴ・アルビオン、ニューカッスルで手腕を発揮しており、国内外のクラブからのオファーも想定されていたが、2018年まで6年間に渡って勤務していたFAに復帰することになった。 アシュワース氏は、セント・ジョージズ・パークの再開発を監督し、2028年に開催されるユーロ2028の共催に向け、競技施設とピッチの改善を目指す。 さらに、この新役職は、男子フットボールのテクニカルディレクターであるジョン・マクダーモット氏と緊密に連携するとともに、FAの最高経営責任者(CEO)であるマーク・ブリンガム氏とも連携する。 また、イングランド国内の地元出身のコーチの育成にも携わる予定だという。 2025.05.15 16:30 Thu2
リーズの正GKメリエが退団を希望、ユナイテッドら強豪3クラブが関心か
リーズ・ユナイテッドのU-21フランス代表GKイラン・メリエ(23)がステップアップを望んでいるようだ。イギリス『フットボール・インサイダー』が伝えている。 メリエは2020年7月にロリアンからリーズへ加入。1年目から定位置を固めると、2年目の昨シーズンはプレミアリーグの全38試合にフルタイム出場を果たし、今シーズンもここまでの全30試合に出場している。 一方で、リーズは昨シーズン同様に苦しい残留争いを強いられており、仮にもチャンピオンシップ(イングランド2部)降格となれば、メリエや元スペイン代表FWロドリゴ・モレノ(32)といった複数の主力選手の売却もあり得るとされる。 そんななかでメリエ本人はチームが残留か降格かにかかわらず退団を希望。リーズは4000万ポンド(約66億2000万円)の値札をつけ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、チェルシーが関心を寄せているという。 メリエはプレミアリーグ残留をノルマとし、決して強豪とは言えないリーズで通算122試合に出場して199失点。その一方、30試合でクリーンシートを達成している。その能力はビッグクラブ間で少なからず評価されているようだ。 2023.04.14 19:53 Fri3
「望んでいた以上の終わり方」守田英正の反撃弾から逆転劇締めのアモリム監督、5年過ごしたスポルティングへ「信じられないような冒険だった」
スポルティングCPのルベン・アモリム監督がラストゲームを振り返った。ポルトガル『A Bola』が伝えた。 10日、スポルティングはプリメイラ・リーガ第11節でブラガと対戦。敵地に乗り込み、マンチェスター・ユナイテッドの指揮官へ就任するアモリム監督のラストゲームを戦った。 前半のうちに2点を先行される苦しい展開も、56分から出場した日本代表MF守田英正が2分後にCKから押し込んで反撃。デンマーク代表MFモルテン・ヒュルマンドのミドルで追いつくと、終盤にはU-21デンマーク代表FWコンラッド・ハーダーが2点を重ね、4-2の逆転勝利を収めた。 逆転劇で開幕から11連勝とし、スポルティングでの有終の美を飾ったアモリム監督。「望んでいた以上の結果だった」と試合を振り返っている。 「苦しまない方がよかったが、望んでいた以上の終わり方だった。選手たちは信じられないほど素晴らしかった」 「試合の入りは良くなかった。ゆっくりと、ヨーロッパの他のチームが我々にしてくるようなことをして、時間が過ぎてしまった。2回トランジションの部分で、避けられたはずの2失点を喫してしまった。だが、後半は信じられないほど素晴らしかった」 「この冒険は今日で終わりを迎えるが、特別な瞬間だったし、これ以上のことは望めなかった」 また、2020年3月から始まったスポルティングでの6シーズンを回想。プリメイラ・リーガを2度、タッサ・デ・ポルトガルを2度制したなか、4位で終えたシーズンもサポートしてくれたと周囲への感謝を述べた。 「結果は完璧ではなかった。こんなに勝てるとは思っていなかったが、もっと勝てたはずだ。矛盾しているようだが、理にかなっている」 「練習場や遠征で経験したこと、人々との繋がりという点においては、信じられないような冒険だった。みんなにも体験してほしい冒険だった」 「とても幸せだったし、孤独を感じたことは一度もなかった。1つのクラブで5年間を過ごし、4位でリーグを終えても孤独を感じない監督というのはとても特別なものだ。今やスポルティングは特別なクラブだ。クラブもまた、その瞬間を生きているのだから」 さらに、自らが去るスポルティングの今後にも言及。選手たちの姿勢が変わらなければ、新監督のもとで成功を掴めると考えているようだ。 「スポルティングには前進するためのすべてがある。スポルティングの将来がどうなるかよりも、私の将来がどうなるかの方が不確かなことが多い」 「私はクラブが自分の道を進むと確信している。難しいだろうし、話し合うことや指示も変わるかもしれないが、選手たちが謙虚であり続ければ、やってくる監督は素晴らしい仕事をするだろう。ここの選手たちは本当に特別な存在だから」 11日から就任するマンチェスター・ユナイテッドについてもコメント。元スポルティングのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが歓迎の意も示すなか、新天地でも選手の力になりたいと意気込んだ。 「ブルーノは私や仲間のことも知っている。今はより情熱的かもしれないが、そうでない時期もあるだろう(笑)。だが、彼や他の選手たちが喜んでいることを願っている」 「その要素が、チームが良いプレーをする上で大半を占める。スポルティングの選手たちと同じように、マンチェスター・ユナイテッドの選手たちの力にもなれればと思っている」 <span class="paragraph-title">【動画】守田英正が逆転の流れ生む! ブラガvsスポルティング ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="GMmUPjZO2l0";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.11 19:22 Mon4
今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon5