ネットに足が引っ掛かっても…元イングランド代表FWキャロルがライン上で執念のクリア

2021.12.12 20:16 Sun
Getty Images
レディングの元イングランド代表FWアンディ・キャロル(32)が執念のクリアでチームを救った。昨季ニューカッスルを退団しフリーとなっていたキャロルは、11月15日に2022年1月までの短期契約でチャンピオンシップ(イングランド2部)のレディングに加入した。

加入直後の第18節ノッティンガム・フォレスト戦で途中出場を果たすと、第20節スウォンジーでは先発出場して1得点。すでにキーマンとなっている。
11日に行われた第22節のWBAとのアウェイゲームでも3試合連続となる先発出場。この日は得点こそ奪えなかったが、あわやのピンチを救って見せた。

互いにゴールレスで迎えた38分、レディングは相手CKをキャロルがヘディングでクリア。しかし、このこぼれ球をボレーで狙われてしまう。シュートは味方にあたりゴールの中へ。しかし、これをラインギリギリでキャロルが再びヘディングクリアする。
しかし、そのキャロルの動きは尋常ではなかった。最初にヘディングでクリアした際に勢い余ってネットイン。足が引っかかるというオマケつきだったが、その状態でも飛んできたボールに対してヘッドでクリア。執念で頭を出してクリアし、チームを助けた。

魂のクリアにはファンも大騒ぎだ。「キャロル凄え」、「私のAC9」、「すぐにニューカッスルに戻ってきます」、「最後の砦になってて笑っちゃった」、「ナイスプレー!キャロル」など、称賛の声が相次いだ。

辛うじて危機を脱したレディングだったが、62分に先制点を献上。残念ながらキャロルの奮闘は実らず、0-1で敗れている。

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