ユナイテッドvsリバプールは痛み分け…逆転負け回避のクロップのチームは2位転落【プレミアリーグ】
2024.04.08 01:32 Mon
プレミアリーグ第32節、マンチェスター・ユナイテッドvsリバプールが7日にオールド・トラッフォードで行われ、2-2のドローに終わった。なお、リバプールのMF遠藤航は69分までプレーした。
6位のユナイテッド(勝ち点48)は前節、直近のリーグ戦で12試合無敗の相性が良いチェルシーとアウェイで対戦。一時2-3と逆転まで持っていったが、後半最終盤の連続失点によって3-4の逆転負け。対ブルーズ13戦ぶりの敗戦によって2戦未勝利のチームは、トップ4争いから実質的に脱落となった。その厳しい敗北からのバウンスバックを図った中2日のビッグマッチでは先発2人を変更。負傷のヴァランに代わってカンブワラ、アントニーに代えてラッシュフォードを起用した。
対する首位のリバプール(勝ち点70)は前節、アンフィールドで最下位のシェフィールド・ユナイテッドと対戦。マク・アリスターのスーパーミドルや、ロバートソンとガクポの途中出場コンビで奪ったダメ押しゴールによって3-1の快勝。リーグ2連勝で首位を堅持した。週明けにヨーロッパリーグ(EL)のアタランタ戦を控える過密日程の中、今季公式戦2戦未勝利の相手にリベンジを狙った一戦では先発3人を変更。ジョー・ゴメス、コナテ、グラフェンベルフに代えてロバートソン、クアンサー、遠藤を起用した。
試合は中2日の過密日程を感じさせない高いテンションでスタート。開始直後にはカウンターからブルーノ・フェルナンデスのスルーパスに抜け出したガルナチョがGKをかわしてゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定。
この直後の3分にはサラーのラストパスに抜け出したソボスライがボックス左でGKオナナと一対一のビッグチャンスを迎えるが、これはオナナの見事な左手のワンハンドセーブにはじき出される。
左サイドのロバートソンとルイス・ディアスを起点にヌニェス、サラーが効果的にアタッキングサードでアクセントを付け、サラー、ソボスライが再三ボックス付近で足を振って際どいシーンを作り出す。
流れの中では仕留め切れずにいたが、23分にはロバートソンの右CKをボックス右のヌニェスが頭でフリックしてゴール前に流すと、これにフリーで反応したディアスがピッチに叩きつける右足ボレーでゴールネットを揺らした。
失点以降も守勢を撥ね返せないユナイテッドは、ロングカウンターやセットプレーに活路を見いだそうとするが、リバプールの集中した守備を前にフィニッシュまで持ち込むことができず。
前半終盤にかけてもリバプール優勢の時間が続く。だが、GKオナナの再三の好守に加えて、ユナイテッドのディフェンスラインの身体を張った守備に、リバプールの攻撃陣が少しずつフィニッシュの精度を乱されたこともあり、試合は最少得点差のまま折り返す形となった。
結局、前半はシュート0という厳しい内容となったが、後半も同じメンバーで臨んだユナイテッド。引き続き押し込まれる入りとなったが、思わぬ形からこの試合のファーストシュートが同点ゴールに繋がった。
50分、リバプール最後尾のクアンサーの不用意な横パスを狙っていたブルーノ・フェルナンデスがGKケレハーの前目のポジションを見極めてセンターサークルから右足ダイレクトシュートを放つと、このロングシュートが無人のゴールへ決まった。
相手のミスを突いて同点ゴールによってオールド・トラッフォードの空気が一変すると、赤い悪魔は直後にもガルナチョのミドルシュートやセットプレーから続けて際どいシーンを作り出す。
一方、想定外の失点でやや動揺も見受けられたリバプールも時間の経過と共に落ち着きを取り戻し、勝ち越しゴールを目指して攻勢を強める。だが、サラー、ディアスのお膳立てから訪れた決定機をヌニェスがフイにするなど前半同様に仕上げの部分で苦しむ。
完全にイーブンな展開が続く中、65分を過ぎて両ベンチが動く。ユナイテッドは筋肉系を痛めたラッシュフォードを下げてアントニーを投入。これに対してリバプールはブラッドリー、ソボスライに代えてジョー・ゴメス、カーティス・ジョーンズを同時投入した。
すると、この交代直後に試合が動いた。67分、カゼミロからメイヌーへの縦パスを起点にユナイテッドが押し込むと、左サイドでのガルナチョ、ワン=ビサカの短い繋ぎからボックス左のメイヌーの足元にボールが入る。ここでメイヌーが見事な右足の反転シュートをゴール右隅の完璧なコースに突き刺した。
前半の展開を考えると、信じがたい形で逆転を許したリバプールはこの失点直後に2枚替えを敢行。遠藤、ヌニェスを下げてエリオット、ガクポとより攻撃的なカードを切った。
ここからリスクを冒して攻勢を仕掛けるリバプールは、ディアスの枠を捉えた鋭いミドルシュート。そのこぼれに詰めたサラーのシュートなど決定機を作り出すと、82分にはボックス内で仕掛けたエリオットがワン=ビサカのファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのサラーが冷静にGKオナナが飛んだ逆サイドに突き刺し、84分の同点ゴールとした。
土壇場で振り出しに戻った試合は、FAカップの前回対戦同様に痺れる最終盤の攻防に。7分が加えられた後半アディショナルタイムにはリバプールがディアス、ユナイテッドがアントニーと試合を決めるチャンスが訪れたが、共に仕留め切ることはできなかった。
この結果、白熱の名門対決は2-2の痛み分けに終わり、リバプールは得失点差でアーセナルに上回られて2位に転落となった。
6位のユナイテッド(勝ち点48)は前節、直近のリーグ戦で12試合無敗の相性が良いチェルシーとアウェイで対戦。一時2-3と逆転まで持っていったが、後半最終盤の連続失点によって3-4の逆転負け。対ブルーズ13戦ぶりの敗戦によって2戦未勝利のチームは、トップ4争いから実質的に脱落となった。その厳しい敗北からのバウンスバックを図った中2日のビッグマッチでは先発2人を変更。負傷のヴァランに代わってカンブワラ、アントニーに代えてラッシュフォードを起用した。
対する首位のリバプール(勝ち点70)は前節、アンフィールドで最下位のシェフィールド・ユナイテッドと対戦。マク・アリスターのスーパーミドルや、ロバートソンとガクポの途中出場コンビで奪ったダメ押しゴールによって3-1の快勝。リーグ2連勝で首位を堅持した。週明けにヨーロッパリーグ(EL)のアタランタ戦を控える過密日程の中、今季公式戦2戦未勝利の相手にリベンジを狙った一戦では先発3人を変更。ジョー・ゴメス、コナテ、グラフェンベルフに代えてロバートソン、クアンサー、遠藤を起用した。
この直後の3分にはサラーのラストパスに抜け出したソボスライがボックス左でGKオナナと一対一のビッグチャンスを迎えるが、これはオナナの見事な左手のワンハンドセーブにはじき出される。
開始直後にチャンスを作り合った両者は、ボール保持率こそほぼ五分も連動性、プレー精度で力の差が出始めて、アウェイチームのワンサイドゲームに。
左サイドのロバートソンとルイス・ディアスを起点にヌニェス、サラーが効果的にアタッキングサードでアクセントを付け、サラー、ソボスライが再三ボックス付近で足を振って際どいシーンを作り出す。
流れの中では仕留め切れずにいたが、23分にはロバートソンの右CKをボックス右のヌニェスが頭でフリックしてゴール前に流すと、これにフリーで反応したディアスがピッチに叩きつける右足ボレーでゴールネットを揺らした。
失点以降も守勢を撥ね返せないユナイテッドは、ロングカウンターやセットプレーに活路を見いだそうとするが、リバプールの集中した守備を前にフィニッシュまで持ち込むことができず。
前半終盤にかけてもリバプール優勢の時間が続く。だが、GKオナナの再三の好守に加えて、ユナイテッドのディフェンスラインの身体を張った守備に、リバプールの攻撃陣が少しずつフィニッシュの精度を乱されたこともあり、試合は最少得点差のまま折り返す形となった。
結局、前半はシュート0という厳しい内容となったが、後半も同じメンバーで臨んだユナイテッド。引き続き押し込まれる入りとなったが、思わぬ形からこの試合のファーストシュートが同点ゴールに繋がった。
50分、リバプール最後尾のクアンサーの不用意な横パスを狙っていたブルーノ・フェルナンデスがGKケレハーの前目のポジションを見極めてセンターサークルから右足ダイレクトシュートを放つと、このロングシュートが無人のゴールへ決まった。
相手のミスを突いて同点ゴールによってオールド・トラッフォードの空気が一変すると、赤い悪魔は直後にもガルナチョのミドルシュートやセットプレーから続けて際どいシーンを作り出す。
一方、想定外の失点でやや動揺も見受けられたリバプールも時間の経過と共に落ち着きを取り戻し、勝ち越しゴールを目指して攻勢を強める。だが、サラー、ディアスのお膳立てから訪れた決定機をヌニェスがフイにするなど前半同様に仕上げの部分で苦しむ。
完全にイーブンな展開が続く中、65分を過ぎて両ベンチが動く。ユナイテッドは筋肉系を痛めたラッシュフォードを下げてアントニーを投入。これに対してリバプールはブラッドリー、ソボスライに代えてジョー・ゴメス、カーティス・ジョーンズを同時投入した。
すると、この交代直後に試合が動いた。67分、カゼミロからメイヌーへの縦パスを起点にユナイテッドが押し込むと、左サイドでのガルナチョ、ワン=ビサカの短い繋ぎからボックス左のメイヌーの足元にボールが入る。ここでメイヌーが見事な右足の反転シュートをゴール右隅の完璧なコースに突き刺した。
前半の展開を考えると、信じがたい形で逆転を許したリバプールはこの失点直後に2枚替えを敢行。遠藤、ヌニェスを下げてエリオット、ガクポとより攻撃的なカードを切った。
ここからリスクを冒して攻勢を仕掛けるリバプールは、ディアスの枠を捉えた鋭いミドルシュート。そのこぼれに詰めたサラーのシュートなど決定機を作り出すと、82分にはボックス内で仕掛けたエリオットがワン=ビサカのファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのサラーが冷静にGKオナナが飛んだ逆サイドに突き刺し、84分の同点ゴールとした。
土壇場で振り出しに戻った試合は、FAカップの前回対戦同様に痺れる最終盤の攻防に。7分が加えられた後半アディショナルタイムにはリバプールがディアス、ユナイテッドがアントニーと試合を決めるチャンスが訪れたが、共に仕留め切ることはできなかった。
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