ディバラが圧巻トリプレッタで堅守トリノ攻略! 連勝でトップ4争いに踏みとどまる【セリエA】
2024.02.27 04:28 Tue
セリエA第26節、ローマvsトリノが26日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが3-2で勝利した。
6位のローマは前節、フロジノーネに3-0で勝利し、インテル戦でのデ・ロッシ新体制初黒星を払拭。さらに、直近のヨーロッパリーグではフェイエノールトとの激闘をPK戦の末に制してラウンド16進出を決めた。
10位のトリノをホームで迎え撃った一戦ではそのELから先発5人を変更。ルカク、エル・シャーラウィらがスタメンを外れ、長期離脱から復帰後初先発のスモーリングやエンディカ、アズムンが起用。デ・ロッシ体制では初となるスタートから[3-5-2]の布陣で臨んだ。
並びは変更したものの、後方から丁寧にボールを動かしつつ攻撃を組み立てていくローマ。開始10分には左に流れて完璧に背後を取ったアズムンがボックス付近まで運んで右を並走するクリステンセンへラストパスを供給。だが、デンマーク代表DFの左足シュートは右ポストを叩き絶好の先制機を逃した。
以降は人基準でタイトなチェックを敢行するトリノの守備に苦戦を強いられると、発展途上のビルドアップで嵌められる場面が目立つ。そこからサパタ、サナブリアを起点としたショートカウンターを受けるが、屈強な3バックの集中した対応で決定機までは持ち込ませない。
リーグ3位の堅守を誇る難敵相手に良い時間帯に先制したが、この直後に一瞬の隙を突かれる。44分、右サイド深くで駆け引きしたベッラノーバが絶妙な右足のクロスを上げ切ると、ゴール前で競り勝ったサパタがピッチに叩きつけるヘディングシュートをゴール左隅へ流し込んだ。
結局、1-1のイーブンで試合を折り返したローマは、48分にラザロに際どいシュートを打たれるなど難しい入りに。それでも、粘り強く失点を凌ぐと、頼れるエースが決定的な仕事を果たす。
57分、ペナルティアーク手前でクリスタンテから足元にパスを受けたディバラが絶妙なファーストタッチから左足を一閃。ゴール前の密集を抜けた鋭いシュートがゴール左下隅に突き刺さった。
ディバラの今季リーグ10点目となるドッピエッタで勝ち越したジャッロロッシは、65分に3枚替えを敢行。アズムン、アンヘリーニョ、パレデスを下げてルカク、スピナッツォーラ、ボーヴェとフレッシュな選手をピッチに送り出すと、この交代が3点目をもたらす。
69分、ボックス手前でのルカクとのパス交換でボックス左に抜け出したディバラがゴール左角度のないところからニアを消しにきたGKとの駆け引きを制し、左脇を抜く鋭いシュートを逆のサイドネットに突き刺した。
“ラ・ホヤ”の圧巻トリプレッタで堅守トリノを三度攻略したホームチームは、ここから省エネモードで逃げ切り態勢に。負傷明けのスモーリング、連戦のペッレグリーニを下げてハイセン、レナト・サンチェスを続けてピッチに送り出す。
その後、89分にはリッチの高速クロスからハイセンのオウンゴールで1点差に迫られたが、このまま逃げ切って3-2の勝利。リーグ連勝で熾烈なトップ4争いに踏みとどまっている。
6位のローマは前節、フロジノーネに3-0で勝利し、インテル戦でのデ・ロッシ新体制初黒星を払拭。さらに、直近のヨーロッパリーグではフェイエノールトとの激闘をPK戦の末に制してラウンド16進出を決めた。
10位のトリノをホームで迎え撃った一戦ではそのELから先発5人を変更。ルカク、エル・シャーラウィらがスタメンを外れ、長期離脱から復帰後初先発のスモーリングやエンディカ、アズムンが起用。デ・ロッシ体制では初となるスタートから[3-5-2]の布陣で臨んだ。
以降は人基準でタイトなチェックを敢行するトリノの守備に苦戦を強いられると、発展途上のビルドアップで嵌められる場面が目立つ。そこからサパタ、サナブリアを起点としたショートカウンターを受けるが、屈強な3バックの集中した対応で決定機までは持ち込ませない。
クリステンセンの決定機以降、チャンスはおろかシュートまで持ち込めずにいたローマだったが、再びアズムンのお膳立てからゴールが生まれる。アタッキングサードでの良い連携からボックスぎりぎりの位置でゴールを背負ってボールを受けたアズムンがDFサゾノフに足を蹴られてPKを獲得。これをキッカーのディバラがきっちり右隅に決めて42分の先制点とした。
リーグ3位の堅守を誇る難敵相手に良い時間帯に先制したが、この直後に一瞬の隙を突かれる。44分、右サイド深くで駆け引きしたベッラノーバが絶妙な右足のクロスを上げ切ると、ゴール前で競り勝ったサパタがピッチに叩きつけるヘディングシュートをゴール左隅へ流し込んだ。
結局、1-1のイーブンで試合を折り返したローマは、48分にラザロに際どいシュートを打たれるなど難しい入りに。それでも、粘り強く失点を凌ぐと、頼れるエースが決定的な仕事を果たす。
57分、ペナルティアーク手前でクリスタンテから足元にパスを受けたディバラが絶妙なファーストタッチから左足を一閃。ゴール前の密集を抜けた鋭いシュートがゴール左下隅に突き刺さった。
ディバラの今季リーグ10点目となるドッピエッタで勝ち越したジャッロロッシは、65分に3枚替えを敢行。アズムン、アンヘリーニョ、パレデスを下げてルカク、スピナッツォーラ、ボーヴェとフレッシュな選手をピッチに送り出すと、この交代が3点目をもたらす。
69分、ボックス手前でのルカクとのパス交換でボックス左に抜け出したディバラがゴール左角度のないところからニアを消しにきたGKとの駆け引きを制し、左脇を抜く鋭いシュートを逆のサイドネットに突き刺した。
“ラ・ホヤ”の圧巻トリプレッタで堅守トリノを三度攻略したホームチームは、ここから省エネモードで逃げ切り態勢に。負傷明けのスモーリング、連戦のペッレグリーニを下げてハイセン、レナト・サンチェスを続けてピッチに送り出す。
その後、89分にはリッチの高速クロスからハイセンのオウンゴールで1点差に迫られたが、このまま逃げ切って3-2の勝利。リーグ連勝で熾烈なトップ4争いに踏みとどまっている。
ローマの関連記事
セリエAの関連記事
|
ローマの人気記事ランキング
1
トッティ氏の18歳長男に災難…新天地クラブの会長が重罪容疑で逮捕、1カ月で契約解消&移籍へ
クリスティアン・トッティ(18)が新天地を1カ月あまりで退団へ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 フランチェスコ・トッティ氏の長男、クリスティアン・トッティ18歳。父がイタリア代表の一員としてドイツW杯を制す前夜、2005年11月に生を受け、幼少期から注目を集めてきた。 父と同じくローマの下部組織に始まり、ここまでのキャリアはフロジノーネ、ラージョ・バジェカーノに所属。そして6月21日、セリエD・アヴェッツァーノへの加入が発表された。 アヴェッツァーノは18歳クリスティアンにとってシニアレベルでのキャリア開始地点となるはずだが、ここにきて大事件が。 なんと、アヴェッツァーノを束ねるアンドレア・ペコレッリ会長が「マネーロンダリング(資金洗浄)・詐欺・横領」の容疑で逮捕。クラブ内外が大混乱に陥っているという。 どうしても実状がよくわからない部分もあるわけだが、クリスティアンについては契約解消に向かい、同じセリエDのオルビア・カルチョ1905への移籍が確実になった模様。 オルビアは、フランチェスコ・トッティ氏と共にドイツW杯を制し、氏にとってローマ下部組織の後輩でもあるマルコ・アメーリア氏が今季から新監督に。クリスティアンは、アメーリア氏のもとでシニアキャリアを歩み出すようだ。 2024.08.02 22:05 Fri2
イタリア代表常連もナポリで控え…ラスパドーリが今冬移籍も? アタランタ&ローマが関心継続か
ナポリがイタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリ(24)を手放す可能性もあるようだ。 ラスパドーリはイタリア代表に定着する万能アタッカーで、サッスオーロで脚光を浴びたのち、2022年夏にナポリ入り。加入初年度にセリエA優勝メンバーとなるも、ここまでおよそ2年半、一度も定位置を確保できていない。 今季も途中出場か90分間ベンチかで、リーグ戦の先発起用はたった2度。この冬に向け、アタランタ、ユベントス、ローマがラスパドーリ獲得のアイデアを保有と伝えられていた。 アルフレッド・ペドゥーラ氏の最新レポートいわく、ユベントスは去り、アタランタとローマが引き続きラスパドーリに関心。選手自身はイタリア代表における地位を守るため、プレータイム確保へ移籍を希望しているという。 ローマに関しては、ウズベキスタン代表FWエルドル・ショムロドフ(29)の放出話が進んでおり、これが成立なら前線にスペースが空くことに。ナポリは適切なオファーと判断すれば、完全移籍でもラスパドーリを放出するとされる。 2025.01.22 15:17 Wed3
モウリーニョ解任のローマに“レジェンド”デ・ロッシが帰還! 監督就任に「この感動は言葉では言い表せない」
ローマは16日、新監督にダニエレ・デ・ロッシ氏(40)が就任することを発表した。 契約期間は2024年6月30日までの残りシーズンとなる。 デ・ロッシ新監督は、ローマ育ちでアカデミー出身者。2002年にファーストチームに昇格すると、2019年7月にボカ・ジュニアーズに移籍するまでプレー。ローマ時代には2007年、2008年にはコッパ・イタリアで優勝。2007年にはスーペル・コパも制し、フランチェスコ・トッティ氏が引退してからはキャプテンとしてチームを支えた。 引退後はイタリア代表のテクニカルコーチを務め、2021年のユーロ優勝に貢献。2022年10月から2023年2月まではSPALで指揮を執っていたが、半年でわずか3勝に終わり解任されていた。 ローマでは公式戦通算616試合に出場し63ゴール。18年間プレーしたクラブに監督として復帰することとなったデ・ロッシ新監督は、クラブを通じてコメントしている。 「ローマのテクニカル面でのリーダーシップの責任を私に託してくれたフリードキンファミリーに感謝したい。私としては、今からシーズン終了までの間に待ち受ける試練に立ち向かうため、日々の犠牲を払い、自分の中にある全てを捧げる必要があると思っている」 「ベンチに座ることができる感動は言葉では言い表せない。私にとってローマがどんな存在であるかは、誰もが知っているが、我々全員を待っている仕事は既に引き受けた」 「我々には時間がなく、選択肢もない。競争力を持ち、目標のために戦い、達成しようとすることがスタッフと私が自分たちに与える唯一の優先事項だ」 ローマは16日、4シーズン目を迎えていたジョゼ・モウリーニョ監督を解任。就任1年目の2021-22シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグで優勝。2022-23シーズンはヨーロッパリーグで決勝に進むも、セビージャにPK戦の末に敗れて準優勝。今シーズンはリーグ戦で序盤から調子が上がらず、14日に行われたセリエA第20節でミランに敗れ、3戦未勝利となっており、9位と苦しんでいた。 2024.01.16 22:15 Tue4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.18“カペッロ・ローマ”スクデットに貢献した中田/ローマ[2000-2001]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.18</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2000-2001シーズン/ローマ 〜カペッロ・ローマ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2000-01roma.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ファビオ・カペッロ(54) 獲得タイトル:セリエA 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力8:★★★★★★★★☆☆ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">常勝のカペッロ・ローマ</div> 1999-00シーズン、同じ街のライバル・ラツィオにスクデットを獲得され、ローマは屈辱のシーズンに終わった。迎えた2000-01シーズン、チームはフィオレンティーナから“ヴィオラの英雄”バティストゥータを獲得。その他、エメルソンやサムエルといった実力者を手に入れて、スクデットを獲得するために十分な戦力を整えた。 リーグが開幕すると、ローマはトッティの創造性溢れるプレーとバティストゥータらストライカーの決定力で破壊的な攻撃を見せつけた。さらに、就任2年目のカペッロ監督が採用する堅い守備戦術も機能し、着実に勝ち点を積み重ねていく。結局、序盤戦からほぼ独走状態を続けたチームは22勝9分3敗、68得点という成績で18年ぶり3回目のスクデットを戴冠した。 2年目のシーズンとなった当時の日本代表MF中田は、あくまでトッティの控えという位置付けだった。それでも腐らなかった中田は終盤戦の第29節、2位ユベントスとの天王山で大仕事をやってのける。2点ビハインドの中、トッティに代わって投入された中田は、見事なミドルシュートでゴールを奪取。さらに、再び自身のシュートからモンテッラの同点弾を演出した。この大一番での活躍が、ローマのスクデット獲得をより確実なものにしたといっても過言ではないだろう。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">前線のトライアングル</div> カペッロ監督の下、チーム内に規律と結果へのこだわりを植え付けられたローマ。守備面では、3バックの中央に入ったサムエルを中心に堅守を披露。ウイングバックに入ったカフーとカンデラは豊富な運動量で上下動を繰り返した。また、ボランチのエメルソンとトンマージが中盤で相手から自由を奪う。 そして、主に攻撃を担当したのが前線の3枚。トップ下に入るトッティを中心としたトライアングルで高速カウンターを仕掛けて得点を重ねた。中田がこの当時、ローマの攻撃がボールを縦に運ぶのが速すぎると漏らしたほど、彼らはボールを縦へ縦へと繋いで相手ゴールを目指した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFフランチェスコ・トッティ(23)</span> ローマの“プリンチペ(王子)”が自身の愛する街に栄冠をもたらした。豪快なシュートに加え、柔らかなタッチのトラップやパスなど、ファンタジー溢れるプレーで攻撃陣を操った。13ゴール挙げるなど得点力を発揮したトッティは、ローマのバンディエラとして現役生活を終えた。 2019.04.12 12:00 Fri5