【プレミアリーグ第25節プレビュー】シティvsチェルシー! その他上位陣はボトムハーフと対戦
2024.02.17 18:00 Sat
ブレントフォード戦でサラー復帰期待
先週末に行われた第24節ではマンチェスター・ユナイテッドとの上位対決でアストン・ビラが敗れた以外、上位陣は揃って勝ち点3を積み上げる波乱の少ない一節となった。
上位陣がいずれもボトムハーフとの対戦が組まれている今節だが、そのなかで2位のマンチェスター・シティと、10位のチェルシーによるビッグ6対決が最注目カードとなる。
シティは前節、下位のエバートン相手に前半は苦戦を強いられたが、後半にFWハーランドの復帰後初ゴールを含む2ゴールの活躍などで押し切って2-0の勝利。リーグ6連勝を達成した。さらに、ミッドウィーク開催のチャンピオンズリーグ(CL)のコペンハーゲン戦ではホームチームに善戦されながらも、今季CL初出場となったMFデ・ブライネの1ゴール2アシストの圧巻の活躍で3-1の先勝を収めた。ここに来てMFグリーリッシュやDFグヴァルディオルと負傷者が増え始めている点は懸念材料だが、前回対戦で激しい4-4の打ち合いを演じたブルーズとの再戦へ良い形で臨めるはずだ。
対するチェルシーは前節、クリスタル・パレスとのダービーに3-1の逆転勝利を収めた。低調な前半を0-1のスコアで終えたが、後半に盛り返すと、MFギャラガーの2つの恩返しゴールにMFエンソ・フェルナンデスのダメ押しゴールによって土壇場で試合を引っくり返す、劇的な逆転勝利となった。完勝を収めたFAカップのアストン・ビラ戦に比べて内容面で課題を残したが、公式戦2連勝で難所エティハドに乗り込む形となった。
首位のリバプールは前節、バーンリーに3-1で勝利。アーセナル戦で喫した今季2敗目からのリバウンドメンタリティが求められた一戦では完勝と言えるほどの内容ではなかったが、ジョタ、ルイス・ディアス、ヌニェスの3トップ揃い踏みのヘディングゴールによって格下相手に勝ち切った。また、アジアカップ帰りのMF遠藤航も疲労を感じさせないハイパフォーマンスを披露し、改めて健在ぶりを示した。14位という順位ではあるものの、決して侮れないブレントフォードとのアウェイゲームではハムストリングに問題を抱える守護神アリソン、ヒザを痛めたDFアレクサンダー=アーノルドが不在となる一方、チームトレーニングに復帰したFWサラーに復帰の可能性があり、より破壊力を増す攻撃力でビーズ撃破といきたい。
わずか1節で4位に返り咲いたトッテナムは、トップ4圏内死守へ前回対戦で1-2の厳しい逆転負けを喫したウォルバーハンプトンとのリベンジマッチで連勝を狙う。前節はブライトンとの上位対決で苦戦を強いられながらも、後半序盤のMFサールのゴールで追いつくと、ドロー決着濃厚と思われた後半アディショナルタイムにFWブレナン・ジョンソンの劇的ゴールで会心の2-1の逆転勝利を収めた。今回の一戦に向けてはDFペドロ・ポロ、DFウドジェの両サイドバック、控えGKフォースターの3選手が離脱するアクシデントが発生しており、いずれも久々のスタメン起用となるDFエメルソン、DFベン・デイビスのパフォーマンスが重要となる。一方、ウルブスではアジアカップ帰りのFWファン・ヒチャンが復帰する一方、絶好調だったFWクーニャの長期離脱が決定しており、FWペドロ・ネトと韓国代表のパフォーマンスが強豪撃破のカギを握る。
3連勝で6位のマンチェスター・ユナイテッドは、DF橋岡大樹を擁する17位のルートン・タウン相手に今季初のリーグ4連勝を狙う。難所ビラ・パークに乗り込んだ前節は内容面で相手に圧倒されながらも、守護神オナナの再三の好守に、公式戦5試合連続ゴールのFWホイルンド、途中投入から土壇場で勝ち越しゴールを挙げたMFマクトミネイと攻守がかみ合う形で2-1の勝利を収めた。上位陣に比べて試合を通した安定感は欠くものの、状態は間違いなく上がってきている。対するルートンは前節、シェフィールド・ユナイテッドとの残留争い直接対決に1-3で完敗。ここ数試合では失点が目立っており、初のベンチ入りが予想される橋岡にはプレミアデビューも期待されるところだ。
MF三笘薫を擁する9位のブライトンは、ヨーロッパ出場権争いに踏みとどまるうえでここが正念場だ。惜敗したトッテナム戦からのバウンスバックを図る今節は最下位のシェフィールド・ユナイテッドと対戦する。歯の手術を終えた闘将デ・ゼルビがベンチに戻ってくる一戦では、後ろ重心でカウンターを狙うブレイズ相手に三笘やアフリカ・ネーションズカップ優勝に貢献したFWアディングラの両ウイングによる局面打開が守備攻略のカギを握る。
その他では公式戦連敗でやや失速傾向が見受けられる5位のアストン・ビラ、2戦連続の大敗を含め2024年に入って公式戦未勝利の8位ウェストハム、負傷者に苦しみながらも徐々に状態を挙げる7位のニューカッスルといったトップハーフ3チームの戦いにも注目だ。
◆プレミアリーグ第25節
▽2/17(土)
《21:30》
ブレントフォード vs リバプール
《24:00》
バーンリー vs アーセナル
フルアム vs アストン・ビラ
ニューカッスル vs ボーンマス
ノッティンガム・フォレスト vs ウェストハム
トッテナム vs ウォルバーハンプトン
《26:30》
マンチェスター・シティ vs チェルシー
▽2/18(日)
《23:00》
シェフィールド・ユナイテッド vs ブライトン
《25:30》
ルートン・タウン vs マンチェスター・ユナイテッド
▽2/19(月)
《29:00》
エバートン vs クリスタル・パレス
上位陣がいずれもボトムハーフとの対戦が組まれている今節だが、そのなかで2位のマンチェスター・シティと、10位のチェルシーによるビッグ6対決が最注目カードとなる。
シティは前節、下位のエバートン相手に前半は苦戦を強いられたが、後半にFWハーランドの復帰後初ゴールを含む2ゴールの活躍などで押し切って2-0の勝利。リーグ6連勝を達成した。さらに、ミッドウィーク開催のチャンピオンズリーグ(CL)のコペンハーゲン戦ではホームチームに善戦されながらも、今季CL初出場となったMFデ・ブライネの1ゴール2アシストの圧巻の活躍で3-1の先勝を収めた。ここに来てMFグリーリッシュやDFグヴァルディオルと負傷者が増え始めている点は懸念材料だが、前回対戦で激しい4-4の打ち合いを演じたブルーズとの再戦へ良い形で臨めるはずだ。
首位のリバプールは前節、バーンリーに3-1で勝利。アーセナル戦で喫した今季2敗目からのリバウンドメンタリティが求められた一戦では完勝と言えるほどの内容ではなかったが、ジョタ、ルイス・ディアス、ヌニェスの3トップ揃い踏みのヘディングゴールによって格下相手に勝ち切った。また、アジアカップ帰りのMF遠藤航も疲労を感じさせないハイパフォーマンスを披露し、改めて健在ぶりを示した。14位という順位ではあるものの、決して侮れないブレントフォードとのアウェイゲームではハムストリングに問題を抱える守護神アリソン、ヒザを痛めたDFアレクサンダー=アーノルドが不在となる一方、チームトレーニングに復帰したFWサラーに復帰の可能性があり、より破壊力を増す攻撃力でビーズ撃破といきたい。
週明けにCLポルト戦を控える3位のアーセナルは降格圏の19位に沈むバーンリーとのアウェイゲームで5連勝を目指す。前節は今季公式戦2戦2敗のウェストハムとのアウェイゲームで今季最多タイの6ゴールを挙げて圧勝。戦前は苦戦必至と見られたが、古巣対戦のMFライスの1ゴール2アシスト、FWサカの2ゴールに加え、守備でもほぼ相手に見せ場を作らせない、100点満点の内容となった。より重要度が高いCLを数日後に控え、得てして大勝直後は難しい試合になることが多いという部分を考慮すれば決してラクな展開にはならないと思われるが、ハマーズ戦の後半終盤のように緩みを見せない戦いができれば、勝ち点3を持ち帰る可能性は高い。なお、ハマーズ戦でベンチ外となったDF冨安健洋に関しては先発か否かは不明だが、少なくともベンチ入りの可能性は高いとみられる。
わずか1節で4位に返り咲いたトッテナムは、トップ4圏内死守へ前回対戦で1-2の厳しい逆転負けを喫したウォルバーハンプトンとのリベンジマッチで連勝を狙う。前節はブライトンとの上位対決で苦戦を強いられながらも、後半序盤のMFサールのゴールで追いつくと、ドロー決着濃厚と思われた後半アディショナルタイムにFWブレナン・ジョンソンの劇的ゴールで会心の2-1の逆転勝利を収めた。今回の一戦に向けてはDFペドロ・ポロ、DFウドジェの両サイドバック、控えGKフォースターの3選手が離脱するアクシデントが発生しており、いずれも久々のスタメン起用となるDFエメルソン、DFベン・デイビスのパフォーマンスが重要となる。一方、ウルブスではアジアカップ帰りのFWファン・ヒチャンが復帰する一方、絶好調だったFWクーニャの長期離脱が決定しており、FWペドロ・ネトと韓国代表のパフォーマンスが強豪撃破のカギを握る。
3連勝で6位のマンチェスター・ユナイテッドは、DF橋岡大樹を擁する17位のルートン・タウン相手に今季初のリーグ4連勝を狙う。難所ビラ・パークに乗り込んだ前節は内容面で相手に圧倒されながらも、守護神オナナの再三の好守に、公式戦5試合連続ゴールのFWホイルンド、途中投入から土壇場で勝ち越しゴールを挙げたMFマクトミネイと攻守がかみ合う形で2-1の勝利を収めた。上位陣に比べて試合を通した安定感は欠くものの、状態は間違いなく上がってきている。対するルートンは前節、シェフィールド・ユナイテッドとの残留争い直接対決に1-3で完敗。ここ数試合では失点が目立っており、初のベンチ入りが予想される橋岡にはプレミアデビューも期待されるところだ。
MF三笘薫を擁する9位のブライトンは、ヨーロッパ出場権争いに踏みとどまるうえでここが正念場だ。惜敗したトッテナム戦からのバウンスバックを図る今節は最下位のシェフィールド・ユナイテッドと対戦する。歯の手術を終えた闘将デ・ゼルビがベンチに戻ってくる一戦では、後ろ重心でカウンターを狙うブレイズ相手に三笘やアフリカ・ネーションズカップ優勝に貢献したFWアディングラの両ウイングによる局面打開が守備攻略のカギを握る。
その他では公式戦連敗でやや失速傾向が見受けられる5位のアストン・ビラ、2戦連続の大敗を含め2024年に入って公式戦未勝利の8位ウェストハム、負傷者に苦しみながらも徐々に状態を挙げる7位のニューカッスルといったトップハーフ3チームの戦いにも注目だ。
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