シメオネ采配的中のアトレティコがベスト4進出! エースPK失敗も途中投入デパイ弾でセビージャ撃破【コパ・デル・レイ】
2024.01.26 07:06 Fri
コパ・デル・レイ準々決勝、アトレティコ・マドリーvsセビージャが25日にシビタス・メトロポリターノで行われ、1-0で勝利したアトレティコがベスト4進出を決めた。
ラウンド16で前大会王者レアル・マドリーとのダービーを制して8強入りを決めたアトレティコ。また、直近のラ・リーガではグラナダにウノセロ勝利を収めて公式戦連勝を飾った。
セビージャをホームで迎え撃ったこの一戦では先発4人を変更。サビッチとリケルメ、ジョレンテ、バリオスに代えてヒメネス、サムエウ・リーノ、コケ、デ・パウルと主力を復帰させた。
カップ戦特有の堅い入りとなったが、地力で勝るアトレティコが優勢に試合を進めていく。
セビージャの5バック攻略へサイドを起点に揺さぶりをかけると、20分過ぎにはグリーズマンとの短いパス交換で右サイドからボックス内に侵入したモリーナがDFマルコンのファウルを誘ってPKを獲得。しかし、キッカーのグリーズマンはシュートの際に足を滑らせて転倒してしまい、シュートは大きくクロスバーの上を越えた。
一方、守勢が続いたセビージャは序盤のセットプレー以降、決定機はおろかフィニッシュまで持ち込めなかったが、割り切った戦い方によって最低限のゴールレスで試合を折り返した。
後半も同じ構図で試合が進むと、両ベンチは早いタイミングで動く。セビージャはカードトラブルのリスクがあるオリベル・トーレスを下げてラキティッチを、アトレティコはサウール、モリーナに代えてより攻撃的なバリオス、ジョレンテを同時投入した。
これによって攻勢を強めたホームチームは、2トップの連携からグリーズマンがゴールネットを揺らすが、際どいオフサイド判定でゴールは認められず。この展開を受けてシメオネ監督は66分にグリーズマンとモラタを下げてアンヘル・コレア、デパイを投入する勝負の采配に打って出た。
すると、稀代の勝負師のこの采配が待望の先制点をもたらす。79分、途中投入のジョレンテ、コレアの右サイドでの連携でポケットを攻略すると、DFマルコンをかわしたコレアからのグラウンダーの折り返しを、同じく途中投入のデパイがゴール前の密集で体勢を崩しながらも左足で押し込んだ。
これで均衡が破れた試合は後半終盤にかけてよりオープンな展開に。その流れでセビージャがセットプレーからセルヒオ・ラモス、アトレティコがカウンターからリーノと互いにビッグチャンスを迎えたが、これを決め切れない。
その後、後半ラストプレーではアトレティコのミス絡みからボックス内でラメラとバリオスが交錯。主審はこのプレーに対して、セビージャにPKを与える。これで同点での延長戦突入かに思われたが、オンフィールド・レビューの結果、バリオスが接触前にボールをクリアしていたとの判断でノーファウルの判定に覆った。
そして、この直後にタイムアップを迎え、ホームで競り勝ったアトレティコがベスト4進出を決めた。
ラウンド16で前大会王者レアル・マドリーとのダービーを制して8強入りを決めたアトレティコ。また、直近のラ・リーガではグラナダにウノセロ勝利を収めて公式戦連勝を飾った。
カップ戦特有の堅い入りとなったが、地力で勝るアトレティコが優勢に試合を進めていく。
セビージャの5バック攻略へサイドを起点に揺さぶりをかけると、20分過ぎにはグリーズマンとの短いパス交換で右サイドからボックス内に侵入したモリーナがDFマルコンのファウルを誘ってPKを獲得。しかし、キッカーのグリーズマンはシュートの際に足を滑らせて転倒してしまい、シュートは大きくクロスバーの上を越えた。
珍しい形のPK失敗によって絶好の先制機を逸したアトレティコだが、主導権自体は譲らず。遅攻の局面ではなかなか相手を崩し切れないが、リーノのスピードを活かしたカウンターで幾度か相手を引っくり返す。そして、セットプレーからチャンスを窺ったが、デ・パウルの直接FKが枠を外れるなど前半の内にゴールをこじ開けるには至らず。
一方、守勢が続いたセビージャは序盤のセットプレー以降、決定機はおろかフィニッシュまで持ち込めなかったが、割り切った戦い方によって最低限のゴールレスで試合を折り返した。
後半も同じ構図で試合が進むと、両ベンチは早いタイミングで動く。セビージャはカードトラブルのリスクがあるオリベル・トーレスを下げてラキティッチを、アトレティコはサウール、モリーナに代えてより攻撃的なバリオス、ジョレンテを同時投入した。
これによって攻勢を強めたホームチームは、2トップの連携からグリーズマンがゴールネットを揺らすが、際どいオフサイド判定でゴールは認められず。この展開を受けてシメオネ監督は66分にグリーズマンとモラタを下げてアンヘル・コレア、デパイを投入する勝負の采配に打って出た。
すると、稀代の勝負師のこの采配が待望の先制点をもたらす。79分、途中投入のジョレンテ、コレアの右サイドでの連携でポケットを攻略すると、DFマルコンをかわしたコレアからのグラウンダーの折り返しを、同じく途中投入のデパイがゴール前の密集で体勢を崩しながらも左足で押し込んだ。
これで均衡が破れた試合は後半終盤にかけてよりオープンな展開に。その流れでセビージャがセットプレーからセルヒオ・ラモス、アトレティコがカウンターからリーノと互いにビッグチャンスを迎えたが、これを決め切れない。
その後、後半ラストプレーではアトレティコのミス絡みからボックス内でラメラとバリオスが交錯。主審はこのプレーに対して、セビージャにPKを与える。これで同点での延長戦突入かに思われたが、オンフィールド・レビューの結果、バリオスが接触前にボールをクリアしていたとの判断でノーファウルの判定に覆った。
そして、この直後にタイムアップを迎え、ホームで競り勝ったアトレティコがベスト4進出を決めた。
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