ウーゴ・ペレス Hugo PEREZ

ポジション DF
国籍 スペイン
生年月日 2002年12月16日(21歳)
利き足
身長 189cm
体重
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ラッキーではない6-0の大勝は日本代表が続けたやるべきプレーの成果、ワンランク上のチームへの第一歩【日本代表コラム】

開始1分で先制、2分で相手が退場し、4分で2-0。ピッチ上の人数は11vs10という状況。エルサルバドル代表戦は、日本代表にとって、この上ないスタートとなった。 試合の結果はご存知の通り6-0の圧勝。立ち上がり5分で決着がついたように見える試合だったが、それでもしっかりと戦い切れないのがこれまでの日本だった。しかし、この日は6ゴールを奪い、前半4点、後半2点。選手を入れ替え、新たな取り組みをした上での結果は、評価して良いだろう。 試合後、森保一監督は「選手たちの試合に懸ける思いが結果を良くしたと思います」とコメント。序盤のエクスキューズは、しっかりとチームが生み出したものだと振り返った。 ミックスゾーンでは三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)も「結果だけを見れば、相手が弱い、簡単だと言われることもあるかもしれませんが、そんなことはない」と語気を強めた。ラッキーが重なっただけの大勝劇ではない。 3月に新体制でスタートした森保ジャパン。ベテラン勢の招集を見送り、カタール・ワールドカップ(W杯)のメンバーからはケガなども含めて11名が呼ばれず。フレッシュな顔ぶれで臨み、新たなビルドアップやコンビネーションを試した中、ウルグアイ代表、コロンビア代表を相手に勝利を掴めなかった。 そして迎えた6月。3月の反省を生かしたい中、選手たちの高みを目指す想いはより一層強くなっている。 新キャプテンに就任した遠藤航(シュツットガルト)は「世界一になるために活動してほしい」と選手たちに伝えた。森保監督も「選手たちが思ってくれていることは嬉しい」と、突破できていないベスト16の壁を越えることではなく、更なる高みを求めて活動できることを喜んでいた。 口で言うことは簡単だろう。ただ、目標を達成するためにどう働きかけるのか。目標を達成できなくとも、成長や進化、ステップアップを果たすために、目に見えて変化を示す必要があった。 そこで迎えたエルサルバドル戦。前述の通り、エクスキューズがあったが、選手たちのパフォーマンスが落ちることはなく、自分たちにフォーカスしてプレーを続けられたことは評価すべきだろう。 先制点に繋がったFKは、左サイドでボールを受けた三笘が仕掛けたことで獲得できた。相手も当然警戒していた中で、ファーストプレーで特徴を出した三笘は「状況を判断して、スペースがあったので、上手くもらうことができました」とプレー選択の理由を語った。結果、それがゴールに繋がった。 アシストを記録した久保建英(レアル・ソシエダ)は「ここのところ良いフィーリングでセットプレーを蹴れていた」と、FKのキッカーを旗手怜央(セルティック)に志願。「角度的にもここはファーなんじゃない」(旗手)という言葉を受けてクロスを上げ、谷口彰悟(アル・ラーヤン)の日本代表初ゴールを生み出した。 そして2点目に繋がったプレー。結果として相手を退場に追い込み、PKで追加点を奪えたが、その前の相手陣内でのプレスが全てだった。 ゲームキャプテンを務めた守田英正(スポルティングCP)は、「自分たちが良い形でプレスをかけて前から嵌めていった結果」と退場に追い込んだプレーを振り返り、「ポジティブに自分たちにとって良かったと捉えています」と11vs11の試合ができなかったことを残念がりながらも、徹底できたプレスがよかったと振り返った。 3点目の久保のゴールについて、アシストした三笘は「狙っていた」と切り替えの部分を狙ったとコメント。その三笘が持ち出してミドルシュートを放ったこぼれ球を決めた堂安律(フライブルク)は「ごめんしかないです笑」とごっつぁんゴールだと認めながらも「こぼれて来ることは意識していた。ラッキーではない」と、インサイドハーフとしての役回りと試合の流れを見ての判断が生んだものだと振り返った。 エルサルバドルのウーゴ・ペレス監督は「最初の3分でこの試合の展開がほぼ決まった」と試合の入りを嘆いた。本来であればハイプレスとポゼッションで対抗したかったと語った監督だが、そうはさせないキックオフからの集中力が全てだった。 FIFAランキングを見れば、エルサルバドルの方が確かに下に位置している。三笘の言葉のように、相手が弱かった、人数が違ったなどということは簡単だが、日本だって集中力を失う可能性もあった。それでも、6ゴールを奪って勝ち切ったことは評価できる。 得点には絡まなかったが、インサイドハーフでフル出場した旗手は圧巻のパフォーマンスを見せた。守備を支え、バランスを取り、ボックス内にも積極的に入った。影のMVPと言って良いパフォーマンスを見せたが、代表での2試合目ということを忘れてはいけない。 後半開始から起用され、久保のお膳立てからゴールを決めたFW中村敬斗(LASKリンツ)も代表2試合目。ほぼデビュー戦という状況で、左サイドで攻守に躍動した。時間は短かったが、25分間プレーしたMF川辺駿(グラスホッパー)はちょうど2年ぶりの代表戦出場に。オフ・ザ・ボールの動きは秀逸で、バランスを取り、強度を保ってチームの中盤を支えた。追加招集し、合流から24時間後に日本代表デビューしたMF伊藤敦樹(浦和レッズ)も慣れないポジションで力を発揮した。“ホーム”で日本代表デビューしたDF森下龍矢(名古屋グランパス)も同様だ。まだまだ世界との差、経験の差はあれど、がむしゃらにプレーした。積極的な攻撃参加を見せ、持ち味を見せつけたと言える。 森保監督が語った「試合に懸ける思い」を、しっかりとピッチで表現し、相手の状況に関係なく、自分たちが求めるパフォーマンスを出し切った日本。「伊東純也選手にももっと取れただろと言われたし、前半2~3回取れたシーンがあったのでそこは悔やまれますね」と久保が語ったが、もっとできたという反省点を次のペルー戦にどう生かすのか。大勝したからこそ、ディテールに目を向けて反省は必要だが、ピッチ上のパフォーマンスでまず示したことは素直に評価すべきだろう。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 <span class="paragraph-title">【動画】3人が代表初ゴール! 日本代表、圧巻の6発ゴールショー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ZLvd4VyvZCI";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.06.16 12:30 Fri

「最初の3分で試合の展開がほぼ決まった」、完敗のエルサルバドル監督は前半入りを悔やむ

エルサルバドル代表を率いるウーゴ・ペレス監督が、日本代表戦を振り返った。 FIFAランキングで75位に位置するエルサルバドルは、4年ぶりの来日でカタール・ワールドカップでベスト16の日本相手に番狂わせの勝利を目指した。 しかし、15日に豊田スタジアムで行われた試合は開始早々の失点に加え、DFロナルド・ロドリゲスのPK献上&一発退場によって大きくゲームプランが崩れると、以降は防戦一方の戦いを強いられた末に0-6での大敗となった。 同試合後、公式会見に出席したペレス監督は、試合序盤の連続失点と退場が流れに大きな影響を与えたとしながらも、素直に完敗を認めている。 「今日の試合に関してできるコメントはそう多くない。最初の3分でこの試合の展開がほぼ決まった、1分で先制されて、立て続けに2点目、選手が退場。日本は非常に高い能力を持った選手が揃っているチームですので、0-2ビハインドかつ数的不利で試合ができる相手ではありませんでした」 「最終的な今日のこの試合の結果の責任は私にある。選手たちは一生懸命、最後まで戦ったしそれは称賛に値する。ハーフタイムにもそれを伝えた。今日の展開はどの選手のせいでもない。こういうことは常に起こり得る。日本を相手にこういう展開になるとは誰も想像していませんでした。アジアではあと1試合残っているし、その後はゴールドカップの重要な試合も残っています」 また、当初のゲームプランについては、格上の日本に対してもポゼッションを高めた能動的なスタイル、ハイプレスでの戦いを想定していたという。 「この代表チームとこれまで取り組んできた中で大事にしているのはポゼッション率を高めること。今日も本当はハイプレスで戦いたかった。日本をフリーにしないで試合を展開するプランだった。ただ0-2になってしまうと、同じプランを続行できなかった。私たちはロングボールを蹴り出すのではなくハイプレス、そして後ろからビルドアップすることを目指しているチームです。ただ最初の4分で決まってしまいました」 最後に、実際に対峙した日本の攻撃の印象についても言及。やはり数的不利がサイドアタックを封じる上で困難をチームにもたらしたようだ。 「日本代表がサイドにスピードのある選手がいることは分かっていた。サイドからの攻撃を封じたいと思っていた。そうした試合前に準備したものを実行することはほぼ不可能だった。センターバックを失ったから守備の形を変更せざるを得なかった。私たちはボールを持っていないときより、持っているときの方が良く守備ができる。したがって、1名を欠いてそういうサッカーを行うのが難しかった」 「日本の皆さんに祝福の言葉をお送りしたい。素晴らしい形でサッカーの強化に取り組んでいる。日本という国も清潔で、人々も親切に接してくださる。ありがとうございました」 2023.06.16 00:07 Fri

4年ぶり2度目の対戦…エルサルバドル代表監督、30年前に選手としても対戦した日本代表を警戒「非常に素晴らしい能力の選手たちがいる」

エルサルバドル代表のウーゴ・ペレス監督が、日本代表戦に向けてコメントした。 エルサルバドルは北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)に所属。これまでワールドカップ(W杯)には2回出場しているが、1982年以降は遠ざかっている。 ペレス監督は冒頭「今回日本にお招きいただき、日本代表との対戦の機会を与えてくださった日本サッカー協会に心より感謝申し上げます。私にとっては2度目の来日になります」とコメント。日本との対戦を楽しみにしているようだ。 前回の対戦は4年前。2019年6月9日、宮城スタジアムにて行われた。この試合では永井謙佑の2ゴールで2-0と日本が勝利。また、MF久保建英が日本代表デビューした試合でもある。 エルサルバドルは、日本と戦った後、韓国代表と対戦する。6月末には北中米カリブ海Np.1を決めるゴールドカップも開幕。この2試合はそこに向けても大事な位置付けとなると語った。 「今回、日本とその後に韓国との親善試合を控えているが、この2チームとの試合は我々にとって非常に重要な意味を持つ」 「日本と韓国のクオリティの高さは誰もが知るところ。我々のCONCACAFの地域で最も重要なゴールドカップの開幕がおよそ10日後に迫っている」 「FIFAランキングでも上位に入り、W杯でも非常に素晴らしい活躍を見せたチームと対戦することで、我々のチームにとっても良い成長の機会になると思う」 「日本の選手たちは世界の主要リーグでプレーする選手が揃っているので、高いレベルの選手たちと対峙することで、エルサルバドルの選手たちも成長を遂げることができると思う」 ペレス監督は2度目の来日と語ったが、1度目は選手として1993年に来日。アメリカ代表の一員として日本と対戦したことがあり、森保一監督も同じ試合に出場していた。 「森保監督は当時の日本代表の中でも素晴らしい選手だったという印象が残っている」と語ったペレス監督が、日本が大きく成長しているとコメントした。 「93年、日本代表と対戦したときは、強い印象を受けた。当時の日本サッカーは未来に向けて大きな投資が行われていた時期もあるが、ブラジルから強い影響を受けているイメージを持っていた」 「現在ではもう日本はアジアのみならず、世界の強豪に名を連ねる存在になった。W杯にも何度も出場している。93年と比較して、本当に大きな成長を遂げたと思う」 「それは日本国内でのクラブのマネジメント、選手の育成が適切に行われていることを反映していると思う。世界の主要なリーグに向けて、多くの選手たちを輩出している国にまで成長した」 Jリーグが開幕した30年前のこと。そこから多くを積み上げ、W杯でも常連国になった日本だが、警戒している選手について問われると「名前を挙げてしまったら日本側が我々が警戒している選手を知ってしまう笑」とコメント。それでも、日本人選手のクオリティの高さは理解していると語った。 「日本の選手の大半は海外リーグでプレーしており、ヨーロッパのビッグクラブに所属する選手も多い。3名、4名とここで名前を挙げる意味はないだろう」 「日本代表は全てのラインで競争力が高く、高い能力を持った選手たちが揃っている。そこが日本サッカーが進化を遂げた部分だろう」 「日本では特によく知られている選手がいるだろうが、我々がW杯を見て感じたのは、全てのラインにおいて非常に素晴らしい能力の選手たちがいるということだ」 そしてエルサルバドルにとっては、2026年のW杯は大きなチャンス。出場枠が増えた上、アメリカ、メキシコ、カナダが予選にはいない。 ペレス監督は、大きなチャンスだと捉えているとしながらも、北中米のライバルは簡単ではないと語った。 「エルサルバドルは82年からW杯に出場していないので、次のW杯の出場機会、チャンスというのは我々にとって重要だ。それはエルサルバドルという国にとって、サッカー、選手たちにとっても非常に大きな意味を持つ」 「北中米カリブ海の地域で最も力を持っているメキシコ、アメリカ、カナダという3カ国が予選から外れることで、我々がダイレクトで出場権を得られる機会は高まるが、その3チームがいないからといって、予選突破が簡単になるわけではない」 「例えばW杯と日本が対戦したコスタリカも非常に力があるし、何度もW杯の出場権を手にしているチームだ。予選は決して簡単ではないが、非常に大きなチャンスであると捉えている」 2023.06.15 16:12 Thu
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