ルーシー・ブロンズ Lucy Bronze

ポジション DF
国籍 イングランド
生年月日 1991年10月28日(32歳)
利き足
身長 172cm
体重
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パリ五輪逃したイングランド女子、ユーロへ向けての親善試合でイタリアに5発圧勝

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で準優勝したイングランド女子代表が、次なる目標へ向けて歩みを進めている。 2023年の女子W杯では過去最高成績を残したイングランドだったが、UEFA女子ネーションズリーグ(UWNL)ではノックアウトステージ進出を逃したことで、パリ・オリンピック行きが消滅。そのため、照準を4月にスタートする女子欧州選手権(ユーロ)予選に切り替え、今代表ウイークには、スペイン遠征を決行した。 23日のオーストリア女子代表戦を7-2の完勝で終えたライオネスは、27日のイタリア女子代表戦でも、5-1と勝利を収めた。 メアリー・アープス(マンチェスター・ユナイテッド)やルーシー・ブロンズ(バルセロナ)といった主軸に加え、先のオーストリア戦で代表デビューを飾ったグレース・クリントン(トッテナム)らが先発したイングランドは、開始1分で試合を動かす。 アレックス・グリーンウッド(マンチェスター・シティ)の右CKをロッテ・ウーベン=モイ(アーセナル)がニアでそらしてネットを揺らし、代表初ゴールをマークした。 21分には再びグリーンウッドの右CKから、GKにパンチングされたボールをローレン・ヘンプ(マンチェスター・シティ)が押し込んでリードを広げると、34分にはまたも三度セットプレーから追加点を奪取。左CKが阻まれての二次攻撃から、ジョージア・スタンウェイ(バイエルン)の折り返しにヘンプが頭で合わせた。 ハットトリックを狙うヘンプは37分にも左足のフィニッシュを見せるなど、攻勢続くイングランドだったが、前半の追加タイム3分にショートカウンターから失点を喫し、3-1で前半を終える。 それでも、折り返しての69分にはグリーンウッドのフィードに途中出場のローレン・ジェームズ(チェルシー)が抜け出してマイナスに折り返すと、同じく途中出場のエラ・トゥーン(マンチェスター・ユナイテッド)が鮮やかなボレー弾を沈めてリードを広げる。 79分にはこちらも途中出場、レイチェル・デイリー(アストン・ビラ)が相手のバックパスをさらってダメ押しのゴールを沈めてタイムアップ。 イングランドはビルドアップのミスから時折ピンチを招くシーンが散見されたが、選手層の厚さも見せ付け、2連戦を大勝続きで終えている。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】女子W杯準優勝のイングランドがイタリアに快勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="LV9E_efb_QQ";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.02.28 15:45 Wed

パリ五輪出場逃したイングランド女子、DFウィリアムソンがスペイン遠征へ向け前十字じん帯断裂から1年ぶり復帰

イングランドサッカー協会は13日、国際親善に向けた女子代表メンバー名を発表。DFリア・ウィリアムソン(アーセナル)がヒザの前十字じん帯断裂から復帰後、およそ1年ぶりの招集を受けた。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)では準優勝の成績を収めながらも、パリ・オリンピックへの出場権は逃したイングランド。 次なる目標を4月にスタートする女子欧州選手権(ユーロ)2025予選に切り替え、この代表ウイークにはスペインキャンプを決行。23日にオーストリア女子代表、27日にイタリア女子代表とスペインで国際親善試合を行う。 メンバーには大ケガを乗り越えたウィリアムソンが復帰した。26歳のセンターバックは、母国開催のユーロ2022でキャプテンとしてライオネスを初優勝へ導いたが、2023年4月19日のFA女子スーパーリーグ(FAWSL)、マンチェスター・ユナイテッド戦でヒザを負傷。前十字じん帯断裂と診断され、W杯出場を逃していた。 今年に入って1月25日に途中出場ながらも実践復帰を果たすと、4日には先発出場。負傷直前の2023年4月頭以来の代表選出となった。 イングランドを率いるサリナ・ヴィーフマン監督はイギリス『BBC』にて、「何カ月も離脱していたにもかかわらず、彼女の判断力は本当に優れている」と評価した一方、すぐに再びキャプテンを任されるかどうかについては明言を避けた。 ◆イングランド女子代表メンバー23名 GK メアリー・アープス(マンチェスター・ユナイテッド) ハンナ・ハンプトン(チェルシー) キアラ・キーティング(マンチェスター・シティ) DF ルーシー・ブロンズ(バルセロナ/スペイン) ジェス・カーター(チェルシー) ニアム・チャールズ(チェルシー) アレックス・グリーンウッド(マンチェスター・シティ) マヤ・ル・ティシエ(マンチェスター・ユナイテッド) エスメ・モーガン(マンチェスター・シティ) リア・ウィリアムソン(アーセナル) ロッテ・ウーベン=モイ(アーセナル) MF グレース・クリントン(トッテナム・ホットスパー フラン・カービー(チェルシー) ジェス・パーク(マンチェスター・シティ) ジョージア・スタンウェイ(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ) エラ・トゥーン(マンチェスター・ユナイテッド) キーラ・ウォルシュ(バルセロナ/スペイン) FW レイチェル・デイリー(アストン・ビラ) ローレン・ヘンプ(マンチェスター・シティ) ローレン・ジェームズ(チェルシー) クロエ・ケリー(マンチェスター・シティ) ベス・ミード(アーセナル) アレッシア・ルッソ(アーセナル) 2024.02.15 19:45 Thu

モーガンとブロンズが6度目! W杯準優勝のイングランドが最多7名選出の女子ワールドイレブンが発表!

国際サッカー連盟(FIFA)は15日、国際プロサッカー選手会(FIFPro)と共同主催する2023年の女子ワールドイレブンを発表した。 FIFA/FIFProワールドイレブンは2005年からスタート。女子は2015年から始まっていた。 世界69カ国、2万8000人以上のプロフットボーラーが投票。2022年8月1日から、2023年8月20日までの成績に基づいて投票され、GK1人、DF、MF、FWが3人選ばれ、残りの1人はそれ以外の最も票を集めた選手となった。 15日に開催された『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ』で11人のメンバーが発表。女子最優秀選手のスペん女子代表MFアイタナ・ボンマティや最優秀女子GKのイングランド代表GKメアリー・アープスなどが選出された。 2023年に行われたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップで優勝したスペイン女子代表からはわずか2名。一方で、準優勝だったイングランド女子代表からは最多の7名が選出される事態となった。 スペインとイングランド以外では、アメリカ女子代表FWアレックス・モーガン、そしてオーストラリア女子代表FWサマンサ・カーが選出されている。 また、アープスの他、アレックス・グリーンウッド、エラ・トゥーン、アレッシア・ルッソ、ローレン・ジェームズが初めてベストイレブン入り。モーガンとルーシー・ブロンズは6度目の受賞となり、フランス女子代表DFワンディ・ルナールの7回まで、あと1回と迫っている。 ◆2023 女子ワールドイレブン GK メアリー・アープス(イングランド/マンチェスター・ユナイテッド) DF アレックス・グリーンウッド(イングランド/マンチェスター・シティ) ルーシー・ブロンズ(イングランド/バルセロナ) オルガ・カルモナ(スペイン/レアル・マドリー) MF アイタナ・ボンマティ(スペイン/バルセロナ) エラ・トゥーン(イングランド/マンチェスター・ユナイテッド) キーラ・ウォルシュ(イングランド/マンチェスター・シティ→バルセロナ) FW アレックス・モーガン(アメリカ/サンディエゴ・ウェーブ) アレッシア・ルッソ(イングランド/マンチェスター・ユナイテッド→アーセナル) ローレン・ジェームズ(イングランド/チェルシー) サマンサ・カー(オーストラリア/チェルシー) <span class="paragraph-title">【動画&写真】女子ワールドイレブンに選ばれた選手たち</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"> This is the 2023 FIFA FIFPRO Women&#39;s <a href="https://twitter.com/hashtag/World11?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#World11</a>, as chosen by players worldwide.<a href="https://twitter.com/FIFAWWC?ref_src=twsrc%5Etfw">@FIFAWWC</a> | <a href="https://twitter.com/FIFAcom?ref_src=twsrc%5Etfw">@FIFAcom</a> | <a href="https://twitter.com/hashtag/TheBest?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#TheBest</a> <a href="https://t.co/DYq0F2NAzJ">pic.twitter.com/DYq0F2NAzJ</a></p>&mdash; FIFPRO (@FIFPRO) <a href="https://twitter.com/FIFPRO/status/1746985079367204956?ref_src=twsrc%5Etfw">January 15, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/FIFAWWC?ref_src=twsrc%5Etfw">@FIFAWWC</a> | <a href="https://twitter.com/FIFAcom?ref_src=twsrc%5Etfw">@FIFAcom</a> | <a href="https://twitter.com/hashtag/TheBest?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#TheBest</a> <a href="https://t.co/zeeQXhi0MN">pic.twitter.com/zeeQXhi0MN</a></p>&mdash; FIFPRO (@FIFPRO) <a href="https://twitter.com/FIFPRO/status/1746986332642005322?ref_src=twsrc%5Etfw">January 15, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.01.16 11:05 Tue

女子"エル・クラシコ"は首位バルサが2位マドリーを圧倒!ボンマティの先制弾など5ゴールの貫録勝ち【リーガF】

19日、リーガF(スペイン女子1部)第9節ではバルセロナvsレアル・マドリーの"エル・クラシコ"がエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行われ、ホームのバルセロナが5-0で勝利を収めた。 現在のリーガFを牽引する両クラブ。開幕8連勝で首位に立つバルセロナが、7勝1敗で2位に付けるマドリーを本拠地に迎えた。 ここまで34得点2失点と今季も無類の強さを発揮するバルセロナは、アイタナ・ボンマティやサルマ・パラジュエロといった複数のスペイン女子代表勢に加え、ルーシー・ブロンズやキーラ・ウォルシュのイングランド女子代表2人も先発。[4-3-3]の右ウイングにはノルウェー女子代表FWキャロライン・グラハム・ハンセンが入った。 なお、アレクシア・プテジャスはヒザの違和感、イレーネ・パレデスは扁桃炎のためにメンバーから外れている。 対するマドリーは[4-4-2]でセット。オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)でも活躍したコロンビア女子代表FWリンダ・カイセドが、デンマーク女子代表FWシグネ・ブルーンと縦関係のツートップを組み、左サイドバックには先のW杯で鮮烈なゴールを決めたスペイン女子代表DFオルガ・カルモナが入った。 序盤はマドリーもボールを保持して前進したが、バルセロナは奪取後に自陣で冷静にプレスをいなし、攻め込んだマドリーの背後を突く。 17分にはまさにその形でバルセロナが先制する。自陣深い位置でマドリーのチェックをかいくぐり、右サイドの広大なスペースを使うと、ブロンズ、グラハム・ハンセンとつないで、仕上げはボンマティ。ここしかないというコースを左足で射抜き、ゴール左下隅へと流し込んだ。 この1点を機にバルセロナの保持率が上がると、23分にはボンマティが左からのクロスを収めて左足のフィニッシュ。これは左ポストを叩く。 以降は完全に主導権を握ったバルセロナ。36分にはグラハム・ハンセンのクロスをマリオナ・カルデンティが落としてパトリシア・ギハーロが狙うも、GKの正面を突く。その3分後にはグラハム・ハンセンが変幻自在のドリブルでカルモナを手玉に取り、左足を振るがクロスバーに嫌われた。 今季は6得点5アシストと、リーグで最も得点に直接関与しているグラハム・ハンセンは、42分の好機もふかしてしまったが、1分後についにネットを揺らす。 パラジュエロのミドルシュートがバーを叩き、跳ね返りが詰めていたグラハム・ハンセンの下へこぼれると、今度はワントラップからきっちりと蹴り込んだ。 リードを広げたバルセロナはさらに畳みかけ、45+1分にはCKのこぼれ球を拾ったカルデンティが左ポケットから鮮やかなコントロールショットを右上隅へ流し込み、3点を奪って前半を終えた。 後半も流れはバルセロナに偏り、開始早々にはパラジュエロが裏を取ってGKとの一対一に。だが、マドリーも守護神ミサ・ロドリゲスが好セーブを披露し、辛うじて凌ぐ。 61分のバルセロナはボンマティが守備陣の隙間を縫うようなドリブルで左ポケットへ侵入。自らも狙えた場面だったが、パラジュエロへの横パスを選択し、結果としてシュートは打ち切れず。追加点には至らない。 一方のマドリーも守勢から脱却できず。数薄くない82分の貴重なチャンスもカイセドはオフサイドを取られ、シュートブロックに来たカタ・コルのチャージが右足首へ入り、悶絶。プレー続行不可となる。 スコアのゆとりが仇になったか、攻勢は続くも後半はネットを揺らせずにいたバルセロナだったが、終わりも見えた後半のアディショナルタイムにダメ押し弾を2つ挙げる。 90+1分、ボンマティが中央を切り裂いてのラストパスから途中出場のクラウディア・ピナが流し込み、その2分後にはこちらも途中出場、2022年U-17女子W杯のMVPヴィッキー・ロペスが加点した。 終わってみればバルセロナが大量5ゴールを奪っての快勝。3万8707人の観衆の前で、首位の座を確かなものとした。 バルセロナ 5-0 レアル・マドリー 【バルセロナ】 アイタナ・ボンマティ(前17) キャロライン・グラハム・ハンセン(前43) マリオナ・カルデンティ(前45+1) クラウディア・ピナ(後45+1) ヴィッキー・ロペス(後45+3) <span class="paragraph-title">【動画】見事にコースを射抜いたボンマティの先制ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr">¡ES LA BALÓN DE ORO! ¡Es la mejor del mundo, <a href="https://twitter.com/AitanaBonmati?ref_src=twsrc%5Etfw">@AitanaBonmati</a>, apareciendo en el partido de los partidos! <br><br>El primer gol del <a href="https://twitter.com/FCBfemeni?ref_src=twsrc%5Etfw">@FCBfemeni</a> contra el Real Madrid <a href="https://twitter.com/hashtag/LigaFenDAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#LigaFenDAZN</a> <a href="https://t.co/6Uo7dH2AUX">pic.twitter.com/6Uo7dH2AUX</a></p>&mdash; DAZN España (@DAZN_ES) <a href="https://twitter.com/DAZN_ES/status/1726200672771571920?ref_src=twsrc%5Etfw">November 19, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.11.19 22:25 Sun

頭部同士が激しく激突、動けず12分間も治療…担架で運ばれたイングランド女子代表DFにはスタンドから拍手

イングランド女子代表DFアレックス・グリーンウッド(マンチェスター・シティ)が試合中に頭部を負傷し、現場は一時騒然とした。 10月31日、UEFA女子ネーションズリーグ(UWNL)グループA1の第4節でベルギー女子代表とイングランド女子代表が対戦した。 事件は前半19分に発生。GKからのフィードをハーフウェイライン付近で競り合うと、ルーズボールに対してイングランドのグリーンウッドが頭でクリアに行くと、そこにベルギーのFWジャシナ・ブロムが突っ込む形に。激しく激突すると、2人ともピッチに倒れ込み、起き上がれなくなった。 特に激突されたグリーンウッドはピクリとも動かず。急いでメディカルチームがピッチに飛び込むと、その場で治療がスタート。約12分間の中断となり、酸素吸入器もつけられるなど深刻な状態となっていた。 そのまま担架に乗せられてピッチを後にしたグリーンウッド。その際にはスタンドから拍手が送られることに。試合後には歩いている姿も目撃されているとのことで、無事なようだ。なおブロムは包帯を巻いた状態でプレーを続けた。 チームメイトのルーシー・ブロンズはイギリス『ITV4』で「彼女が苦しんでいるのを見るのは嬉しくはない」とコメント。「頭部の負傷であることは明らかで、軽視できないもの。ピッチ状ではメディカルチームが素晴らしく、彼女の安全を確認してくれたので、回復を祈るばかりです」とコメントした。 なお、試合はホームのベルギーが早々に先制。その後イングランドが前半のうちに逆転するも、前半アディショナルタイムにベルギーが追いつくと、終盤にはPKでベルギーが逆転。3-2でベルギーが勝利を収めた。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)の準優勝チームはこれで4試合を終えて2勝2敗でグループ3位につけている。 <span class="paragraph-title">【動画】頭部同士が激しく激突し動けず…約12分間の治療…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="TSuLAmYjWVQ";var video_start = 135;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.11.01 08:30 Wed

「一瞬にして感情を失った」相手のお尻を踏み愚行退場のイングランド女子代表FW、監督は擁護もOGは苦言「必要なかった」「功績を台無しに」

イングランド女子代表FWローレン・ジェームズの行為が話題に。苦言も呈されている。 7日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)のラウンド16が行われ、イングランドはナイジェリア女子代表と対戦した。 女子ユーロを制し、初のW杯制覇を目指すイングランド。優勝候補の1つでありながら、この試合はナイジェリアの前に苦戦を強いられる。 試合を支配しながらも、決定力を欠き、ゴールを奪えないまま時間が経過。ナイジェリアの激しいマークに遭うなど、苦しめられていた。 そんな中迎えた84分に事件が。今大会エースとしての活躍を見せてきたジェームズが、ミシェル・アロジーに激しくマークを受け、もつれて2人とも倒れる。すると、起き上がる際に、明らかにアロジーの背中を踏みつける愚行にでてしまった。 このプレーにはイエローカードが出されていたが、VARチェックの結果、オンフィールド・レビューに。主審はイエローカードを取り消し、レッドカードを提示。一発退場となってしまった。 試合は数的不利となったイングランドが粘りを見せてPK戦にまでもつれ込み、最後は見事に制してベスト8入りを果たしたが、このプレーには試合後サリナ・ヴィーフマン監督が言及した。 「これは彼女にとって学ぶべき大きな教訓です」 「彼女は決して誰かを傷つけたいとは思ってなかったでしょう。彼女は私が知っている中で、最も優しい人です。試合の終盤であり、選手たちは少し疲れていました」 「彼女はこうしたステージでの経験が浅く、一瞬にして感情を失ってしまいました。故意にやったことではありません。彼女は謝り、本当に悪いと思っていました」 兄も同じチェルシーでプレーするイングランド代表DFリース・ジェームズということもあり、兄妹揃ってのイングランド代表としてW杯に出場することで大きな注目を集めたローレン・ジェームズ。グループステージ3試合で3ゴールを記録するなど、しっかりと活躍を見せていた中での残念なプレーとなった。 監督は擁護したものの、識者の見解は異なるようだ。イギリス『BBC』の解説者であるビッキー・スパークス氏は「アルゼンチン戦でのデイビッド・ベッカムを思い出した」とコメントしている。 1998年のフランスW杯に出場したイングランド代表は、ラウンド16でアルゼンチン代表と対戦。ディエゴ・シメオネ(現アトレティコ・マドリー監督)に倒されたベッカムは、倒れたまま足を上げてシメオネに報復行為。これで一発退場となり、その後のPK戦で敗れて敗退となっていた。 その光景を思い出したというスパークス氏。当時のベッカムは「10人の勇敢な獅子とひとりの愚かな若者」とメディアから批判を受けるなど、敗退の戦犯として扱われていた。 また、同じく『BBC』で解説を務める元イングランド女子代表MFのアニータ・アサンテ氏は「あの行為が、ローレン・ジェームズのこれまでの素晴らしい功績を台無しにしてしまった」とコメント。「彼女はスーパースターであり、この経験から成長することを願っている」と語っていた。 さらに、イングランド女子代表の最多得点記録保持者のエレン・ホワイト氏も「あれは必要なかった」と苦言を呈していた。 一方でチームメイトはジェームズを擁護。ルーシー・ブロンズは「彼女は動揺していた。ただフラストレーションが溜まっていただけ」と語り、「まだ若いし、この経験から学んでほしい」とコメントした。 なお、背中を踏まれたアロジーは「タックルに対する彼女の反応には少し驚いた」と語り、「あれは必要なかった思う。お尻を踏まれただけだから問題ないわ」とコメント。「恨むことはない。ただの試合だから」と、踏まれたことには動揺したものの、ジェームズを恨むことはないと語った。 この退場により、準々決勝は欠場が確定。国際サッカー連盟(FIFA)の判断にもよるが、出場停止が増える可能性もあり、2試合が追加された場合は決勝まで進んでも、もうピッチに立つことはできないこととなる。 2023.08.07 23:15 Mon

欧州女王イングランドはPKで辛勝!初出場ハイチに手を焼くも守護神奮起で白星スタート【2023女子W杯】

22日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループDの第1節、イングランド女子代表vsハイチ女子代表がブリスベン・スタジアムで行われ、イングランドが1-0で勝利を収めた。 2022年の母国開催欧州選手権で優勝し、同代表史上初の主要国際タイトルを手にしたイングランド。欧州女王として優勝候補にも挙げられ、5大会連続6度目の出場となるライオネセスは、負傷明けのミリー・ブライトが最終ラインに復帰し、新天地がアーセナルに決まったアレッシア・ルッソが[4-3-3]の頂点を務めた。 戦前の予想ではFIFAランキング4位のイングランドが同53位のハイチを圧倒するかとも思われたが、最初に決定機を迎えたのはハイチ。14分、中盤でボールを受けたメルキー・デュモーネイが高い相手守備陣の背後へスルーパスを送り、ローズロード・ボルジェラがボックスへ侵入して左足のシュート。だが、これは枠の右へ外れた。 フランスのクラブでプレーする選手を多数擁し、想像以上のスピード感を持つハイチに虚を突かれたイングランドだったが、思わぬ形で先制のチャンスが到来。オン・フィールド・レビューの結果、ハイチボックス内でバチェバ・ルイスがルーシー・ブロンズと競り合った際、伸ばしていた手の指先にボールが触れていたと判断され、イングランドにPKが与えられる。これをジョージア・スタンウェイが力強く蹴り込み、29分にイングランドが試合を動かした。 このまま流れに乗りたいイングランドだが、追加点を奪えずにいると、後半開始早々にはまたもあわやのシーンを迎える。50分、自陣右サイドでのルーズボール争いでブロンズがデュモーネイに競り負け、ボックス内まで運ばれて強烈なフィニッシュを浴びるが、GKメアリー・アープスのセーブで事なきを得た。 直後にはイングランドもルッソが連続フィニッシュでゴールに迫るも、ハイチもGKカーリー・テウスが好セーブを披露し、追加点を許さない。 81分のハイチは裏を取ったネリリア・モンデジールのラストパスからローズリーヌ・エロワサンが同点のチャンスを迎えるも、再びGKアープスが立ちはだかり、そのままタイムアップ。イングランドはFA女子スーパーリーグ(FAWSL)ゴールデングローブ受賞の守護神が奮起し、苦しみながらも重要な初戦を白星で飾っている。 イングランド女子代表 1-0 ハイチ女子代表 【イングランド】 ジョージア・スタンウェイ(前29)[PK] 2023.07.22 22:15 Sat

バルセロナが2点ビハインドからの大逆転勝利!ロルフォの決勝弾でヴォルフスブルクを下し2大会ぶり2度目の戴冠《UWCL》

UEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)決勝戦、バルセロナvsヴォルフスブルクが3日にPSVスタディオンで行われ、3-2でバルセロナが勝利。2大会ぶり2度目の優勝を決めた。 国内では無双を誇り、今季もリーガFを118得点10失点という成績で制したバルセロナは、直近5シーズンで4度目の決勝進出。リヨンに敗れて準優勝に終わった昨季の借りを返すべく、2シーズンぶりの優勝を目指した。 対するヴォルフスブルクは女子ブンデスリーガこそバイエルンに次ぐ2位に終わったものの、女子DFBポカールで前人未到の9連覇。UWCLの常連は2012-13、2013-14季の連覇以来となる9年ぶりの戴冠を狙った。 大会史上初めてオランダで開催された決勝戦は、開始3分でヴォルフスブルクがいきなり先手を取った。 相手のビルドアップを高い位置からはめ込み、バルセロナの右サイドバック、ルーシー・ブロンズからエヴァ・パヨールがボールを奪取。そのままペナルティアーク手前から迷いなく右足を振り抜くと、強烈な弾丸ライナーがGKの手を弾いてネットを揺らした。 以降はポゼッション率で上回るバルセロナが再三の決定機を迎えたものの、これをしのいだヴォルフスブルクがシンプルな攻撃で37分に追加点を奪取。フェリシタス・ローチの持ち上がりから左に開いたパヨールがクロスを送り、アレクサンドラ・ポップが頭で仕上げた。 前半だけで2点のビハインドを負ったバルセロナだが、後半開始直後から怒涛の反撃を開始。キャロライン・グラハム・ハンセンが華麗な個人技でボックス内右へ侵入して折り返し、パトリシア・ギハロが合わせて48分に1点を返すと、2分後にも再び右サイドを攻略する。 深い位置を取ったアイタナ・ボンマティが鋭い切り返しで対峙相手をかわしてクロスを送ると、飛び込んだのはまたもギハロ。中盤の選手も最前線に顔を出したバルセロナがわずか数分で試合を振り出しに戻した。 追い付かれたヴォルフスブルクも速攻からパヨールが好機を迎える中で、次の1点を奪ったのはバルセロナだった。ヴォルフスブルクの自陣ゴール前でのクリアが味方に当たってこぼれると、混戦からマリオナ・カルデンティがつないで最後は左サイドバックのフリドリーナ・ロルフォが蹴り込んだ。 これが決勝点となり、バルセロナが2大会ぶりの2度目のUWCLチャンピオンに輝いている。 <span class="paragraph-title">【動画】強烈な弾丸ライナーで幕を開けたバルセロナvsヴォルフスブルクの決勝戦</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="q8_l9OShHLg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.06.04 18:07 Sun

「正気かい?」バルサ女子の行動に賛否!リフティングチャレンジに食物使用「かわいそうなレタス」「絶望的で気持ち悪い」

バルセロナ女子チームのリフティングチャレンジに賛否が集まっている。 28勝1分け1敗という成績でリーガF(スペイン女子1部)4連覇を達成したバルセロナ。UEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)でも決勝進出を果たし、2シーズンぶりの優勝を懸けて6月3日にPSVスタディオンでヴォルフスブルクと対戦することになっている。 『DAZN』のグローバルアカウントでは、ファーストタッチチャレンジと題して選手のテクニックをアピール。イングランド女子代表DFルーシー・ブロンズをはじめ、スペイン女子代表FWクラウディア・ピナ、同代表MFパトリシア・ギハロ、ブラジル女子代表FWジェイゼ・フェレイラの4選手が登場した。 企画は様々なものを使って4人全員がリフティングできるかというもの。最初の課題はサッカーボールで、当然難なくクリアした。 続いてのラグビーボールも攻略し、続いての課題は果物のオレンジ。さらにぬいぐるみ、卓球のピンポン球とクリアし、最後の題目はレタスだった。 ただ、最初のキックからレタスは砕け散り、当然のことながら弾むことはなかった。それでも、葉部分の大半がはがれ、残った芯でトライ成功。周囲はなかなかの惨状だったが、無事にチャレンジは終了した。 27日にこの様子がツイッターやYouTubeで公開されると、賛否が分かれた。 「このグループは面白いですね」、「このビデオは素晴らしい」、「かわいそうなレタス...そこがとても楽しいのだけれど!」と面白がるものもいれば、「なんで食べ物で遊んでるの?」、「まったく絶望的で気持ち悪い」、「全然面白くないよ!正気かい?DAZNもバルセロナも」、「食べ物で遊ぶのは良くないと、制作現場の誰かが思いつかなかったのか?」といった非難の声も寄せられているが、果たして望ましい行いだったのだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】バルセロナ女子のリフティングチャレンジにより砕け散るレタス</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ldaf8iunQJM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.05.28 20:50 Sun

シティで存在感示す長谷川唯、英メディアが特集「退団したスターの穴を埋められるか。その答えは明白」

マンチェスター・シティでプレーするなでしこジャパンのMF長谷川唯を、イギリス『スカイ・スポーツ』がピックアップしている。 シティの女子チームは今オフに引退を表明した選手を含め、ルーシー・ブロンズやキーラ・ウォルシュら8人の主力が抜けた。新加入選手も7人いて、その1人が長谷川だ。 長谷川の欠場したFA女子スーパーリーグ(FAWSL)開幕2試合をシティは落とした。だが、なでしこジャパンの司令塔をアンカーに据えて以降、チームは復調。チームによって消化試合数にばらつきはあるものの、シティはリーグ戦19試合を終えて14勝2分け3敗の2位に位置している。長谷川の登場以降はわずか1敗しかしていない。 2021年1月に海を渡った長谷川は、約半年間在籍したミランへクラブ初のUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)出場権を置き土産に、翌シーズンからウェストハムへ加入。シティには今季の移籍ウインドウ締め切り直前に電撃加入し、新天地ではアンカーとして定位置を確保している。 同メディアは長谷川のスタッツを5つ紹介。ファイナルサードでのパス成功数4位はポゼッション指向のチームスタイルもあってうなずけるが、目を惹くのはミドルサードでのボール奪取数がリーグ2位という数字だ。 加入当初に発した「周囲からは攻撃的な選手だと思われていますが、守備もできるところを見てもらいたいなと思います」という言葉を証明していると言っていいだろう。 「昨年はタイトルレースに参加できなかったので、今年は絡めてとても嬉しいですし、チャンピオンズリーグ出場権はもちろん、このチームでタイトルを獲得したいと思っています」 「リーグ優勝は他のチームにもよりますが、何が起こるかはわからないので、すべての試合に勝ち続け、できるだけ多くのゴールを決めなければならないです」 上位争いを楽しむ長谷川のコメントを紹介した『スカイ・スポーツ』は、「タイトル争いは混迷を極めるだろう」としながら、「シティが退団したスターの代わりを立てられているかという問題には、はっきりと答えられる。長谷川がすでにそうだ」と締めくくった。 シティの残り試合数は3だが、3ポイント差で追う首位マンチェスター・ユナイテッドとの直接対決も残している。得失点差では若干不利ではあるもの、何が起こるかわからないのがサッカー。UWCL出場権獲得、逆転での優勝へ向け、背番号「25」は国内外でさらなる注目を集めることとなるだろう。 <span class="paragraph-title">【動画】長谷川にしか通せないブライトン戦の魔法のラストパス</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="3_jQJ7K1E1M";var video_start = 27;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.05.04 21:30 Thu
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