片野坂知宏
Tomohiro KATANOSAKA
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| ポジション | 監督 |
| 国籍 |
日本
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| 生年月日 | 1971年04月18日(54歳) |
| 利き足 | |
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| ニュース | 人気記事 |
片野坂知宏のニュース一覧
28日、明治安田J2リーグ第33節の4試合が各地で行われた。
◇甲府 1-2 山形
モンテディオ山形がヴァンフォーレ甲府を下して4連勝。1-1で迎えた76分、最古参の34歳DF山田拓巳が右足シュートを決めて勝ち越し、アウェイで1-2と競り勝った。山形は暫定ながらもJ1昇格プレーオフ圏内の6位に浮上だ。
2024.09.28 21:07 Sat
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J1復帰で9位と躍進の大分、「大満足」と振り返った片野坂知宏監督が大切にする「観察」《Jリーグキックオフカンファレンス》
J3からJ1へチームを導いた大分トリニータの片野坂知宏監督が、新シーズンに向けて意気込んだ。 新シーズンに向け、レンタル移籍でプレーしていた7人がチームを去る中、新たに11人の選手を迎え、チームはスタートした。 ここまでの仕上がりについては、「新しい選手が11人入って、その選手もだいぶ戦術を理解した中で、共通認識の中でやれている手応えはあります」とコメント。新たなチーム作りの中にも手応えがあるようだ。 昨シーズンチーム最多の10ゴールを記録したFWオナイウ阿道(→横浜F・マリノス)が退団。新加入の選手たちへの期待について「チームに合っているという判断で入ってもらいましたし、実際にトレーニングをやってキャンプをやって戦術を落とし込んでいますが、スムーズに入ってくれました」とチームに溶け込んでいることを強調した。 また、チームの得点源として期待されるFW知念慶(←川崎フロンターレ)、FW渡大生(←サンフレッチェ広島)、FW髙澤優也(←ザスパクサツ群馬)らについても「能力の高さを発揮してくれていますし、良い補強ができたと思います。あとは、実戦の中で上手くいくいかないが出てくると思いますが、上手くクリアしながら、彼らが得点を取らないと勝ち点3につながらないと思うので、得点を取れる形を作っていけるように、チャンスを多く作っていけるようにしていきたいです」と語り、その得点力に大きな期待を寄せていることを明かした。 片野坂監督が率いるチームは、毎年のように新たにチームを編成し直している。その一方で、しっかりと結果も残している状況だ。チーム作りのポリシーについても語ってくれた。 「まずは、よく観察することです。フラットに新しい選手、既存の選手と特別扱いとをせずに、できるだけフラットに見ること。あとは良い競争を促すことで選手の成長、チーム力が上がることになると思います」 「そのような形で指導していけるように、選手とともにチーム力を上げることができるようにしていきたいと思っています」 その中での特徴は、多くの選手がしっかりとチームの戦力になることだろう。その秘訣もトレーニングにあるという。 「しっかりとトレーニングすることがすごく大事だと思うので、その中で判断できるように、良い組み合わせができるか、良い攻撃、良い守備で相手を上回れる戦いができるかを見極めたいと思っています」 サンフレッチェ広島、ガンバ大阪とコーチとしてJ1リーグ3連覇を達成した片野坂監督は、2016年に大分の指揮官に就任。J3、J2とステップアップし、2019年にはJ1の舞台に戻り、9位でシーズンを終えた。 昨シーズンを振り返ると「大満足です。まさかの一桁順位で終われましたし、残留を目標にしていた中で、常に上の方で戦うこともできました。スタートダッシュができたので、素晴らしいシーズンだったと思います」と大きな満足感を得ているようだった。 一方で、今シーズンは大分の戦いを警戒されるケースも増える。そんな中で迎えるシーズンについては「難しいと思います」と率直に答えながらも、しっかりと上位を目指して戦うプランを語ってくれた。 「難しいと思います。簡単にはいかないと思います。その中で若干のメンバー変更があったり、自分としても戦術の幅を広げていきながら、できるだけ勝ち点につながるゲームができるようにしたいです」 「シーズン長いので色々なことが起きると思いますが、その都度良い戦術を判断をして、勝ち点を取れるゲームをしたいです」 2年目のJ1リーグ。片野坂監督がどのようなチームを作り、どのようにシーズンを進めていくだろうか。 2020.02.15 12:20 Sat2
齊藤未月が求めた“タイトル争い”という環境、復活目指すG大阪で「気持ちや、熱いプレーを」魅せ日本代表へ
川崎フロンターレの連覇で終わった2021シーズン。3年目を迎えるコロナ禍でのシーズンとなるが、各クラブが3連覇は許すまいと気合いを新たにしている。 昨シーズンに引き続き、Jリーグ全試合を配信する「DAZN」とパートナーメディアで構成する「DAZN Jリーグ推進委員会」が2022シーズンの開幕を告げる特別企画として明治安田生命J1リーグを戦う全18クラブの選手へインタビューを実施した。 今シーズン終了後には、カタール・ワールドカップ(W杯)が開催。日本代表は3月の最終予選に出場を懸けて臨む中、選手たちにとっては夢の舞台に立つためにもクラブでのパフォーマンスが重要となる。 今年は各クラブ新加入選手をピックアップしてインタビューを実施。超ワールドサッカーでは、ガンバ大阪に期限付き移籍で加入したMF齊藤未月にインタビューを実施した。 ロシアでのプレーを終えて日本へと戻った齊藤。新たな環境への挑戦や、ロシアでの経験、そして新シーズンとその後のW杯に向けた想いを語ってもらった。(インタビューは2月10日に実施) <span class="paragraph-title">◆「違うメンタリティを感じている」</span> ー沖縄でのキャンプも終え、ホームに戻ってのトレーニングとなっていますが、コンディションはいかがですか 「遅れて合流したこともありましたし、隔離だったり、昨年手術したりと色々ありましたが、コンディションは段々上向いています」 「シーズンは長いので、初めからやって最後まで試合に出続けて、チームに貢献し続けることが大事だと思います。どんどん良いコンディションになっていると思います」 ールビン・カザンに加入後にケガをしてしまったが、そのケガの影響や違和感は? 「ほとんどないです。日本に帰ってきて、コミュニケーションも取れて、自分も馴染みやすいようなトレーナーさん、しっかり見てくれるトレーナーさんがチームにいるので、しっかり強化できているのを見せられると思います」 ー日本では湘南以外で初のプレーとなります。環境の部分だったり違いを感じる部分は? 「ガンバ大阪はJリーグの中でもトップクラブの環境で、スタジアム、クラブハウスもトップクラスだと思います。海外と比較してもレベルが高いところにあると思うので、そこで選手はプレーで表現して、良い成績を残し続けることが大事かなと思います」 ー合流してそこまで時間は経っていないですが、チームに馴染んでいる感触は? 「まだ馴染んでいるかわからないですが、1人でロシアに行ってプレーしていたこともあるので、どうこうというのはあまり気にならないですかね。選手ともコミュニケーション取れていますし、良い立ち位置にいるかなと思います」 ー改めてチームに入ってみて、ガンバ大阪のイメージの印象は今までと変わりましたか? 「あまり印象は変わらないというか、昔からビッグクラブという印象が僕の中で凄く強くて、ここに来ても上を目指す、タイトルを獲るということにフォーカスしているのは、湘南にいるときより格段に高いと思いますし、そこのプライドというのは感じます」 ー残留を争っていた湘南時代とはチーム内のメンタリティも違いますか? 「僕自身は湘南でも上を目指してタイトルを獲りたいとか、実際に(2018年の)ルヴァンカップを獲ったりというのはありましたけど、1試合に懸ける思いだったり、どこか湘南にいる時はシーズン終盤は現実的に残留争いに絡んでいたので、そこでは違うメンタリティを感じています」 <span class="paragraph-title">◆「片さんは僕がここに来る理由の1つ」</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/gamba220216_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">©︎GAMBA OSAKA<hr></div> ーチームは新たに片野坂知宏監督を迎えました。指導を受けた印象はいかがですか? 「熱い監督ですし、片さん(片野坂監督)がやりたいビジョンがあるので、それに向けてまずはチームとして取り組んでいると思います。サッカーがハマれば勝ち点をどんどん奪って積み上げていけると思うので、楽しみです」 ー大分トリニータを指揮していた時に対戦した経験もあると思います。細かい戦術を落とし込む監督としても知られていますが、その印象は? 「対戦した時もそうでしたけど、相手にとって嫌なことをしてくる印象があります。その監督から指導を受けられることは、僕にとってもプラスになることだと思いますし、僕の課題である部分、もっと成長したい部分にもポイントを当ててやってくれると思うので、吸収していければと思います」 ーこれまで指導を受けた監督も様々な戦い方を持っていたと思います。比較しても細かい部分にこだわる印象はありますか? 「攻撃に関しては、細かさを感じるというか、今までは湘南であれば縦に早いサッカー、奪ったら速攻というものでした。片さんもそういうサッカー、早く攻めて決めることは一番楽だと思っていると思います」 「プラスアルファ、ボールをしっかり握るということは僕はこれまでどこでも指導を受けてこなかったので、僕にとっては良いことだと思います」 ーその点では、新たなサッカーに挑戦することになり、自身のプレースタイルを変えなければいけない部分も出てくると思います 「環境を変えて、違う監督の下でプレーするというのにマイナスの部分は基本的になくて、プラスの部分しかないと思います。片さんがガンバ大阪の監督に就任するというのも、僕がここに来る理由の1つでもあったので、一緒に高め合えたらと思います」 ーこれまでの世代別代表、湘南時代もキャプテンシーは求められていたと思います。ガンバ大阪でも出していきたい部分でしょうか 「僕自身は守備のスイッチの部分もそうですし、単純にもっとこうして欲しいと言う意見も、意識的にやっていると言うよりは、感覚的、本能的に出ている部分です。それを良い方向に向けられる声掛けをしたいと思います」 <span class="paragraph-title">◆「ゴールに直結するプレーをしたい」</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/gamba220216_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">©︎GAMBA OSAKA<hr></div> ーロシアではケガもありなかなか試合には絡めませんでした。ただ、トレーニングでも強度の部分ではロシアは全然違うと思いますが、感じたことは 「強度に関しては、引いて守るとかということは基本的にしなくて、一対一の局面が多い。どこのポジションでも一対一の競り合いや、球際のところ、ガチャンとぶつかるシーンが多くて、強度は高いと感じました」 ー日本では遅らせる守備が多く、奪いに行かないというのもある。ヨーロッパは逆ですが 「そこは感じましたね。僕のプレースタイル的には遅らせて守備をするというよりは、自分たち主導で奪いにいくということは多かったので、あまりギャップは感じなかったですけど、監督はそういうのを求めてきました」 「懐に飛び込めるタイミングがあれば、飛び込めと練習から常に言われていました」 ーレオニード・スルツキー監督の指導を受けて感じたこと、自分の変化というのはありますか 「あんまり変わったなということは正直ないです。でも、若い選手とかにとっては凄くプラスになる練習が多く、対人の部分だったりの練習の強度は1週間通して落とさず、ゲーム形式で3vs3やスモールサイドのものを多くやる監督でした」 「チームとしての成長もあるかもしれないですが、個人個人で築ける部分は多いかなと思います。1人で何かしなければいけない部分が練習で多くなったりしましたし、それは良かったと思います」 ーその中で、ケガをしてしまった。その当時の心境は 「ケガをしたときはしょうがないなというか、ある意味予期していた部分はあったし、ケガをしたときはキツいなと思いましたが、次の日から切り替えていたというか」 「僕が40歳だったらわからないですけど、22歳でしたし、すぐに決断して前を向くという意識のチェンジはできました」 ー大きなケガはこれまでしていなかったと思います 「今までケガはしたことはほぼないぐらいです。初めて手術もしましたし、初めて2カ月休みました。今までなら休んでも1週間ぐらいで、自分にとっては初めての大ケガでした」 「体のバランスが変わったり、色々な部分で初めてなことばかりで変わったかなと思います」 ーロシア・プレミアリーグでも2試合プレー。Jリーグの違いも多かったと思いますが何か持ち帰れそうなことはありますか 「ゴールへの意識、練習から自分がゴールを決めるとか、決定的なパスを出すというのは、海外の選手は頑固で、何を言っても自分が感じたことをやるし、自分もその部分を意識して、あえて自分で何かを全部やろうとしました」 「日本では味方に合わせることを意識して、それも大事なことはわかっているんですけど、どうせなら自分のレベルを上げるために自分でやれることを増やすというのを意識して練習からやっていたので、ゴールへの意識ということ、ボールを運ぶこと、推進力を持って前に進むことは意識的にも得られたと思います」 ーそのあたりのプレー選択や、攻守のバランスについて湘南の頃から変化が見られると? 「今まで以上にゴールに近くなった時に、何か自分で仕掛けたり、もっとゴールに向かうプレー、縦パスを入れるというようなプレーは、以前よりも増やせるのかなという予感はあります」 「勝つためにはゴールやアシストが必要だと思うので、全部そこに直結するプレーをしたいと思います」 <span class="paragraph-title">◆「ビッグクラブという環境に身を置きたかった」</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/gamba220216_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">©︎GAMBA OSAKA<hr></div> ーその中で、もう一度ヨーロッパという想いもあると思います。この1年、ガンバ大阪で何を磨きたいですか? 「海外に行った時に、ロシアのチームから海外に残ろうとした時に凄く言われたのは、身長の部分を言われました。中盤の選手で、小さくてもやっている選手はいますけど、やっぱりロシアでプレーできていなかった分、あまり自分がどういう選手かを見られていないことに加えて、強い屈強なリーグになればなるほど、身長がそんなに大きくない選手で中盤の真ん中をやるというのは、難しいしいです」 「だったらそれを凌駕するような自分のストロングを上げるのもそうだし、攻撃の部分で得点、アシストなど前線で関わることが必要なのかなと思います」 ー世界で見ればフランス代表のMFエンゴロ・カンテ(チェルシー)などはいますが、特徴を持っていますね 「自分も似た部分があって、特徴を試合で出し続ければ、目について良いかもしれないとなると思います。ただ、どちらにしても身長が大きくない分、攻撃の関わりを増やして欲しいと思われるのは当然だと思うので、両方できて当たり前の選手になりたいです」 ーその中で移籍先をガンバ大阪に決めた理由というのは 「1つはケガをして自分のバランスを崩れているという自覚があって、しっかり海外で見てもらうことが難しいというのがあり、日本に帰ってきてやろうというのと、バランスを整えるという部分もそうです」 「あとはビッグクラブを経験したことがなかったので、ビッグクラブでタイトル争いをしなければいけないチームでのプレッシャー、メンタリティのあるクラブ、サポーターの人を含めて、そういう環境に身を置きたかったというのはあります」 ー“勝者のメンタリティ”とはよく言われます。U-20W杯(2019年)は同じアジアの韓国に敗れて敗退した経験もある。メンタリティの部分は、より成長させたいところでしょうか? 「そこは凄く強いです。今まで強いチーム、勝つチームは、試合内容が悪くても、結果1-0で勝つとか、2-1で勝つというのが、シーズン中に10試合ぐらいはあると思います。そこは勝者のメンタリティや雰囲気で持っていける部分があると思います」 「今まで僕自身は、負けて当たり前と言ったら変ですが、どちらかといえば対戦する時に湘南が負けるんじゃないかと思われてプレーしていました。それをひっくり返すのが好きで、憧れて湘南にいたというのもありますけど、自分のレベルアップのためには勝って当たり前のチームに身を置いて勝ち続けることも大事かなと思います」 <span class="paragraph-title">◆「日本を勝たせられる選手になる」</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/gamba220216_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">©︎GAMBA OSAKA<hr></div> ー2022年はW杯もある。2021年はケガもあり東京オリンピックには出られなかった。実際にどう見ていたか 「出れなかったことは悔しいですし、嫉妬ではないですが、自分自身も出たかったです。あそこに出ていた選手がA代表でも活躍しているので、そこを感じている部分はあります」 「ただ、悔しいと感じていればいるほど、僕的には良いと思いますし、まだまだ成長できると思います。ジェラシーなどがなくなったときはもう成長できないと思うので、そういった選手が試合に出て活躍すれば、もっと自分もやらないと、もっと上に行きたいという気持ちがあるので、刺激にはなっています。今後に向けてという感じです」 ー同世代の選手はその後にA代表でも活躍している。そして、シーズン後にはカタールW杯もある。ガンバでの活躍次第で出場の可能性もあるが 「今まで最終予選に何も呼ばれていないからといって選ばれないわけではないですし、サッカー選手をやっている以上、ワールドカップに出て日本代表として日本を背負ってプレーしたいと思うのは誰でも一緒だと思いますし、その気持ちはブレていないです」 「日本のためにプレーして、日本を勝たせられる選手になるというのは変わらず持っているので、しっかり目指してやりたいと思います」 ーその点では、ガンバ大阪には日本代表経験者が多く所属している 「近々で代表の活動に選ばれて世界と戦っている選手が近くにいることは、僕にとって非常に重要だと思います。話を聞くというよりは、プレーを一緒にしながら、そのレベルであったり、雰囲気であったり、流れを感じ取らなければいけないと思います」 <span class="paragraph-title">◆「しっかりとタイトルを獲りたい」</span> ーガンバ大阪のファンは、セルティックへ移籍した井手口陽介選手のような活躍を期待すると思います。同じポジションで意識する部分だったりはありますか 「似ているとは思うんですが、あまり凄く似ていると自分では思っていないです。僕自身が井手口選手を意識して、盗もう、映像を見て自分のものにしようというのは湘南の頃からありました」 「井手口選手の映像を見た方が良いと湘南でも分析の人に言われたりして、参考にする部分はありました。ただ自分には自分のスタイルがあって、さらに良くできると僕自身は思っているので、期待して欲しいなと思います」 ー具体的にここを見てもらいたいという部分は 「ボールを奪う迫力、奪い切る力、縦への推進力と言うのは見てもらいたいと思います」 ーそして背番号は、その井手口選手がつけていた「15」ですが理由はありますか? 「特に理由はないですね。チームが決まったのも遅くて、あまり番号も空いていなくて (笑)」 「と言ったら失礼かもしれないですが、今まで16番をつけていて、同じタイプの井手口さんが15番をつけていてという意味でも、15番をつけたいと思ってつけました」 ー開幕戦はホームで鹿島アントラーズを迎えます。大事な初戦ですが意気込みは 「開幕戦で勝つかどうかは、シーズンを占うとどこも言いますし、やっぱりガンバは今まで4バックでプレーしていて、片さんの下で3バックでもプレーするかもしれないです。色々サッカーが変わっているので、熟成度がどこまで来ているかと言われたら、100%ではないです」 「ただ、チームとしての雰囲気だったり、状況は悪くないと思うので、まずは勝って流れを作っていくことが大事ですし、勝ちながら修正していければ、ベストかなと思います」 ーシステムに関しては、「3バック」、「4バック」と片野坂監督もどちらもあると話していた。システムの違いはプレーに影響するのか 「あんまりないですけど、攻撃的なポジションは3バックや4バックのシステム次第で生まれるので、2列目、3列目、どこでも使われる可能性はあります。より良さを磨けるんじゃないかなと思います」 ー攻撃的なポジションでも、しっかりパフォーマンスを見せたいということになると思うが 「どこでプレーしてもそんなに自分の役割は大きく変わらないですけど、チームとしてやれることは少し変わってくると思うので、そこは楽しみです」 ー今シーズンの目標。チームとして、どこを目指して戦っていくか 「ガンバ大阪としてタイトルを獲るというのは、僕もそうですし、クラブも目指しているところです。それを達成できるだけの選手の実力、サポーターの雰囲気含めて環境はあると思います。環境に甘えず、成績を残していく必要があると思うので、しっかりとタイトルを獲りたいと思います」 ー個人としての目標は 「今シーズンは明確に数字やアシストいくつというのは決めていないです。ただ、数多くそういう場面に関わること、試合にもケガなく多く1年間出場するというのは目標です」 ー最後に、ファンに見せたいところを 「僕は自分の気持ちだったり、熱いプレーというのを全面に出してプレーする選手なので、そういう選手がガンバ大阪に今まで多く居たかというと、そうではないと思います」 「そこは僕の特徴の1つなので、1年目で出てきて、勢い持ってプレーできるのが僕の良さですし、そういうことを続けていきたいと思っているので、そこを見てもらいたいと思います」 2022明治安田生命J1リーグ開幕戦 ガンバ大阪 vs 鹿島アントラーズ(パナソニック スタジアム 吹田) 2022年2月19日(土)14時キックオフ DAZNにて独占ライブ配信 文・インタビュー:菅野剛史 2022.02.16 19:30 Wed3
好ゲームも浦和が勝てない理由は? 足りない“浦和”としての経験値/編集部コラム
「前半は特にプレーだけじゃなく、ディフェンスの強度、ゴールだけでなく、追加点も取れてもおかしくない展開だった。相手に対してチャンスを作らせなかった前半ができた」 こう話したのは浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督。2日に行われた明治安田生命J1リーグ第10節の川崎フロンターレ戦後のコメントだ。 3連覇を目指す王者である川崎Fのホームに乗り込んだ浦和。2月12日にはFUJIFILM SUPER CUP2022で対戦した相手。当時は2-0で勝利を収めたが、この日は2-1で敗戦。開幕4試合未勝利となった。 リカルド監督から出た言葉は決して強がっているわけではない。前半のスタッツを見れば、川崎Fのシュートは3本に対し、浦和は5本のシュート。ゴールもしっかりと奪った。 互いに強度の高いプレスを掛け、相手からボールを奪うシーンが多かったものの、よりゴールに近づいたのは浦和。1点に留まったが、複数点取れていてもおかしくない展開だった。しかし、試合は2-1で敗戦。後半に2ゴールを奪われ逆転負けを喫した。 「前半は数多くチャンスを作り、ピッチでもはっきり見られた。ただ、決定力が足りなかった。最後の数メートル決め切れるかどうか。チャンスも多く作った」 この言葉もリカルド・ロドリゲス監督の言葉だ。2月26日に行われた明治安田J1第2節のガンバ大阪戦後のもの。川崎F戦と同じようなことを口にしている。 リーグ戦を4試合戦っている浦和の成績は1分け3敗。優勝候補の呼び声も高かった中、蓋を開ければ未勝利で3敗。試合数の関係もあるが、17位と降格圏にいる。 ここまでの結果を予想できた人は誰もいないのではないだろうか。それぐらいスーパーカップで見せた浦和の川崎F相手の戦いぶりは良いものだった。 ではその浦和に一体何が起こっているのだろうか。 <span class="paragraph-title">◆相次いだ不測の事態</span> 1つは計算できなかった事態に巻き込まれているということだ。 まず、ケガやコンディション不良という事態がチームを襲い、選手がなかなか揃うことがないという現状がある。 開幕戦の京都サンガF.C.戦は大卒ルーキーのMF安居海渡を先発に抜擢。ベンチに2種登録のFW早川隼平を入れなければいけないという事態に見舞われていた。 第2節のガンバ大阪戦ではDF酒井宏樹がメンバー外に。こちらも大卒ルーキーのDF宮本優太を先発起用しなければならない状況となった。 川崎F戦で復帰を果たしたが、FWキャスパー・ユンカーもケガの影響で開幕から3試合は欠場。MF平野佑一やMF大久保智明もこの試合が今季の初出場となった。開幕から超過密日程が続いた中で、選手が揃わないという事態は、リカルド監督としても誤算だっただろう。 さらに不測の事態をチームが襲ったのは退場者の問題だ。 前倒された第9節のヴィッセル神戸戦ではMF明本考浩が、第2節のG大阪戦ではMF岩尾憲がそれぞれ退場。どちらの試合も数的不利になった状態でゴールを許し、勝ちが引き分け、引き分けが負けになっている。 選手の退場などは予測することは不可能。その中で、ともに後半に退場し、チームは苦しむハメになってしまった。勝利が出ていない1つの要因と言えるだろう。 <span class="paragraph-title">◆後半に見える脆さ、足りないものは</span> もちろん、そのことが影響していないとは言わないが、監督や選手はそれを言い訳にはしない。どのクラブにも起こることであり、条件は一緒だからだ。 しかし、この4試合に共通して言えるのは、チャンスを決め切れない決定力が欠けていること、そして90分間を通してのパフォーマンスが徐々に落ちていっているということだ。 開幕戦の京都戦も前半は浦和がボールを保持してゴールへと近づいた中、ゴールを奪えないまま前半を終えることに。すると早々にピーター・ウタカにゴールを許して敗れた。 神戸戦は相手に先制されながらも前半で2点を奪って逆転に成功。その後も決定機を迎えたが生かせないでいる中、後半早々に明本が退場。最後は防戦一方となり、槙野智章に決められて引き分けた。 続くG大阪戦は前半は完全に浦和が支配し、ゴールが決まらないのが不思議なほど。敵将の片野坂知宏監督でさえ、「内容は浦和さんの試合」と明確に語った。ただ、結果は0-1で敗戦だった。 そして川崎F戦。同じように前半から真っ向勝負で戦い、川崎Fを上回る前半を見せて先制。しかし、後半押し込まれ始めたところで連続失点を喫し、2-1で敗れた。 試合の展開は4試合とも似ており、決定機を決め切れていないという事実、そして後半に強度が落ちたところを狙われて失点するという点だ。 前述の選手が揃わないこと、コンディションが整っていないということも少なからず影響するだろう。ましてや週2回のリーグ戦を戦うということで、疲労ももちろん溜まる。選手をやりくりしようにも、駒がないという状況は、リカルド監督にとって苦しいところだろう。内容は良くても勝てないというジレンマに、「フラストレーションがある」と語ったが、それも当然と言える。 では浦和に欠けているモノはなんなのか。疲労度や選手のコンディションという点以外に大きなものが1つ。それは「浦和を支えるチーム力」ではないだろうか。 <span class="paragraph-title">◆“浦和”としての経験値</span> 開幕から4試合に先発したメンバーを振り返ると、GKの西川周作、DF岩波拓也、MF伊藤敦樹、MF関根貴大、MF江坂任の5名は全試合で先発している。 また、DFアレクサンダー・ショルツ、DF馬渡和彰、MF柴戸海は先発が3回で途中出場1回、MF明本考浩は退場があった影響もあるが先発は3回、MF松崎快は先発2試合、途中出場2試合の4試合、DF酒井宏樹、DF大畑歩夢、MF小泉佳穂は先発2回、途中出場1回の3試合だ。 過密日程ということを考えてのローテーションは考えられるが、同じメンバーでローテーションせざるを得ないということが分かり、一部の選手には負荷がかかっていることも見て取れる。 ただ、それ以上に気になるのが“浦和”としての経験値だ。 トップチームだけの歴で考えれば、最も長いのがGK西川の9年目。次いで、途中シント=トロイデンに移籍していた期間もある関根の8年目、岩波、柴戸の5年目となる。 ご存知の通り、昨シーズン限りでDF阿部勇樹が現役を引退。DF槙野智章、DF宇賀神友弥、FW興梠慎三と長く浦和を支えた選手たちが去った。 チームとしてリカルド監督を迎え、改革を進めている2年目。当然このようなことが起こること事態は想定内であり、改革のためには必要なことだっただろう。今いる選手が悪いということでもなく、選手を入れ替えているお陰で、新たなサッカーをピッチ上で表現できていることも間違いない。 しかし、“浦和歴”が短い選手がピッチに多く立つことになり、リカルド監督のチームが2年目ということを差し引いても、チームとしての力がまだまだ足りないということが言えるだろう。 個の能力は上がり、リカルド監督が目指すサッカーを体現できる試合は増えている。しかし、昨年から流れを引き戻すという力はどこか足りず、“浦和”としての経験値が低い選手がピッチ上に並ぶことで、プランが遂行できない時に力が発揮しにくい状態が生まれているようにも思う。その結果、相手にそこを突かれ、結果を変えられてしまうのだ。 例えば、川崎Fも今季から加入のMFチャナティップや2年目のMF橘田健人、FW遠野大弥らはいる。ただ、鬼木達監督の下で4度のリーグ制覇を経験している選手が4名、前述の3人以外は昨年までの連覇を経験と、チームとしての成熟度は高い。それが、後半盛り返し、逆転できた要因の1つとも言えるだろう。修正力、そして自分たちがやることの理解度は深い。 その点で言えば、苦い思い出になったが神戸戦で古巣の嫌なところを突いて負けを引き分けに変えたのは槙野だった。その勝負強さは、何度も見てきたはずだが、それを見せつけられることとなってしまった。皮肉なものだろう。 川崎F戦後、今季から加入した馬渡は「流れが悪くなりそうな時に跳ね返す力というのはチーム全体で必要かなと思います」と語った。生え抜きである関根は「1失点して盛り返すぐらいのチーム力が必要だと思います」とコメント。「難しい時間帯をどう乗り切るのかは、チーム力を上げる必要があると思う」と、チーム力が足りていないことを指摘している。 “一丸”となって戦い切ることができるかどうか。確実にチームとしてピッチ上で体現することのクオリティは上がっている浦和。それだけに結果がついてこない現状はもどかしいものがあるが、昨季でチームを去った阿部や槙野らが見せていた意地でもなんとかするという“浦和”としての一体感を見せてもらいたいところ。裏を返せば、今の選手たちがその力を身に着けた時には、今までにない強い浦和となる可能性は高い。今はまだ我慢の時期と言えそうだ。 次戦はホーム・埼玉スタジアム2002での試合。湘南ベルマーレ戦で今シーズン初勝利を掴み、浮上のキッカケとしたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2022.03.03 06:45 Thu4

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