皇后杯
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昨季王者を苦しめたスフィーダ神川明彦監督、東京NBと初の公式戦は健闘及ばずも「ベレーザの本気を引き出したことは価値がある」
「持っているものは全部出しました、見ての通りです。(手は)何も残ってなかったですね」 清々しい表情でミックスゾーンに姿を見せたスフィーダ世田谷FCの神川明彦監督が、充実感と悔しさの入り混じった言葉を残した。 なでしこリーグ1部に属するS世田谷は17日、栃木県のカンセキスタジアムとちぎで行われた第45回皇后杯5回戦で、日テレ・東京ヴェルディベレーザと対戦した。 今年の9月3日には『女子サッカーの日』と称し、WEリーグとなでしこリーグ、初の共同開催を実施した両チーム。練習試合では幾度も顔を合わせていたが、意外にも公式戦では初の"東京ダービー"となった。 昨季はなでしこ1部優勝、今季は4位のS世田谷は、シンプルな裏狙いの攻撃で東京NBを苦しめ、76分に金子ゆいがネットを揺らして先手を取った。 それでも、昨季の皇后杯王者、歴代最多16度の優勝を誇る東京NBが地力を見せると、80分に藤野あおば、87分に北村菜々美にゴールを奪われて逆転負け。S世田谷は今季の戦いを終えることとなった。 強豪相手に臆することなく挑んだS世田谷。神川監督は試合後、東京NBの勝負強さを称えるとともに、王者と渡り合ったチームの戦いに胸を張った。 「最初の5分は前から行こうと思っていましたが、すぐに背後を取られて危ない場面があったように、5分くらいは(最終ラインを高めに設定して)いけるだろうけど、後は相手の状況に合わせてラインをこまめに修正しなさいと言ってきました」 「それほどズルズルと下がることはなかったですが、後半は相手がピッチの3分の1に全員入ってくるような状況になってしまったので、あれが力のあるチームとの差だと思います」 「下がって守り切れるのかについては、懐疑的ではあったのですが、今日はかなり粘れていました。リーグでもなかなかない状況なので、(シーズンを通して)守備も固くなったと感じます」 「ベレーザさんはパス&ムーブが徹底されているので、はたかれた後にしっかりついていかないと置いていかれてしまう。目だけで追い掛けることがないよう、プレスを掛けたら戻る。そういうトレーニングの成果は出せたと思います」 同点ゴールを浴びた場面についても、「チャレンジした結果」だとコメント。1点リードの80分、ショートカウンターを仕掛けて右へ展開した際、左サイドバックの倉富祐歌が前線に顔を出し、クロスが合えばシュートに至るという場面だったが、ラストパスを相手がカット。その左サイドからカウンターを受ける形となった。 「倉富(祐歌)が積極的にいって、裏返された形でやられてしまいましたが、2点目を取りに行く姿勢が絶対に大事でしたので、あれも致し方なしかなと」 「藤野選手や昨日の菅澤選手も含めて、代表に入ってくる選手というのは、(ここぞの場面で)違いを見せてくるなと感じました」 敗れはしたものの、確かな爪痕を残したS世田谷。指揮官は「夏に練習試合は行いましたけど、(その時とは)全然違いますし、こういうのを味わうことがクラブとしての歴史になっていく。(先制後の)残りの時間、ベレーザさんの本気を引き出したという意味でも、価値のあるものになったのではないでしょうか」と、目頭を拭いながらも胸を張った。 <span class="paragraph-title">【動画】S世田谷、金子ゆいの先制ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="O9sIJNF_QP0";var video_start = 5997;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.12.18 20:45 Mon2
格上相手にハットトリック!藤枝順心FW辻澤亜唯、皇后杯の後半AT劇的決勝点は「入れ!と思って打った」
3得点を挙げて勝利に貢献した藤枝順心高校のFW辻澤亜唯が、試合を振り返った。 2日、第45回皇后杯の3回戦が福井県の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場で行われ、藤枝順心はなでしこリーグ1部のオルカ鴨川FCと対戦した。 昨季の全日本高等学校女子サッカー選手権大会と今夏の全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)を制し、高校女子2冠を達成している藤枝順心は、キックオフ直後から強度高くゲームに入った。 開始1分も満たない時間に左CKから辻澤が先制点を奪うと、8分にも久保田真生の折り返しから再び辻澤が決め、早々にリードを広げる。手を打つオルカに43分、折り返しての49分とゴールを許して追い付かれたものの、試合終了間際のラストプレーで三度辻澤がネットを揺らし、劇的な勝利を収めた。 ハットトリックを達成した背番号「11」は「相手は上手いし、自分たちよりも格上なので、自分たちの最大限の力を発揮できるように1人1人がチャンレジするような意識を持って臨みました」と試合を振り返る。 立ち上がりの攻勢については「相手の出はなをくじく」ことは狙い通りだったと語り、「早い段階で点を取れたことは良かったです」と好感触を口にした。 一方でオルカが対抗策を打って以降は相手の勢いに飲まれる時間もあった。辻澤は36分に逆サイドからクロスに絞っての好カバーを披露したものの、「前半の終わりに自分のマークが見えていなくて失点に絡んでしまったので、そこを取り返したという気持ちで(以降は)プレーしていました」と、43分の失点シーンを振り返り、悔しさとともに挽回の機会をうかがっていたとも話す。 最終盤に劇的な一撃を叩き込み、その想いを実現させた辻澤。「コースというよりも枠に飛ばして入れ!という思いで打ちました、思い切り打って良かったです」と、気持ちを前面に出した。2点目を「(久保田)真生が見てくれていたので、(パスを呼び込んで)当てるだけでした」と冷静に振り返ったのとは対照的だ。 「(前半の後ろのように)慌てていた時間もあるし、(後半のように)落ち着いていた時間もある。後半は『自分たちのサッカーは、(長いボールを)蹴るのではなく、ポゼッション(を構築して崩していくスタイル)』なので、そこを意識して、落ち着いて相手を見て崩すことを意識して臨みました」 辻澤は谷川萌々子や古賀塔子(ともにJFAアカデミー福島)らと2022年のU-17女子ワールドカップ(W杯)に出場。同年代の選手がなでしこジャパンの一員として戦っていることは「あぁしてスタメンで出たり、活躍しているのを見て、いい刺激になっています」と語り、自分もいつか同じ場所へと、代表への思いも言葉にする。 藤枝順心は10日に行われる4回戦でもなでしこ1部に属する愛媛FCレディースと対戦し、勝ち抜けば17日に5回戦、30日からは選手権も幕を開ける。再びのジャイアントキリング、さらには選手権連覇へ向け、辻澤は力強く意気込みを語った。 「上のチームとできる公式戦は、選手権を見据えてもいい機会なので、そこでしっかり選手権へ向けても挑戦して、自分たちができる幅を広げて行きたいです」 2023.12.02 23:15 Sat3
「プランを完遂できた」スフィーダ神川明彦監督が皇后杯勝利に手応え!5回戦ではクラブ史上初、東京NBとの対戦に
皇后杯5回戦進出を決めたスフィーダ世田谷FCの神川明彦監督が手応えを口にした。 S世田谷は10日、静岡県の藤枝総合運動公園サッカー場で行われた第45回皇后杯4回戦で、ニッパツ横浜FCシーガルズと対戦し、5-1で勝利を収めた。 開始早々の7分、ボックス右脇でのFKを起点に大竹麻友が先制点を奪うと、2分後にも足の長いFKを大竹が落とし、三本紗矢香が右ポケットから対角へ流し込む。 27分には望月麻央、前半終了間際には新堀華波と、ニッパツに流れが傾きかけたタイミングで効率よくネットを揺らすと、65分に新堀が再びゴールを奪い、PKで1点を返されたものの、快勝。今季のリーグ戦で2敗を喫した借りを返した。 試合終了を告げるホイッスル後、拳を高々と突き上げた神川監督。インタビューでは「プランを完遂できた」と、笑みを浮かべた。 「ゲームプランを本当に完遂できました。立ちあがりで決着をつけるぐらいの入りをしようとずっと言っていたので、2点目、3点目を取って相手が軌道修正する前に勝負を決めろと。そういう意味では大竹がファーストチャンスをしっかり決めたこと、三本(のゴール)も狙っていた形なので、本当に予定通りにいきました」 「守備に関しても、クロス対応は徹底して練習してきたので、前半攻め込まれる場面はありましたが、しっかりと対応できていました。いいタイミングで点が取れたことにより、守備のリズムも生まれて相手の時間帯もしっかり耐えた前半でした」 「後半、一番怖いのは早い時間に失点して相手にエネルギーを与えてしまうことでしたので、攻撃的姿勢は失わないようにしながらも、今は1点を失うことの方が良くないからと。相手も変化を付けてくることは予測できたので、しっかり対応しながら願わくは5点目をとの感じでしたが、割と早い時間に取れたので、ほぼほぼそこで勝敗は決められたと思います」 ニッパツに流れが傾きそうなタイミングで、効果的に追加点を奪ったS世田谷。中でも指揮官は、早い時間帯にリードを広げて以降の戦い方に言及し、前半の終了間際にセットプレーの二次攻撃から決めた新堀のゴールが大きかったのではと語った。 「相手はボールを動かすのもうまいですし、ノックアウト(一発勝負)で0-3になったら(相手は)行くしかないので、どうしても相手のペースになる。そうなった時に大事なことは、受けに回った時に弱気にならないで、しっかり受け止めること。僕はよく割り切りと言いますが、割り切って守ることで時間をうまく経過させる、それに徹して欲しいなと思っていたんです」 「前半の最後に決めたゴールがこのゲームの分岐点になったのではないでしょうか。相手は(今季なでしこ1部優勝の)オルカに0-3から追い付いたゲームがあるんですよ(第19節)。そういう記憶もあったので、相手からすれば3点ならいけるだろうが、さすがに4点を追い付いた経験はないだろうと。あれが大きかったと思います」 勝利したS世田谷は、17日の5回戦で昨季王者、日テレ・東京ヴェルディベレーザとカンセキスタジアムとちぎで顔を合わせる。神川監督によれば「ベレーザさんと公式戦で対戦するのはクラブ史上初」とのこと。メニーナのかたき討ちを目論んでいるかもと、冗談めかしながらも、 「ベレーザは状況を見てサッカー変えてくるし、松田(岳夫)監督は隙がない。本当に大変なゲームにはなると思いますけど、挑戦権を得られたので、自分たちのできることを精一杯やろうと思います」 2023.12.11 17:30 Mon4
今季無敗のヴィアマは快勝、早稲田大学は延長戦に末に初戦突破!【皇后杯】
18日、第45回皇后杯1回戦の2試合が栃木県グリーンスタジアムで行われた。 第1試合ではいずれもなでしこリーグ2部に属する九州地区第3代表のヴィアマテラス宮崎と、中国地区第4代表のディアヴォロッソ広島が顔を合わせ、ヴィアマが快勝した。 ヴィアマは今季14勝4分の無敗でリーグ優勝を達成し、来季の1部昇格が決定。リーグ戦でのDR広島との2度対戦ではいずれも大勝を収めている。この日は水永翔馬監督が不在のため、柳田和洋コーチが指揮を執ったが、スタイルは変わらずに序盤から広島を押し込んだ。 5分、右CKからの嘉数飛鳥のヘディングはゴールライン際でクリアされたが、その1分後にヴィアマが試合を動かす。島田綾子が相手の背後へ浮き球を裏へ送り、嘉数が頭で落として齊藤夕眞が右足を振ると、シュートはクロスバーを叩いてゴールラインを割った。 以降も[3-4-3]の両翼を生かしてのクロスから、今季のなでしこリーグ2部得点王・齊藤へという形でチャンスを量産し続ける。 対するDR広島は30分、シンプルな長いパスが相手GKのボックス外での処理ミスを誘発。こぼれ球を拾った伊藤こゆきが狙うも、池田玲奈に阻まれた。 唯一といっていいピンチを凌いだヴィアマは、その後も攻勢が続き、68分に追加点を奪取。敵陣中央の右から元なでしこジャパンの坂本理保が入れたクロスを永野桃子が頭で決めた。 さらには齊藤が続けざまのゴールでハットトリックを達成。75分に嘉数のパスを受け、鮮やかなターンからの左足を沈めると、その7分後には途中出場・宮本真緒のクロスを右足で蹴り込んだ。 ゲームの大半を相手陣内で進めたヴィアマはシュート数でも39対2と圧倒し、4-0で快勝。朝日インテック・ラブリッジ名古屋の待つ2回戦へと駒を進めた。 第2試合では関東地区第6代表の早稲田大学と、中国地区第2代表の吉備国際大学Charme岡山高梁が対戦。延長戦までもつれ込んだが、早稲田大が逆転勝ちを収めた。 序盤は[3-4-3]でスタートした早稲田大がボールを握り、三谷和華奈を中心としたサイド攻撃でゴールに迫ったが、試合を動かしたのはワンチャンスを生かした吉国大C。右サイドでボールを収めた西村留亜が中央へ対角のスルーパスを送ると、板倉楓がファーストタッチでDFをかわし、ボックス内からの一撃を沈めた。 ただ、失点後も早稲田がポゼッションで勝り、攻めあぐねながらも焦れずに相手陣内でのプレーを続けると、44分に笠原綺乃がボックス手前左からの右足ミドルを突き刺し、試合を振り出しに戻す。 追い付いた早稲田大だったが、前半のラストプレーでGK石田心菜にアクシデント。クロスをキャッチ後に体勢不十分のまま落下し、脳しんとうの疑いにより、ハーフタイムで交代となった。 後半の早稲田大はミドル攻勢を見せ、64分には築地育の右足フィニッシュがクロスバーをかすめる。システムも4バックに移行するなど、変化を加えた。対して吉国大Cは粘りの守備から鋭いカウンターを披露するが、2ndハーフは両者ゴールを奪えず、同点のまま90分を終えた。 延長戦も早稲田大が押し込み、吉国大Cが凌いでの速攻という構図の中、早稲田大は後半途中から左に回った三谷のドリブルが生き、ボックス内への侵入回数が増加。すると、その突破を契機に得た右CKから早稲田大が次のゴールを奪う。109分、大山愛笑のキックに後方から走り込んだ築地が渾身のヘディングを叩き込んだ。 背番号「10」の一撃が決勝点となり、早稲田大が逆転勝利で一回戦を突破。2回戦では昨季のなでしこリーグ王者・スフィーダ世田谷とAxisバードスタジアムで対戦する。 ◆皇后杯1回戦 ▽11月18日 ヴィアマテラス宮崎 4-0 ディアヴォロッソ広島 早稲田大学 2-1 吉備国際大学Charme岡山高梁 ▽11月19日 岡山湯郷Belle vs 札幌大学ヴィスタ ヴィアティン三重レディース vs 日本大学 2023.11.18 19:58 Sat5
「めっちゃいいパスが来た」先制点の愛媛L・久保田晴香、クラブ史上初の4回戦進出には「通過点の一つ」
皇后杯3回戦で先制ゴールを決めた愛媛FCレディースのDF久保田晴香が試合を振り返った。 2日、第45回皇后杯3回戦の2試合が福井県の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場で行われ、なでしこリーグ1部の愛媛Lは、関西地区第1代表の大阪体育大学と第1試合で対戦した。 序盤は、2回戦に続くなでしこリーグ勢撃破を目論む大体大が圧力をかけたが、立ち位置を変えるなどして対応した愛媛Lが37分に試合を動かす。桜井由衣香のクロスに久保田が右足ボレーで合わせ、ネットを揺らした。 後半も先に好機を作ったのは大体大だが、交代策を含めて再び持ち味のパスサッカーを展開した愛媛Lは、途中出場の大宮央が76分に追加点を奪取。リードを広げた愛媛Lはそのまま逃げ切り、4回戦進出を決めた。 左サイドバックで先発し、貴重な先制点を決めた久保田は試合を終え、相手の出方には苦労をしたものの、きっちりと修正を施せたこと、主導権を握り返した時間で点を取れたことが大きかったと述べた。 「個で頑張って対応してくるチームに対して最初は少しうまくいかないところもありました。(その中で)一対一で頑張ってくる相手に同じような力技ではなく、ボールを動かして数的優位を作っていなせるように、愛媛の得意とするパスサッカーをしようと話していました。途中でフォーメーションを変えて、ちょっとずれを生じさせたことで裏のスペースや背後を使えるようになってボールも動かせたので、そこで1点入ったことが良かったと思います」 「(得点シーンは)由衣香さんがボールを持った時に目があって、このスペースに流して込んでくれるみたいなアイコンタクトがあって信じて走ったら本当にめっちゃいいパスが来たので、合わせるだけでした」 4回戦進出を決めた愛媛Lは、これまでの皇后杯におけるクラブ過去最高成績を更新。次戦は藤枝順心高校と、2回戦でも使用したセイホクパーク石巻 石巻フットボール場で対戦する。 久保田は「まだ通過点の一つ」と、目標としているベスト8やその先へと、改めての意気込みを語り、遠く福井の地へも駆け付け、大声量で選手を後押ししたサポーターへも感謝の言葉を残した。 「チームとしての目標がベスト8に行く、WEリーグのチームと対戦することなので、まだ通過点の一つだと全員が思っています。次の試合に勝って、マイナビ(仙台レディース)戦にもしっかり勝つことが目標。監督も変わるのでこの大会が(このメンバーでできる)最後ですし、しっかり目標を達成できるように、みんなで戦いたいです」 「(2回戦では)石巻まで、また今日も福井まで来てくださって、本当に力になりますし、『いつも一緒に戦ってるぞ』と言ってくれるので、そのサポーターたちのためにも、一緒に勝ちたいと思います」 2023.12.05 12:50 Tueリーグ一覧
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