佐々木監督「結果は出なかったが良かった」
2012.04.01 23:24 Sun
――試合を振り返って
「W杯決勝よりもアルガルベ杯、アルガルベ杯よりも今日といったように、今回は結果こそ出なかったが非常に良かったと思う。勢いがある場面での相手のいなし方、ボールの動かし方。そして、テンポを変えながら相手の勢いを止めるということが課題として残ったと思う」
――今日の得点は今年になってから取り組んできた縦への意識、サイドからの攻撃という形、から生まれたものだった。手応えは?
「ボールをしっかり動かしながら、簡単にボールを後ろに下げるというのではなく、もっと前へという意識。そういったことが非常に上手くできた時間帯があった。できなかった時間帯もあったが、攻撃と面でいえば対アメリカということでいえばいいステップアップ。シュートまでしっかり持ち込めている」
――今指摘していたようなプレーをするために必要なものは
「セーフティな選手にボールが渡った際の的確なパス。そしてスペースへのランニングパス。こういったことを的確にやることが重要。相手の勢い、プレッシャーの影響で選択ミスやコントロールを誤った場面があった。失点の場面でも少し慌ててしまっていたという印象を持っている。とはいえ、攻撃面では川澄がランニングでスペースを作ったり使ったりと、3人目の動きを見せてくれた。結果が欲しかったので、最後の最後まで攻撃を仕掛けろと指示をした。前へという意識は以前よりも出てきたなというふうに感じている。これをベースとして積み上げていきたい」
――後半は押される展開になってしまった。原因として考えられる点は
「相手が0-1で負けていて、我々が勝っているという心理的な要素。そういったことを踏まえたことがあると思う。相手は絶対点を取らなければならず、前にどんどん来る。そういった状況を受けに回ってしまった。逆に返すことができなかった。そういった場面でも、冷静に相手の裏をかくということができればいい。とはいえ、後半全ての時間においてそのような状況だったというわけではない。ボールをしっかりと動かして決定的な形を2、3個作っていた。その時に決めておけばということもあったと思う。相手の後半の勢いを変化させるようなプレーをやらなければいけない」
――短期間にアメリカと何度も対戦することになったが、対アメリカの戦い方が体に染み付いてきたと感じる部分はあるか
「これまで対戦を重ねてきたことで、慌てないでプレーできるようになった。なでしこが五輪でベスト4になって、W杯で優勝して非常に質の高い相手と対戦できるようになった。いこれは今までできなかったこと。強豪国に鍛えられてチーム力が伸びていると非常に感じている」
「明らかにアメリカとは異なる点がある。個のスピードやテクニック、そしてディフェンスでもボールサイドに強さを持っているし裏を取らせてくれない。我々の今までやってきたサッカーがどれだけブラジルに適応できるのか、彼らのようなチーム相手にできることとできないことを確認することが大事だし、結果的に勝利をもぎ取るということに尽きる。その試合の前にアメリカとブラジルが対戦する。我々としては(優勝を狙う上で)条件が良い。カップを獲るという想定の中でしっかりとやっていきたい」
――今日のGKは海堀が先発だったが
「誰が正GKだとかは決めていない。高さのことも考えて、この状況では海堀がベストだろうと考えた。(海堀と福元の)2人は均衡している。次は福元になるかもしれない。明日明後日の状況を見て判断したい。今日の海堀は失点がひとつあったが難しい状況だったし、クロスの対応も自信を持ってやっていた。良いトレーニングもしていたし、今日はまずまず自信を付けたのではないだろうか」
――先発した矢野選手と田中選手の評価について
「矢野は非常に今コンディションが良い。キャンプでもボールの動かし方が的確で熊谷とのバランスも悪くなかった。練習試合を見ても今の段階では彼女がベストだということで起用した。今日もボールの動かし方は悪くなかったししっかりやっていたと思う。田中は状況を見ながら細かいパスやサイドチェンジを良くやっていたと思う。あれだけ多く繋ぐ場面があった中でパスミスもあったが、課題を持って取り組んでいる彼女たちに対して今の段階では満足している。もう少し精度の高いパスワークを含めてもっともっと体を動かしていけば成長できると感じている。…今日は客観的に見たら面白かったんでしょうか?(笑)とにかく東北の皆さんになでしこを見ていただいて『面白かった』と思ってほしかった。結果的にはもう1点取れれば喜んでいただけたんでしょうが、神戸の試合では是非TVで見ていただいたり現地に来ていただいたりして、勝ってカップを掲げる姿を見てほしい」
「W杯決勝よりもアルガルベ杯、アルガルベ杯よりも今日といったように、今回は結果こそ出なかったが非常に良かったと思う。勢いがある場面での相手のいなし方、ボールの動かし方。そして、テンポを変えながら相手の勢いを止めるということが課題として残ったと思う」
――今日の得点は今年になってから取り組んできた縦への意識、サイドからの攻撃という形、から生まれたものだった。手応えは?
「ボールをしっかり動かしながら、簡単にボールを後ろに下げるというのではなく、もっと前へという意識。そういったことが非常に上手くできた時間帯があった。できなかった時間帯もあったが、攻撃と面でいえば対アメリカということでいえばいいステップアップ。シュートまでしっかり持ち込めている」
――今指摘していたようなプレーをするために必要なものは
「セーフティな選手にボールが渡った際の的確なパス。そしてスペースへのランニングパス。こういったことを的確にやることが重要。相手の勢い、プレッシャーの影響で選択ミスやコントロールを誤った場面があった。失点の場面でも少し慌ててしまっていたという印象を持っている。とはいえ、攻撃面では川澄がランニングでスペースを作ったり使ったりと、3人目の動きを見せてくれた。結果が欲しかったので、最後の最後まで攻撃を仕掛けろと指示をした。前へという意識は以前よりも出てきたなというふうに感じている。これをベースとして積み上げていきたい」
「相手が0-1で負けていて、我々が勝っているという心理的な要素。そういったことを踏まえたことがあると思う。相手は絶対点を取らなければならず、前にどんどん来る。そういった状況を受けに回ってしまった。逆に返すことができなかった。そういった場面でも、冷静に相手の裏をかくということができればいい。とはいえ、後半全ての時間においてそのような状況だったというわけではない。ボールをしっかりと動かして決定的な形を2、3個作っていた。その時に決めておけばということもあったと思う。相手の後半の勢いを変化させるようなプレーをやらなければいけない」
――短期間にアメリカと何度も対戦することになったが、対アメリカの戦い方が体に染み付いてきたと感じる部分はあるか
「これまで対戦を重ねてきたことで、慌てないでプレーできるようになった。なでしこが五輪でベスト4になって、W杯で優勝して非常に質の高い相手と対戦できるようになった。いこれは今までできなかったこと。強豪国に鍛えられてチーム力が伸びていると非常に感じている」
――5日のブラジル戦に向けて取り組んでいきたいことは?
「明らかにアメリカとは異なる点がある。個のスピードやテクニック、そしてディフェンスでもボールサイドに強さを持っているし裏を取らせてくれない。我々の今までやってきたサッカーがどれだけブラジルに適応できるのか、彼らのようなチーム相手にできることとできないことを確認することが大事だし、結果的に勝利をもぎ取るということに尽きる。その試合の前にアメリカとブラジルが対戦する。我々としては(優勝を狙う上で)条件が良い。カップを獲るという想定の中でしっかりとやっていきたい」
――今日のGKは海堀が先発だったが
「誰が正GKだとかは決めていない。高さのことも考えて、この状況では海堀がベストだろうと考えた。(海堀と福元の)2人は均衡している。次は福元になるかもしれない。明日明後日の状況を見て判断したい。今日の海堀は失点がひとつあったが難しい状況だったし、クロスの対応も自信を持ってやっていた。良いトレーニングもしていたし、今日はまずまず自信を付けたのではないだろうか」
――先発した矢野選手と田中選手の評価について
「矢野は非常に今コンディションが良い。キャンプでもボールの動かし方が的確で熊谷とのバランスも悪くなかった。練習試合を見ても今の段階では彼女がベストだということで起用した。今日もボールの動かし方は悪くなかったししっかりやっていたと思う。田中は状況を見ながら細かいパスやサイドチェンジを良くやっていたと思う。あれだけ多く繋ぐ場面があった中でパスミスもあったが、課題を持って取り組んでいる彼女たちに対して今の段階では満足している。もう少し精度の高いパスワークを含めてもっともっと体を動かしていけば成長できると感じている。…今日は客観的に見たら面白かったんでしょうか?(笑)とにかく東北の皆さんになでしこを見ていただいて『面白かった』と思ってほしかった。結果的にはもう1点取れれば喜んでいただけたんでしょうが、神戸の試合では是非TVで見ていただいたり現地に来ていただいたりして、勝ってカップを掲げる姿を見てほしい」
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